モノによっては数分で映画並みのストーリーと音楽を楽しめる最強のファストコンテンツ、それがミュージックビデオなんだ。そんなMVの中でもお気に入りのアニメMVをまとめようと思う。俺は切なさで気持ち良くなるのが性癖なので感動系が多めかも。アニメ映画の主題歌とかアーティストを元にした作品はおそらく入れない。
- ユアネス「私の最後の日」
- ポーター・ロビンソン & マデオン『Shelter』
- ポーター・ロビンソン『ミュージシャン』
- 神聖かまってちゃん『るるちゃんの自殺配信』
- DAOKO『さみしいかみさま』
- ファレル・ウィリアムズ『It Girl』
- ChiliChill『半醒』
- Miiro『迷路』
- Dareharu『閻魔』
- ヨルシカ『春泥棒』
- PEOPLE1『魔法の歌』
- Sou『ミスターフィクサー』
- livetune『Transfer』
- livetune『Take Your Way』
- 美波『この街に晴れはこない』
- Eve『あの娘シークレット』
- Eve『心予報』
- ナナヲアカリ『お釈迦になる』
- ずっと真夜中でいいのに。『ミラーチューン』
- ハニカムベアー『夏の魔法』
- ハニカムベアー『十夏の花』
- ピノキオピー『ノンブレス・オブリージュ』
- はるまきごはん『コバルトメモリーズ』
- DECO*27『アンドロイドガール』
- 銀河電燈『銀河電燈』
- 稲葉曇『ラグトレイン』
- Azari『Who?』
- Snail's House『Imaginary Express』
- 『Christmas of a Wandering Ghost』
ユアネス「私の最後の日」
曲自体は2021年に出ていたのだが、2022年にMVが後付けされた作品。大正解。
タイトルがセリフとして扱われているので、歌詞の世界観も最期を迎える人の独白として解釈できる。
MVに出てくる病弱銀髪エルフ的なヒロインには定期的に訪れる好青年との会話が救いになっているようだが、残酷にも曲が進む毎に髪飾りの花びらは散っていく。
そして青年が何らかの事情で遠出している間に彼女は最後の日を迎えることになったわけだ。寝起きで走り出して不自然なくらいに美しい再会を果たした彼は決して本物ではないんだろうけど、それでも孤独な最後ではなかったのでしょう。猫の飼手が彼になるといいのにな。正直この記事を書こうとした目的はこれの感想を書きたかっただけです。
ポーター・ロビンソン & マデオン『Shelter』
初見時は死ぬほどハマってた。アニメの制作会社がアレなのでさすがに完成度が高い。
あまりにも壮大で数分の間に凄まじい年月も経っている。創造神のような体験をVR世界で過ごしても他人を生み出すことなく孤独に苦しんでいたようだが、父親との思い出が彼女の救いになったようだ。彼女の命はまだ続くのかもしれないし、あれで最後なのかもしれない。
ポーター・ロビンソン『ミュージシャン』
またポーターだ。音楽の力を全力で信じているんだろうな。最高のMVだよ。
CDをはめようとする瞬間が音楽との相乗効果でカッコよすぎる。監視社会的な世界観もダイナミックな動きも良いアニメーション。
神聖かまってちゃん『るるちゃんの自殺配信』
スマホ眼帯のキャラデザと情緒不安定を表すような絵柄の変化がおもしろい。
DAOKO『さみしいかみさま』
カルト的人気を誇る『ME!ME!ME!』との繋がりもある世界観だが、これは一応ショートバージョン。目付きの悪いキャラデザが良いし、過剰なセクシー演出が目立つけど切実なほどピュアな本質を感じる。DAOKOの甘いウィスパーボイスが極まってるな。
ファレル・ウィリアムズ『It Girl』
めちゃくちゃ蒼樹うめ顔じゃん。最近のアニメでも少なくなってきたタイプのmoe~。
ChiliChill『半醒』
素直に涙を落とすことで雨も正常に降り始めるカタルシスよ。
動きは少ないけど雰囲気も絵柄も最高なのに観られてなさすぎだろ。
ChiliChillは音楽性も過小評価されすぎなのでもっと注目されるべきアーティスト。
Miiro『迷路』
古い韓国ボカロ曲のMVみたいなダークさがある。
かわいい絵柄だけどクラシック映画のような演出に、いくら落ちても迷い込む地獄が良い組み合わせ。
Dareharu『閻魔』
音楽性も映像センスも日本でウケそうだけど認知度はイマイチ。
卓上ダンスとかホラーな色調と画も良くて質の高い映像作品。
ヨルシカ『春泥棒』
3Dアニメーションも良いよね。
一貫した一人称視点で日常と回想と幻想が入り乱れていて好みの作風。
PEOPLE1『魔法の歌』
おそらくロトスコープで描いてるんだろうけど、キャラ作画とか構図の工夫で作画コストを抑えてる感じ。
キャラデザかわいいしリリックビデオでもあるし、エモそうな泣きとか流行りそうなダンスも入れてるし、お手本のような現代のアニメMV。
Sou『ミスターフィクサー』
感想記事も書いたイドのOP。光と闇の間で苦しむ二重人格殺人鬼の幻想って感じだ。
カエルちゃん的な美少女の回想(妄想かもしれない)とか最高だし、優しく抱きしめられてるオチが自分勝手な結論にも見えて本当にズルい。
livetune『Transfer』
あらゆる世界・時代をループするだけのアニメーションだが視覚的に飽きることは無い素晴らしいアイデア。
livetune『Take Your Way』
Fukaseってボカロが出てるだけあって電子音との相性が良いよね。デビサバ2のOP曲なのでキャラ作画はヤスダスズヒト風だ。
世界観は意味不明だが、メガネ君の覚醒と友人が重なる瞬間にグッとくる。あとメガネ君が覚醒後もメガネかけてて良い。イントロ部分の飛んでる姿もカッコイイ。主張の強い擬音はイマイチかもしれない。
美波『この街に晴れはこない』
路地を歩く動きと切なげな回想シーンがめちゃくちゃ好み。
作風的に仕方ないけど過小評価されてるな~って曲。劇的なサウンドに対する美波の歌声が、初期のただキャッチーな曲よりも的確にマッチしている気がする。
Eve『あの娘シークレット』
※別記事で書いたことそのまま載せてる
クマタロー可愛い~!
