いまげろく

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2020年 夏アニメの感想

「あっ!いた!」
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「放課後ていぼう日誌:ワールドミッション」とか期待してます。

 

というわけで、めちゃくちゃ遅いまとめ。

 

ネタバレしかないので注意

 

 

 

 

『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』


TVアニメ「魔王学院の不適合者」第2弾PV|2020年7月4日(土)より放送開始

凄すぎる。何言っても何やってもおもしろすぎる。

OPもEDもかなり良い。どちらもアノスが王座に座る姿から始まっている。

心臓の鼓動や目のまばたきだけで爆笑させてくれる作品があるか?

最強すぎて戦闘はほとんど棒立ち、セリフは偉そうなものばかりだというのに大好きになれる主人公がいるか?

いやいるかもしれんが…それでもこの御方は別格だ。

サーシャへの「お前の魔眼が綺麗だった」、エレオノールへの「お前を俺の魔法にした」といった最高すぎるイケメン台詞は、わざとらしいクサめのいやらしさを感じさせつつも、その言い回しの上手さには感心するしかなく、器のデカさを示してきた積み重ねによる説得力もあって、偉大なる魔王の威厳を損なうことはなかった。その他多くの名言は、わざわざ並べて語るまでもないだろう。この作品のセリフは本当に頼もしくて、優しくて、バカで、深淵を見据えているのだ。公式もそれを理解しているようで、配信サイトにある各話のあらすじに必ずセリフが入っている。

明るい両親に愛されまくって良い息子として親孝行している姿は、都会の大学に行くド田舎の希望みたいな雰囲気で、この手の作品では珍しい特徴だと思うし、生後1ヶ月だし、魔王でありながら勇者カノンにゆかりのある人たち以上に勇者の理解者ヅラをしたり、勇者に敵わなかった事もあると認めていて、最終的には元カノンのレイと約束通りに友情を築いてしまう常識破りの展開が熱すぎる。13話での憎しみの断ち切り方も完璧でグッときた。後半は少々かっこよすぎるので、二千年前の鉄板ジョークをもっと披露して欲しかったかも。

逆にアノスのキャラがお気に召さなければ、全体的に楽しむ事は困難と言えてしまえるピーキーさがある。第1話だけはやってることが引くくらい凶悪なので、1話で切られやすくなっているのは非常にもったいない。

 

でもヒロインはただただ素晴らしい。

ミーシャは銀髪で胸がデカく、おとなしい性格と立場の弱さから周りの視線が冷たくて、秒で一緒に居たいと思わせる魅力しかない美少女だ。4話までは誕生日に消えてしまう儚さを纏っていてそれも良いのだが、アノスに救われて真の姉妹となったサーシャと打ち解けてから見せる尊い笑顔は素晴らしかった。11話でメッタ刺しにされるシーンは苦しい気持ちになるけれど、むしろサービスシーンのような見せ方だったように思える。あれはエロい。

サーシャは顔は良いけど単純にミーシャの方が好みだし、まぁ二番手って感じですね…と思っていたのだが、その時の俺はまったく深淵を見ていなかった。普段のお高い口調やドヤ顔と、アノスに何か褒められるとすぐに顔を赤らめるピュアでチョロい一面のギャップは萌えの極地。忘れられないシーンは目を褒められるやつ全部と、9話の「ふーん…」や11話のドヤドヤ魔眼とか、13話の「おあいにくさま」だね。

ミサもかわいかったし志が良いキャラだったけど、レイとのカップリング感が強すぎて特に言いたいことが出てこない。

勇者学院のエレオノールは語尾のおもしろさと胸の大きさが最高だぞ。

ゼシアは見開いた光の無い目と、根源を掴まれた時の表情が最高だった。一万人どうすんだろう。

ファンユニオンは推しのためなら勇敢に動ける強いファン。モブに見えるが主人公のアノスがしっかりと認識するし、それぞれが名前を呼ばれたシーンはこちらも感動するしかない。「馬鹿げた歌」「聖なる魔法を愚弄するか!」などと言われがちで笑っちまうが、無理矢理に応援歌をブチ込む流れは天才すぎるよ。

エミリア先生はなんとなく某催眠エロ漫画に出ていそうな顔で、バリバリの差別ガチ勢という困った女。アノスに殺されそうになって怯えたり、強制的に混血として転生させられてから全裸でアノスを睨みつけていた姿には、同時期のどのアニメよりも興奮しちゃった。その後の再登場は無くて惜しい存在だったが、臨時で入ったメノウ先生も顔が良いし性格はマトモで親しみやすさもあったので、変わって良い事しかなかったな。

もちろん男キャラも熱い。

レイは母親想いで紳士的でもあり、立場を気にせず飄々と振る舞えたり、13話で見せたような熱い愛と正義感もあって、アノスに劣ることのない魅力に溢れていた。

偽魔王の正体がカノンであろうことは普通に予想してたけど、レイの正体までカノンにするとは思わなかった。レイがアノスの配下の転生者なのか勇者なのかのミスリードは長すぎたように思える。

首席のリーベストはポッと出でアノスの引き立て役でしかない存在かと思いきや、メノウ先生との信頼関係は良かったし、純粋にアノスを嫌い、アノスを信じる者達とは違う方向で魅力的なキャラだった。途中から影が薄いけど。

