いまげろく

テキトーにやっていきます

片耳難聴のオタク道

あれは中学生の時だった。

「俺の右耳って聞こえてないのでは!?」と気付いて耳鼻科へ行き、医者からは手術がどうとか言われ、「なんか怖いな〜」って思ったもんだが、それから大した処置はせず、病院に通うこともなく、現在…あれから10年。完全に手遅れである。

原因や聴こえていた頃の感覚も、もはやまったく分からない。どうやら俺は産まれて間もない頃、サイトメガロウイルスに感染していたことがあるらしく、実は先天性だった可能性もある。昔の俺はマジでバカすぎた。今もそうだが。

あらゆるシーンで両耳の必要性を思い知らされる日々ですが、特に趣味で苦労している。

 

 

音楽

個人的に一番つらいのがコレ。ステレオの感覚を理解できない。

まだ気付いていない人がいるかもしれないので言っておくが、実はイヤホンなどで聴いている大抵の音楽は左右から出ている音が違っていたりする。

片耳難聴に限らず、普段から片耳イヤホンやってる勢はスマホやPCの設定でモノラルオーディオをONにしてみるといい。突然ギターが出現するかもしれないよ。いやマジで。

初めて気付いた時には恥ずかしさとか色々と湧いてしまうだろうが、飽きてしまったような曲をまた新鮮な気持ちで聴けるチャンスだなぁとでも思って頑張っていきましょう。

 

ただモノラルにはもちろんデメリットがあって、本来パンを左右に振った音をムリヤリ中心に重ねているので、少し籠ったように聴こえたりゴチャゴチャしてしまって曲の細かい音が聴き取り辛くなってしまうのだ。バンド曲の評論で語られるような楽器の位置とかいう概念は何だそりゃって感じ。残念ながら健常者と同じ感覚を得るのは不可能だと言える。ミックスの良し悪しには敏感になれるかも。

自分はボカロやアニソンを好んで聴いているんだけど、あれらは音を細かく詰め込みがちなジャンルだし、ステレオ処理にもこだわりがちなので相性が悪いんだよな。音数の少ない曲がトレンドにきてると楽。

音楽語りは大好きだが、リスナーとしては永遠にクソザコなのである。

 

だからといって音楽を諦めたくねえ!って人はいるだろう。妥協を許さず、残された方耳の聴力が落ちることも恐れないバカどもがいるだろうよ。俺もそう。

そんな奴はまずPCを用意するんだ。持っておいて損は無いので、なるべく高スペックなやつを買うべし。MACは知らんけどWindowsのモノラル設定は非常に楽だし、音楽を追求するならスマホだけでは限界がある。

DAP(音楽プレーヤー)は設定からモノラル変換ができないから(できる機種もあるかもしれんが)買わないほうがいいと思う。基本的に高額だし虚しくなるだけ(体験談)。

モノラル変換プラグを使う手もあるけど、付けると普通に邪魔だし音質の変化も気になってくる。

 

最も大切なことは良いイヤホンを購入すること。音を拾いたいなら頭に掛けるようなヘッドホンはぶっちゃけ論外。モノラル前提だから重い物を着けてるとなんか損な気持ちになる。俺はメガネ族なので余計に煩わしく感じる。

ワイヤレスも悪くは無いだろうけど、外で音楽を聴くことなんて全然無いし、音質優先で有線だ。便利さ故に長く装着して耳に負担がかかりやすいリスクもあるかも。

骨伝導はまぁ…カナル型のハイエンドと同等の音が味わえるなら欲しいけども…今はナシよね。

ガチを目指すならイヤホンだけでも最低数万は覚悟しよう。ただ絶対に沼には落ちるな。いくら拘ろうと、お前の耳じゃ持て余すだけなんだ。数万の時点で落ちてる気もするが、片耳難聴だから高い品質を求めるのは仕方ない。ケーブルも大事だ。俺は落ちていない…。

そしてポータブルDACアンプなどを買って基盤を高めていこう。それにイヤホンをブッ挿すと音が良くなるんだ!(雑) プラグの対応サイズには気を付けましょう。

良い音を鳴らせる環境ができたら聴くデータの品質にも拘るべき。ここまでくるとYouTubeの音質では物足りないと思い始める頃だろう。まぁSpotifyのようなサブスクで充分なので、プランや音質設定を最大にすればいい。

ダウンロードとかCDの取り込みはWAV/FLACがベスト。音源によっては標準ソフトではなくハイレゾ対応と謳っているような再生ソフトを導入する必要もある。自分で検証するのは面倒なので各自 探してください。俺はたまーにDAW(作曲ソフト)をプレーヤー代わりにしています(異常者)。

 

自分はスピーカーを使わないので、スピーカーと片耳難聴の相性はよく分かりません。でも大抵の人はテレビの視聴などで自身の耳の角度を意識しなければならない不便さを感じているだろうし、茨の道なのは確実だろう。

クラブやライブイベントは聴力への危険がさらに大きいはずなので、できるだけ止めるべきなんでしょうね。俺はそういった場に大した興味が無いから問題ないけど、悔しい思いをしてしまう人もいるでしょうね。

 

まぁとにかく、モノラルを極めるしかない!自己責任で!