歌詞の言い回しが微妙にムカつく。
数カットでクマ先輩の優しさが伝わるから2人の仲を認めるしかなくて切ない。
でも最後に垣間見えたあの娘の秘密をどう捉えるかで解釈が変わっていくだろう。
コメント欄にあった、恋よりも友情を掴み取る話だという解釈を見て、確かにその通りだなぁと思った。
あの娘が積み上げられたぬいぐるみを見ている姿や、ガチャガチャを回しまくる行動も象徴的で男遊びを繰り返してきたようにも見えるし、使い古されたクマを投げ捨てた後の魔性な笑みも悪い印象を残す。
今度は少年がクマ先輩を支える番。
でも個人的には遊ばれたいと思ってしまうほどかわいい女だな。チクショウ…。
Eve『心予報』
チョコレートを売るために作られた、お菓子メーカーによる卑劣な広告。個人的にムカつくポイントは、映画研究会で青春してるうえにポスターが『クリープショー』っぽいところですね。バッドエンド迎えちまえ!
ナナヲアカリ『お釈迦になる』
最小限の動きやキャラデザがかわいいとか謎の生物がキモいとかいろいろあるけど、歌詞が刺さりすぎる。
ずっと真夜中でいいのに。『ミラーチューン』
キャラデザ良いよね。90年代ぽいというか、お馴染みのずとまよ成分たっぷりな曲とMVにナインティーズ感を添えましたよって感じ。
ハニカムベアー『夏の魔法』
死んだはずの好きな娘が戻ってきた話。ほとんど線が無くてユラユラしてる映像の質感が独特だし彼女に対する愛おしさが痛々しいほど伝わってきて良すぎ。
ハニカムベアー『十夏の花』
『夏の魔法』から何曲もあるけどこれが終章。シリーズでは一番好き。
魔法は解けるものだから別れの時が来てしまうわけですね。その予感に満ちた切なさと花火が打ち上がっているようなドロップの解放感は美しいし、そして言葉にならないようなボーカルチョップに混じって「I want you」と聴こえるのもグッとくる。2番で歌を入れてるのはエモーショナルな構成だけど焦るような切実さも感じられて良い。結局花火は全然見ていなくて君しか見えてないんだよな。彼は強く生きられるのだろうか?ただただ好みの設定だった。
ついでにハニカムベアーの『Revolver』もオススメです。
ピノキオピー『ノンブレス・オブリージュ』
ピノキオピーの最高傑作と言ってもいい曲。タイトルも歌詞も巧いし、映像は音ハメを意識しつつ歌詞通りな絵や象徴的なモノをストレートに魅せてくる。ボカロならではの特徴を最大限に活かした歌わせ方に圧倒される。
はるまきごはん『コバルトメモリーズ』
世界観的には人類滅亡規模の世界大戦として解釈できそうだが、終末世界の友情とか単純に喪失の話として聴くのもアリだろう。何も残らない終末に向かって遺すような歌。
DECO*27『アンドロイドガール』
曲にはさほどハマってないけどアンドロイドガールちゃんのキャラデザが好き。停止するとこ性癖。
銀河電燈『銀河電燈』
ナユタン星人の過小評価されてる曲。明るい曲調のラブソングみたいな一面がありつつ夢オチ的な切なさもあって好み。
稲葉曇『ラグトレイン』
ぬくぬくにぎりめしの絵もリズムに合わせたシンプルな動きも良すぎる。
Azari『Who?』
ボカロ曲では珍しい曲調でありつつ攻めすぎてないキャッチーさもある。呆然と風に吹かれてる表情とか大したことない踊りがかわいい。
Snail's House『Imaginary Express』
『Christmas of a Wandering Ghost』
youtu.besnailchanかわいすぎるだろ。