ラオスは嫌な奴だったが小物感強いセリフはちょっと好き。

七魔皇老はアノスとの長い繋がりがサーシャ達の忠誠と違った良さがあって悪くはなかったけど、最終話までパッとしない存在感だったなぁと。まぁそういう部分の不足は尺の問題で仕方ないのだろう。マイナスにするほどではない。

 

キャラだけでなくアニメとしてのおもしろさも凄まじく、1~4話、5~8話、9~13話の三章構成で1クールの満足感は非常に高い。

サーシャとミーシャの姉妹愛や名言が満載の4話と最終13話に流れるアノス様ver.のOPは不安を全て消し飛ばすかっこよさ。

7話はファンユニオンによる「アノス様応援歌合唱曲第二番」と「ちょうど1分だな」でアニメも1分経っていたのがおもしろすぎて伝説級の1分だった。魔剣大会編はアノスの親孝行が自分の親を喜ばせるだけでなく友の母親の命も救う形になっていて、レイの親子愛よりも話の巧さに感動してしまった。凄いと言えるもんではないが、9話では登校中のアノスとミーシャがOPの使い回しで笑った。作画は安定していたけど特出した部分は無い。

 

キャラもストーリーも描写が足りないと言っている原作ファンも見かけたが、臆することは無い。普通は原作から大きくカットされているなんて情報を知ったら観る気を失くすもんだし、案の定清々しいなんて域じゃないほど詰め込んだ構成になっていることは確かに感じ取れてしまうのだが、それでもこのアニメはどうしようもないほどに完成されている。原作を知らない側からすると、原作とは別物と評されるような潔い作りはむしろありがたい。本当におもしろかった。完成度が高すぎて、続きは観たいような観たくないような。

 

 

 

『放課後ていぼう日誌』


TVアニメ「放課後ていぼう日誌」PV第2弾

前期で延期してしまったこともあり不安はあったけど、再開して本当によかったと思える素晴らしい作品だった。魔王学院とほぼ同等の評価です。

主人公は純粋にかわいらしいけど、他の部員は少しニッチな属性揃いなので萌えにくさがある…なんて思っていた時期が俺にもありました。どのキャラも魅力の掘り下げ方が上手くて、回を重ねるごとにしっかりと良さが増していた。

まず何といっても主人公の陽渚ちゃんが最高だ。全力で笑ったり驚いたり頻繁に目から光が消えたりして表情が非常に豊かだし、毎度の悲鳴すらも目覚ましアラームに設定したいくらいには心地いい。好きなセリフは「ピクピクしてます!」と「大きくないですか!?」です。5話でおパンツがお披露目されるシーンがあるけれど、これが全然色気の無いもので…ホントどこまでも期待を裏切らないキャラだなぁと笑顔になれた。

彼女は友達が少なくて手芸にしか興味が無いうえに、イマドキ珍しいガラケーJK。なので分からないことを即座に調べることがなく、ネット検索は父親のPCを借りなければできない環境なのだが、だからこそ他人に聞いて教わったり自分で試行錯誤することの大切さが際立つ。

陽渚ちゃんが大きい魚に対して泣きわめいたり釣り針をビビりながら取ったり魚にとどめを刺すシーンの躊躇いは、まさに俺が生物の扱いに対して抱いている恐怖と同じで共感しかなかった。中学生の頃の調理実習でビビりすぎて俺だけが魚を捌けず、俺だけが先生の調理したものを食べた情けない過去を思い出す。死んだ魚のような目で魚に向き合う陽渚ちゃんにブヒブヒしながらも、その勇敢な姿勢には尊敬の念を抱くしかない。9話でアオサギなどに関するネガティブな世界を知ってしまった時にも、とりあえず目の前のことから変えていこうとする意識も素晴らしかった。そんなお前だったから、俺は……

まぁつまり、周りのみんなに内緒で付き合って、クラスメイトの「鶴木って地味だけどかわいくね?」みたいな会話を聞きたいんだよ。

 

親友である夏海の存在も偉大だ。

実は学力がかなり高く、家ではメガネを装着し、ゲームや音楽の趣味もあるっぽいパワフルな少女だ。

豚心で見ると何とも言えんキャラではあるが、陽渚ちゃんと並んでいる時にそのかわいさは倍増する。7話の勉強会は当然、8話のアバンで陽渚ちゃんと頬がくっついた瞬間のカットはルーヴル美術館に飾られてもおかしくないだろう。

 

大野先輩は何というか…どういう目で見たらいいんだろうなと困った。

メガネ無し時代の回想だろうと絶対に素顔を見せない強力なメガネキャラだ。釣りの実力はもちろん高く、優しさとパワーを併せ持ち、非常に重要な飯テロ担当。メガネ属性は好まんのだが、時々萌えの片鱗を見せなくもなかった。

キャラソンは4人の中で1番好き。歌詞はほとんどラブソングだけど対象が特殊でスゴイ。早口パート好き。

 