 

 

ASMR

もちろん音楽以外の音声コンテンツにも大きな影響がある。みんな大好きなASMRさ。

イヤホンのモノラルなら片耳で聴くことができるけど、音楽と同じく音の劣化は避けられないし、音楽以上に空間的表現が重視されるジャンルなので、コンテンツとしての相性は最悪だと言ってもいい。

あえてモノラル収録されてるパターンもあるけどニッチ。

主流であるバイノーラル録音された作品や動画配信は、もちろんリスナーの両耳が機能していること前提で作られており、ステレオ再生中に聴こえない側で何かが行われると虚無を感じることができます。ただ例外として耳かきのような片耳集中系に関しては、シチュエーションの流れに合わせて左右を付け替えれば劣化なしの音を味わえると思う。安眠目的だと使えないテクニックですがね。

「次は反対側でしよっか」みたいな言葉で後ろめたさを感じてしまうだろうが、そんな感情は棄てるしかない。

残念なことに耳掛けイヤホン使いは付け替えすら困難だから、結局はモノラル推奨。俺もそう。

モノラルだろうと距離感なんかは割と感じ取れますし、快楽性は充分に楽しめるのよ。

音の情報量が少ないから音楽より全然マシ。

 

アダルト作品の場合は、えっちな声で性欲処理できればそれでいいって気持ちで聴くことがほとんどなので、モノラルで普通に満足できる。

耳舐めなんて中耳炎で片耳がイカれるリスクを考えると最も恐ろしいプレイに感じてしまうのだが、音声なら気持ちいい音として受け入れちゃいますね。

でも複数シチュだけは厄介なんだ。

姉妹モノの両耳責め系で例えるなら、姉の「感じちゃってるんだ~♡」的なセリフが左から出力され、右からは妹のセリフだったり耳舐めの音だけみたいな、どのジャンルよりも極端に振られた作りになっていて、片耳モノラルで聴きながら想像力を働かせてしまうと、片耳で全てを受け止めているような…物理的に無理のある状況が浮かんでしまうのだ。かといってステレオで聴いてしまうと、当然どちらかを聞き取ることができずに、「なんで喋ってるだけなんだよ!」なんて無茶苦茶なキレ方をしてしまうかもしれない。

これはマジなので、ストレスフリーで致すためにも、自慰目的で聴きたいのであればモノラルしか選択肢はない。両耳責めを片側で受け止めろ。セリフ担当はテレパシーってことで納得するか、自分の両耳は聴こえているんだと思い込め。ASMRを聴いている時だけ、お前の聴力は復活しているんだよ。

そもそもの話、最初からステレオの感覚を知らないタイプの片耳難聴にとっては、モノラルにしても違和感を感じないんじゃないだろうか?後天性はドンマイ。 

音が劣化するとしつこく言ってきましたが気付ける人のほうが少ないし、それぞれが気持ち良さに納得できればそれでいいのです。

ASMR作品はボイスドラマとして楽しめるものもあるから買ってみる価値はある。

妥協できない奴は地獄のオーオタ道を歩むハメになるので、最初からモノラルで聴いて余計なことに気付かないまま生きていきましょう。

以上が片耳難聴のための音声作品絶頂術だ。結論はモノラルで聴け。

諦めんなよ!音声オ○ニーを!

まずオーディオ環境よりも強靭なメンタルを築くことが大事なのですよー!

 

ASMR配信界隈では誰もが知っているであろう「まこと。」さんは片耳がほとんど聴こえないらしいので、スゲーなぁと思います。

片耳難聴の音楽アーティストだっているんだし、ビビってられないッスね。

 

 

ゲーム

例えばFPSのような3D空間のバトロワゲームをプレイする場合、敵の足音や発砲音が片側からしか聴こえないことになるので、正確な索敵が難しくなりメチャクチャ不利になってしまう。

視界の角度によってはApexでいうところのピンを指した報告すら聴こえないのだ。

PS4ではモノラル設定ができないので最悪だけど、モノラル変換プラグを使えば片耳で全方位を聴けてなんとかなる(でも安定はしない)。そうなると音の聴こえ方が中心になるので、前方で発生している音が一番大きく聴こえます。でもやっぱり左右の区別はキツイのよ。

モノラル化を前提とすればだが、Apexなら優秀なスポット機能とか索敵に使えるアビリティもあるので、立ち回りを身に付ければそこそこやっていける。より繊細なゲームは厳しいと思う。

ボイチャ用のヘッドセットはモノラル変換プラグを付けるとマイクを認識しなくなるはずなのでゴミと化すよ。付属のショボい片耳イヤホンを使えばコスト0だけどショボい。

ミキサーを買ってコントローラーにブッ挿し、そのミキサーにモノラル変換プラグを付けたイヤホンと、Discordなどの通話アプリを入れたスマホを繋げるのがオススメ。この方法は知り合いと通話しながら映画を観たり音楽を聴くとか、ゲーム以外にも応用できる。ゴチャゴチャして邪魔になるけどね。PCゲームならマイクを買うだけで済むと思う。

