いまげろく

テキトーにやっていきます。Amazonアソシエイトリンクあり

2020年 秋アニメの感想~

2021年春アニメが始まっているにもかかわらず、2020年秋アニメの総括を書いている怠け者は一体誰か?

そう、私なのでした…

 

ネタバレ注意

 

 

One Room サードシーズン』


TVアニメ「One Room サードシーズン」オリジナルPV その2

基本一人称視点で美少女とのイチャイチャ生活を楽しめるアニメの3期。

新ヒロインが2人(各4話)、1・2期のヒロインが2人(各1話)、常連だった花坂結衣の完結編(2話)と、忙しくも嬉しい構成である。

琴川昌には初っ端から驚かされた。一見不良かと疑う明るくて長い髪、何がそんなに良いのか分からんが目立つ首元のホクロ、かわいい方言、良い顔、そして何よりも転校を繰り返している境遇が最高だ。誰とも深く関わらない生活を続けてきたお前に、離れていても育まれる確かなものを証明してやる。作っていた野菜がトマト、ナス、ピーマン、キュウリと、俺の嫌いなもんしかなったけど俺が先輩だ。誰が何と言おうと先輩なんだ…。このまま遠距離恋愛のピュアな距離感を保ち続けたい、いつの間にか疎遠になりたい、別の男とイイ感じになってたらどうしようとか自分の中に邪な感情が湧いてくる感覚が気持ちいいのは内緒。

ファーストシーズンで猛威を振るった最高の妹である桃原奈月(15歳)の再登場には圧倒的な萌えを堪能できるし、シリーズ全体で最萌の天月真白が愛飲していた「ぶどうちゃんジュース」のラベルデザインを担当していたことも判明する。もっとデザインを学ぶためとかで東京の学校へ入学するついでに、お兄ちゃん(俺)と同居したいなどと言い出すもんだから、やれやれと頭を抱えるしかない。またエロ本を燃やされかねないし、都市への人口集中を憂う気持ちもあるが…これからの成長と生活がとても楽しみになるというのが本音だ。食費も浮きそう。決していやらしい気持ちは無い。彼女を作って家に連れ込んで妹にショックを与えたい。

セカンドシーズンで変わることのない愛と銭湯の継続を共に誓った七橋御乃梨との再会は、俺の心を誰よりも温めてくれた。何も言うことは無い。俺達は大丈夫だ。

織崎紗耶も予想外の良さだった。お姉さん属性とかわいらしさの完璧な同居。特筆すべきはコートの上からでも分かる豊満なバスト。失業中の24歳だろうと、俺はあなたに救われたんだ。俺も支えたい。末長くよろしくお願いします。

そして訪れる花坂結衣との終わりの時。

花坂結衣編はセカンドシーズンの時点で他人の人生を観ている感覚に陥ってしまったが、とうとう最終話では完全に置いて行かれましたね。

でもこれでいいんだ。本当に嬉しい。好きだったから、俺なんか置き去りにしたほうがいいんだって…。俺は喜んで、君が出ていった誰もいない部屋の地縛霊になろうじゃないか。

好きな作品やキャラクターに置いて行かれる喪失感には何度も苦しめられてきたが、ここまでの遠さを感じたのは初めてかもしれない。告白された時と同じ桜並木、走り回って手を振る愛しい娘、隣で優しく微笑む君。気付けば実家暮らしの俺が1人、モニターの前で真っ白な天井を見上げていた。

 

 

『魔女の旅々』


TVアニメ『魔女の旅々』PV第3弾

ド派手な魔法や奥深い人生を描く壮大な世界観が素晴らしく、コミカルかつショッキングな構成が秀逸で、女の子のかわいさにおいては他作品の追随を許さない、どんな豚も思わずため息をこぼしてしまうほど魅力的なアニメは一体、何でしょうか?

そう、魔女の旅々です!


TVアニメ『魔女の旅々』 OPテーマ「リテラチュア」視聴動画

ボーカルに何とも言えん拙さを感じなくもないけど、OPは2020年トップクラスのアニメ主題歌だ。

 

なんで個人が勝手に兵器並の戦闘力を身に付けてんの?男性の魔法使いは偉くなれないとか性別格差が甚だしいなと、単純な疑問が生じる隙はある。イレイナは都合のいい時だけ偉大な魔女面してんのタチが悪いし、1話で「我慢しない」精神を教わって以来、エゴイズムにナルシズムの権化として自分を貫き通すので、顔が好みじゃなかったらヘイトが溜まるだけだろう。でもコイツはかわいい。いいかげんにしろと言いたくなるほど凄くかわいい。嫌いだけど好き。本当に腹が立つよ。

 

奴隷娘のエピソードはTwitterで大人気でしたね。ニノちゃんはかわいすぎるし、乱暴に扱いたいと思ったゴミは俺だけじゃないはずだ。ニノちゃんが姿を現した時に服のボタンを慌てて付けた流れを事後の演出なんじゃないのかと読み取った感想を目にして脳を破壊された者もいるらしいですね。村長はまだ手を出していないと信じたいが、既に性奴隷的な扱いを受けているからこそ、あんなラストになるのだろう。

エミルが他人の幸せを見せた時には逆効果でしょと思ったけど、案の定ニノちゃんが絶望の涙を流してしまい、自ら命を絶ってしまうかもしれない含みを残して話は終わる。村長を殺そうとする可能性もあるが、ニノちゃんのような娘は自分を終わらせてしまうと思う。狭い世界で何も知らないほうが幸せだったかというとそうでも無いだろうし、エミルが父親に言い返してニノちゃんを勇敢に庇うシーンが1度でもあったら、こいつなら幸せを見せた責任をしっかり取れるはずだと信用できる奴だったら、ほんの少しは希望を感じられたのかもしれないな。それでいて俺の頭の中は「かわいそうはかわいい」って言葉で埋めつくされていたのでした。

4話は城からジャバリエを眺めながら会話する間や誘導作戦の絵力は凄いし、雪の結晶みたいな国の形が表すようにミラロゼが自分の世界に閉じこもってしまったラストカットの余韻はなかなか。

フラン先生と再会して学校で講師をする5話は街中を飛び回る映像が良いアニメーションだったし、生徒との交流を心から楽しむイレイナがかわいかったけど、新たな旅立ちみたいな事をされても5話となると積み重ねに欠けるので、ふーんって気持ちになってしまった。思い返せば2話でイレイナが教える側になっていたのも変な構成だなと。5話だけモノローグが妙に細かいのもビミョー。でも生徒のオドコ(かわいい)、イケメ、チャラとかヒデー名前は笑えるし、イレイナてんてーに体はどこから洗うのかって質問したいし、王国セレステリアはイレイナが最も気に入った場所になり、イレイナが本を出すことも示唆される重要な回だった。

本当のことしか言えない書けない国に訪れる6話でのクソダサい剣には一番笑えたかもしれない。俺も正直に言うならイレイナと結婚したいし、ペンダントをかける時に見えたうなじはエロすぎ。ここからレギュラー化していくサヤの狂信的なイレイナ愛には共感するが、同族嫌悪を感じて引いちゃいますね。

7話はぶどう踏みおじさん達が少しキモいけど笑えちゃう。イレイナ以外の視点で終わったのは珍しい。

8話は女性の髪を狙う切り裂き魔に襲われてショートなったイレイナちゃんが良すぎ!

9話は冒頭に注意書きが出るほど悲惨で話題になったエピソード。親友のために命を懸けて過去へと戻るエステルの姿はイレイナと真逆だ。親友は疎か執着する他人は特にいない、魔女歴マウントをとる恥ずかしい性格、そんな未熟で旅人で魔女でしかない自分を思い知り、さすがのイレイナも金のことは忘れて号泣してしまった。俺もセレナでブヒブヒしてたらサイコロリになっちゃって心の中でうぉんうぉん泣いた。セレナ父が「うなじの感じとか首のラインはエステルちゃんと同じだ」なんて言っていた気持ち悪さと、そこに母親がノーリアクションだった違和感が、彼らの裏を感じさせるには絶妙でした。3話の村長がイレイナを足元からジッと見たシーンでも思ったが、変態演出に関しては優秀なのかもしれない。

10話は師匠達やイレイナ母の過去が描かれるけどイマイチ。太ももにナイフを隠すのは良かった。

11話ではサヤの妹であるミナがマジでかわいすぎた。特に顔が!

f:id:Imagege:20201213120834p:plain
2020年のベストカット。黒髪ロングに飢えていたってのはありますね。

最後の「ただの灰の魔女で、ただの旅人でありたいと思います」ってセリフは、結局それなのかよとガッカリ。9話のラストがどうでもよくなってしまったのはマイナスだ。

最終12話はパラレルなイレイナがいっぱい。イレイナ闇は一家に一人は欲しい。前回ただの旅人でいると宣言した時には拍子抜けしたけれど、ここでいろいろなイレイナを見ることができたからこそ、主人公であるクソ生意気なイレイナも様々な選択を経て達した唯一無二の尊い存在なんだなと肯定的になれました。まぁ少しね。

いろんな回で時々映り込んでいたダンベル男は何だったのだろう。

 

総評:女の子がとってもかわいいアニメだった!

 

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会


TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」PV ロングVer.

スマホゲー生まれのグループを単独アニメにしたシリーズ3作目。

おなじみの花田センセは不参加だけど、俺は彼の実力を信用していないので嬉しかった。

キャラ作画は過去シリーズのような艶めかしいキラキラなタッチから一新され、現代アニメらしいスッキリとした線と塗りになっており、判子絵現象も滅多に起こらず、非常に受け入れやすくなっていた(失った魅力も大きいと思うけど)。

胸の形だけは妙にハッキリと描かれているように見えたんだが、正直に言えば制服越しに触りたくなる。

ほぼ毎回あるライブパートはパフォーマンス中のCGも文句なしのクオリティで、よく言われる手描きでやって欲しいなんて気持ちは一瞬で引っ込むし、挟まれる日常のカットも最高にかわいくてMVとして出来が良すぎるよ。

『ツナガルコネクト』は特にヤバくて(かわいいので)、作曲DECO*27、編曲ポリスピカデリーなのも何気に凄い。

VIVID WORLD』の編曲は信頼のTeddy Loid。ギターやAvicii的な音がたまらない。そりゃ初見の人も好きになるだろうよ。果林個人の曲でありつつ、歌詞はグループのことも表していて奥深い。

せつ菜の『DIVE!』は輝かしく燃え上がっていて圧倒的な風格がある。アシンメトリーな衣装もジロジロと見たくなってしまうね。

Butterfly』は劇的な映像と彼方ちゃんの美しさが素晴らしく、楽曲のクオリティもハンパない。テンポとドロップが最高な歌モノFuture Bassだ。作曲者の情報が全然無いらしいけど、某有名トラックメイカーが別名義を使った説があるっぽい。

Solitude Rain』はしずくの衣装と歌声が最高だし曲もカッコイイ。雨が降る中でのパフォーマンスも晴れの解放感も怒涛のコスプレもたまらない。

中須かすみの『Poppin‘ UP!』はまぁまぁだけど、超かわいいので100点です。シングルの『無敵級*ビリーバー』はMVも曲もバカ最高!Bメロのストリングスが『Viva La Vida』。真上からスカートの回転を映す演出が『Solitude Rain』にもあるのは意図的なのだろうか。

 

作品のコンセプトも今までとの差別化を図っていて、投稿した動画の再生回数がリアルな数字だった描写もあれば「ラブライブなんて出なくていい」なんてセリフも飛び出し、スクールアイドルの大舞台を義務とせず、サンシャインとは違った意味でローカルなアイドルが描かれている。

ソロアイドルの形態はそれぞれの個性を肯定するテーマと合わせておもしろいし複数の色で構成される虹を体現しているんだけど、各自がソロ路線に至る理由が曖昧で、まずユニットの発想も無いのかと疑問が湧くし、ソロプロジェクトである前提に縛られ過ぎて大いなる力に操作されてるような行動に見えてしまった。

楽曲制作の描写は璃奈がDTMやってるくらいなもので、ほとんどの歌が即興にしか見えない都合の良さが不気味。ラブライブのミュージカルシーンは大抵そうだが、彼女達はソロなので余計に気になってしまう。個人的には苦手な部類の省略でしたね。

 

主人公でありアニメオリジナルキャラクターでもある侑ちゃんのキャラデザは最高。

パッと見シンプルだけどツインテールのグラデーションが充分に個性的で掴みたくなるし、髪を下ろしたカジュアルな姿にもドキッとしてしまうよ。ジャージや私服の着こなしはイケメン。

侑ちゃんは文字通り「YOU」を意味する存在だったと思うのだが、良くも悪くも凄まじくキャラ立ちしていたから、中途半端に視聴者と重ねられても素直に見れない。実際、最終話を観終えてからYOUの意図に気付いたもん。俺がブヒブヒしすぎて察せなかっただけなのか?アイドルとファンの距離を描きながらゼロ距離の友愛も同時に見せられるしワケがわからんのよ。乙女ゲー主人公ばりのナチュラルな口説きや、オタクの身で推しに抱きついてスリスリするのも侑ちゃんにしか許されないだろうね。あんなシーンにも侑ちゃんと俺を脳内変換しろってのか?まぁしたけどね。

でもラストで音楽の道に進んだ行動力は素直に見習いたいし、応援してくれた同好会の皆の気持ちも受け止めたい。

推しは断然かすみん。世界一かわいいよ。コッペパンで買収されたい。アピール動画に低評価を押したい。かすみんは周囲に自分と同じ形の「かわいい」を求めていたけど、それぞれの1番を貫きながら一緒にいる方がいいよねって結論に至り、結果的に彼女は2話の時点でソロアイドル路線の重要なファクターになっていたんだ。アイドル意識に関しては本当に信用できる。

璃奈ちゃんが背負うテーマも重要。最後まで直の笑顔を見せない作りだったけどネガティブな印象は残らず、優しい個の尊重として捉えられる。彼女の部屋に古いMASCHINEっぽい機材があったし、璃奈ちゃんのDTM環境は安くはないだろう(作画的には少し雑だったけど)。いつか侑ちゃんにDTMを教えたりするのかな。

しずくは外見なら大好きだし映画趣味も自分と合いそうじゃん(^_-)-☆と目を付けていたのだが、最後に解放されたはずの「本当の私」がピンとこなかった。彼女の悩みにかすみんと璃奈が関わる意味には納得できたし、個人回まで没個性だった事にも意味を感じられたけど、やはり1話の中で増えすぎた要素を持て余していたんじゃないだろうか。かすみんとの関係性が深まったことにはニッコリだけど、しずくが主演のエピソードになるはずが、かすみんの魅力に食われてしまったようにも思えて、役者キャラには皮肉すぎますよ。

本心を誤魔化す気持ちがあったとはいえ、自分が理想に思うアイドル像を演じていたことに少しは信念もあったはずで、彼女が出した答えは演じることの否定ではなく、演技を逃げ場にしなくなって演技と自身の新境地を開いた「和解」や「統合」のようなものだと考えれば、内面的にはしっくりくる。

古い映画が好きなら『何がジェーンに起ったか?』を一緒に観たいな。女優モノだし、きっと気に入ると思うんだ…。

彼方ちゃんは頻繁に眠っていたけど、眠気の原因が家庭と同好会を頑張りすぎた疲労からで、ネガティブな居眠りキャラだったんですよね。でも7話の中で妹の遥に対する一方的な献身から、共に支え合う関係へと深まって高め合うライバルにもなり、彼方ちゃんの居眠りは寝落ちではなく好きなことに変えられたのだ。それでも遥にバイトさせない姿勢を貫くのも良かった。

果林は自分のモデル的属性に囚われてアイドルに興味が無いように振舞っていたが、エマのおかげで素直になれた。彼女が歌う9話は音楽フェスのスクールアイドル枠という独自の世界観を描けていたし、遅れて入った身でありながら代表として選ばれる果林の実力が発揮され、ライバルだけど仲間であるソロアイドルクラブの在り方も示し、侑ちゃんの目指す道が定まってくるきっかけにもなっていて非常に重要なエピソード。割とタイプ。

せつ菜は全ての始まりのような存在。序盤は辞めかけていたが振り切ってからは止まらない。生徒会長とアイドルのギャップ、何とも言えん私服姿が印象深いですね。普通に好きって感じ。

歩夢は終盤をかき乱しすぎた。せつ菜と侑ちゃんが絡む度に歩夢の表情が陰りを帯び、大切な侑の夢も含めて周りの勢いにノリきれない気まずさが描かれてしまう。

11話は時々入る歩夢の一人称視点がガチ恋感あっておもしろかった。「私だけの侑ちゃんでいて」には叫びかけたよね。12話は拒絶で侑をとにかく黙らせる歩夢がヤバかったけど、せつ菜のあまりにも単純すぎる後押しで歩夢は大切なものが増えたことを受け入れ、アイドルとして進みたがっている気持ちにも正直になり、ついに侑への執着から解放されて、2人の関係はより良い形に到達したのだ。アバンでは歩夢が一方的に腕を組んでいたもんだが、2人で手を繋いで階段を上っていくカットが感慨深い。侑の古参ヅラは調子乗ってんなあ!