黒岩部長は凄まじくサバサバした性格で、釣ること以外の理由もあって参加してるっぽいので、積極的に釣りをしている姿を見ることは滅多に無いが、部活中の眼差しには常に頼もしさがあり、バリバリで気だるげな方言で後輩にサラッと的確に教えている時の部長らしさには素直に脱帽である。

そんな部長のキャラソンは熊本弁を混ぜた歌詞が凄いのだが、その内容も歌唱もマトモもであることの驚きがデカい。何を抱えているのか…。

 

顧問のさやかちゃんは初登場時の印象が最悪な事もあって、こちらも警戒心を抱かざるを得ないキャラだったけど、日頃の先生らしくない扱いを受ける姿(特に8話の時だが、ぞんざいに扱われた後の「気を付けて釣りなさいよー」がまたイイ)、着衣水泳の練習で真面目に指導する時の先生らしさ(と水着姿)で好感持てちゃうし、突然付与される猟師設定もあって大分タフな印象になった。

他のキャラでは、陽渚ちゃんと夏海の母親が顔を合わせた時の困る会話とか、陽渚のお義父さんの「ヒゲ剃ってきます」もなんだか心地いいタイプの生々しさを感じて良い。

延長がこの作品に良い影響を与えたのかはよく分からないが、作画も演出も声優の演技も主題歌も劇伴もキャラソンも上質で文句なし。海での活動や釣りにおいて大切なことをしっかり描きながら、陽渚ちゃんの手芸好きなども貫く幅の広さがあって、かわいさやワクワクが満ちてる日常アニメとしてのおもしろさも頂点。本当に良いアニメだった。釣りしようとは思わんけど。

 

 

デカダンス』 


TVアニメ「デカダンス」本PV

1話の時点では既視感だらけのチグハグな世界観が何とも言えん印象を与えてくるが、その感覚は早くも2話で覆される。普通なら引っ張っていきそうな世界設定の情報をまったく引っ張ることがなく、5話のラストでカブラギさんがハッキリと作品の答えを出してしまうなど、一切もったいぶることがない。先が読めないようでいて、実は早い段階で真っ直ぐな道を築いて迷いなく突き進んでいる作品なのだ。

全力で夢を追いかける少女と人生を諦めてる達観したオッサンというシンプルなコンビだが、人生観だけでなくゲーム内で生きる者とゲームプレイヤーという決定的な違いの対比も効いていて、一筋縄ではいかない見応えがある。

乙女ゲームアニメでよくある、イケメンが主人公の何気ないセリフに「ハッ!」となって歌が流れるようなノリでオッサンが救われている。

余計なセクシー描写なんかは一切無いから、久しぶりに純粋な気持ちで物語と向き合えた気がする。

 

革命の始まりとなる5話では、負け確イベントをクリアして未完成のラスボスを引きずり出すという痛快な展開や、全プレイヤーが初見の敵に挑む恐怖とワクワク感のバランスはオンラインゲームらしさが強く感じられて凄いもんだった。

カブラギさんがバグ矯正施設に送られてからも秀逸。ガドルのクソ処理やオキソン注入などは汚い絵面だったけど、そこはサイボーグ達のキャラデザのおかげで不快感は無かったし、かつて共に戦った元ランカーであるボス囚人との決闘で、デカダンスへの裏口が開かれた流れは特殊なムショモノとしておもしろかった。素体奪還作戦はスパイアクションって感じのスリル。ハッカーポジションのジルは役立ちすぎだし素体もかなり好き。ドナテロは最強でひたすらおもしろいキャラだし、ジルとのガタガタな関係が微笑ましかった。

でも悪者ポジションになったターキーの扱いはいかにもすぎたし、サルコジが劇的に散ったけど彼が役に立つ方法は自爆させるしかなかったのかなぁ…ってモヤモヤした。

極端な描き方が良さではあるけど、こういう場合は少し引っかかってしまうのよね。

 

7話でフェイがナツメにぶつけていたセリフは、ネガティブながら弱者の気持ちの本質を突いている鋭いもので良かったけど、仲直りがめっちゃ早かったな!親方やフェイは情けなくても気持ちを吐き出すことが必要だったのかもしれない。最後のナツメの涙で吹っ切れるカブさんはオタクっぽくて最高。

 

ガドルを消してからのナツメは世界の真実を知ったショックでカブラギさんを一時的に突き放していたが、結果的にパイプを切り捨てる行動を取ってしまったカブラギさんを責めないどころか、パイプについて触れることもなく1話分過ぎたのは違和感ありすぎてどうかと思ったよ。後に2人が素早く仲直りしたのは別にいいんだけど、その時にガッツリな回想を2回もやっててダルかったな。

工場にいた青髪オペレーターさんの退場もショックだった。

 

終盤は小っ恥ずかしいくらいの王道展開だったけど、なんだかんだ俺は王道に弱いので泣きそうになっちゃった。カブラギさんとミナトの関係がバカ熱い。オメガを倒してからは運営にジルやミナトが加わったようで、すっかり平和なMMOと化していて微笑ましい。ナツメの右手は戦うためのモノではあったので、最終話で作り直す意味は大きいと思うし、髪も伸ばして女の子らしくなった姿は嬉しいもんですね。

個人的にはカブラギさんが戻ってこないほうが好みだったなと思うけど、まぁ嬉しくないわけがないから良しとしましょう。

 

この作品で云うシステムのように、どうしようもない大きな流れの中にいることは受け入れるしかないけれど、もしそれが理不尽だった時には、容赦なくチートを使ってデカダンスキャノンでブン殴ってやろうぜ!的な話だったと受け取っておく。

文句は出るが結果的に気に入った要素は多かったので良作!

