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リディー&スールのアトリエ感想(ネタバレ)

ついに不思議シリーズ完結編の感想。申し訳ないほどスクショ貼りまくっています。

舞台はあのアダレット。前作でシャノンが故郷だと言っていた街である。

そこで国1番の錬金術師を目指す姉妹がいましたよって話だ。

 

完結編なだけあって『ソフィーのアトリエ』と『フィリスのアトリエ』のメインキャラが巡り会ったり、それぞれの目標が収束しまくる展開は非常にドラマティックだし、姉妹のキャラクター性は既存のキャラにもまったく埋もれない魅力に溢れていて飽きることは無い。

ソフィーほどシリアスではなく、フィリスほどコミカルでもなく、ただただ平穏で切なくて暖かくて美しい、1つの家族の物語であり、不思議な絵を冒険するスケールも壮大すぎない絶妙なバランス。

 

脚本が上手いな〜となるポイントがいくつかあって、まずイルメリアを師匠ポジションに持ってくる意外性が素晴らしい。

ファルギオルが登場した時に最強のソフィーが現れて解決!とはならず、姉妹にしか思いつかない方法で倒したのも良かった。

でもファルギオル戦にジュリオ達が現れないのは違和感あったな。何のための騎士なんだと…。

姉妹がSランクまで最初に辿り着くために、イルメリアやアルトなどの実力者がランク上げを怠っている理由も考えられていたのは感心した。譲ってもらった感が薄れて純粋に祝福できる。

 

本作もマルチエンディングであり、どれも可能性を尊重した選択肢なので納得できる。

発生条件をググらないと分かりっこないルートもいくつかあったが、トゥルーエンドは試験の花丸などは関係なく、全キャライベをこなせば自然と見れるはず。

トゥルーエンドは感動的で主人公たちの人生の終わりまで想像すると泣けるんだけど、モヤモヤするっちゃするんですよね。

プラフタたちのガードが固すぎてソフィーと俺が結婚できないじゃんとか、錬金術で子供作ってそうとか思っちゃうし、みんなは不老不死になろうとか思ってないはずなのに母親だけが不老不死になっちゃうし…親子揃って絵の中に魂が残るって予測したうえでの結末なのだろうか?

個人的には母親の死を受け入れて夢を叶えようとする(旅以外)オチが好みだな。何も失わない完璧なハッピーエンドも最高だが、トゥルー以外のほうが単純にドラマとしての余韻が深い。

 

一番良かったキャラはフィリスかもしれない。

身体の成長に反して、前作と比べるとツッコミよりもボケに回っているので笑える瞬間が多かった。主にレヴィから影響を受けまくったせいだろう。

前作では魔法技オンリーだったフィリスが弓使いになっていたのも衝撃。リアーネから教わった時間を考えるとニヤけちゃうし、リアーネのフィリス愛が病的に加速した理由も想像にかたくない。

 

フィリスの様々なセリフから察するに、どうやらフィリスは公認試験でイルメリアに勝ってソフィーとも戦い、全キャラのイベントをこなしたうえでイルメリアルートへ進んだものの、途中で旅したくなってソフィールートに切り替えたって感じの流れを経てきたらしい。

フィリスのアトリエ』からの後付けが多く、マルチエンディングだったのに正規のルートを決めつけられちゃった感覚はあるんだけど、逆にレヴィルートとかハインツルートの価値は増したというか…あっちはあっちで別物として割り切れそうだな。

シャノンルートに進んでいたら同僚みたいな感じでマティアスと会っていたのかな。

 

フィリスのイベントで背景に映り込んでくる神の落し物ぬいぐるみは何だったのだろう…。俺はアイツが怖いよ。調べたところによると、『イリスのアトリエ グランファンタズム』という作品のヘルドールってアイテムが元ネタらしい。

 

フィリスとイルメリアの絡みではイルメリアのかわいさが極まりすぎて最高だった。

イベントの度にニヤニヤしまくっちゃう。

親との向き合い方も落ち着いてきたイルちゃんのナルシズムは姉妹に自信を与える救いになるし、定期的にイジリを受ける隙もあるギャップも魅力だ。

 