とはいえ…少々やりすぎたんじゃないかというのが本音だ。「私だけの侑ちゃんでいて」の辺りは演出の質自体は良かったけど、男の作った百合オタク演出感がハンパない。見せ方が本気すぎて思い返しても異様に浮いてるし、作品のテーマや同時に進行しているフェスティバルの件がクソどうでもよくなった。侑の足を挟むところなんか普通の人は引いたと思う。

最終話は急にラブライブらしさ全開のノリになって若干ついていけなかった。まぁライブパフォーマンスと曲は良かったかな。

触れてないキャラもいるけど嫌いとかじゃなく単純に興味が薄いだけなので許して。

 

OPの『虹色Passions!』は普通に良い曲。何気なく入るカットの破壊力、躍動感バツグンのカメラワーク、サンシャインが何世代も前に思える3DCG、「勇気に染まるColors」の所で優木せつ菜が手をくるくるさせていたのがお気に入り。EDの『NEO SKY, NEO MAP!』は曲としてならOPより好み。

挿入歌シングルは第三弾が1番良いのでCD買った。

サントラは『色とりどりの虹』『トキメキへ!』『トキメキを求めて』『「大好き!!!」』『胸をよぎる不安』『かすみんです!!!』『朝陽』『朝陽』『潮風のリズム』『自分をさらけ出せ』『Look at me.』が特に良くて何度も聴ける。『プレッシャー』は深刻すぎて、いつ流れたの!?ってビックリしちゃった。

 

まとめると好きな作品にはなるのですが、全体的にはアンバランスで絶賛はできない複雑な心境。これからもライブパートだけは何度も観たい。

 

 

『アサルトリリィBOUQUET』


TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」PV

制作シャフト。タイトルに違わず隙あらば女の子同士でイチャついており、甘美で濃密な行動と関係性が全編で咲き誇る素敵な花園です。オタクが美味しく消費するために味付けされた女性同士の絡み、すなわち百合と呼ぶに値する表現に満ちた潔い作品なのです(皮肉です)。普段は百合なんて言葉は使わないよう意識しているのだが、コレを語るには使わざるを得ない。

作画は上質だしキャラの属性が豊富すぎるので、百合に興味が無い自分でも美少女要素だけでニッコリと鑑賞できた。CGを混ぜたアクションは構図も動きも迫力があり、武器を振り回す美少女の姿が違和感なく映える。ただの会話シーンだろうと萌え的にも演出的にも非常に見応えを感じられ、新聞などの文章も一時停止すれば普通に読むことができる細かい作り込みにも驚くし、品質は間違いなく素晴らしかった。

特徴的なのは脚の見せ方で、ほぼ全員が妙にムチッとした太ももを備えており、その質感にはニヤケを越えて笑っちまう。萌え表現として考えればトレンドを掴んでいるのだが、さすがに露骨すぎて脚フェチの俺でも1話だけで食傷気味になった。もちろん尻と胸でもお腹いっぱいだ。

ソシャゲ展開もある作品だけあってキャラの数が多すぎるけど、第1話から最終話までキャラの名前をテロップ表示してくれる親切な作りのおかげで、美少女の顔面しか観ていないオタクや、誰が誰なのか覚えられないライトな視聴者も着いていきやすかったのではないだろうか。

特にグッときたキャラは、白井 夢結と王 雨嘉ちゃんと伊東 閑ちゃん。どの娘も見た目が本当に素晴らしく、夢結は女としての重さも好きだし、ルナティックトランサー発動時の白髪と赤い目も良すぎる。

楓・J・ヌーベルは語るまでもなく最高。個人的な好みで言えば上記3名には及ばないが、キャラクターとしては圧倒的におもしろい。

 

1話冒頭の自己紹介モノローグはヘタと言えなくもないが、どうも吹っ切れてやっているようにしか見えないので逆に好感が持てる。

2話で遠藤 亜羅椰が梨璃に言っていた”本質的な挨拶”とやらは何よりも気になりますね。

己が欲望をダダ漏れにするなと楓を諭すミリアムちゃんの言葉をオタクは心に叩き込んでおくべきだ。特に俺。

3話終盤の月明かりから部屋の明かりへと切り替わる演出は一番印象的かも。

梨璃の誕生日を祝うために夢結が奮闘する5話は非常に萌え。プロフィールの誕生日欄をチラ見する夢結、皆にプレゼントのアドバイスを求めまくる夢結…かわいすぎておもしろすぎた。ラムネを売る店のおじさんを1秒も映さない徹底した男排除にも感心する。抱擁シーンの楓ちゃんと雨嘉ちゃんの反応は永久保存モノ。

6話は夢結の暴走と阻止の流れが3話と同じじゃねーかと思ってしまうが、一応夢結は前よりも深い部分を吐き出すし、梨璃の人を惹きつけるレアスキルは関係無く、梨璃の優しい人柄に惹かれているのだと改めて信じた意味は大きい。

人口的に生まれた結梨には名前から笑った。

捕獲命令が出た結梨を連れた梨璃の逃避行、ブレずに梨璃を助けようとする楓ちゃんや仲間達も良かったが、結梨が特攻死する終盤の勢いにはナンダコレって真顔になっちゃった。あのヒュージの絶望感をもっと描いて、結梨にしか倒せない(倒すべき)状況に話を運べていたら感動があったかもしれないけど、さすがに詰め込みすぎでポカーンとするしかなかったよ。

その後の塞ぎ込む梨璃と髪飾りを探す皆は良い。重々しくなりすぎずキャラを安易に泣かせないし楓ちゃんが良い子すぎ。

最終話は今まで以上にハデな戦いで名前テロップめっちゃ出るし、お風呂シーンも忘れていない見事な構成。梨璃のレアスキルで全員の能力が向上したって理屈で無茶苦茶な技にも説得力がある。制服の救命機能は素晴らしいアイデアだった。

この先はソシャゲになるとのことで、自分はここでさよならですね。


TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」#1エンディング映像

EDは曲も映像も凄く良い。OPのサビも最高。

かわいい。

良い曲と歌。死んだ人のキャラソンって不思議な気持ちになるなぁ。

 

 

『神様になった日』


TVアニメ「神様になった日」第2弾アニメPV【10月10日(土)24時より放送開始!】

泣きアニメを覚悟して観るのは面倒という気持ちはあったが、俺は『Angel Beats!』大好きっ子で『Charlotte』も普通に好きだったし、無視するわけにはいかなかったのだ。

序盤は思っていたよりもカジュアルなノリが自分の感性にも適合したので掴みはかなり良かった。女の子もかわいいしね。

2話の「引くわ!」が『Charlotte』ぽいなと思ったら、6話には高城丈士郎が出てきて奇跡のクロスオーバーを見せてくれる。麻枝准ユニバースの確立というわけだ。

2話の映画パロディは分かるものなら笑えたけど、分からない作品は当然反応に困るし、映画をそこそこ観ていると自称してる自分でも気まずかったので、大半の人は早くも不安な気持ちを抱いたのではないだろうか。

映画の音響監督を目指す伊座並さんのピアノ演奏シーンは映画というよりアニメかゲームのサントラに入ってる曲だろって感じだし、途中からストリングスを入れてきた瞬間には笑うしかなかった。

陽太がラーメン屋再生請負人になったり麻雀大会に出るイカれた話も楽しめちゃったし、ギャグは相性良いかもなと思えていた所で…問題の5話ですよ。

5話は伊座並さんと彼女の父親(ほぼ引きこもり)が、亡き母/妻と改めて向き合うことになる話なのだが、自分は心が濁りすぎているので、亡くなった妻と似てきた娘に手を出しちゃうやつっぽい!とか思ってしまった。まぁそれはそれとして、父親を連れ回す序盤は悪くなかったんだけど、この話の答えが自分の価値観と相容れないもので全く感動できませんでした。早くも底が知れてしまう悪手でしたね。

積み重ね不足とかビデオレターがチープとか、同意はするけど大した問題ではない。

ただ自分としては、死別した相手を忘れて前に進もう的な価値観が凄く苦手で、物語としても飽き飽きしていたから見てられなかった。

シリアスになりすぎないギャグの挟み方はアリだけど強引な場合もあって普通に変なシーンがある。

映画製作が始まってからは陽太のシスコンムーブとか大地の無駄な演技力に笑えるし、ハッカー側も話が進んでひなの謎に迫る緊張感もあった。

7話で映った空ちゃんの部屋に『アドレナリン2』のDVDにしか見えないものがあったのだが…スタッフの棚でも参考にしたのだろうか。

8話では夢でじいじを見て泣いたり初めての海にはしゃいだり不治の病だったことが明かされるなど、ひなには年相応のかわいらしさがあって、残酷なほど儚い人間だったのだと知ることになる。新しい人生を生きているひなの父親の言い分は十分に理解できてしまうもので、ひな自身に責める気が無いのなら何も言えないだろう。

そして抗いようのない運命にひなが連れ去られてからの、どうしようもなく過ぎていく時間は好みだし、日常に溶け込むハッカー央人くんのかわいさ、美人の司波さんにも目を惹かれたが、一変したひなの姿にはショックだった。世界の終わりはひなの世界だけになるはずが、陽太の世界も同等に終わっていたのだ。

介護が始まってからは陽太の焦りにイラつかなくもないし(気持ちは分かるけども)、テレビゲーム(RPG)をやらせるのはさすがに高度だろと若干引いてしまうが、あんなに優しいレベル上げ代行があるのかと変な感動があった。陽太の意志に反して、ひなを施設に残そうとする司波さんの主張は真っ当だし、ここで別れたら凄い作品になりそうだなと期待はしたけど、まぁそんなことはなく…やっぱりどこまでもボーイ・ミーツ・ガールだった。

とはいえ、まるで5話と8話へのカウンターであるかのように失っていないと信じて諦めず、ひなを引き取ることになったのはある意味で凄いし、救いが無かったとしても進もうとする陽太の選択は好きだ。他の皆と距離ができてしまうような気もするけど、そんな不安も含めて好みの余韻が残りましたね。陽太が持つひなへの感情が「好き」としか表されなかったからか恋心と受け取った人もいるみたいだけど、俺は家族愛で解釈しておきます。もし麻枝准が恋愛だと言ったとしても家族愛だ。

売りにしていたであろう泣き要素には1度もウルっとこなかったし、まぁ全然駄目な作品だと思いますが嫌いじゃないです。

 

 

 

無能なナナ


TVアニメ「無能なナナ」PV第1弾

人類の敵を倒すために集められた能力者達を無能力者が暗殺していく話。

放送前から原作に触れていたので1話の転換には大して驚けなかったが、最後にOPを持ってくる構成はアニメならではで良かった。

作品タイトルであり犯人でもある絶対的な主人公のナナ、不老不死で肉体的にも精神的にも退場がありえない絶対的な探偵ポジのキョウヤ。

キャラとしてはどちらも魅力的で、どちらの視点でも緊張感が途切れず、能力者殺しの奇抜でバラエティに富んだアイデアとか、シンプルに強い毒殺も駆け引きの雄弁さが相まっておもしろい。

とにかくナナが最高。彼女の二面性がガッツリと発揮される強気なモノローグは好きだし、女子の制服は不思議とボディラインを意識させるデザインでありスカートが割と短いから絶対領域がずっと気になってしまったし、急に抱き着いてヘコヘコしたいし(最低)、動揺したりブチギレた表情も手元に置きたいかわいさだった。殺戮マシーンみたいな設定のくせに意外と感情的なので、無理矢理着けた仮面を必死に抑えているような人間らしさが垣間見えて愛らしい。

敵国は完全なる悪だと教え込まれた兵士が現地の人と触れ合って認識を改める的な構図でも捉えることができて、まさに最終話は悲劇的な切ない物語として観れてしまう。

終わり方は中途半端にもほどがあるので、どうにか続編が作られて欲しい…。

 

 

魔王城でおやすみ


TVアニメ「魔王城でおやすみ」PV第2弾

魔王城に誘拐された姫が暇を持て余し、大好きな安眠を目指して好き勝手する話。

酷い時期にはほぼ毎日起こる猛烈な眠気、それで意識を失う前には考えてもいない何かが聞こえたり見えたりする入眠時幻覚、半分眠りながら動いてしまう自動症、1分の仮眠だろうが体感3~10分くらいの夢を見てしまうレム睡眠、仰向けで眠ると上から押さえつけられているような金縛り状態になる睡眠麻痺などの睡眠障害気味(診断はしてない)である俺は、作中で描かれまくる健常な睡眠の輝きに、ただただ打ちのめされるしかなかった。

スヤリス姫かわいすぎるし、あらゆる面でユルい優しさに溢れているから最後までブヒと安心感を持って観れるんだけど、良くも悪くも誠実なアニメ化になっているので、予定調和を好まない人や、事前にキャラの性格とか行動パターンを知っている原作既読者からすると、中盤辺りまでは面白味が薄く感じてしまうかも。

自分もストーリー面ではそうだったのだが、雰囲気に慣れたら何してても心地良くて楽しめた。

とにかくスヤリス姫のかわいさが最後まで引っ張ってくれる。紫のグラデが入っているのかいないのか曖昧な銀髪は美しいし、横に長いジト目は星形のハイライトが特徴的で、目元は意外にもキリッとしており、眠そうな時も快活な時でも艶やかな瞬間にも良い表情になる。細かいところで姫らしい品性を感じられ、それでいて目を真ん丸にするような顔を崩すリアクションも多く見られて親しみやすさがある。

9話で労働(夏休みの宿題)のためにパジャマを脱いだ姫の姿は非常にエレガント。今までのかわいさとは真逆の印象を持たせる黒のカラー、広い肩出し、スリットから大胆に飛び出すストッキングを纏った脚は、俺の眠気を一瞬にして解消させてくれた。

魔族を素材にして安眠グッズを作れる賢さと極悪さ、なんだかんだ許されるように場を切り抜けるあざとさもあれど、良い意味で純粋な怖いもの知らずの彼女だったからこそ、最初からコミュニケーションが取れて微笑ましい雰囲気が生まれたんだろうし、魔族と人間を繋ぐ架け橋になるのではないかと希望を抱けるラストに導けたわけですね。 

 

でびあくまの存在は癒しの極みだった。出てくる度に笑顔になれちゃうし最低3匹は一緒に住んでモフりたい。

勇者だったり「アなんとか君」だったりするアカツキは、姫からすれば災厄なのかもしれないが、旅に関しては真面目に見えるので好感が持てる。姫の婚約者である点はあくましゅうどうしと同じく殺意を抱くね。でも冷静に考えれば気の毒に思えなくもない。

魔王タソガレは部下の魔力を犠牲にしてまで勇者を育てようとする動機がしばらく意味不明だったので見方に困るキャラだったけど、そもそも進んで相手を潰すような性格ではないし、RPG的な運用は趣味でもあるらしいし、10話では魔族の代表である自分と人間の代表とで明確な決着をつけなければと語っていたので納得できた。

魔族と人間がいがみ合ってる理由なんて、ただ相手を知らないってだけの単純な事なのだろう。 


TVアニメ【魔王城でおやすみ】ノンクレジットオープニング映像『快眠!安眠!スヤリスト生活』

OPは曲も映像もめちゃくちゃキャッチー。これは絵コンテが強いな。「いざ夢の世界へ」とか言ってるけど、夢を見たら快眠とはいかないでしょうね。俺なんて「レム睡眠レム睡眠レム睡眠!」って感じだぞ。できればハーレム睡眠がいい。

『ナイトウェルカム』は歌がビミョーだけどキャラソンでは珍しいサウンドだし、男たちの意外な色気を感じられる。

 

こんな題材のアニメでも俺の寝不足に加担していたんだなって…。

 

 

『NOBLESSE-ノブレス-』


TVアニメ『Noblesse -ノブレス -』キャスト紹介&OP主題歌入り本PV

韓国の漫画が原作で舞台は日本。スゲー能力を持ったイケメンが820年の眠りから覚めて現代で学生をやる話…と書けばチープに感じるが、そこそこ壮大で普通におもしろい。最強主人公のライジェルはまったく出しゃばらないけど存在感だけはあり、しっかりとサブキャラも光っているので退屈することはほとんど無かった。放送分には含まれない0話も必見なので全14話ある。

前半はM-21が中心でシリアスな雰囲気がありつつも、凶悪な地元の不良まで絡んできて地味な盛り上がりもあるし、定期的に挟まれる理事長宅でのワチャワチャとかラーメンを伸ばすばかりの食事シーンがシュールギャグとして出来が良くて何度も笑えた。 タオと加瀬が意気投合する流れが特に好き。

7話は衝撃的なエピソードで、タオとタキオが警備員になって学校のイケメン密度が増したり、田代の恋愛相談が始まったりバスケしたりと、超人達が打ち解けてやることがコレか!と楽しんでいたところで、田代と加瀬の記憶消去が決まるという驚きの転換。危険回避のためなので受け入れざるを得ないけど、記憶消去によって学園長やオジサン3人との距離が遠くなって切なかった。でもライとレジスとセーラとは普通の高校生としての友情が続いてくれる救いがあってよかったなぁ。

フランケンシュタインとライジェルを掘り下げる回では、フランケンシュタインが人間の力を思い知らせるために貴族狩りしていたヤンチャな過去が明かされ、想像以上の熱さとイレギュラーな存在感で魅力をさらに引き上げた。あれほど孤独だったライジェルとラーメンの出会いは本当にシュールすぎるし感慨深いものでもあったのな。

ルケドニア編は長生きしてるくせに精神が幼い一部貴族の小物感がめんどくさいけど、セーラの服装がとても良かったし、貴族の中にもフェアな戦いを貫く品格あるキャラとか兄貴分なナイスガイもいたので戦いに見応えはありました。レジスが気高さと優しさと熱さを持ったメチャクチャ良いキャラに成長したのも嬉しい。上記の小物キャラも成長を期待された存在ではあって蔑ろにされておらず、作品の優しさを感じられる。

貴族は実質不老で体制が変化せず、古い価値観から抜け出せない現状を憂えた前ロードが自ら永眠して変化を促したという真相だったけど、前ロードは無駄な混乱を招きすぎたなぁと文句を言いたい気持ちはある。ノブレス・オブリージュからの解放を描きつつ、ノブレスとしても在り続けようとするライジェルも尊重した愛ある物語でした。

作画は安定していたし何よりもキャラとギャグの入れ方が良いので、もっと評価されても良いと思う。

OPHYDEプロデュースで元「東方神起」のジェジュンが歌っているのだがトンデモなくクセが強い。でも聴き慣れたら曲も歌唱も良いんですよ。EDも良い曲。

 

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』


TVアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」第2弾PV

美少女と戦闘機の組み合わせよりも、美少女に頼るしかない情けないオッサンをやりたいって意識をギラギラ感じて気持ち悪い。

敵の目的以上にオーディンが少年の姿でいることに何の意味があるのか気になって仕方がなかった。幼さの表現にしては正気を疑うほどに直接的だし、この作品の視聴者が偉そうな眼帯ショタを好むとは思えない。何を考えてんだ?