 

1~5話までの総集編は、最初のカブラギ誕生までと4:07からの説明は観る価値がある。


TVアニメ『デカダンス』第5.5話「install」 ※第1~5話総集編 ※新規カットあり!

 

OPは曲も映像も良いし、作品のテーマを反映しまくっている歌詞と力強いボーカルがアニソンとして素晴らしい。イントロのギターと「モノクロのサイレント劇場」と「本当の音が」の部分が良すぎて何度も観てる。


TVアニメ『デカダンス』OPアニメ映像 鈴木このみ「Theater of Life」

EDも普通に良い。


TVアニメ『デカダンス』EDアニメ映像 伊東歌詞太郎「記憶の箱舟」

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 1~13(26~38)話』


TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season PV|2020.7.8 ON AIR START

1期はBDを全巻買ったくらいには好き。1話目(26話)の展開は完璧におもしろいんだけど、聞いてらんないくらいにセリフがくどすぎる。スバルもレムもだよ。ありえたかもしれないレムルートを一瞬映したところにグッときた人は多いんだろうが、必要性はビミョーだと思う。スバルの「後ろ向いててくれ…ちょっと泣く」からのグシャグシャな顔面には普通に「汚っ!」って思っちゃった。その後の回も「女の子はかわいいけどセリフがくどい」って印象がひたすら続くことになる。

とはいえ、28話からは強欲の魔女エキドナが本格的に絡んできて、萌えと知識に対する強欲が一気に加速する。

エキドナは英語で書くと「Echidna」だ。これは「えちどな」と読むことができる。つまりエッチなのだ。

まずキャラデザからして最高。特徴的で妖しさのある白い肌とまつ毛とロングヘアで構成された真っ白な顔面が美しく、その中で怪しく光っている猫か爬虫類のような暗い目は、見ている者に底知れぬ不信感を抱かせる。露出がまったく無い真っ黒で白いラインの入った服装は、内側への探求心を強く引き出す秘匿性と気品があり、白い顔とのバランスも整っていて魔女としての説得力がさらに増す。わざとらしい乙女アピールや仕草もかわいらしいうえに、髪飾りまで変えた制服姿で現れる気の利いた所も最高だ。あの場でしか見られない生脚を組んだ瞬間は、何よりも俺の強欲を掻き立てた。一発殴る権利はあるみたいなセリフがあったけど、一発殴る権利があったら腹がいい。それにしても28話の「経験の少ないボクには判断しかねるな」という発言の「少ない」については議論する必要があるのではないだろうか?

そして終盤では身勝手な強欲を押し付けようとする幼稚な面が露見し、スバルの1番の理解者が誕生したかと思いきや誰よりも人の感情が分かっていないバケモンだったのもキュートだ。慰み者にしていいなんて言われたら契約するしかないだろう。断ったスバルはバカ。

エキドナほどではないが憤怒の魔女であるミネルヴァも良いキャラ。少しめんどくさそうな所はありそうだが、まっすぐな心とかわいさを兼ね備えていて(あの中では)一番信用できる気がする。

いい加減本編の話に戻ると、29話は一番印象深いエピソードだった。

ここにきてスバルが元の世界で抱えていた問題や、彼の両親の存在を掘り下げるなんて驚きだったし、今更のような気もする異世界転生の切なさと、ゼロから始める異世界生活の意味を改めて感じさせられてグッときた。セリフは長いなぁと思ったけど、両親とのやりとりで涙目くらいにはなったよ。あの2人が本物じゃないってのが好き。

そこからはラムがもちろんかわいくて、あまりピンとこないがフレデリカも良さがあり、試練に挑んで撃沈するエミリアもかわいいし、突き放されたり突き放したりするベアトリスもかわいすぎるし、やっと明確な友達として存在感を示すオットーの頼もしさが嬉しかったりと退屈させない。

33話はブチギレるガーフィールとウサギちゃん達が最悪すぎてさすがに気が滅入ったんですけど、どうせならエミリアやラムが食べられちゃうところが見たかったなって!それとエキドナに死に戻りを打ち明ける瞬間は感慨深いものであった(後々面倒なことになるので観直すと何とも言えんシーンになるのだが)。

35話のリューズクローンは一家に一人は欲しいかわいさだ。「地獄を知ってるのは俺だけでいい…」はめちゃくちゃかっこいいセリフだったけど、38話を観てから振り返ってみると哀しい言葉にも捉えてしまいますね。

36話も衝撃的で、死にたがるベアトリスはと~ってもかわいかったし、エルザのエロい体にもドキッとしたもんです(もう何でもいける)。ロズワールがスバルの死に戻りに頼って生きていることをぶっちゃけたことで、ロズワールの異常性がハッキリしたと同時に、取り返しがつくと心のどこかで思っているスバルもおかしな領域に足を踏み入れていることを気付かされるのだが、それでもスバルは毎度必死に足掻いてはいるので彼なりの良さは感じられたなと。まぁそんなことよりも、スバルに依存する壊れちゃったエミリアなんだよ!やっぱり一番かわいいなと確信したよね。全然嬉しくないキスがまたイイ。