さらには1人プレイのノベルゲームでも難儀する場合がある。

作品によると思うけど、キャラの立ち位置によってセリフのボリュームが変わることもあったりするのよ。これはたぶんゲーム内の設定でなんとかできるはずだ。

対人ゲーには覚悟がいる。

 

 

映像作品

アニメや映画の鑑賞に大した問題は無いと思うが、良い作品に限って左右を活かした音響の演出を取り入れてたりするんだよな。

爆音上映みたいなもんが正直どうでもよくなる。

自分はイヤホンで聴きながらPCモニターで観まくっているけど、テレビのデカい画面へのこだわりがあればテレビでもいいし、セリフが聞き取れるならスピーカーでも全然アリだと思う。

メインは映像だし字幕を付けれる場合もあるので、基本的には片耳難聴でも問題ないでしょう。

 

 

日常生活でのメリット・デメリット

ここまで書いてきて改めて痛感する。デメリットしか存在しない。

ただの会話すら超めんどくさい。

挨拶すら80%くらいの確率で聞き返してしまうし、話しかけられた位置によっては必ず頭を90度とか180度ほど変えなければ話を進められず、声を拾うことに集中しようって意識しすぎると逆に頭が混乱する。人の目を見ながらのコミュニケーションを試みようとすると、会話の一部を聞き取れない可能性が高まるので相手に耳を向ける必要もある。相手が「人の目を見て話せよ」みたいな、めんどくさいことを言ってくるタイプだったら厄介だ。でも元から目を見て話すのが苦手な人は相手に耳を向けて話す言い訳になるから良いかもね。気も楽になるので俺は徹底してやっています。

ただでさえ俺は他人との関わりに興味が薄いし、音のうるさい環境で働いているのもあって、職場で一言も喋らない日すらある。まぁこれは俺の人格の問題がほとんどかもしれないが、コミュニケーションが消極的になる人は多いと思う。

 

それでも片耳難聴のメリットをムリヤリ考えてみる。

誰にでも共感してもらえそうなことから言うと、就寝時に聴こえる側の耳を枕に押し付けて眠れば、周りの音に起こされることの無い安眠を得られる!

まぁその代わりに、耳の位置によっては朝の目覚ましアラームに気付けなくなって寝坊する確率が格段に高まってしまうんですけどね。俺は実家住みなのでカーチャンに何度も助けられた。

 

フィクションでしか見た事ないけど、カップル的な2人が隣合ってイヤホンをシェアする状況ってあるよね?

あれは普段からモノラル設定にしている片耳難聴にはもってこいのシチュエーションですよ!ロマンティックに同じ世界を共有できます。

「どうせ片方は使わないから…聴く?」と自然に差し出せるのは強みだろう。俺はイヤホンを人に貸すなんて生理的に無理だけどね。

まぁイヤホンの形によっては最初から無理だし、相手も片耳難聴だったらめんどくさいことになりそう。

 

もう少しオタクっぽいモノで考えると、鈍感難聴系主人公のように「え?何だって?」みたいな反応を日常的に返せるので、ヒロインを焦らし続けたい人には便利ではないだろうか?

 

幼馴染「そういうところが……き」

オレ「ん?ゴメン。そっちの耳は聴こえないからさ、こっちでもう1回頼むよ」

幼馴染「…聴こえないから言ったの」

みたいなシチュエーションにも憧れますね。でも少し不謹慎かもしれないな。

今からでもいい、俺に美少女幼馴染がいれば…。

 

カノジョ「やだっ…隣の部屋にカレがいるのに…」 

友達「あいつ耳悪ぃからダイジョーブだってw」

オレ「チクショウ…チクショウ…」

なんてナメプNTRも悪くない。俺は頭が壊れているから…。

 

密着交尾している時に彼女が「んっ…ヘンな声でちゃうからぁ…こっちがいいの…あ///」って、聴こえない耳側に顔を置いてきたらめっちゃエロいんじゃないかと思います。

難聴もエロに変えられる。使っても良いですよ。腹立つけど。

 

これは突飛な話だが、怪しい儀式・契約・拷問・ケジメなどの際に体の一部を失わなければならない状況に陥ったとしたら、迷わず片耳を選べるのもオトクだ。

 

でも俺が1番に伝えたいコトはね…誰かと同居している場合はイヤホンを着けたままの自慰行為が非常にリスキーって話なんだ。健常者は片耳でエロボイスを聴いて片耳で母親の襲来を警戒する戦法が可能だろうが、片耳難聴はそれができない。

俺は親フラの経験が無いままで済んでいるけれど、これから起こる可能性はゼロじゃない。常に戦いなのさ。

 

というわけで…こんなものだろうか。

ろくでもないな。強く生きよう…