美少女は多いのに自分の好みにグッとくるキャラはアズズちゃんとオペレーターくらいだったけど、キャラデザ以上の魅力は見出せず、終盤にはアズズにも興味が薄れてしまったので作品を褒める理由を完全に見失ってしまった。地獄のメイドちゃんも良さげだったが単純に出番が少なすぎて…制作は本当に何考えてんだと。

戦闘機の知識は無いのでミリタリー面はまともに評価できないが、間違いなく真面目に見るもんじゃないと分かる。

半端なシリアスはノイズにしか感じない。

看取り担当にまでされる宮古ちゃんの女すぎる扱いもただただ臭ぇ。

水着回だろうと漢どもの露出とノリがキツイし、きわどい水着も個人的にはシュミじゃないのでアガれません。でも池目・爽はおもしろいキャラでしたね。『魔女の旅々』にもイケメという雑な名前のイケメンキャラが出てたけど、こちらはキャラが立っていたし、自己投影おじさん達よりよっぽど好感を持てる存在だった。

中盤辺りからは昔の園香やネームドだった桜について書かれた前日譚小説(自分は未読)の内容が絡んでくるので、ただでさえ乗り切れないストーリーにさらなる取っ付きにくさが出てきてしまう。

富士の戦いでは各国の強者が集う状況だけ見ればおもしろいし、作戦が失敗してネームドのスピットファイアメガネさん死んでしまったり、リズベットちゃんが大怪我したり、司令部がほぼ全滅で弥生&シールド隊も墜ちてしまう絶望的な展開でワクワクしてきたもんだが、園香と弥生のドラマと泣きシーンでは、死亡フラグなんて言葉が常に頭をよぎってしまい、もう早く墜ちてこいやと言いたくなるくらいにはヘタクソでくどいんだよ。

ヴァルハラ探索パートは興味深く観ていたが、結局かっこよく犠牲になるオジサンをやりたいって気持ちが前に出すぎでキツくなる。

後の園香の復活にも感動できやしないし、北欧神話なんてものがあったのかと驚くシーンには笑った。

祭り回もテンションの振り幅がめんどくさい。この基地らしさを貫くのは良いけど、別におもしろくはないし、今更感動することでもないなってセリフばかりだ。

最終話のOPは名作アニメあるあるのSE付きだったのだが、これがスゲー中途半端でダサすぎた。本編でクラウが歌いすぎなのもダルいし、おじさんのかっこつけにも「はいはい」って感じ。潔く敵になったオーディンが最後には泣いちゃうし…想像以上に陳腐な決戦だったな。

おじさんコメンタリーとやらもあったけど、1話で限界でしたわ。

 

 

『土下座で頼んでみた』


アニメ「土下座で頼んでみた」PV

ふなつかずきの原作に忠実なキャラ作画は文句無しにエロかわいいし、ノベルゲーム的な一人称視点と立ち絵の構図は意外と新鮮味があって良かった。

土下座でスケベを要求するような作品をアニメ化するなんて今時どうなんだとは思ってしまうし、杉田智和がハイテンションに演じる土下座(どげすわる)がマジで不快なんだけど、根本から常識がブッ壊れている作品なので憎めないのよね。俺も見たいもん…おっぱい。

ヒロインは崖坂みのり(胸無し)(名前が酷すぎ)、見瀬内花南(挑発的な紐パン)、塩屋令(クール系)、豊房麗(巨乳後輩)、姉歯結亜(歯医者)、油石夏美(ガソリンスタンド)、思井彩芽(サイコ)が好き。大阪ノリに染まった幼馴染みと数学の先生も悪くなかったな。男の娘にはキレちまったよ。事前に警告してほしかった。最終話の演出がシャフト的なのは何だったのだろうか。

なんだかんだ楽しんでいた俺が言うのもなんだが、奴が報いを受けるオチには安心しましたよ。まぁ転生してたけど、ボコボコにされるのを祈るばかりです。


アニメ「土下座で頼んでみた」ノンテロップエンディング

ふざけた歌だけど曲としては最高。

「誠意が感じられない〜」好き。

 

 

 

総括というか、ただのレビューになってしまったな。集中力が無いくせに細かく書かないと気が済まなくて大遅刻する自分にはまったく向いていないと思い知ったので、もうシーズンのまとめ系記事を書くことは無いだろう…。

2020年 夏アニメの感想

「あっ!いた!」
f:id:Imagege:20201107123800j:image
f:id:Imagege:20201107123817j:image

「放課後ていぼう日誌:ワールドミッション」とか期待してます。

 

というわけで、めちゃくちゃ遅いまとめ。

 

ネタバレしかないので注意

 

 

 

 

『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』


TVアニメ「魔王学院の不適合者」第2弾PV|2020年7月4日(土)より放送開始

凄すぎる。何言っても何やってもおもしろすぎる。

OPもEDもかなり良い。どちらもアノスが王座に座る姿から始まっている。

心臓の鼓動や目のまばたきだけで爆笑させてくれる作品があるか?

最強すぎて戦闘はほとんど棒立ち、セリフは偉そうなものばかりだというのに大好きになれる主人公がいるか?

いやいるかもしれんが…それでもこの御方は別格だ。

サーシャへの「お前の魔眼が綺麗だった」、エレオノールへの「お前を俺の魔法にした」といった最高すぎるイケメン台詞は、わざとらしいクサめのいやらしさを感じさせつつも、その言い回しの上手さには感心するしかなく、器のデカさを示してきた積み重ねによる説得力もあって、偉大なる魔王の威厳を損なうことはなかった。その他多くの名言は、わざわざ並べて語るまでもないだろう。この作品のセリフは本当に頼もしくて、優しくて、バカで、深淵を見据えているのだ。公式もそれを理解しているようで、配信サイトにある各話のあらすじに必ずセリフが入っている。

明るい両親に愛されまくって良い息子として親孝行している姿は、都会の大学に行くド田舎の希望みたいな雰囲気で、この手の作品では珍しい特徴だと思うし、生後1ヶ月だし、魔王でありながら勇者カノンにゆかりのある人たち以上に勇者の理解者ヅラをしたり、勇者に敵わなかった事もあると認めていて、最終的には元カノンのレイと約束通りに友情を築いてしまう常識破りの展開が熱すぎる。13話での憎しみの断ち切り方も完璧でグッときた。後半は少々かっこよすぎるので、二千年前の鉄板ジョークをもっと披露して欲しかったかも。

逆にアノスのキャラがお気に召さなければ、全体的に楽しむ事は困難と言えてしまえるピーキーさがある。第1話だけはやってることが引くくらい凶悪なので、1話で切られやすくなっているのは非常にもったいない。

 

でもヒロインはただただ素晴らしい。

ミーシャは銀髪で胸がデカく、おとなしい性格と立場の弱さから周りの視線が冷たくて、秒で一緒に居たいと思わせる魅力しかない美少女だ。4話までは誕生日に消えてしまう儚さを纏っていてそれも良いのだが、アノスに救われて真の姉妹となったサーシャと打ち解けてから見せる尊い笑顔は素晴らしかった。11話でメッタ刺しにされるシーンは苦しい気持ちになるけれど、むしろサービスシーンのような見せ方だったように思える。あれはエロい。

サーシャは顔は良いけど単純にミーシャの方が好みだし、まぁ二番手って感じですね…と思っていたのだが、その時の俺はまったく深淵を見ていなかった。普段のお高い口調やドヤ顔と、アノスに何か褒められるとすぐに顔を赤らめるピュアでチョロい一面のギャップは萌えの極地。忘れられないシーンは目を褒められるやつ全部と、9話の「ふーん…」や11話のドヤドヤ魔眼とか、13話の「おあいにくさま」だね。

ミサもかわいかったし志が良いキャラだったけど、レイとのカップリング感が強すぎて特に言いたいことが出てこない。

勇者学院のエレオノールは語尾のおもしろさと胸の大きさが最高だぞ。

ゼシアは見開いた光の無い目と、根源を掴まれた時の表情が最高だった。一万人どうすんだろう。

ファンユニオンは推しのためなら勇敢に動ける強いファン。モブに見えるが主人公のアノスがしっかりと認識するし、それぞれが名前を呼ばれたシーンはこちらも感動するしかない。「馬鹿げた歌」「聖なる魔法を愚弄するか!」などと言われがちで笑っちまうが、無理矢理に応援歌をブチ込む流れは天才すぎるよ。

エミリア先生はなんとなく某催眠エロ漫画に出ていそうな顔で、バリバリの差別ガチ勢という困った女。アノスに殺されそうになって怯えたり、強制的に混血として転生させられてから全裸でアノスを睨みつけていた姿には、同時期のどのアニメよりも興奮しちゃった。その後の再登場は無くて惜しい存在だったが、臨時で入ったメノウ先生も顔が良いし性格はマトモで親しみやすさもあったので、変わって良い事しかなかったな。

もちろん男キャラも熱い。

レイは母親想いで紳士的でもあり、立場を気にせず飄々と振る舞えたり、13話で見せたような熱い愛と正義感もあって、アノスに劣ることのない魅力に溢れていた。

偽魔王の正体がカノンであろうことは普通に予想してたけど、レイの正体までカノンにするとは思わなかった。レイがアノスの配下の転生者なのか勇者なのかのミスリードは長すぎたように思える。

首席のリーベストはポッと出でアノスの引き立て役でしかない存在かと思いきや、メノウ先生との信頼関係は良かったし、純粋にアノスを嫌い、アノスを信じる者達とは違う方向で魅力的なキャラだった。途中から影が薄いけど。

ラオスは嫌な奴だったが小物感強いセリフはちょっと好き。

七魔皇老はアノスとの長い繋がりがサーシャ達の忠誠と違った良さがあって悪くはなかったけど、最終話までパッとしない存在感だったなぁと。まぁそういう部分の不足は尺の問題で仕方ないのだろう。マイナスにするほどではない。

 

キャラだけでなくアニメとしてのおもしろさも凄まじく、1~4話、5~8話、9~13話の三章構成で1クールの満足感は非常に高い。

サーシャとミーシャの姉妹愛や名言が満載の4話と最終13話に流れるアノス様ver.のOPは不安を全て消し飛ばすかっこよさ。

7話はファンユニオンによる「アノス様応援歌合唱曲第二番」と「ちょうど1分だな」でアニメも1分経っていたのがおもしろすぎて伝説級の1分だった。魔剣大会編はアノスの親孝行が自分の親を喜ばせるだけでなく友の母親の命も救う形になっていて、レイの親子愛よりも話の巧さに感動してしまった。凄いと言えるもんではないが、9話では登校中のアノスとミーシャがOPの使い回しで笑った。作画は安定していたけど特出した部分は無い。

 

キャラもストーリーも描写が足りないと言っている原作ファンも見かけたが、臆することは無い。普通は原作から大きくカットされているなんて情報を知ったら観る気を失くすもんだし、案の定清々しいなんて域じゃないほど詰め込んだ構成になっていることは確かに感じ取れてしまうのだが、それでもこのアニメはどうしようもないほどに完成されている。原作を知らない側からすると、原作とは別物と評されるような潔い作りはむしろありがたい。本当におもしろかった。完成度が高すぎて、続きは観たいような観たくないような。

 

 

 

『放課後ていぼう日誌』


TVアニメ「放課後ていぼう日誌」PV第2弾

前期で延期してしまったこともあり不安はあったけど、再開して本当によかったと思える素晴らしい作品だった。魔王学院とほぼ同等の評価です。

主人公は純粋にかわいらしいけど、他の部員は少しニッチな属性揃いなので萌えにくさがある…なんて思っていた時期が俺にもありました。どのキャラも魅力の掘り下げ方が上手くて、回を重ねるごとにしっかりと良さが増していた。

まず何といっても主人公の陽渚ちゃんが最高だ。全力で笑ったり驚いたり頻繁に目から光が消えたりして表情が非常に豊かだし、毎度の悲鳴すらも目覚ましアラームに設定したいくらいには心地いい。好きなセリフは「ピクピクしてます!」と「大きくないですか!?」です。5話でおパンツがお披露目されるシーンがあるけれど、これが全然色気の無いもので…ホントどこまでも期待を裏切らないキャラだなぁと笑顔になれた。

彼女は友達が少なくて手芸にしか興味が無いうえに、イマドキ珍しいガラケーJK。なので分からないことを即座に調べることがなく、ネット検索は父親のPCを借りなければできない環境なのだが、だからこそ他人に聞いて教わったり自分で試行錯誤することの大切さが際立つ。

陽渚ちゃんが大きい魚に対して泣きわめいたり釣り針をビビりながら取ったり魚にとどめを刺すシーンの躊躇いは、まさに俺が生物の扱いに対して抱いている恐怖と同じで共感しかなかった。中学生の頃の調理実習でビビりすぎて俺だけが魚を捌けず、俺だけが先生の調理したものを食べた情けない過去を思い出す。死んだ魚のような目で魚に向き合う陽渚ちゃんにブヒブヒしながらも、その勇敢な姿勢には尊敬の念を抱くしかない。9話でアオサギなどに関するネガティブな世界を知ってしまった時にも、とりあえず目の前のことから変えていこうとする意識も素晴らしかった。そんなお前だったから、俺は……

まぁつまり、周りのみんなに内緒で付き合って、クラスメイトの「鶴木って地味だけどかわいくね?」みたいな会話を聞きたいんだよ。

 

親友である夏海の存在も偉大だ。

実は学力がかなり高く、家ではメガネを装着し、ゲームや音楽の趣味もあるっぽいパワフルな少女だ。

豚心で見ると何とも言えんキャラではあるが、陽渚ちゃんと並んでいる時にそのかわいさは倍増する。7話の勉強会は当然、8話のアバンで陽渚ちゃんと頬がくっついた瞬間のカットはルーヴル美術館に飾られてもおかしくないだろう。

 

大野先輩は何というか…どういう目で見たらいいんだろうなと困った。

メガネ無し時代の回想だろうと絶対に素顔を見せない強力なメガネキャラだ。釣りの実力はもちろん高く、優しさとパワーを併せ持ち、非常に重要な飯テロ担当。メガネ属性は好まんのだが、時々萌えの片鱗を見せなくもなかった。

キャラソンは4人の中で1番好き。歌詞はほとんどラブソングだけど対象が特殊でスゴイ。早口パート好き。

 

黒岩部長は凄まじくサバサバした性格で、釣ること以外の理由もあって参加してるっぽいので、積極的に釣りをしている姿を見ることは滅多に無いが、部活中の眼差しには常に頼もしさがあり、バリバリで気だるげな方言で後輩にサラッと的確に教えている時の部長らしさには素直に脱帽である。

そんな部長のキャラソンは熊本弁を混ぜた歌詞が凄いのだが、その内容も歌唱もマトモもであることの驚きがデカい。何を抱えているのか…。

 

顧問のさやかちゃんは初登場時の印象が最悪な事もあって、こちらも警戒心を抱かざるを得ないキャラだったけど、日頃の先生らしくない扱いを受ける姿(特に8話の時だが、ぞんざいに扱われた後の「気を付けて釣りなさいよー」がまたイイ)、着衣水泳の練習で真面目に指導する時の先生らしさ(と水着姿)で好感持てちゃうし、突然付与される猟師設定もあって大分タフな印象になった。

他のキャラでは、陽渚ちゃんと夏海の母親が顔を合わせた時の困る会話とか、陽渚のお義父さんの「ヒゲ剃ってきます」もなんだか心地いいタイプの生々しさを感じて良い。

延長がこの作品に良い影響を与えたのかはよく分からないが、作画も演出も声優の演技も主題歌も劇伴もキャラソンも上質で文句なし。海での活動や釣りにおいて大切なことをしっかり描きながら、陽渚ちゃんの手芸好きなども貫く幅の広さがあって、かわいさやワクワクが満ちてる日常アニメとしてのおもしろさも頂点。本当に良いアニメだった。釣りしようとは思わんけど。

 

 

デカダンス』 


TVアニメ「デカダンス」本PV

1話の時点では既視感だらけのチグハグな世界観が何とも言えん印象を与えてくるが、その感覚は早くも2話で覆される。普通なら引っ張っていきそうな世界設定の情報をまったく引っ張ることがなく、5話のラストでカブラギさんがハッキリと作品の答えを出してしまうなど、一切もったいぶることがない。先が読めないようでいて、実は早い段階で真っ直ぐな道を築いて迷いなく突き進んでいる作品なのだ。

全力で夢を追いかける少女と人生を諦めてる達観したオッサンというシンプルなコンビだが、人生観だけでなくゲーム内で生きる者とゲームプレイヤーという決定的な違いの対比も効いていて、一筋縄ではいかない見応えがある。

乙女ゲームアニメでよくある、イケメンが主人公の何気ないセリフに「ハッ!」となって歌が流れるようなノリでオッサンが救われている。

余計なセクシー描写なんかは一切無いから、久しぶりに純粋な気持ちで物語と向き合えた気がする。

 

革命の始まりとなる5話では、負け確イベントをクリアして未完成のラスボスを引きずり出すという痛快な展開や、全プレイヤーが初見の敵に挑む恐怖とワクワク感のバランスはオンラインゲームらしさが強く感じられて凄いもんだった。

カブラギさんがバグ矯正施設に送られてからも秀逸。ガドルのクソ処理やオキソン注入などは汚い絵面だったけど、そこはサイボーグ達のキャラデザのおかげで不快感は無かったし、かつて共に戦った元ランカーであるボス囚人との決闘で、デカダンスへの裏口が開かれた流れは特殊なムショモノとしておもしろかった。素体奪還作戦はスパイアクションって感じのスリル。ハッカーポジションのジルは役立ちすぎだし素体もかなり好き。ドナテロは最強でひたすらおもしろいキャラだし、ジルとのガタガタな関係が微笑ましかった。

でも悪者ポジションになったターキーの扱いはいかにもすぎたし、サルコジが劇的に散ったけど彼が役に立つ方法は自爆させるしかなかったのかなぁ…ってモヤモヤした。

極端な描き方が良さではあるけど、こういう場合は少し引っかかってしまうのよね。

 

7話でフェイがナツメにぶつけていたセリフは、ネガティブながら弱者の気持ちの本質を突いている鋭いもので良かったけど、仲直りがめっちゃ早かったな!親方やフェイは情けなくても気持ちを吐き出すことが必要だったのかもしれない。最後のナツメの涙で吹っ切れるカブさんはオタクっぽくて最高。

 

ガドルを消してからのナツメは世界の真実を知ったショックでカブラギさんを一時的に突き放していたが、結果的にパイプを切り捨てる行動を取ってしまったカブラギさんを責めないどころか、パイプについて触れることもなく1話分過ぎたのは違和感ありすぎてどうかと思ったよ。後に2人が素早く仲直りしたのは別にいいんだけど、その時にガッツリな回想を2回もやっててダルかったな。

工場にいた青髪オペレーターさんの退場もショックだった。

 

終盤は小っ恥ずかしいくらいの王道展開だったけど、なんだかんだ俺は王道に弱いので泣きそうになっちゃった。カブラギさんとミナトの関係がバカ熱い。オメガを倒してからは運営にジルやミナトが加わったようで、すっかり平和なMMOと化していて微笑ましい。ナツメの右手は戦うためのモノではあったので、最終話で作り直す意味は大きいと思うし、髪も伸ばして女の子らしくなった姿は嬉しいもんですね。

個人的にはカブラギさんが戻ってこないほうが好みだったなと思うけど、まぁ嬉しくないわけがないから良しとしましょう。

 

この作品で云うシステムのように、どうしようもない大きな流れの中にいることは受け入れるしかないけれど、もしそれが理不尽だった時には、容赦なくチートを使ってデカダンスキャノンでブン殴ってやろうぜ!的な話だったと受け取っておく。

文句は出るが結果的に気に入った要素は多かったので良作!