 

37話は、これまで死んで去ってきた世界の先を見せられる試練によって、スバルは取り残される人達の悲しみを自覚し始め、ループの価値を見つめ直す流れに入るわけだ。

色欲の魔女カーミラは気弱そうな口調からして好きになっちゃうし、彼女の能力で魅了された人は呼吸すら忘れて心停止するなんて設定も独特で良い。偽レムとの会話はくどいのだがレムへの理解が深いスバルのセリフは良かったと思う。ベアトリスが来るはずもない「その人」という虚無を死にたがるほど誠実に待ち続けていて、エキドナはベアトリスの答えだけをただ期待して放置していたっていう真実にはかなりのショック。そして魔女が大集合する大胆な展開は素直に凄いと言わざるを得ない。

 

1クール目の最後である38話は死に戻りの元凶である嫉妬の魔女さんが登場!よく分からんがサテラがめっちゃ愛してくれるし、よく分からんが魔女たちにマジで感謝だ。

なんだかんだエキドナに救われていなかったら心が壊れて終わっていたんだよね。

自分のことをハッピーエンドに導くシステムみたいに思うのは止めて、できるだけループに頼ろうとせず抗おうと前向きになる姿が素直に嬉しい。

ここで死に戻りの認識を改めさせるとは…本当に大掛かりな構成で感心する。

自分自身を愛そうとすることで、他人からの愛を素直に受け止められるようになって、真の意味で相手の愛に答えることができるのだ。たぶん。

自分含めて全てを救ってみせると思えても、まだエキドナ勢はループさせる気満々だし、直後に明かされるロズワールの謀略が想像以上に最悪で即絶望してるし、ただただ大きな存在に振り回されてばかりだったけど、最後に殴ってくれたオットーの遠慮のない友愛が頼もしくて、マジ痛そうだ。ここで1クール目はおしまい。再開までの3ヶ月がもどかしいよ。

中途半端なのでまとまった感想は書きにくいってのと、舞台の変化が大して無かったから画だけで覚えていても全然記憶に残らなそうと思ったので、随分と細かい感想になっちゃった。

 

 

『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』


アニメ『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』PV2

最強高校生決定戦。というのは建前で、ほとんどダークファンタジーみたいなもんです。製作Crunchyroll、制作MAPPAで、見せ場であるアクションのアニメーションは非常に高いクオリティ。ミラの叔父として今は亡き藤原啓治も参加している。格闘モノには珍しいメガネキャラが数人いたり、女性キャラもバリバリに戦うし、軽い扱いに見えてしまうが個性的なキャラが多数登場するのでワクワクが尽きない。ストーリーの勢いはブッ飛んでいるけどダレる回は無かった。ただキャラデザには初回から気になる問題があって、主人公ジン・モリのしいたけ目とか、誰もが指摘している鼻と耳の赤みが目立つ目立つ。美少女アニメでは肩とか関節とか胸が赤くなりがちだけど、この手の表現は何が良いのか全く分からんな。

OPはベース・ハウス(たぶん)で、曲のクオリティも映像もめちゃくちゃカッコイイ。EDは韓国のアイドル関係なのでマジ強い。


The God of High School - Opening | Contradiction (feat. Tyler Carter)

舞台は韓国なのに音声は日本語で主題歌は英語というゴチャゴチャ具合だが、K‐POPなどで慣れたバランスだから別におかしいとは思わなかった。

序盤は戦闘とキャラの友情をバランスよく展開していて退屈せず、特にGOH地区予選の最終戦である5話は、様々なアクション演出と多重のドラマで魅せる何でもアリな殴り愛が凄まじく、モリとミラと友達になることで亡くなった友を安心させて別れを告げるデイにはグッときた。6話からは強キャラ大量登場で熱いけど、借力が当たり前のように使われ始めるから大分狂ってくる。でも満を持して登場するイルピョの存在はマジで良すぎた。まずモリと幼い頃に会っていて、モリを支えるって約束をテジンと交わしていた関係性が泣きそうになるくらい素敵だし、イルピョ兄さんと呼ばせるくだりにはニヤニヤしちゃったよね。

9話でデイがブルース・リーみたいな服を着た女の子とトイレで戦ってキスされてたシーンも好き。ジェガルに「いつも関係ないとこいんのな、お前」って言われてたの笑った。

終盤は完全にオカルティックな状況になってカオスだ。良いデザインのバケモンどもが湧いてくるデカい規模の戦闘にはワクワクするしかなく、モリがノックスのボスであるマンダクを普通に蹴り飛ばしていたのはウケるし、THE SIXの1人がソウル市民を全員テレポートさせたり隕石を墜としていたのが意味わからなくてサイコーに楽しかった。モリが斉天大聖として覚醒してからは顔がかっけえし如意棒デカすぎるし、「集え、筋斗雲!」で筋斗雲って集うもんなのかと驚いたし、バカは死ななきゃ治らないぜと4人で突っ込んでいく流れにホントバカだなぁって全てを受け入れられた。

ジェガルはイルピョへの逆恨みの件もあって、悪役としてはパッとしない印象が続いていたけど最後は良かった。マンダクは棒立ちしてたけど何だったの?