イルメリアの他にもルーシャやネージュなどもツンデレ属性が濃くて素晴らしい。

ルーシャはキャラデザが良くて一定の品格もあるし、腹黒い性格と姉妹への想いも尊い。かまってちゃんな振る舞いが非常に萌えでした。

 

シリーズの始まりであるソフィーも素晴らしい活躍だった。だらしない面は何も変わっちゃいないのだが、積極的に周りを守ろうとする行動や姉妹に夢を与えたりと、大人らしい振る舞いを自然にこなしていた。

服の貝殻ビキニみたいな部分は何なんだと言いたくなるが、君は本当に美しい。

怪力ソフィーも健在。

1作目から続くソフィーの夢の1つが叶ったのは感慨深すぎる。

肉体を得たプラフタもかわいいね。プレイ前に公式ホームページのキャラクター紹介欄を見てネタバレくらってたから大して驚けなかったけどな。

www.gamecity.ne.jp

プラフタがうまく歩けなかったり食事やマッサージで肉体の悦びを取り戻していく過程はえっちでしたね。

やーいやーい!もう人形だって言い訳もできないおばあさ~ん!

 

ソフィーが賢者の石を作った年齢は16歳だったらしく、姉妹は14歳で作ってしまったわけだが、確かに才能でいえば2人にはソフィーにも劣らない凄みがあるとは思う。でも錬金術の最も深い部分に辿り着けるのはソフィーみたいな人間なんだろうなと思ったりもする。

一番才能があるのはフィリスな気はするけど、彼女はあらゆる面で長けていて何よりも旅が好きだからこそ、ソフィーほどには突き抜けないかもしれない。

 

アルトはおもしろキャラ。常にクールで若者の導き手となる暖かさを持ちつつ、過去の過ちに対する赦しを求めていたり、変なところで意外な幼さも見せてくる。そんな500歳オーバーの男。

かつて叩きのめされた過去もあるが、そんなことをしたソフィーや双子時代に仲を深めていたフィリスとも友情が生まれている優しい世界。

歳を取るしかない俺たちにも必要な精神だ。

リディーは妙に厳しい。とにかくモテる人間が気に入らないっぽい。

 

3作も出ているだけあってフリッツも良いキャラだよな~。ヘンタイ属性持ちで個の魅力が強いし、ついに奥さんとの再会も果たしてドラマも見せるし、ドロッセルも含めてソフィー達の歴史の語り手でもある。フリッツは59歳でドロッセルは30歳らしいぞ!

それでいてハゲルさんが43なの信じられん。あまりにも髪の差が…いやハゲとは言ってないですってば…。

 

ついでにパメラも、猛烈なドジでレギュラーキャラに。本当に帰らなすぎて大変だよな…モニカの負担も増えてそうだし。

 

コルネリアの登場は本当に嬉しかった。23歳だぞ。最高じゃん。かわいすぎ。

ゲーム的にも複製ビジネスはマジでありがたい。

キルヘン・ベルを故郷として捉えているのは嬉しくなるし、長年の悲願だった父親との再会を経ても彼女は高みを目指し続けるつもりだし、たぶんコルネリア商会はもっと大きくなってソフィーの夢みたいに多くの人を幸せにする豊かな市場を築くんじゃないかなぁ。

 

マティアスは珍しいナンパキャラとして動いていたので、今までにないイベントを起こしていた気がする。アルトとの友情も良い。唯一の非錬金術師で誠実なナイト気質も持ち合わせている王族のイケメンだったが、最後までモテることは無かったね。

序盤は強かったんだけど、剣で切る音がなんか好きじゃなかったので使わなくなったな。

 

リディーとスールについてはプレイしていれば大体のことが分かるので、逆に語れない。

2人がケンカしている期間は悲しいが、キャラのセリフが一変するので楽しかった。

戦闘中や探索中のセリフはもちろん、たるを調べてもテンション低いし、操作キャラがスーちゃんの状態で虫を採るとガチギレする。全てのアクションを試してみよう!