 

1~5話までの総集編は、最初のカブラギ誕生までと4:07からの説明は観る価値がある。


TVアニメ『デカダンス』第5.5話「install」 ※第1~5話総集編 ※新規カットあり!

 

OPは曲も映像も良いし、作品のテーマを反映しまくっている歌詞と力強いボーカルがアニソンとして素晴らしい。イントロのギターと「モノクロのサイレント劇場」と「本当の音が」の部分が良すぎて何度も観てる。


TVアニメ『デカダンス』OPアニメ映像 鈴木このみ「Theater of Life」

EDも普通に良い。


TVアニメ『デカダンス』EDアニメ映像 伊東歌詞太郎「記憶の箱舟」

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 1~13(26~38)話』


TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season PV|2020.7.8 ON AIR START

1期はBDを全巻買ったくらいには好き。1話目(26話)の展開は完璧におもしろいんだけど、聞いてらんないくらいにセリフがくどすぎる。スバルもレムもだよ。ありえたかもしれないレムルートを一瞬映したところにグッときた人は多いんだろうが、必要性はビミョーだと思う。スバルの「後ろ向いててくれ…ちょっと泣く」からのグシャグシャな顔面には普通に「汚っ!」って思っちゃった。その後の回も「女の子はかわいいけどセリフがくどい」って印象がひたすら続くことになる。

とはいえ、28話からは強欲の魔女エキドナが本格的に絡んできて、萌えと知識に対する強欲が一気に加速する。

エキドナは英語で書くと「Echidna」だ。これは「えちどな」と読むことができる。つまりエッチなのだ。

まずキャラデザからして最高。特徴的で妖しさのある白い肌とまつ毛とロングヘアで構成された真っ白な顔面が美しく、その中で怪しく光っている猫か爬虫類のような暗い目は、見ている者に底知れぬ不信感を抱かせる。露出がまったく無い真っ黒で白いラインの入った服装は、内側への探求心を強く引き出す秘匿性と気品があり、白い顔とのバランスも整っていて魔女としての説得力がさらに増す。わざとらしい乙女アピールや仕草もかわいらしいうえに、髪飾りまで変えた制服姿で現れる気の利いた所も最高だ。あの場でしか見られない生脚を組んだ瞬間は、何よりも俺の強欲を掻き立てた。一発殴る権利はあるみたいなセリフがあったけど、一発殴る権利があったら腹がいい。それにしても28話の「経験の少ないボクには判断しかねるな」という発言の「少ない」については議論する必要があるのではないだろうか?

そして終盤では身勝手な強欲を押し付けようとする幼稚な面が露見し、スバルの1番の理解者が誕生したかと思いきや誰よりも人の感情が分かっていないバケモンだったのもキュートだ。慰み者にしていいなんて言われたら契約するしかないだろう。断ったスバルはバカ。

エキドナほどではないが憤怒の魔女であるミネルヴァも良いキャラ。少しめんどくさそうな所はありそうだが、まっすぐな心とかわいさを兼ね備えていて(あの中では)一番信用できる気がする。

いい加減本編の話に戻ると、29話は一番印象深いエピソードだった。

ここにきてスバルが元の世界で抱えていた問題や、彼の両親の存在を掘り下げるなんて驚きだったし、今更のような気もする異世界転生の切なさと、ゼロから始める異世界生活の意味を改めて感じさせられてグッときた。セリフは長いなぁと思ったけど、両親とのやりとりで涙目くらいにはなったよ。あの2人が本物じゃないってのが好き。

そこからはラムがもちろんかわいくて、あまりピンとこないがフレデリカも良さがあり、試練に挑んで撃沈するエミリアもかわいいし、突き放されたり突き放したりするベアトリスもかわいすぎるし、やっと明確な友達として存在感を示すオットーの頼もしさが嬉しかったりと退屈させない。

33話はブチギレるガーフィールとウサギちゃん達が最悪すぎてさすがに気が滅入ったんですけど、どうせならエミリアやラムが食べられちゃうところが見たかったなって!それとエキドナに死に戻りを打ち明ける瞬間は感慨深いものであった(後々面倒なことになるので観直すと何とも言えんシーンになるのだが)。

35話のリューズクローンは一家に一人は欲しいかわいさだ。「地獄を知ってるのは俺だけでいい…」はめちゃくちゃかっこいいセリフだったけど、38話を観てから振り返ってみると哀しい言葉にも捉えてしまいますね。

36話も衝撃的で、死にたがるベアトリスはと~ってもかわいかったし、エルザのエロい体にもドキッとしたもんです(もう何でもいける)。ロズワールがスバルの死に戻りに頼って生きていることをぶっちゃけたことで、ロズワールの異常性がハッキリしたと同時に、取り返しがつくと心のどこかで思っているスバルもおかしな領域に足を踏み入れていることを気付かされるのだが、それでもスバルは毎度必死に足掻いてはいるので彼なりの良さは感じられたなと。まぁそんなことよりも、スバルに依存する壊れちゃったエミリアなんだよ!やっぱり一番かわいいなと確信したよね。全然嬉しくないキスがまたイイ。

 

37話は、これまで死んで去ってきた世界の先を見せられる試練によって、スバルは取り残される人達の悲しみを自覚し始め、ループの価値を見つめ直す流れに入るわけだ。

色欲の魔女カーミラは気弱そうな口調からして好きになっちゃうし、彼女の能力で魅了された人は呼吸すら忘れて心停止するなんて設定も独特で良い。偽レムとの会話はくどいのだがレムへの理解が深いスバルのセリフは良かったと思う。ベアトリスが来るはずもない「その人」という虚無を死にたがるほど誠実に待ち続けていて、エキドナはベアトリスの答えだけをただ期待して放置していたっていう真実にはかなりのショック。そして魔女が大集合する大胆な展開は素直に凄いと言わざるを得ない。

 

1クール目の最後である38話は死に戻りの元凶である嫉妬の魔女さんが登場!よく分からんがサテラがめっちゃ愛してくれるし、よく分からんが魔女たちにマジで感謝だ。

なんだかんだエキドナに救われていなかったら心が壊れて終わっていたんだよね。

自分のことをハッピーエンドに導くシステムみたいに思うのは止めて、できるだけループに頼ろうとせず抗おうと前向きになる姿が素直に嬉しい。

ここで死に戻りの認識を改めさせるとは…本当に大掛かりな構成で感心する。

自分自身を愛そうとすることで、他人からの愛を素直に受け止められるようになって、真の意味で相手の愛に答えることができるのだ。たぶん。

自分含めて全てを救ってみせると思えても、まだエキドナ勢はループさせる気満々だし、直後に明かされるロズワールの謀略が想像以上に最悪で即絶望してるし、ただただ大きな存在に振り回されてばかりだったけど、最後に殴ってくれたオットーの遠慮のない友愛が頼もしくて、マジ痛そうだ。ここで1クール目はおしまい。再開までの3ヶ月がもどかしいよ。

中途半端なのでまとまった感想は書きにくいってのと、舞台の変化が大して無かったから画だけで覚えていても全然記憶に残らなそうと思ったので、随分と細かい感想になっちゃった。

 

 

『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』


アニメ『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』PV2

最強高校生決定戦。というのは建前で、ほとんどダークファンタジーみたいなもんです。製作Crunchyroll、制作MAPPAで、見せ場であるアクションのアニメーションは非常に高いクオリティ。ミラの叔父として今は亡き藤原啓治も参加している。格闘モノには珍しいメガネキャラが数人いたり、女性キャラもバリバリに戦うし、軽い扱いに見えてしまうが個性的なキャラが多数登場するのでワクワクが尽きない。ストーリーの勢いはブッ飛んでいるけどダレる回は無かった。ただキャラデザには初回から気になる問題があって、主人公ジン・モリのしいたけ目とか、誰もが指摘している鼻と耳の赤みが目立つ目立つ。美少女アニメでは肩とか関節とか胸が赤くなりがちだけど、この手の表現は何が良いのか全く分からんな。

OPはベース・ハウス(たぶん)で、曲のクオリティも映像もめちゃくちゃカッコイイ。EDは韓国のアイドル関係なのでマジ強い。


The God of High School - Opening | Contradiction (feat. Tyler Carter)

舞台は韓国なのに音声は日本語で主題歌は英語というゴチャゴチャ具合だが、K‐POPなどで慣れたバランスだから別におかしいとは思わなかった。

序盤は戦闘とキャラの友情をバランスよく展開していて退屈せず、特にGOH地区予選の最終戦である5話は、様々なアクション演出と多重のドラマで魅せる何でもアリな殴り愛が凄まじく、モリとミラと友達になることで亡くなった友を安心させて別れを告げるデイにはグッときた。6話からは強キャラ大量登場で熱いけど、借力が当たり前のように使われ始めるから大分狂ってくる。でも満を持して登場するイルピョの存在はマジで良すぎた。まずモリと幼い頃に会っていて、モリを支えるって約束をテジンと交わしていた関係性が泣きそうになるくらい素敵だし、イルピョ兄さんと呼ばせるくだりにはニヤニヤしちゃったよね。

9話でデイがブルース・リーみたいな服を着た女の子とトイレで戦ってキスされてたシーンも好き。ジェガルに「いつも関係ないとこいんのな、お前」って言われてたの笑った。

終盤は完全にオカルティックな状況になってカオスだ。良いデザインのバケモンどもが湧いてくるデカい規模の戦闘にはワクワクするしかなく、モリがノックスのボスであるマンダクを普通に蹴り飛ばしていたのはウケるし、THE SIXの1人がソウル市民を全員テレポートさせたり隕石を墜としていたのが意味わからなくてサイコーに楽しかった。モリが斉天大聖として覚醒してからは顔がかっけえし如意棒デカすぎるし、「集え、筋斗雲!」で筋斗雲って集うもんなのかと驚いたし、バカは死ななきゃ治らないぜと4人で突っ込んでいく流れにホントバカだなぁって全てを受け入れられた。

ジェガルはイルピョへの逆恨みの件もあって、悪役としてはパッとしない印象が続いていたけど最後は良かった。マンダクは棒立ちしてたけど何だったの?

ずっとバリア担当だったパク・ムジンさんは一番顔面がかっこよくてサラッと大統領になるかみたいなことも言ってて笑えたし、好きなキャラだったなぁ。

アニメファンの評価が段々と落ちていったのは残念だったけど、それも仕方ないなと思う。借力より格闘を貫いてくれたほうが世界観的に受け入れやすかっただろうし、アニメーションに関しても大技の撃ち合いは退屈だった。

だがそれでも!このアニメはおもしろかったと俺は言い張りたい。

ドラゴンボールで言うと”狼牙風風拳”がスゲーしていた時代から”ファイナルフラッシュ”くらいまでのインフレを13話でやってるようなもんだ。そりゃあ何だこれはと言いたくなるのも当然だろう。でも思い出すはずだ、かつて”かめはめ波”や”魔貫光殺砲”とか、技名を叫んでギューン!となる必殺技を練習したあの日々を!

俺は無性にごっこ遊びをしたくなっている。マジで2期を作って欲しい。

 

Twitterで公式が権利を大いに活用して名シーンを貼りまくってるぞ!

三段蹴りがかっこよすぎる

蒼龍脚って英語だとBlue Dragon Kickなんだな 

とにかくかっけえ

審判員がちゃんと最強で安心する

イルピョの動きが素晴らしすぎる 

名シーンですね。戦いながらモリを指導するイルピョの想いと、かつてSIXを1人でボコボコにしたテジンが敵わなかった力をSIXの2人が打ち破る熱さがたまらん

挿入歌はいらんと思うけど、もうここまできたら好きにしてくれって感じよね

 

 

 

フルーツバスケット 2nd season』


TVアニメ「フルーツバスケット」2nd season第2クールPV

原作未読。4月から始まっていた2nd seasonが一区切りついた。

2期目というのもあるのでドラマもキャラも既に重厚だったが、そこにさらなる新キャラと心情の変化が描かれて話が大きく進展していた。話の巧さでいえば素晴らしい作品ですね。修学旅行回はヤバイよヤバイよと言いまくりながら観ちゃったし、何でも話せるような友達を作れた由希が、自身の暗い過去と確かにあった輝かしい瞬間を語る場面が素晴らしく、彼が透に求めていたものは女としての姿ではなく甘えられる母性だったのだとハッキリしたことで、彼らの恋路や家族とか草摩家との向き合い方、高校卒業後の選択などが次々と定まってきて目が離せなかった。

それと失恋する楽羅が超良かったし、依鈴がエッチでした。

ただただ最悪なキャラだった慊人が、ラストで実はおっぱいがあって男にも抱かれてる女の子だったと判明したのは衝撃ですよ。彼女も透によって救われることになるのか、慊人もエッチじゃんと思ってしまった俺の最悪な気持ちはどうすればいいのか…The Finalが非常に楽しみだ。

 

いつも良い余韻を与えてくれたMONKEY MAJIKのED


MONKEY MAJIK - Eden 【TVアニメ「フルーツバスケット」2nd Season 第2クール ED ver.】

 

 

『異常生物見聞録』


《異常生物見聞録》PV第一弾

PVが第一弾しか存在しない。

原作は中国のWEB小説で製作はbilibili。

ぎこちないなんてレベルじゃない構成で、劇伴はシーンと合わず音も大きい変な使われ方が目立つし、作画レベルもかなり危ういもんだった。

でも女性キャラの見た目は悪くないし(特にセイレーンの五月ちゃん)、主人公である好人は大家設定と異常なお人好しが好感持てて、ヴィヴィアンと莉莉の関係は常に微笑ましく、魔狩人の三八には何度も笑えた。イザックスさんは最強だからとにかくヨシ!

キャラクターの魅力だけで言えば充分に楽しめる質ではありましたね。

好人の力が覚醒して魔狩人とタイマンしたシーンは、同時期のアクションアニメにも劣らない熱さがあった。…はずだ!

最終話に起こる事件が光熱費未払いの停電ってのも、この作品らしくて良いなあって思っちゃったよ。

全てにおいてショボすぎるけど愛せるアニメ。

 

 

『宇崎ちゃんは遊びたい!』


TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」PV第3弾

インターネットで変な燃え方をしていたので、ある意味一番の注目作だったかもしれない宇崎ちゃん。まずアニメの内容を語れよってハナシですよね。てなわけで結論から言うと、このアニメは駄作です。

テンポが奇妙なくらいに変で長く感じてしまうし、笑いのネタやノリがいかにもインターネットでサムイっス。時々だが奥行きのある背景やカメラワークがおもしろかったりはしたんだけど、基本の流れが冗長すぎて浮いた演出になっていた。逆に言えば印象的に映るんだけれども。

早い段階からただのバカップルとしか思えんから、ラブコメとしての質はあまりよくないし、喫茶店のマスター達がただただ快く見守り要員をやっていて「飯が美味ぇ〜」って態度なのもイタい。とはいえ、マスター達が不在でバカップルに集中してる話だったらそれはそれで見ていられなかっただろうなと思う。マスターと亜実さんで笑えたことは何度もあったし、逸仁は登場回が最悪だったけど黙るならいてもいい。

ここまでメインヒロインに集中している作品は新鮮かも。

正直一番グッときたキャラが宇崎ちゃんの母親である宇崎月(43歳)!