ずっとバリア担当だったパク・ムジンさんは一番顔面がかっこよくてサラッと大統領になるかみたいなことも言ってて笑えたし、好きなキャラだったなぁ。

アニメファンの評価が段々と落ちていったのは残念だったけど、それも仕方ないなと思う。借力より格闘を貫いてくれたほうが世界観的に受け入れやすかっただろうし、アニメーションに関しても大技の撃ち合いは退屈だった。

だがそれでも!このアニメはおもしろかったと俺は言い張りたい。

ドラゴンボールで言うと”狼牙風風拳”がスゲーしていた時代から”ファイナルフラッシュ”くらいまでのインフレを13話でやってるようなもんだ。そりゃあ何だこれはと言いたくなるのも当然だろう。でも思い出すはずだ、かつて”かめはめ波”や”魔貫光殺砲”とか、技名を叫んでギューン!となる必殺技を練習したあの日々を!

俺は無性にごっこ遊びをしたくなっている。マジで2期を作って欲しい。

 

Twitterで公式が権利を大いに活用して名シーンを貼りまくってるぞ!

三段蹴りがかっこよすぎる

蒼龍脚って英語だとBlue Dragon Kickなんだな 

とにかくかっけえ

審判員がちゃんと最強で安心する

イルピョの動きが素晴らしすぎる 

名シーンですね。戦いながらモリを指導するイルピョの想いと、かつてSIXを1人でボコボコにしたテジンが敵わなかった力をSIXの2人が打ち破る熱さがたまらん

挿入歌はいらんと思うけど、もうここまできたら好きにしてくれって感じよね

 

 

 

フルーツバスケット 2nd season』


TVアニメ「フルーツバスケット」2nd season第2クールPV

原作未読。4月から始まっていた2nd seasonが一区切りついた。

2期目というのもあるのでドラマもキャラも既に重厚だったが、そこにさらなる新キャラと心情の変化が描かれて話が大きく進展していた。話の巧さでいえば素晴らしい作品ですね。修学旅行回はヤバイよヤバイよと言いまくりながら観ちゃったし、何でも話せるような友達を作れた由希が、自身の暗い過去と確かにあった輝かしい瞬間を語る場面が素晴らしく、彼が透に求めていたものは女としての姿ではなく甘えられる母性だったのだとハッキリしたことで、彼らの恋路や家族とか草摩家との向き合い方、高校卒業後の選択などが次々と定まってきて目が離せなかった。

それと失恋する楽羅が超良かったし、依鈴がエッチでした。

ただただ最悪なキャラだった慊人が、ラストで実はおっぱいがあって男にも抱かれてる女の子だったと判明したのは衝撃ですよ。彼女も透によって救われることになるのか、慊人もエッチじゃんと思ってしまった俺の最悪な気持ちはどうすればいいのか…The Finalが非常に楽しみだ。

 

いつも良い余韻を与えてくれたMONKEY MAJIKのED


MONKEY MAJIK - Eden 【TVアニメ「フルーツバスケット」2nd Season 第2クール ED ver.】

 

 

『異常生物見聞録』


《異常生物見聞録》PV第一弾

PVが第一弾しか存在しない。

原作は中国のWEB小説で製作はbilibili。

ぎこちないなんてレベルじゃない構成で、劇伴はシーンと合わず音も大きい変な使われ方が目立つし、作画レベルもかなり危ういもんだった。

でも女性キャラの見た目は悪くないし(特にセイレーンの五月ちゃん)、主人公である好人は大家設定と異常なお人好しが好感持てて、ヴィヴィアンと莉莉の関係は常に微笑ましく、魔狩人の三八には何度も笑えた。イザックスさんは最強だからとにかくヨシ!

キャラクターの魅力だけで言えば充分に楽しめる質ではありましたね。

好人の力が覚醒して魔狩人とタイマンしたシーンは、同時期のアクションアニメにも劣らない熱さがあった。…はずだ!

最終話に起こる事件が光熱費未払いの停電ってのも、この作品らしくて良いなあって思っちゃったよ。

全てにおいてショボすぎるけど愛せるアニメ。

 

 

『宇崎ちゃんは遊びたい!』


TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」PV第3弾

インターネットで変な燃え方をしていたので、ある意味一番の注目作だったかもしれない宇崎ちゃん。まずアニメの内容を語れよってハナシですよね。てなわけで結論から言うと、このアニメは駄作です。

テンポが奇妙なくらいに変で長く感じてしまうし、笑いのネタやノリがいかにもインターネットでサムイっス。時々だが奥行きのある背景やカメラワークがおもしろかったりはしたんだけど、基本の流れが冗長すぎて浮いた演出になっていた。逆に言えば印象的に映るんだけれども。

早い段階からただのバカップルとしか思えんから、ラブコメとしての質はあまりよくないし、喫茶店のマスター達がただただ快く見守り要員をやっていて「飯が美味ぇ〜」って態度なのもイタい。とはいえ、マスター達が不在でバカップルに集中してる話だったらそれはそれで見ていられなかっただろうなと思う。マスターと亜実さんで笑えたことは何度もあったし、逸仁は登場回が最悪だったけど黙るならいてもいい。

ここまでメインヒロインに集中している作品は新鮮かも。

正直一番グッときたキャラが宇崎ちゃんの母親である宇崎月(43歳)!