 

 

戦闘システムは『フィリスのアトリエ』より分かりやすくキャラも余りづらくて、普通に好きではあるんだけれど、一定のレベルの相手にはバトルミックスを通さない素の攻撃アイテムが明らかに弱く感じられて作りがいが無くなってくる。メンバーは錬金術師ばかりなのにスキル特化に育てたほうが強くなれるのだ。マジで作り込むのは回復アイテムだけでもいい。

フォロースキルもおもしろいんだけど、敵の体力が一部キャラ(特にフィリス)の使用を前提にしているとしか思えないほど多いので、めちゃくちゃ依存してしまう。VERY HARDまでいくと、アルトとフィリス抜きで勝つには常人には思いつかない変態的な追求が必要でしょうね。

コンビネーションアーツも楽しいけど、コンビネーションアーツの有無でキャラの組み合わせに制限を感じてしまうのが惜しい。イルメリアと姉妹で発動できないのは残念すぎる。

 

戦闘システムとは少し違うが、レベル15くらいの時、何も知らずにミレニアムプニを倒しちゃって…全員が41になっちゃったんだよね。セーブを挟まずに4話から5話へ進んで素材も多く集めた後だからロードで戻す気にはなれず、しばらくはバランスを取るために未強化初期装備で進めていたよ。41あっても敵が硬く感じられたので、装備や攻撃アイテムが前作以上に重要なのだと思い知ったな。

アルトやソフィーは固定レベルで加入するのにイルメリアだけ40以上のリディー達と同じだったのは謎だったが、元々ルーシャとイルメリアってDLCだったのね。DXでプレイしたから気付かなかった。

 

VHのファルギオルも倒せたけど、ぶっちゃけ不思議シリーズで一番キツかった。

前衛スール後衛フィリス、前衛イルメリア後衛アルト、前衛リディー後衛ソフィーの組み合わせで挑んで、主にイルメリアとアルトで削っていた。

フィリスが必要とは言ったけど、ファルギオルは物理ダメージを与えると即死級のカウンターを返してくるので、属性のフォロースキルを撃ち終えたら何も出番が無くなるし、スールも無力だ。死を覚悟してフィリスの物理フォローを狙うか微妙なアイテムを使うだけになってた。

でもフィリススサプライズを使ってブレイク値を回復したかったんだよね(結局コンビネーションゲージが溜まらないので出番は少なかった)。スールをルーシャにしとけばよかったかなぁ。

ソフィーとリディーで組ませたのは、ソフィーのフォロースキルでダメージを稼ぎたかったのと、七色のコーデックスが使いやすいからって理由があったんだけど、七色のコーデックスが物理ダメージ扱いになってカウンターされるから意味わからんかった。コンビネーションアーツを気にせずルーシャとソフィーで組むのもアリだったかも。

イルメリアとアルトに関しては、我ながらおもしろいことしたなと思っていて、特にイルちゃんは実験的な特性を付けるのが楽しかった。

「暴走するオーラ」「やまびこの祝福」「疾風の流れ」「エボルブボディ」「戦士の星」「リッチフォーム」「究極の進化力」「神域の再生力」「究極の回避力」「連携の極意」「聖者の献身」「貫く信念」なんて構成で、「星の霧吹き」を発動してから一番強い全体攻撃を使ってアルトの2連フォローも発動し、「疾風の流れ」でターンを得てスキルでMP全快(HPは自動回復)して時々ポジティブリスクも使って、とにかく行動しまくれる。この2人ならコンビネーションアーツも2ターンくらいで発動できた。

今考えると回避も火力に振ったほうが良かった気もするけど、イルメリアは自傷スキルが多いから、できるだけ生存率を上げたかったのよね。

真理の求道者とかは敢えて入れないようにしておいた。金稼ぎと雑なレベル上げには利用したけど、共鳴系で盛ろうとすると単純すぎて味気ない。まぁそのせいで攻撃力不足をめちゃくちゃ感じたんだけどな。

MVPはポジティブリスクを付けた「そよ風のアロマ」と「全自動きのこ鍋」ですよ。ポジリス無しで勝つ方法は分からん。

バトルミックスに拘れば色んな手段が取れたと思うんだけど、まったく使わなかったなぁ。一応は全部発動したけど、アニマや素材を気にするのが単純にめんどくさかった。

 

999って良い数字だね。

 

 