人妻はマズいとはいえ、本編では旦那のことをまったく考えていないし、見た目が妙に若いし、赤面して目を開く表情と挙動のかわいさは全然いける。11話で桜井に料理を教えていたけど、いきなりうどんは無いだろ。宇崎ちゃんも充分かわいいのだけれど、短髪低身長巨乳キャラは微妙に自分の好みから外れている。目もデカい。ごめんな宇崎。でも高校時代の宇崎ちゃんはかなり良いんだ。

印象的な回は8話。公共の場での見せつけ感がウザかったとはいえ、過去を描いたことで2人の関係に肯定的な気持ちになれた。少しな。

12話は宇崎ちゃんが亜実さんに「~っス」の影響って桜井くんでしょ?と指摘されて赤面しながら逃走したり、酔った桜井の「好き(お前の料理が)」を勘違いした勢いで酒を飲みまくって忘れようとする姿がかわいかった。マスター親子にも笑えたし、良い最終回だったと思う。

個人的な事情で言ってしまうと、こちとら真正のぼっちかつ高卒なので、カフェもカラオケもボルダリングも居酒屋で酒デビューの雰囲気も知らないから、日常を描いているのにファンタジー作品よりも共感できることが無くて、10話の鳥取PR回なんか…ここまでソロの視聴者を突き放すのかと絶望しかないカップルアピールに打ちのめされた。イチャイチャが加速する度に現れるクソキャットを頼もしく思った者は多かったことだろう。

しかしだからこそ、この作品を認めようと思う。俺自身が捻くれていると自覚があるからだ。駄作だと思うが嫌いにはなれない。2期の決定は理解不能なんだけど、まだ宇崎母が見たい気持ちはあるし、ぶっちゃけ楽しんでいた時間は長かったので次も観る。

OPは「あれ結構チョロいスね」がとにかく好き。

 

EDの映像が宇崎ガチ恋って感じで良かった。10話の鳥取バージョンもヤバい。やっぱり宇崎のこと好きかもしれんって気持ちになる。曲はYuNiとYUC‘eで文句なしの良さ。

 

 

ド級編隊エグゼロス』


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」第2弾PV


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」星乃雲母キャラクターソング「とびっきり☆キラリ」イメージPV

PVを見ればこの作品の全てが分かると言ってもいい。HEROはHとEROでできているってのまんまなスゲー頭悪い作品。

エロいことでエネルギーを溜める系の設定は珍しくないと思うし、敵のキセイ蟲はエロの規制厨を連想させる象徴的な存在だけど、魅力があるわけではないので安直な形だけのヤツらにしか思えず、各話の構成力も大きな差があり、作画も普通に良いってくらい(一部めちゃくちゃ酷い回あり)。何度かあった股間が持ち上がる比喩はちょっとおもしろかった。時々マジメっぽい雰囲気になるが微塵も危機感を感じられない。肝心のエロさはというと、パンチラ(俺は苦手)や胸揉み(大好き)はもちろん、特殊シチュエーションのバカバカしいラッキースケベが毎回用意されているので、一夜のお供に選べるシーンと出会うことは一応できた。ただ裸になるシーンが多すぎたから後半には裸に飽きてた。規制も強いしな。所詮は一般向け作品なので過度な期待は禁物なのだ。ちなみに俺が一番実用性を感じたところは7話の萌萎ちゃん!7話は冒頭から上を向いて歩くことの大切さを教えてくれるし、全体的にエロバカさが極まっていて一番おもしろい回だったと思う。最終12話は一番バカしてるので非常に正しい。俺達の戦いはまだまだ続くパターンだけど雰囲気的にはキリがいい終わり方ではあった。

残念なのは、主人公がいろんな美少女にドキドキしても、根底では幼馴染一筋を貫いているからスケベに対する反応が中途半端になってしまい、星乃以外のキャラは浅いままで終わってしまったことだ。星乃は小悪魔系とかツンツンな鉄壁精神がかわいいし、見ていて嬉しい瞬間は多かったけど、俺はもっと白雪舞姫ちゃんとか、天空寺宙ちゃんのスケベが見たかったんや!紫子も7・8話の時がとても良かったけど負けヒロインみたいな印象で終わる。一番そそるのはやっぱり萌萎だけど、単純に出番が少ないんだ…。本当に残念なことですよ。1クールで多いキャラのスケベバランスを取るのは難しいと思うけど、不満と言うほかない。原作を読め?うるさいッ!

今期の作品とは別に2014年放送の『健全ロボ ダイミダラー』も観ていたんだけど、あらゆる設定がめちゃくちゃ似ていてビックリしちゃった。故に設定のぶっ飛び方も、エロも、ギャグも、アニメとしてのクオリティも、圧倒的にダイミダラーが勝るなと思ってしまいましたよ。ナレーションも同じ小山力也じゃねーか!まぁどっちの女の子が良いかは個人の好みによるだろうけどね。俺はどっちも好きです(素直)

いろんな意味でもっと観たい。それに尽きる。いや別に…大しておもしろかったわけじゃないんだが。

 

EDはサイドチェインがかかりまくってるイントロがかなりハマる。


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」エンディング映像 歌:星乃雲母 (CV:加隈亜衣)

 

 

『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』


TVアニメ『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』第2弾PV

原作は中国産の恋愛シミュレーション系アプリゲーム。

制作が安心安定のMAPPAなので、イケメンアニメでは致命的なのにあるあるな作画の崩れなどは少なかった。ギリギリ。

内容はまさかの異能力モノで、乙女ゲームらしくイケメンとの進展もあるのだが、後半は大きな陰謀が絡むシリアスな展開がメイン。死人もそこそこ出てる。

主人公の名前が女性向けアニメにありがちな「わたし」なんてモンだけど、このわたしちゃんがしっかりと自立したキャラだったし、顔も可愛いのでむしろイケメン側の気持ちになっちゃった。

この手の作品ではイケメン達がヒロインを巡って「俺にしとけよ」的な取り合いをしたりするもんだと思うんだけど、なんとイケメン同士の関係性がまったくと言っていいほど皆無で、どのイケメンも自分だけがオマエを救えるってツラしてる。そのおかげかデート的な回では個人に集中できるからキャラの厚みが出てるんだけど、1つの作品としては微妙な気がする。

キャラについてだが、キラはトップアイドルではあるものの、ポテチ姫なる珍妙なあだ名をつけてくる親しみやすさがあり、彼とメッセージのやりとりができる立場になった優越感は凄いことだろう。身体能力も高くてハッカーでもある盛りすぎなキャラだ。10話で判明した幼少期からの想いも熱いし、わたしちゃんに力を使った時は切なかった。

ハクは先輩属性と戦闘能力の高いEvolを持ち、「お前が風の中にいれば、いつでも見つけられる」などのセリフもほとんどかっこいい。一番好みかも。

シモンは落ち着いた品のあるキャラだったけど、ブラックスワンの重要人物で冷酷な二面性が露見した時には普通に哀しくてショックだった。

ゼンはやっぱりお前かと言いたくなるほどハマってる杉田智和。時間停止能力が高まりすぎて多くの世界線を見られるレベルに達してたけど、普通になんじゃそりゃって感じ。

最終話はイケメン達がそれぞれの道に進んでしまい、ゼン以外が遠く離れることになってしまったのは珍しいと思ったけど、真のクイーンとやらが出てきたことで設定がさらに広がったので、根本的な解決はまだまだ先になりそうだし、続きはゲームでってオチなのだ。まぁ中途半端になるのは観る前から分かっていたけど、ソシャゲ原作アニメってこういうところで損してるよな~と。

 

キャラソンもある。

 

 

オオカミさんは食べられたい』


【公式】第1話「今日しかもうチャンスがないんです」【オオカミさんは食べられたい】

全3話しかないコミックフェスタアニメ。

はいそうですかって感じのタイトルだが、大神ちゃんがかわいいので食べたいとしか思えん。孤独を好んで生きていた美少女が男性教師に「かっこいいなって…」とか「群れようとしないとことか先生は良いと思うぞ」なんて理解を示され、大神ちゃんは先生にいきなり体の関係を迫るほどに発情するという圧倒的なテンポの良さ。心理描写もクソもない。羨ましい。スカート奪取おじさんもヒドすぎておもしろい。おじさんが捕まった裏で先生は大勝利だ。羨ましい。

 

 

巨人族の花嫁』


【公式】Episode.01「花嫁の召喚」【巨人族の花嫁】

男子高校生が突然異世界召喚されて巨人族(250cm)の王子の花嫁になるってBLな話。これもみんな大好きコミックフェスタアニメ。

ファンタジーだからか世界観を細かく説明しようとするところがあり、キャラの心理もそこそこ丁寧で、シュールギャグのドライブ感が他のコミックフェスタアニメより弱めに感じる。良く言えば濃いのかもしれない。自分は強引なイケメンとチョロい女性の組み合わせでやるテキトーなストーリーを求めているので合わなかったなぁ。でも1話のバスケシーンで分かるように、アクションではそこそこ動く。いきなり異世界に召喚されて今までの生活を切り捨てることになるというのは、同時期のリゼロであったように厳しいもんだと思うんだけど、まぁ誠実なカイウスに不快感は無いし、主人公が受け入れたならそれでいいかって感じ。強姦未遂したオオカミさんが意外と悪者で終わらずに幼い姿が描かれたり、この先も出番がありそうな終わり方で笑ったわ。

 

 

それと『彼女、お借りします』のOPは映像も曲も最高でしたね!

内容は1話だけで生理的に無理になって切ったけどね。

 

 

そういうことで、2020年の顔と言えそうな大作がいくつかあったし、評価は低くても完全につまらないような作品は無かった。ついでにナナニジ計算中(超おもしろい)や、ポケットモンスター(ポケモン超かわいい)も視聴継続中だ。

FilmarksでTVアニメも記録できるようになったから積みレビューが爆増して地獄です。

Apexシーズン5のおもいで

エストモードの導入で今更のようにストーリー性を構築したりキャラの掘り下げを始めたり、キャラの組み合わせで試合中のセリフが変わったりなど、他のバトロワとは違う魅力を高めてくれた成果は本当に大きかった。ゲーム性よりもキャラが好きだからプレイし続けている俺のようなユーザーには嬉しい方向性に進んでくれましたね。

レヴナントはワットソン以外と組ませれば大きな変化が起こるし(辛辣な言葉が飛び交うけどそれも楽しい)、ライフラインとオクタンや、コースティックとワットソン、そして特にミラージュとクリプトの掛け合いは最高。理想の編成はレヴ、クリ、ミラだな。「知らねーよ」は常に聴きたい。

ストーリーの中でミラージュよりクリプトの方が年上だって判明した瞬間はたまらなかった。狙っているのか分からないがクリプトの妹の名前がミラというのも、深く考えようとすると口角が上がってしまうもんだ。ミラージュは強化で使いやすくなったこともあり、野良がクリプトを選んだら俺はミラージュを選ぶってくらい楽しんでいますよ。まぁ強いレジェンドではないんだけれども!

新レジェンドのローバはとにかく尻がスゴイ。胸もあるが本質は尻よ。 フィニッシャーされてもちょっと嬉しい。殺されてしまった父ちゃんもここまで育つとは思ってなかったでしょうね。まったく使う気にはならないけど、復讐に生きながら妖艶でもあり、自身の力で戦い抜ける彼女のキャラクターはかなり良い。ストーリー内で怯えていたのは萌えポイント。

 

あとはランクマッチを頑張った。

前半だけの話だけど、シーズン1から遊んでいるのに本気でランクをやったのは今回が初めてだった。一緒にプレイしてくれる知り合いがまったくいないし、プラチナⅣ以上の立ち回り方も全く分らなかったので時間はかかったが、なんとかダイアまで上がることができたぜ。いわゆるソロダイア達成と言うわけだ。2000ハンマー1個(コースティック)しか持ってないのにな!立ち回りゲーだと実感しましたよ。

主に使ったのはクリプトとオクタンで、まずクリプトはドローンを利用した索敵と付近の部隊数の把握を頻繁に行い、敵との戦闘ではできるだけウルトとスキャンを先手で済ませて味方のキルからアシストポイントを得ようとするムーブが大事だった。EMPは逃走の際にも使えるし、バナーが表示されるスクリーンの多いグランドキャニオンにおいては使い勝手が良すぎるキャラでしたね。基本的に芋って空に目を放っているので良い隠れ場所を多く見つけられた。

オクタンは世間での評判が悪い事で有名だけど(まぁ使用者の問題なんだろうけど)、1分に1回使えるジャンプパッドでの有利な位置取りと興奮剤での加速はかなり役立ってくれたと思う。でもオクタンにはもう飽きたのでしばらく使わないだろうな。

後半のランクはワールズエッジなのでブラッド・ハウンドかレヴナントを主に使っていたんだけどプラチナⅢで満足しちゃった。そしてカジュアルではなんと2700くらいのダメージを出すことができてクリプトでハンマーをゲットすることができた。そこそこ長くやっている割に最大ダメージが2000ちょっとだったことが少しコンプレックスだったのだが解消されましたわ。

 

課金もしてるし良いゲームなんだけど、うまくいかない時はマジでダルイし無駄に時間が溶けまくる。

でもシーズン6でゲーム性に大きな変化が起こったし、タイタンフォール2との繋がりも深くなっていきそうだし、クリプト×コースティックの組み合わせがヤバすぎたので、まだまだ楽ませてくれそうだ。

今日も今日とて野良マッチ。

2020年 春アニメの感想(計5本!)

前期

imagege.hateblo.jp

前の記事で視聴本数をガッツリ減らそうと決めた結果、俺の2020春アニメはたったの5本になってしまった。『放課後ていぼう日誌』も観ていたけど延期しちゃったね。さすがに総括とは言えない量である。フルーツバスケットポケットモンスターも観ているけれど、感想を出すには内容がまだまだ中途半端なので外しています。ついでにナナニジ計算中も楽しく視聴継続中だ。本数的に順位の決めがいが無いので順番はテキトーです。

 

ネタバレ注意!

 

 

 

 

『プランダラ』(12~24話)


TVアニメ「プランダラ」PV第5弾

過去へ行ってまさかの学園モノ展開に突入し、若き頃の撃墜王や黒幕たちと出会ったりするわけなんだけど、2クール目もジェイルが最高すぎてひたすら楽しかった。

14話の風呂がらみのパートは今期で一番笑えたと言ってもいい。20話の「俺に眠り薬など効かん。信念があるからな」にも爆笑したし、21話はアクションがショボすぎるけどジェイルとアレクのやりとりにはかなりグッときてしまった。そして23話では「今のお前では俺に一発も当てることはできん」から俺の中で「くるぞ…くるぞ…」と高まって、「お前には信念が無いからだ!」で俺の心は「うぉおおおおおお!」とブチ上がりましたよ。彼の無茶苦茶な信念論はガチで見習いたい力強さがあった。あと笑えるわけではないが19話のジェイルとリヒトーとナナが揃ってるカットはかっこよかった。ただ不自然すぎるほどにデフォルメを多用して崩れないように取り繕いまくってた回だったけど…。

ただの強い不良かと思っていた道安も意外と良くて、21話で廃棄戦争を生き延びた者以外の撃墜王は認めねえと怒ったシーンにはリヒトーとの関係の深さを感じられて好きだし、22話でリヒトーが「決して1人だったわけじゃないんだ」と道安に向き合う瞬間も凄く良い。とにかく男どもの関係性が最高だ。

でもやっぱり作画は良いカットと悪いカットの差が激しく、最高なキャラの魅力と最高な無駄の連続で雰囲気がまったく一貫しないのでヒドイ構成だなと思わざるを得ない。

ラストも中途半端で続きは原作を読むしかないだろう。まぁジェイルと女性キャラの脚だけで観た価値はあったなと。

 

 

八男って、それはないでしょう!


【2020年4月2日放送開始】TVアニメ「八男って、それはないでしょう!」PV第2弾

文字が多くてビミョーなPVだな。50秒で終盤までの流れを映してやがる。ゲーム化って、それはないでしょう!

結論から言うとこの作品は、「おもしろいって、それはないでしょう!」と言いたくなる意外な良作なんだけど、まず主題歌がアレだし、本編はテンポが奇妙で、サラリーマンからの転生という設定を活かせているとは思えない子供っぽさも残念で、序盤のハードルはそこそこ高めになってしまっている印象。でも4話は巨大な化物との壮大な戦いや大出世、そして味噌作りまで始める怒涛の展開で、どうせ腐るなら発酵みたいに要領よく腐ろうといったイイ感じの教訓もある満足度の高い回だった。そして5話では本作最強のヒロインであるエリーゼちゃんが登場する。12歳とは思えない大きな胸と器を持ち、主人公と出会って1分で婚約するスピード感にも圧倒された。政略結婚が当たり前の世界なので、誠実に歩み寄ろうとするだけで他の男と違う雰囲気を出せるチョロさがたまらない。6話では指令を受けるしかない立場や英雄として振舞うプレッシャーが社畜時代の辛さと重なり、元サラリーマンらしい描写が目立ってる…と思う。そんな彼の悩みを理解してくれるエリーゼちゃんが救いなのだ。側室許可が出てハーレムへの道が余裕で開けた軽さも凄い。7話では魔法禁止の武芸大会で即敗北したり仲間も優勝まではいけないのだが、むしろキャラの強さのバランスが割と誠実で好感が持てますね。8話の「頑張ってる人に頑張れって言っちゃだめぇー!」は笑えるセリフだった。声優の演技がある意味上手いのだ。9話ではローデリヒがついに雇われる嬉しい展開もあり、カワイイ大食い系の新キャラも登場する。ただヴェルの死亡説が流れたり実家を継ぐかどうかの選択を迫られたりする終盤の流れはイマイチ楽しみにくかった。ヒステリックになる長男をクレーマーと呼ぶセンスは好きだけどね。ラスボス戦も盛り上がるモンではないがアッサリ片付けたのは逆に評価したい。ラスト付近で1話の冒頭と繋がるんだけど、シーン的にまったく感慨深さを感じられないくらい地味だし、「八男って、それもありでしょう!」という最終話のサブタイがメインタイトルに対するカウンターみたいな構成になっているのも、むしろダサくてナシでしょうよと。もう一度1話から見たくなるかというとビミョーすぎる。

感想をまとめると、エリーゼちゃんがずっとかわいかったです!

f:id:Imagege:20200709011134p:plain

作画は不安定だし話運びも上手くはないが、ヴェルは最後まで謙虚さを感じさせる不快感の少ない転生系主人公で観やすかったし、悪くは無いでしょう!