人妻はマズいとはいえ、本編では旦那のことをまったく考えていないし、見た目が妙に若いし、赤面して目を開く表情と挙動のかわいさは全然いける。11話で桜井に料理を教えていたけど、いきなりうどんは無いだろ。宇崎ちゃんも充分かわいいのだけれど、短髪低身長巨乳キャラは微妙に自分の好みから外れている。目もデカい。ごめんな宇崎。でも高校時代の宇崎ちゃんはかなり良いんだ。

印象的な回は8話。公共の場での見せつけ感がウザかったとはいえ、過去を描いたことで2人の関係に肯定的な気持ちになれた。少しな。

12話は宇崎ちゃんが亜実さんに「~っス」の影響って桜井くんでしょ?と指摘されて赤面しながら逃走したり、酔った桜井の「好き(お前の料理が)」を勘違いした勢いで酒を飲みまくって忘れようとする姿がかわいかった。マスター親子にも笑えたし、良い最終回だったと思う。

個人的な事情で言ってしまうと、こちとら真正のぼっちかつ高卒なので、カフェもカラオケもボルダリングも居酒屋で酒デビューの雰囲気も知らないから、日常を描いているのにファンタジー作品よりも共感できることが無くて、10話の鳥取PR回なんか…ここまでソロの視聴者を突き放すのかと絶望しかないカップルアピールに打ちのめされた。イチャイチャが加速する度に現れるクソキャットを頼もしく思った者は多かったことだろう。

しかしだからこそ、この作品を認めようと思う。俺自身が捻くれていると自覚があるからだ。駄作だと思うが嫌いにはなれない。2期の決定は理解不能なんだけど、まだ宇崎母が見たい気持ちはあるし、ぶっちゃけ楽しんでいた時間は長かったので次も観る。

OPは「あれ結構チョロいスね」がとにかく好き。

 

EDの映像が宇崎ガチ恋って感じで良かった。10話の鳥取バージョンもヤバい。やっぱり宇崎のこと好きかもしれんって気持ちになる。曲はYuNiとYUC‘eで文句なしの良さ。

 

 

ド級編隊エグゼロス』


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」第2弾PV


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」星乃雲母キャラクターソング「とびっきり☆キラリ」イメージPV

PVを見ればこの作品の全てが分かると言ってもいい。HEROはHとEROでできているってのまんまなスゲー頭悪い作品。

エロいことでエネルギーを溜める系の設定は珍しくないと思うし、敵のキセイ蟲はエロの規制厨を連想させる象徴的な存在だけど、魅力があるわけではないので安直な形だけのヤツらにしか思えず、各話の構成力も大きな差があり、作画も普通に良いってくらい(一部めちゃくちゃ酷い回あり)。何度かあった股間が持ち上がる比喩はちょっとおもしろかった。時々マジメっぽい雰囲気になるが微塵も危機感を感じられない。肝心のエロさはというと、パンチラ(俺は苦手)や胸揉み(大好き)はもちろん、特殊シチュエーションのバカバカしいラッキースケベが毎回用意されているので、一夜のお供に選べるシーンと出会うことは一応できた。ただ裸になるシーンが多すぎたから後半には裸に飽きてた。規制も強いしな。所詮は一般向け作品なので過度な期待は禁物なのだ。ちなみに俺が一番実用性を感じたところは7話の萌萎ちゃん!7話は冒頭から上を向いて歩くことの大切さを教えてくれるし、全体的にエロバカさが極まっていて一番おもしろい回だったと思う。最終12話は一番バカしてるので非常に正しい。俺達の戦いはまだまだ続くパターンだけど雰囲気的にはキリがいい終わり方ではあった。

残念なのは、主人公がいろんな美少女にドキドキしても、根底では幼馴染一筋を貫いているからスケベに対する反応が中途半端になってしまい、星乃以外のキャラは浅いままで終わってしまったことだ。星乃は小悪魔系とかツンツンな鉄壁精神がかわいいし、見ていて嬉しい瞬間は多かったけど、俺はもっと白雪舞姫ちゃんとか、天空寺宙ちゃんのスケベが見たかったんや!紫子も7・8話の時がとても良かったけど負けヒロインみたいな印象で終わる。一番そそるのはやっぱり萌萎だけど、単純に出番が少ないんだ…。本当に残念なことですよ。1クールで多いキャラのスケベバランスを取るのは難しいと思うけど、不満と言うほかない。原作を読め?うるさいッ!