やっぱり音楽は最高。

『向日葵』の1~3は何度も聴いてるし、絵の曲では『霞む夢と記憶の園』と『深理への決意』がステキ。エンディングに流れる熊木杏里の『絵筆と希望の唄』は歌声もメロディも歌詞も素晴らしいのでシリーズの終わりを深く噛み締められるし、6分もスキップできない仕様だったけど仕方ないなと聴き入ってしまうのだ。

 

 

気になったスクショコーナー

賢者の石なんて簡単だよ~とかもそうだけど、「またアタシ、何かやっちゃいました?」って感じの前主人公たちの強キャラ感がおもしろい。

 

ソフィーとプラフタの登場シーンは鳥肌。

「我われはこの女を知っている!いや!この尻尾とケツを知っている!」って、スピードワゴンの登場シーンが重なってしまったよ。

 

イベントで起こる期間限定の姿だ。怖すぎる。

 

ファルギオルって普通に人の言語を話せるし謎の憎しみを抱いているんだけど、相手が魔物だろうが言葉が通じそうな存在に対して退治以外の手段を取れないのは怖いなぁと思うのですよ。

めちゃくちゃ優しい世界観の中でも、過剰な人間至上主義を感じてしまう。素材の声が聴こえたり植物と話せるキャラは出るけど魔物と話すキャラは出さないのよね。基本的に無害なプ二だけが愛玩動物として扱われてる。

貴重な意見だ。

 

バッケンの持ち上げ方が凄かったけど、彼らは海賊に対するイメージが純粋すぎる。

盗みや人を傷つけたりはしない、海がメインの旅人って認識なんだろうな。

 

トゥルーのラストを見た後だと、こいつら恋愛できるのかなと心配してしまう。

未登場キャラの中で最も優遇されている男レヴィ。

アングリフを感じる瞬間も多い。フリッツとドロッセルがアングリフの学校で人形劇をやっていたらいいなぁ。

あいつら新しい商売を始めてんのな。

おそらくロジーのことだろう。

まさか…その奥さんって…。

たぶんハインツだろうな。

とうとうブランド化もしているのか。

フィリスが歌いがちな理由。

どうやらエルトナの扉は壊されたらしい。

ノルベルトはリアーネの親戚説もアリだと思ってたけど、普通に父親だったのね。

オスカーが3作目にだけ出てこないのドラマティックだな。彼の目標は果てしないし、故郷に戻る時は来るのだろうか。


フィリスやコルちゃんやモブとの会話からは過去キャラに関する情報が非常に多い。

大きなイベント度にモブのセリフは変化し、早朝・昼・夜・深夜・天気でモブの配置もセリフも変わるので、全て把握するのは困難ですよ…。

ちなみに深夜だけはハゲルもコルちゃんも休業してる。睡眠時間ヤバそう。

 

㊙情報

 

図鑑にはメルヴェイユや探索地の情報までいろいろあるぞ!

 

厳しすぎて笑う。気持ちは分かるよ。

 

スーちゃんは異様なほどにプ二オタク。

 

おばあちゃんLOVE。「天国ってこんなところなのかな」ってセリフは初めて聞いた時グッときた…。

 

家族の過去エピソード良いね。テストの答案って言ってるけど、学校に通っていたのだろうか?

アメリアはレオンのことだろうね。みんな有名になったなぁ。

 

ヘンな生き物しか存在してないのかと思ってたけど、普通の虫もいるらしい。

 

日が暮れるとソフィーが急に叫んだから驚いたわ。本当にオバケが怖いんだろうな。

 

美しい。

 

ほう

たまに独自のモーションしてる魔物がいるよね。


Sランク試験の納品後の小ネタなのですが、DLCマップに移動することが可能だった。
そこで全滅するとエンディングイベントを無視してアトリエに帰還できるうえ、地下の絵の中にも入れるし、そこから黒い絵にも入れる。これでオネットに話しかけても特に意味は無い。俺は試していないが、エンディング直前のセーブデータを作りたいならアリかもしれない。

 

Sランク試験後に教会前へ訪れるとクロエだけが現れないんだけど、雨が降っていると表示された。恐ろしいバグだ…。

 

 

この辺にしておきます。

不思議シリーズ…本当におもしろかった!

他のアトリエはやる気が無い。不思議特化のオタクでいく!

ソフィー3とか不思議の新作が欲しいわけではないんだけど、もし出たら買っちゃうんだろうな。