それにしても転生する瞬間に記憶が上書きされていたと思うんだけど、元の人格ってどこにいってしまうのだろうか?怖いわ…


イヤホン推奨【「八男」エリーゼ(CV:西明日香)】懸垂チャレンジ「私、がんばります」(ダミーヘッドマイク使用)

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』


TV アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第 4弾 PV/2020年4月4日(土)放送開始!

序盤はまぁまぁだなって感じだったけど、美少女とイケメンの密度が増してからは乙女ゲームらしさがどんどん加速して大好きなやつになった。カタリナの奇抜な行動と思考にイケメン達が「おもしれー女」(そんなセリフは無いが)的な反応をしながら惹かれていき、最終的には男女関係なく、モブとして生まれたようなキャラであろうと意識を持って彼女をお慕いしまくるモテモテ無双で、あざとさは感じたが不快感は無かったし、ただただハッピーに終結する気持ちの良い作品だった。俺も乙女ゲーのヒロインとかになってイケメン達に新しい価値観を気付かせまくりたいもんです。出てくる女の子が皆かわいすぎるので豚も満足できるだろう。マリアちゃんがたまらん。終盤になって前の世界の家族や親友について触れる構成も好みだった。OPの「相も変わらずに東奔西走」は伝説級のフレーズだ。

ただゲームの登場人物に転生するというのが普通に意味不明だし、個人的には前世のあっちゃんがどんな人生を送ったのかが気になっちゃうなぁ。

f:id:Imagege:20200709010938p:plain

2期も決定したらしいけど、この先にまだ見応えがあるのか?って不安がある。

 

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」本PV / 4月11日(土)放送開始!

僕これで結構な読み手なので、こういうギャグのノリはもうサムく感じちゃうっていうか、ドラマもチープでキャラの掘り下げはギャップに頼りすぎだと感じますし、恋愛至上主義な作風も気に入らないんですよね…って叩きたかったのに…どの文句も忘れ去るほど超おもしろくてほとんど敗北してしまいました。ぐやぢい……

序盤はカップルへの嫉妬などが茶番にしか感じないし、上記のようにお前らいい加減にしなさいよとケンカ腰で観始めることにしたんだけど、飽きさせない演出多用のアニメーションは常に極上で、4話の早坂のバカみたいなかわいさやミコちゃんの登場により豚として目の離せない流れに入り、5話で彼氏持ちのくせにかわいい柏木さんにもブヒらされ、俺のアニメ眼は完全に盲目と化してしまっていた。ただ5話はかぐやが会長選挙の候補者である本郷に圧をかけて取り下げさせる胸糞悪いところをアッサリ描いていてズルいなぁと思いましたよ。もう殴れ!腹を狙え!屈するな本郷!

選挙回はミコちゃんの緊張っぷりが見ていられなくてキツかったんだけど、ミコちゃんと石上から見た会長の頼もしさには本当にグッときてしまう。7話の少女漫画脳パートは大好物のやつで今期のベストエピソードと言ってもいいおもしろさだった。一生アレやれ。

10話であった白銀父の声が近くなる演出にはゾクッとしながら笑っちゃった。イヤホン注意ですよ。11話は石上が臭わせ続けてきた暗い過去を本格的に掘り下げる内容で、作中ではギョッとするくらい浮いた回になっているし、体育祭に良い思い出の無い陰キャさんにはキツイものがあると思うのだが、6話並に会長の素晴らしさが発揮される瞬間には盛り上がるしかないのである。

12話はちゃんと時代を反映しているスマホでの救いがステキだし、何といってもチョロいミコちゃんとシコシコミコちゃんですよ。アニメらしい無茶苦茶な終わり方もおもしろいのでアリ!

 

キャラソンを使用したPVもあるよ。かぐやのやつはイマイチに感じたけど藤原とミコは曲もかわいさもヤバい。


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」イメージPV | 「翼をあげたい」 /藤原千花(小原好美)

 


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」イメージPV | 「オセロ」 /伊井野ミコ(富田美憂)

 

 

『俺の指で乱れろ。』


【公式】#1「俺の指に欲情してる?」【俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~】

コミックフェスタアニメ特有の強姦に近い圧倒的スピーディーなラブ展開はあるが、実は幼い頃に会っていた系なのもあってマイルドに感じられ、シュールギャグとしても秀逸で楽しみやすい。たぶん。七瀬のクサくないイケメンカリスマ美容師キャラは好感を持ちやすく、星谷はちゃんとかわいらしい主人公で、敗北する運命の要くんも良いキャラしてますわ。BD広告のセリフがヤバくて笑える。内容と合うようで合わない主題歌も好き。1話の動画の中だけでもサビが4回も流れるので絶対耳に残っちゃう。

 

 

というわけで以上です。

ほとんどなんとなく選んだ作品だけど、世間的にも好評だった作品とゲテモノ(?)をバランスよく摂取した感じになってしまった。なんだか前髪ぱっつんキャラが強かった気がする。

 

2020年 冬アニメを総括

ハンパな感想は書きたくねえ!と無駄な拘りを貫いていたら、気付いた時には2~3話分も春アニメに乗り遅れてしまった。後悔は無い。何もおかしいことじゃない。

このクールが全部で何作やっていたかは知らないが、俺の2020冬アニメは15作だった。

正確には冬アニメじゃないだろって作品も混ざっていますが受け入れましょう。

順位は順番通りになるけど真ん中辺りの何作かは同じくらいです。

一部ネタバレの激しい作品があるので、未見だから避けたいって人は目次からどうぞ。

 

 

 

id:INVADED


ID:INVADED イド:インヴェイデッド Official Trailer 02 / OP : Sou “ミスターフィクサー MR FIXER”

1番好き。これだけは感想が長くなってしまったので別記事として書きました。

imagege.hateblo.jp

 

 

22/7』


22/7 5thシングル『ムズイ』 ※TVアニメ『22/7』オープニングテーマ

約3年前に発表された秋元康プロデュースの二次元アイドルがや~っとアニメ化。

壁と呼ばれる謎の存在が半強制的に敷いてきたアイドルという名のレールに、美少女たちが上等だよバカヤロウと乗り込んでいく話である。

3DCGの酷さや一部キャラの棒読みに聴こえる演技がかなり叩かれてしまったけれど、滝川みうの声に関してはむしろあれで完璧だ。上手い内気キャラの演技というものは単なる萌えの表現に収まってしまったり、なんだかんだ声の出し方は自信のあるものになってしまうことが多いもんだが、この滝川みうの声を聴いたらまず「お、おぅ…がんばれよ」と思ってしまうほどに強烈でホンモノを感じさせてくれる。他もまぁ…悪くはないよ。嘘、好きだよ。

自分を輝かせるためだとかアーティストだとか、アイドルを夢のあるものとしては扱わず仕事として描いている終盤までの流れが特殊だし、バックが強いこともあり最初から一定の客が入ってグループの成長をほとんど省略している構成もなかなか新鮮。発表したら有名になることが約束されているようなもんである秋元康らしい作りと言える。

メンバー個人の掘り下げは丁寧に行われるけど、過去や悩みなどを仲間と共有して解決するみたいな事はせず、働く中でそれぞれ自己完結させる描き方もおもしろい(描かれてないところで打ち明けてる可能性はある)。個人回はどれも良くできていて、特に麗華と絢香とニコルには惚れるしかなかった。かわいさなら全部満点。演出はジュンの回が浮きすぎだろってくらい別格。テレビドラマでもあることだけど演出レベルが一貫しないテレビシリーズって評価に困る。

そして一番の問題であろう「壁」についてだが、奴は最初から最後までキモかった。

ハナっから捻りの無いメタファーみたいな存在感がダサいし、メンバーの悩みを的確に突いていく指令の正確さは変態としか言いようがない。温泉旅行でメンバーに私達は1つだと確信させてから解散させるサディズム全開っぷりにもドン引きするしかない。

ニコルとみうは過去に出会っていました~ってパターンにしたのは少し安易に感じてしまったんだけど、みうが覚えていないって設定にしたのは凄く良い。壁がこの組み合わせを狙っていたのだと思うとなかなかキモい。こういう関係性がエモすぎるんだよなとか思って選んでそう。でも10話にきて、みうが1話から引きずっていた大人の言葉をニコルが否定したのはメチャクチャ良い。

11話は幼い頃のニコルのかわいさが何よりも素晴らしいのだが、みうは大切なモノのためなら何をするか分からないアブねえ奴ってことが分かるところも最高に熱かった。1話ラストの時みたいな頼もしいみうさんをずっと待ってたんすヨと気付かされる。

12話は物理的に壁を破壊する超展開でクソ笑った。まぁ何かしら壁を越える表現はするだろうなと1話の頃から予想していたけど、まさかその辺の物でガンガン殴るとは思ってなかったよ。物凄い説得力がある。壁の中が真っ赤になっていたシーンは『悪魔の棲む家』のオマージュでしょうね。俺しか言ってないけど。

大量にあった写真はどう考えても撮ることが不可能なアングルのものもあって怖すぎ。

とうとう絢香に変態と呼ばれたりして壁の信用は地に落ちて「壁には頼らない!」って流れになるのは良かったんだけど、復活ライブまで壁の仕込みだったのはどう考えても気付くだろうし、最後に壁が選出した新メンバーも受け入れるとなると意味不明である。あれだけ突き放された後に指令を出す壁のメンタルが無敵すぎる。わざと憎まれ役になった『ダークナイト』のバットマンみたいな存在になったとでも言うのか?どこまでも少女達をコントロールしたいという意志を感じてこなくもない。良い作品だったなと思ったら壁が自分に重なるような気がしてきて嫌な感じですよ。本当にどういうことなんだよ。ムズいよ。でもみうニコのジャンプで「まぁいっか!」と思いました。もういいんだ、そういうことで。ついでに、みうは最後までニコルのことを思い出さなかったと解釈しています。俺はそういうものが好きなので。

個人的には音楽に触れて欲しかったなという物足りなさもある。パフォーマンスの努力は見られたけど曲に対する気持ちとかを語らせていたらおもしろかったと思うんだがな。歌詞も曲調も独特ではありますからね。

結局ナナブンノニジュウニとはどういう意味があったのか明確には語られていなかったと思うんだけど、割り切れないとかなんか難しそうなことではなくて、都の考案したお好み焼き円陣ってことでいいのだろう。

OPの『ムズイ』は「ムズいよ」で切る演出的なおもしろさが印象的だけど、フルバージョンで聴けばちゃんと名曲なんですよ。挿入歌になっていた『シャンプーの匂いがした』(超好き)と『理解者』もしっかり聴いてみてほしい。Amazon Music HDではULTRA HDで配信されている。

そういえばYouTubeで公開された『あの日の彼女たち』ってシリーズがあったりYouTuber活動とか計算中なるバラエティ番組も存在してるけど、それぞれ別の世界線みたいに扱ったほうがいいんだろうな。性格からして違和感を感じなくもない。ソシャゲも何なんだろうな。アニメの皆はキャラクターとしては大好きになれるし彼氏面だってしたくなるけど、偶像を排除して個人の素のドラマを描きすぎていたからアイドルとして見るのは難しい。

声優もキャラと同等に前へ出してくる売り方は賢くはあるんだけど複雑な気持ちになる。

これからはYouTuber活動と計算中とTwitterを時々チェックして音楽はガチで追いかけるって感じで楽しんでいこうかなと思う。良いコンテンツだ。

 

 

ダーウィンズゲーム』


TVアニメ「ダーウィンズゲーム」本PV

物凄く懐かしい気持ちになるザ・王道なOPの映像、しょっぱなから主人公が新種の能力を得て最強ヒロインに惚れられる景気の良さとか掴みはバッチリ。観ている間の楽しさはイド以上だったかもしれん。6話の人工呼吸だったり9話のスコーピオンなど映像表現として完全に失敗している強烈なツッコミ所はあるけれど、もとよりB級感をガンガンに纏っているので本気で指摘しようとは思わせないし、話の流れに関してはちゃんとおもしろくてキャラの掘り下げや強さのバランスも完璧で、結局は良い印象が強く残るズルいアニメだったよ。ヒイラギさんには普通に泣きそうになったもんです。EDの『Alive』も好きだし、イントロを使った引きも毎回秀逸だった。ただ最終回である11話は原作の改変が目立つ作りになっており、原作の王さんは普通に転送で消えるのだが、消える前に撃たれまくるアニメのアレンジは素直に良いとは言えない気がする。スイが悲惨な状況を見て吐きそうになるシーンが無かったり戦いが終わった後の雰囲気も軽いものになっていて、漫画ではあまり感じなかった俺TUEEEみたいなノリが前に出てしまっているんじゃないかなぁと。つまりは原作の方がさらにおもしろいしキャラデザも良いよ。

 

 

『マギアレコード』


TVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」PV

まどマギの外伝として作られたソシャゲをアニメ化したやつ。カメラワークや劇伴が良いし、出てくる女の子がかわいすぎて全く退屈しなかった。ただいかんせん、背景に直接的な表現の字を映したり、魔女結界でもないのに超現実な背景を多用しすぎだとか、演出があまりにも露骨な回とちょうど良い回の差が激しくてダサかった。原作やってる人なら分かるだろ?みたいに細かい説明を省いて突然ドッペルとか合体技を導入してくるのもメンドクセー。ウワサを認識しないと使い魔みたいな奴らの存在に気付けないって設定はなるほどなと思ったけど、それが明かされるまでは登場人物がマヌケに見えてしまうのも厳しい。萌え豚としては最高峰だが俺の期待は何度も失望に相転移していたわけだ。

でも無印キャラの扱いに大した不満は無くて、まどマギ10話で皆と心中しようとしていたマミさんが魔女化からの救いの道を示されるとあんな行動を取るのかと興味深いものがあったし(13話の服装はアレだが)、杏子のマギウスを見限る速さとか頼もしいヤンキー感はマギレコ勢と被らない良さで嬉しくなるし、さやかの再生能力を駆使した骨まで見える戦闘シーンの迫力は最高と言わざるを得ない。おなじみの消火器も使ってたしね!薔薇園の魔女なんかも出ていたけど(なんでだ?)やっぱり雑魚扱いされていましたわ。

結局のところ1番素晴らしい要素はキャラのかわいさで、特に主人公のいろはちゃんはとってもスケベ。いろはちゃんはまず顔面が非常に良い。特徴的な赤セーラー、赤スカートとハイソックスから作られる絶対領域、腕の部分を黒で覆う姿の色合いは素晴らしいバランスだ。魔法少女衣装は実質的には肌をほとんど露出していないのだが、明るいピンクと白で構成されたフードマントの内にはボディストッキングじゃねーかと言いたくなるような薄いインナーを全体的に纏っており、色の濃い部分はタートルネックとスパッツ属性を付与させ、同じ色合いの手袋まで装備し、ベルト付きスカートとロングブーツで絶対領域も作り出しているフェチズムコンプリートだ。どう考えてもエッチなのだ。学校ではぼっちなのも良い。鶴野ちゃんの料理を50点と言ってしまえる度胸(?)もある。純粋にめちゃくちゃ優しいところも好きになるしかない。

やちよさんは19歳の魔法少女ってだけで満点だし、モデルをやっているだけあって顔もスタイルも良く服装も頻繁に変わってる。魔法少女衣装はどうしても脚を見てしまうよね。多くのものを失ってきたのに魔女化してないってスゲーなと思っていたけど、13話で実はドッペル使えました~と明かされたので普通に何度か魔女化レベルに絶望していたのでしょう。タイミングがよく分からんけど。

鶴野ちゃんは結婚して欲しい。

レナはめんどくさくてかわいかったね。変身能力もエッチだ。知り合いに内緒で「俺だけがこいつの良さを分かってる」って感じに仲良くしたいタイプ。

かえではレナのことをディスりながらも「それでいいんじゃないかな」と友情を続けていたのが凄く良かった。13話ではマルチの勧誘者みたいになってたけど。

調整屋の巨乳さんは百合媚びの香りがするけど、まぁ関係無くイイよね。

マギウスの翼のかわいい双子ちゃんも最高。姉である天音月夜の「尋問でございますか!?拷問でございますか!?」はこのアニメ全体の中でもトップクラスの名セリフだ。どちらもしない。結婚しよう。

エネルギー回収効率が悪いから相手にされないだろうけど、俺もキュゥべえと契約してマギウスの集まりに参加してえ。

他はキャラはノーコメント。 

 

お話として特に見応えがあったのは9話だ。失敗作とされたAIと、誰からも必要とされなくなった少女の友情物語で切なかった。優しさを得て強くなったアイがさなと同じ姿になったことで、ここまでアイに感情を与えたさなも失敗作なんかじゃ無いのだと感じることができたし、自分の映し鏡のようなアイと別れることが自分だけの世界から飛び出す構図にもなっていたのは素敵だった。アリナの戦闘シーンは正直なにやってんのかワケわかんないし何度も掴みかかろうとしている意図も謎で笑えちゃったし、無茶苦茶でぎこちない編集ではあったけどクセになって何度も観ちゃう。