今期の作品とは別に2014年放送の『健全ロボ ダイミダラー』も観ていたんだけど、あらゆる設定がめちゃくちゃ似ていてビックリしちゃった。故に設定のぶっ飛び方も、エロも、ギャグも、アニメとしてのクオリティも、圧倒的にダイミダラーが勝るなと思ってしまいましたよ。ナレーションも同じ小山力也じゃねーか!まぁどっちの女の子が良いかは個人の好みによるだろうけどね。俺はどっちも好きです(素直)

いろんな意味でもっと観たい。それに尽きる。いや別に…大しておもしろかったわけじゃないんだが。

 

EDはサイドチェインがかかりまくってるイントロがかなりハマる。


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」エンディング映像 歌:星乃雲母 (CV:加隈亜衣)

 

 

『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』


TVアニメ『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』第2弾PV

原作は中国産の恋愛シミュレーション系アプリゲーム。

制作が安心安定のMAPPAなので、イケメンアニメでは致命的なのにあるあるな作画の崩れなどは少なかった。ギリギリ。

内容はまさかの異能力モノで、乙女ゲームらしくイケメンとの進展もあるのだが、後半は大きな陰謀が絡むシリアスな展開がメイン。死人もそこそこ出てる。

主人公の名前が女性向けアニメにありがちな「わたし」なんてモンだけど、このわたしちゃんがしっかりと自立したキャラだったし、顔も可愛いのでむしろイケメン側の気持ちになっちゃった。

この手の作品ではイケメン達がヒロインを巡って「俺にしとけよ」的な取り合いをしたりするもんだと思うんだけど、なんとイケメン同士の関係性がまったくと言っていいほど皆無で、どのイケメンも自分だけがオマエを救えるってツラしてる。そのおかげかデート的な回では個人に集中できるからキャラの厚みが出てるんだけど、1つの作品としては微妙な気がする。

キャラについてだが、キラはトップアイドルではあるものの、ポテチ姫なる珍妙なあだ名をつけてくる親しみやすさがあり、彼とメッセージのやりとりができる立場になった優越感は凄いことだろう。身体能力も高くてハッカーでもある盛りすぎなキャラだ。10話で判明した幼少期からの想いも熱いし、わたしちゃんに力を使った時は切なかった。

ハクは先輩属性と戦闘能力の高いEvolを持ち、「お前が風の中にいれば、いつでも見つけられる」などのセリフもほとんどかっこいい。一番好みかも。

シモンは落ち着いた品のあるキャラだったけど、ブラックスワンの重要人物で冷酷な二面性が露見した時には普通に哀しくてショックだった。

ゼンはやっぱりお前かと言いたくなるほどハマってる杉田智和。時間停止能力が高まりすぎて多くの世界線を見られるレベルに達してたけど、普通になんじゃそりゃって感じ。

最終話はイケメン達がそれぞれの道に進んでしまい、ゼン以外が遠く離れることになってしまったのは珍しいと思ったけど、真のクイーンとやらが出てきたことで設定がさらに広がったので、根本的な解決はまだまだ先になりそうだし、続きはゲームでってオチなのだ。まぁ中途半端になるのは観る前から分かっていたけど、ソシャゲ原作アニメってこういうところで損してるよな~と。

 

キャラソンもある。

 

 

オオカミさんは食べられたい』


【公式】第1話「今日しかもうチャンスがないんです」【オオカミさんは食べられたい】

全3話しかないコミックフェスタアニメ。

はいそうですかって感じのタイトルだが、大神ちゃんがかわいいので食べたいとしか思えん。孤独を好んで生きていた美少女が男性教師に「かっこいいなって…」とか「群れようとしないとことか先生は良いと思うぞ」なんて理解を示され、大神ちゃんは先生にいきなり体の関係を迫るほどに発情するという圧倒的なテンポの良さ。心理描写もクソもない。羨ましい。スカート奪取おじさんもヒドすぎておもしろい。おじさんが捕まった裏で先生は大勝利だ。羨ましい。

 

 

巨人族の花嫁』


【公式】Episode.01「花嫁の召喚」【巨人族の花嫁】

男子高校生が突然異世界召喚されて巨人族(250cm)の王子の花嫁になるってBLな話。これもみんな大好きコミックフェスタアニメ。

ファンタジーだからか世界観を細かく説明しようとするところがあり、キャラの心理もそこそこ丁寧で、シュールギャグのドライブ感が他のコミックフェスタアニメより弱めに感じる。良く言えば濃いのかもしれない。自分は強引なイケメンとチョロい女性の組み合わせでやるテキトーなストーリーを求めているので合わなかったなぁ。でも1話のバスケシーンで分かるように、アクションではそこそこ動く。いきなり異世界に召喚されて今までの生活を切り捨てることになるというのは、同時期のリゼロであったように厳しいもんだと思うんだけど、まぁ誠実なカイウスに不快感は無いし、主人公が受け入れたならそれでいいかって感じ。強姦未遂したオオカミさんが意外と悪者で終わらずに幼い姿が描かれたり、この先も出番がありそうな終わり方で笑ったわ。

 

 

それと『彼女、お借りします』のOPは映像も曲も最高でしたね!

内容は1話だけで生理的に無理になって切ったけどね。

 

 

そういうことで、2020年の顔と言えそうな大作がいくつかあったし、評価は低くても完全につまらないような作品は無かった。ついでにナナニジ計算中(超おもしろい)や、ポケットモンスター(ポケモン超かわいい)も視聴継続中だ。

FilmarksでTVアニメも記録できるようになったから積みレビューが爆増して地獄です。