1番印象的だったのは一応の最終回である13話で、初めて観た時にはそりゃもう驚きしかなかった。

AbemaTVで観たのだが、意味不明な暗転でセリフだけを流したり、同じカットの使い回しも多くて映像がまったく完成されてなかったんだもん。さやかとマミさんの戦いはほとんど抜けてなかったけど、ドッペル発動辺りは壊滅的でしたね。まぁ後にプライムビデオで完成版を観られたから文句は言うまい。

最後の演説を聞いていたら、搾取されてきた少女達が一丸となって挑む新しい叛逆の物語とも言える気がしてきた。

元々2期を作る気だったのは分かっていたので、13話の打ち切り感は叩くほどのもんでは無いと思うのだが、せっかくのアニオリキャラでメチャクチャかわいい黒江ちゃんをまったく扱えていなかった事には、さすがに構成がヘタクソだったんじゃないのかと言いたくはなる。

f:id:Imagege:20200419180033p:plain

感想をまとめると、俺はとにかく鶴乃ちゃんの作るメシを食べ続けたいってワケです。料理は50点でも君自身は100億点さ。

でも他にもド好みのキャラは多いし、ぶっちゃけ見た目は一番好きな黒江ちゃんが2期で見せ場を増やしたら俺は1000億点だって叫んでしまうだろう。

自分はまどマギ無印を狂信的に崇める厄介ファンの部類だと思っていましたが、普通にチョロい豚だったようです。

脚本とかに穴はありすぎるけど、キャラ萌えだけで穴は埋まるし、俺の感情エネルギーはどうだ⁉とキュゥべえに押し付けたくなるくらいには汚い気持ちが溢れてくる最高のアニメだった。

 

OPの『ごまかし』は映像のかわいさも曲も極上でサビのベースが超かっこいい。

無印の頃とはメンバーが変わっているけどClarisのEDも良曲。どうでもいいけど中途半端な顔出しをいつまで続ける気なんだろ。


ClariS 『アリシア』Music Video

 

 

 

『バビロン』


TVアニメ「バビロン」第3章「曲がる世界」直前 最新PV

去年に始まった作品だけど延長などで8~12話がこのクールに被ったので入れます。

まず劇伴が良質なので聴きましよう。

 

2話の事情聴取は圧倒的な演出力で画面に釘付けになってしまうし、曲世が映るほぼ全てのカットが男を煽っているとしか思えなくて、もう3秒で負ける気しかしない。

7話は最悪だったがライブ配信中の曲世の顔は一番良い。瀬黒さんの殺し方はマジで酷いけど、いろいろとエロいよあれは。

11話の善悪議論サミットは各国のトップを謎空間でユラユラさせながら会話もさせて単調にならないような画作りをしようと頑張っているのが伝わってくるんだけど、それでも普通に退屈だったし、トロッコ問題なんかを例えに議論していたのはショボいなぁと思ってしまった。

最終12話はアレックスまでもが意志を曲げられて自殺に向かったり、正崎が全ての罪を被って死んだことも最悪で胸クソ悪い。正崎視点で動いていたのに曲世が主人公だったかのように終わらせたのは驚いたけど、全て曲世視点でやっていたら「超能力で世界の価値観を覆してみたw」的な痛々しい話になりそう。

「善」は続くことで「悪」は終わることだという結論になっていたけど、俺としては「悪」は奪うことって言葉にしたほうがしっくりくるんだよね。7話でもそうだったが曲世愛は自分達を終わらせようとする正崎達へのカウンター的に虐殺していたし、どちらも悪であり善でもある描き方に感じた(もちろん善人と悪人の違いはあって、正崎の方が真っ当だ)

最後には曲世が生き残るけど善い者もちゃんと存在している。両方在ることが重要なのかなと。とにかく矛盾に悩み、考え続けるしかない。自分でも何言ってるか分からなくなるな…めんどくせえんだよ。

曲世愛に魅了されたいとは全く思わないし、あんな理不尽は絶対に否定しなくちゃならないんだと突き放して付き纏われたい……あれ?

 

 

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』


TVアニメ「宝石商リチャード氏の謎鑑定」メインPV

タイトルのようなリッチさを感じられないアニメーションではあったが、上品で的確な言葉選びのセリフばかりなのは凄く良いし、優しさを貫いたり肯定してあげることの大切さや、他人への偏見とか無自覚に行われる差別や評価付けにも触れている広いテーマ性が素敵だ。まぁ説教臭いってほどではない。

一歩間違えれば同性愛になりかねない描写は多いが、ちゃんと友として捉えられる絶妙なバランスだったと感じた。何でもBLだとか百合だとか決めつけるのは割と失礼だという気付きが必要だと思いますよ。余白があるとも言えるけど、原作を大きく削っている事が未読の俺にも伝わるくらいの構成だったのは少し惜しかったなぁ。

やなぎなぎのOPは今期トップクラスに良い。宝石が街行く人々に変わっていく映像には本作の優しさが表れている。

 

 

『ソマリと森の神様』


TVアニメ「ソマリと森の神様」PV

とにかくソマリちゃんを守護りたくなるアニメ。1話から叙情的な劇伴を多用してあからさまに切なさを演出してくるので、雰囲気に負けてしまい何でもないシーンでも泣きそうになる。途中までは人間であることを知られてはいけない危機感をあまり感じられなかったんだけど、6話で語られる人間狩りや8話の回想がショッキングで一気に引き締まったし、バランスは良かったです。最終話はセリフが予想しやすい単調なところは多いが、やっぱり主張が強すぎる劇伴と、ゴーレムが魂を信じて死の先に希望を抱こうとするほど感情を獲得した尊さにはどうしてもグッとくる。ゴーレムの死まで描かなかったことは中途半端な気がするけど、想像の余地は大きいし、今まで会ってきた人達を映さない潔さも、ロードムービーとして好みの描き方だったな。

 

 

『恋する小惑星


TVアニメ「恋する小惑星」PV第2弾

いつになったら小惑星が落ちてくるんですか?と言いたくなるような平和すぎる話が続き、露骨な百合推しが鼻につく事も多く、ギラギラした話を好む俺にはキラキラすぎた。でも皆が将来のことを意識し始めてからは見応えが急に増してきて、9話で先輩達を卒業させる大きな展開もあったし、都合よく小惑星を見つけるようなオチにはせず、2人の約束はまだまだ続くのだと、未来は果てしないのだと納得を得られて、上を見上げたくなる余韻を最後に残した構成は見事。出会いと別れのバランスというか距離感が良かったし、人との繋がりに宇宙を見出す真っ当な人間ドラマでしたよ。演出もかなり強い。髪がヌルヌルしてそうなキャラデザが気になるけど女の子は皆かわいかった。百合的なモノに興味は無いが、あおとみらの関係性は極大光度と言うべきものだろう。

EDは曲としても良いし映像も意味があって上質。

 

 

ゲゲゲの鬼太郎 6期』


3分でわかるアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」みどころ@ビビビプロモーション

もう感慨深い動画だなぁ。

ずっと前からやっていたシリーズですが、最終回がこのクールに重なったので取り上げておきます。

過去のシリーズに深い思い入れもない萌え豚なので、まなちゃんやねこ娘や雪女のゆきさんや花子さんを観ているだけで幸せな気持ちになれたし(モブもかわいい)、スケールの大きい大胆な展開とか、現代に蔓延るSNSや労働などの問題をガッツリ風刺した話とか、ブッ飛んだネタ回もほとんど楽しめた。93話のヴァンパイアパニック+ループホラー+切ないロマンスの要素を詰め込んだエピソードは特に印象的で約20分でこんなもんができるのかと衝撃であった。美人な恋人の死を撮りまくったサイコカメラマンが出てくる78話もめっちゃ好み。チビッ子の性癖が歪みかねないよ。

最終回の97話はAパートの回想が長ったらしく感じてしまったけど、なにが尊厳だ腹が減るだけだと、ねずみ男が争いのくだらなさを必死に訴えるシーンではそうだそうだと頷くしかない。人間側とか妖怪側みたいな二極の間で悩める者達が苦しんでばかりだが、それでも変えられるはずだと信じ続けて生きたいし、見えない世界で戦っている何かにも気付きたいもんである。日本は人間のものだという主張で糾弾される妖怪を移民に言い換えることもできるし、ニチアサとしてはかなり攻めていた作品でしたね。結論としては、どんな意志でも肯定するけど争いはくだらねえって感じだろうか。俺は性格が悪いので、まなが記憶を失ったまま終わった方が好みだったなとか思うんだけど、まぁ10年越しならいいかなと納得した。忘れられていた間も鬼太郎はまなの言葉を信じて戦っていたと考えれば凄く良いのでね。ただ不満はもちろんありまして、結局ねこ娘は普通に生きるんかいと拍子抜けな気持ちになったりしたし、戻ってきた石動とかをもっと動かしてほしかったよ~。バックベアードを災害みたいに描いたんだからアフターで皆の団結とか復興なんかも描くべきだったんじゃないかなあと思います。尺のせいなのか脚本のせいなのか…。

 

 

『へやキャン△』


【特報】ショートアニメ「へやキャン△」【2020年1月放送開始!】

ゆるキャン△』の番外編的なショートアニメ。

しまリン登場回の少なさや、タイトルと矛盾する全力のアウトドアっぷりにより、そこそこの批判を受けてしまったらしい。『ゆるキャン△』はしまリンのソロを楽しむ価値観とか野クルの皆で楽しむ事の良さも美しく描いた視点の広さが大きな魅力だと思うけど、やっぱりキャラのかわいさも圧倒的に重要な要素であって、キャンプをするだけなんかじゃない彼女達の(どうでもいい)日常が描かれるのは大切なことだし愛おしくて仕方がないのである。皆かわいすぎるし千明とあおいの幼い頃の話も良かった。10話の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』みのあるオマージュにはかなり惹かれるものがあったので、野クルメンバーの森系ホラーが超観たくなってしまったよ。正直そういうスピンオフが一番欲しい。どの話でも俺の人生に足りないモノを約4分でコンプリートしている。ただ入浴シーンでキャラの肩とか胸の上をピンクに塗ってハイライトを付けるキモい表現を使っていたのは残念だったな。

フルだと本編より長い亜咲花の主題歌が良いね。

 

 

『プランダラ』(1~11話)


約4分で振り返るTVアニメ「プランダラ」第1クール

猛烈なセクハラや虚無にも程がある無駄なやりとりに若干引いたり、シリアスな場面での凄まじい作画崩壊に何度も失笑したりしながら観ていたもんだが、自分の中の男の子がどうしても反応してしまう女性キャラ達の脚には、一時停止して凝視してしまうくらいの魅力があったし、主人公のリヒトーを食う勢いで好感度が爆上げしていくジェイル中尉のかっこよさも褒めざるを得ない。事あるごとに股を開かせる力が働きまくっている割にはパンチラが一度も無いという妙なこだわりもあり、パンツは見えないほうが良い派の俺には非常にありがたい画が多かった。

 

 

『おーばーふろぉ』(通常版)


【公式】えぴそーど1「やわらか姉妹と入浴中」【おーばーふろぉ】

規制が強すぎるけどYouTube版ならいつでも観られるよ。

乳姉妹とその幼馴染である欲求不満大学生で展開するエロラブコメ!実の兄妹のように思っていた感情も、突然の水着混浴で溢れ出した湯と性欲には流されるしかない!3Pは無い。原作漫画はインターネットの広告で何度も目にしていたので楽しみにしていた。

ヒロイン2人がちゃんとかわいいし、主人公はメンタルが無敵で、どんな状況でも女を抱くシュールさがおもしろかったのでR18版でなくとも満足できました。そして主題歌が異様に良い。


【公式】うづほ『おーばーらぶ』アニメ「おーばーふろぉ」主題歌フル

 

 

『歌舞伎町シャーロック』(13~24話)


TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」2クール目予告PV

ミステリーとしては駄目だと思うし生々しい部分は好みではなかったが、推理落語の珍しさとか、たまーにある鋭いネタでなんとなく途中で切れない雰囲気を継続させていた感じのアニメ。1クール目は普通に観れるってくらいの印象に落ち着いていた気がしてたけど、この2クール目には積み重ねてきたキャラの関係性の魅力がやっと発揮されてきて長屋メンバーの個人回はちゃんとおもしろかった。個人的にはマルチ商法回が強く響きましたね。最近の弟がアム〇ェイしてるので…。まぁとにかく、それでもモリアーティが出所した辺りからは惰性で観ている感覚が湧いてきてしまい、最終話なんかはモリアーティのことで号泣しているシャーロックとワトソンを真顔で見ている自分に気まずくなってキツかった。涙は多く流せばいいってもんじゃない。殺人鬼じゃない道を歩めたかもしれなかった切なさは分かるし、普通は同情できる奴じゃないけど一緒にいた時間は間違いなく楽しかったとシャーロックとワトソンだけが肯定してあげるのも別にいいんだけど、描き方が下品ってくらいに露骨で極端だった。モリの扱いはもう少しクールにやって欲しかったよ。切り裂きジャックの狂ったサイコパス描写なんかも単純な部類に入るもんだったし、キャラに限らずギャグも設定もハデにやってるだけで面白みは薄かったんだよね。EDの『パレード』は好き。


TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」第2クールノンクレジットED映像

 

 

『虚構推理』


TVアニメ「虚構推理」第2弾PV

怪異による事件を解決する物語ってのは好みだが、肝心の推理パートは深刻なレベルでつまらなくてBGMみたいな気持ちで観てしまったし、基本的に怪異がユルいせいかホラー的なおもしろさもほとんど無く、鋼人七瀬に関しても都市伝説モノが好きな人なら仕組みや退治法が一瞬で予想できるんじゃないかってほど陳腐なうえに長い。まとめサイトからの具現化とか、相手が納得するなら嘘だろうと真実にするスタンスは新鮮だったけど、終盤には作品そのものが退屈な虚構に感じられてしまうくらいには冷めちゃった。

岩永琴子は左脚が義足で右目が義眼で体型は幼く非処女でもあり、彼氏の桜川九朗は不死で未来決定能力持ちで痛覚を失うほどの実験を受けた過去があるという…一部の層からハンパない需要のありそうな属性モリモリのキャラ設定が何よりも凄かった。とはいえ俺には紗季さんとか巨乳ねーちゃんキャラの方が性格もキャラデザ的にも惹かれるモノが多かったので、岩永で高まることはほとんど無かった。最終話で見せつけられたような、めちゃくちゃクールにラブラブしてる関係性にはマジで憧れる。

 

 

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』


TVアニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』第2弾PV

ノンストレスでノンダメージなアニメと宣伝されていたもんだが、何の躊躇もなく今期ワーストであると言えるストレスフルな作品でした。

正直なところ女の子の顔はかわいいし、アクションのアニメーションは無駄に迫力満点で、RPGをやったことがある者なら共感できるであろう小ネタも面白みがあり、中盤くらいまでなら「アタシ強すぎ!w」な態度にもポルノ的な気持ちよさを感じられて楽しめてはいたのだが、ギルド結成で「ウチら強すぎ!w」と調子に乗り始めてからは全てが茶番に思えてきてしまい、実際に上位ランカーを圧倒し始めてからは俺の気持ちが完全に怒りへと極振りしてしまっていた。

要塞並みの最強防御設定が新鮮で魅力であるということは分かるけど、終盤には攻撃に関しても最強と化してしまうし、キャラ自体の魅力が紙並にペラペラだし、物語性も皆無で生理的に不快な存在でしかなかった。サリーもキツい。観ている間の獄中感は去年の『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』をも超える苦しみだった。相対的に全てのバランスが巧かった『ダーウィンズゲーム』の評価が上がる。

ぶっ壊れたゲームシステムに呆れて見限る者が描かれるわけでもなく、誰もが「しょうがないやつだな…」とメイプルを持ち上げるだけという寒気がするほどの気味悪さよ。ったく…お前は俺を真顔にさせる天才だな。ゲームは楽しくやるものだと言っているのかもしれないが、そもそもクソゲーなのが致命的だった。こういう俺TUEEEをはき違えたようなご都合主義の連続はつまらないだけだ。美少女だから人気が出たと言われがちだが、俺はむしろ主人公がしゃらくせえ男で露骨に力を振りかざしていたほうが吹っ切れて観ることができた気がするし普通に爆笑していたと思う。

炎帝のミィさんのかわいさと、普通の見た目を極めた崩剣のシンと、ペイン達が最強っぽいスキルの名前を叫んだ(だけの)シーンは高く評価したい。

本当にキツかったけど、2期も観ます。

 

 

というわけで、 本当に…素晴らしいクールだったぜ(鳴瓢秋人)

ウイルスが流行った影響(だよな?)で作画が不安定だった作品がそこそこあったし大変なクールだったとは思うけど、やっぱり未完成の作品でも世に出すしかない風潮はどうかしている。春アニメはいくつか延期するらしいね。倒産するアニメ制作会社が出てきそうで不安しかない。

書いていて思ったが、やはり俺にはアニメのサイクルは速すぎる。傑作だろうがクソだろうが、もっと長く1つの作品を引きずっていたいのだ。流行りやオタクの世間体みたいなもんを意識して焦らされるのはもうゴメンだ。何本観ようがなんだかんだ記憶に残ったもん勝ちですからね。これからはさらに厳選する極振りの姿勢でアニメを観ていきたい。

ID:INVADEDの感想(ネタバレありの世界)

思い出した…俺は穢井戸(けがれいど)。暇人だ。俺は視聴したアニメ、「ID:INVADED」の感想を書かねばならない。

 


ID:INVADED イド:インヴェイデッド Official Trailer 02 / OP : Sou “ミスターフィクサー MR FIXER”

連続殺人鬼の殺意から作られた世界(イド)に入って謎を解く名探偵、黒幕の連続殺人鬼メーカー…耳にしただけで最高と分かる設定だ。舞城のことはよく知らんが、『ザ・セル』『デジャヴ』『ミッション:8ミニッツ』『インセプション』『ハンニバル(TVドラマ)』みたいな作品を好む俺にはド直球。良いとこ取りにも程がある。

でもそんなSFミステリー(舞城さんはミステリって表記に拘りがあるらしい)な部分よりも素晴らしいものがある。それは死体だ。イドが形成されるとデフォルトで配置されるカエルちゃんという名の美少女の死体だ。黒髪ロングで緑目で白ワンピースだ。名前の由来は井の中の蛙などからきているのだろう。1話を観た時に一番心を惹かれたのは間違いなくカエルちゃんの刺殺体だった。あと生脚。

後に出てくるバラバラのカエルちゃんも、銃で胸を撃たれたカエルちゃんも、浮いてるカエルちゃんも、大量出血で肌が暗めになったカエルちゃんも、落雷が直撃したカエルちゃんも、砂漠で死んでるカエルちゃんも素晴らしかった。焼死体だけは残念だったよ。

俺のPCにカエルちゃん専用フォルダがあるのはここだけのヒミツ。f:id:Imagege:20200415003820p:plain

1話は視聴者を置き去りにする勢いの情報量が良く、掴みから完璧。挿入歌が流れる組み立てシーンは超かっこいい。カエルちゃんの生脚だけが見えてる画とか、本堂町視点でワクムスビを見せてるけど本堂町の脚に目が行ってしまうカットとか、腕がバラける時の音がマジで好き。まず脚フェチはここで視聴継続を決めるだろう。別にこれから脚フェチ向けの画があるわけじゃないんだけども。

2話はイド内の本堂町がとてもかわいい。酒井戸もちょっとかわいい。全話観た後に観直すと、終盤に繋がる言葉が多かったのだと気付けてビックリですよ。

3話は嵐とかドグマって言葉がサラッと出てくるし、かつて仕事にかまけて家族を救えなかった鳴瓢の後悔が判明するのも重要で、カエルちゃんが出現してから死ぬまでに少し時間があるという情報も最終話のあるシーンに効いてくる。花火師を自殺に誘導するシーンは後ろに家族の写真を映していて非常に背徳的だ。花火師は社会風刺系アーティストを気取っていたけど、幼稚な破壊願望や優越感を満たしたがっている自分の薄っぺらさを必死に誤魔化していたって感じの、1話完結回に相応しい小物であった。

4話はカエルちゃんがナンセンスな焼死体になっていて残念ではあるが、穴井戸が花火師のイドに入ったアバンで良質なカエルちゃん要素を摂取できるので充分だろう。ただ他に入ったらしい6つのイドも見たかったな。模倣犯のイドはハデだったし鳴瓢と酒井戸の魅力が3倍くらい増すので最高ではあった。所長にどうせ殺人鬼やろなんて扱われた後に酒井戸の優しさとかっこよさを全力で見せる流れがたまらん。でも娘と重なるような少女を助けられず、犯人の動機も浅ましくて胸クソ悪さが残る。最後の走る本堂町はかわいい。

5話は一部で人気の高い墓堀り編の前半で、キッスで動揺する本堂町がバカかわいいだけでなく、いきなり始まる落下はイドパートの導入の中でも一番イケてると思う。恋に堕ちてるみたいなものだろうか。重力の基準が意味不明だったのは気になる。

6話は5話のかわいさを忘れさせる容赦ない本堂町にゾクゾクするし、電車のイド内が画的に最高。酒井戸がおせっかいおじさんみたいな感じなのもおもしろい。どこにも辿り着かない堂々巡りな井波のイドに浸ってしまって涙を流す酒井戸の姿は最終話まで覚えておくべきシーンだ。百貴さんが「俺自身もこの世界をこのまま眺めていたいってのはおかしいだろうか?」とか言っていたのは、ぶっちゃけ可笑しかったな。俺も好きですよ…ああいうの。

7話はついに鳴瓢のイドが舞台となり、初っ端からスーツ姿で死んでいる鳴瓢が切なかった。綾子も椋も鳴瓢に気付くことは無かったんだよな。雷は復讐心を表していると考えるのがしっくりくる。聖井戸のキャラデザはある意味変態的でめっちゃ良い。ただ事件ではなかったし、聖井戸自身や推理にも面白味が薄い回だった。

8話は穴井戸と酒井戸の妙に仲のいいやりとりとかキャラ萌えが楽しかったって印象。穴井戸は知識は大したことないけど名探偵であることは確かという謎の頼もしさや、人を指さして笑う仕草も好き。富久田の「普通一冊のミステリに名探偵2人は両立しないわけ」なんてセリフがあったが、本作はどう考えても普通じゃないし、『名探偵コナン』の劇場版みたいに名探偵が何人いても楽しいからOKって感じになっていましたね。

そして9話は酒井戸が過去の鳴瓢としてイドの中のイドに入り、家族の悲劇を回避しようと奮闘するだけでなく、満を持して飛鳥井木記が登場する最高の回なのだ。もう2020冬アニメのベストガールは彼女以外ありえないなと確信したよね(嘘、ナナニジの斎藤ニコルと迷った)。本堂町も東郷さんも凄く良いけど飛鳥井さんが圧倒的すぎる。常にグロッキーでかわいいし、夢の中で殺人鬼の殺意を理不尽に押し付けられ続ける体質が本当に酷くてメチャクチャ興奮した。描写的には殺人鬼たちが絶頂を伴ってないように見えるんだけど、実際はあんなことやこんなこともされてるんじゃないのかと…想像を膨らませて怒りと哀しみと興奮で頭がグチャグチャになってしまいます。本当にごめんなさい。

綾子の自殺も良い絵であった。俺は真面目に観ていたファンや鳴瓢に殴られても仕方がないと思う。

そして10話では「顔削ぎ」「舌抜き」「股裂き」「腕捥ぎ」と、俺をワクワクさせるミラクルワードがたくさん飛び出したんだけど、どいつもこいつも出オチになったのは少し残念でしたね。でも鳴瓢が自殺に追い込んでいた奴らが全員分かった。世間の10話の評価は絶賛の声ばかりだった印象があるけど、俺としては非常に惜しいという気持ち。評判の良い回想の映像は確かに素晴らしかったが、椋の死体をわざわざ二度映したカッティングに疑問はあるし、挿入歌のセンスもイマイチかつ、五月蠅く感じて泣けなかった。失ったはずだった警察官とか夫とか父親としての人生をイドの中で1年以上も経験することができたり、イドである事実を突きつけられても必死に否定する哀しさとか、やってることは超好みだったから余計に悔しい。「生きてきたんだ!」ってセリフは本当にグッときた。鳴瓢が「お前を忘れてたよ」と富久田を殺そうとしていたのに、砂漠のイドに戻った酒井戸が「はは…変な奴」って穴井戸に笑っていたのはニヤニヤしちゃうね。流砂の中にあった鳴瓢の死体はまさに地獄から抜け出せなかった者の成れの果てだ。

ラストの「ドグマに落ちます!」「これがイド嵐…」ってのは3話を覚えていないと突然の謎ワード連発に思えて笑いそうになってしまうな(初見時は覚えてなかったので笑っちゃった)。

11話では本堂町が、空いた穴も自分の一部で空いているのが本当の自分的なことを語っており、たぶんそれが本堂町小春というキャラの答えになるんだろう。何かが欠けているとか未完成の者が答えを探す物語だったのかなと思う。本堂町は穴が空く前からネジが飛んでいたっぽいので(イドもずっと荒野だ)誰よりも掴めないところがあるんだけど、実は穴による解放に感謝しているのかもしれない。

富久田は穴そのものに執着していたわけではないし、衝動的に穴を空けていたわけでもない理性的な殺人鬼だったからジョン・ウォーカーの安っぽい誘いにも乗らなかったとのことで、殺人鬼とはいえ一応かっこよかったな。富久田のイドのジョンウォーカーがワンパンで倒せるくらい弱かった事にここで納得できた。

12話は本性を現した局長がイド内でめちゃくちゃ調子に乗ったりするけど、ここでも富久田がかっこよすぎて全てを持っていくので本当にズルい。酒井戸が鳴瓢であることを思い出してイドの中の家族と目が合うのも良い。挿入歌の使い方は一番良い回かも。本堂町は頭に穴が空いたことで、欠けていたりバラバラになったモノの完成された形が見えてしまう力を手に入れたらしく(パズルゲームとかやれるのかな?)(廃墟とかで床の綻びに気づかず落ちてそう)、それを聞いた瀕死の富久田は、バラバラだった自分のイドの世界も君の中で完成する的なことを言って望んでいた通りに死んでしまった。彼の心理は正直よく分かっていないが、本堂町が自分の穴を受け入れたように、自分が気付いていなかったバラバラの世界を認めて(もらって)穴を埋めたかったのかもしれない。本堂町の力が都合良すぎるけどロマンチックな関係に思えてくる。富久田の好きな「3」って欠けてる感が凄くて、本堂町は「8」が好きそうだな~とも思ったり。

数字に悩んで頭に穴を空けた設定の元ネタはダーレン・アロノフスキーの『π』なのかも。

井波は外道だがイイ女だった。7話で富久田と鳴瓢に引いていた瞬間がチャームポイント。ジョンウォーカーに刺されるシーンは最高としか言いようがない。もちろん絵的にだ。ジョンウォーカーに刺されることが数田の殺意=愛が届いたみたいに捉えることも可能かもしれないが、それだったら井波の最後を哀しげに見せる必要は無いだろう。彼女は結局、手を伸ばそうとするだけで終わったのだ。

的外れかもしれないが、井波は数田が好きだけど本質的には恋に恋をしているタイプで、届かないまま終わったああいうシチュエーションには割とアリだと思って現実には戻ってこないんじゃないかと思う。大量の電車が同じ方向に走ってるイドが井波の更新されたイドだと一部では言われているけど、最後まで数田を求めた行動は一貫していたし、あれほどの変化はさすがに極端すぎて違うんじゃないのか?

 

※追記

BD BOX 上巻の特典小説を読んだよ。

井波さんは元カレと肉体関係を持っていたり、数田に何度か暴力を振るわれていたり、墓掘り動画を観ながら自分を慰めまくっていたと分かっただけでも最高でした。

アニメ本編は殺人鬼の衝動から性欲を排除したような描き方になっていたと思うけど、井波さんの心の内はオ〇ニーやセッ〇スでいっぱいだったようです。恋愛も自慰みたいなものだったんじゃないか?数田の穴に突っ込んで殺したがっているうえに殺されたいとも思っていた辺りが、めんどくさいオタクみたいだなと少し共感。性癖が歪んで記憶も歪んで支離滅裂。最後の文が中学生っぽくてかわいかった。

 

最終13話は開幕からイドが超イケてる。真っ赤な水に巨大な赤子とサメがいるとか、これこそ推理の舞台になって欲しかった。この作品にはずっと猟奇的なイドを求めていたんだよな。

そしていろいろあって局長はイドの中のイドで捕まりましたとさ(雑)。少しモヤモヤするけど局長にとってはかなり屈辱的な最後なんだろう。そこでは富久田も井波も生きているわけだが、良い事なのかどうか複雑だ。

「殺人鬼のルールは自分自身にも同じ形で向かうんだよなぁ…」と、この作品独自?っぽい殺人鬼論は意味があるんだろうけど拍子抜けにも感じる。今更だが他人を殺人犯にしたり自分に返ってくる辺りに黒沢清の『CURE』っぽさがあるなと。あれも解放を描いているところがあると俺は解釈している。

Bパートは百貴のターンになって特殊スーツを着た百貴が飛鳥井さんを説得するわけだが、百貴に気付いた飛鳥井さんがペタペタ寄ってきたのがめっちゃかわいかったし、銃で死のうとするのもかわいかったね。飛鳥井さんの謎スーツは局長の趣味なのかどうか気になるんだよな。まぁとにかく、百貴は警察官として、酒井戸は名探偵として彼女を救おうとしている姿がかっこよすぎるんですよ。飛鳥井さんが水の中へ戻る前に、今までのような殺意なんかじゃない酒井戸の純粋な想いから見えたウユニ塩湖なシーンは美しすぎた。

まだ救われないのは辛いけど、囚われ続けるのはヒロインとして完璧なので俺は大好きですよ…。俺は偏執に囚われてしまったらしい。

でも百貴は最後までパッとしない気がするので、もう少し日常的な側面の掘り下げなどで上司感を薄めたり、鳴瓢とは対比的な現実側の主人公みたいな見せ方を強くしてくれていたら、最後の活躍に唐突さを感じないで済んだかもしれない。

本堂町が富久田の死に「涙の一粒くらいでこの人には丁度だと思います」と言っていたのはかなり良かった。アイツはそういう扱いでいいんだよな。鳴瓢も「泣ける相手がいるうちに泣いておけ」ですからね。あの3人の人殺しの関係性は本当に奇妙で、美しいほどに不完全。

鳴瓢はイドがそうなったように雷が去って空っぽになったから、酒井戸としてカエルちゃんを助けようとすることが唯一の役割になって、飛鳥井さんもせめて誰かの役に立てるようにと救われることを信じながらカエルちゃんとして殺され続けるのだ。酒井戸は名探偵だが言ってしまえば名探偵でしかない。犠牲者として出現するカエルちゃんがいなければ彼の存在に意味はない。助けたいという意志すら思い出せない。そこが魅力でもあるんだけど、役割を実行するだけの彼らがそんな残酷な属性から解放されて顔を合わせられたら、それは間違いなく素晴らしいことであるはずなんだ。カエルちゃんが死ななくて済むようになったら鳴瓢は今度こそ家に帰るのだろう。ついでに飛鳥井さんの親代わりみたいな存在として一緒に暮らす事になったら最高だろうな。一刻も早く救われることを願っていますよ。いやマジで…。

 

一応ビミョーに感じたところはある。

推理モノだけど突然どんでん返しが起こってもおかしくない作風だから、どうせ後で明かされるんだろと冷静になっちゃって、観ている間は考える気にならない。難しいというよりはめんどくさい。結末から作っているような感覚が強かった。毎週1話ずつ観ていくよりも一気見したほうが良いと思う。犯罪心理や世界設定を曖昧に描いてもファンが考えてくれるだろ的なやつに嵌められてる感覚があるっちゃあるし、過剰な解釈に至るしかない部分が多い。

それでもやっぱり、時間を使って考える価値は十分にあると思える作品でした。そもそもメッセージ性なんか分からなくても、すげーエンタメやってるので楽しめちゃうのだ。カエルちゃんの存在だけで満点の傑作。

全話観た後に時間を空けてからまた観ると情報がスッと入ってくると思う。たぶん。

 

続編は無くてもいい終わり方だったけど、既に続編扱いの漫画版が存在するので俺はそちらも追いかけていくつもりだ。カエルちゃんの死体がやっぱり良いのでね。

 

OPは歌い手感が強いなとは思うけどめっちゃ聴いちゃう。

EDはなぜかMIYAVIが去年に出したアルバムの一曲だが、めちゃくちゃカッコいい。曲のクオリティが圧倒的。

 

BD特典のオーコメでは、ここの作画やだな〜とかめんどくさかったって言いまくっててウケる。富久田のイドの中でギャルゲーやってるやつがいるとか、富久田は「たこや」がどんだけ印象に残ってるんだよとか、実況しがいのある細かいツッコミどころも多いんだよなw

 

これで終わるけど何か思いついたら追記する。

アニメがある、インターネットがある、そこで自分が何者か思い出せ。何者でもない人にも何かしら意味があるはずだ。たぶん!

2019年バーチャルなアーティストの音楽

2019年は多くのバーチャルアーティスト(アーティストと言えない人もいるけど)が多彩なサウンドとMVでこちらの世界に存在を示してきた。VTuber楽曲大賞なんかも開催されたし間違いなくVの音楽シーンは形になったと思う。

2020年になったこともあり勢いの加速は必至だが、このまま埋もれて聴かれなくなってしまう曲もあるんじゃないかという危機感をなぜか俺が感じてしまったし、普通に記録もしたいのでここに書く。まぁこのブログが埋もれているので布教にはならないと思うが。

とりあえず気に入ったものを褒めたり厳しめに紹介したりします。ライブなどのイベントには一切行かないタイプなのでそういう文脈は語れません。載せる順番に意味はないです。

 

 

 

Kizuna AI


Kizuna AI - AIAIAI (feat. 中田ヤスタカ)【Official Music Video】

アーティスト衣装は脚が長く見えて最高すぎるな。左肩からも目が離せん。アイちゃんが映る全カットを額縁に入れて保存したい。転調後は暗転も音も歌もダンスもアイちゃんの表情も何もかもが好きすぎる。


Kizuna AI - Sky High (Prod. Yunomi)【Official Music Video】

バカみたいに目を見開いて観てしまう。アイちゃんの全てを目に焼き付けたすぎて瞬きなんてできやしない(するけど)。手を追うカメラワークが好き。ぴょこぴょこもかわいすぎるんだよ。曲はドラム関係が良すぎるしYunomiらしさ全開でめちゃくちゃアガる。歌詞は意味深かつ「揺蕩うタイム」などの語感の良さも最高でめちゃくちゃ好き。

アイちゃんが歌っていることを考えると少しだけ興味深い歌詞。

イントロから良いし超ポジティブなメッセージ性には元気出る。


【特別衣装でラップしてみた】かっこいいから見て!!!【チーズおかき】

古いけど新しい不思議なラップ。いくらなんでも衣装が良すぎるので動画は絶対に観たほうが良い。これを観ている時だけは俺の2019年ベストトラックはこいつ。

 

アイちゃんがVMZというバーチャルアーティスト専門の音楽番組を始めたから光の当たる曲が増えていくのかもしれないが、一回目のヒットチャートで20枠のうち3枠をにじさんじで埋めるという残念な結果を出してしまったので、もう少し工夫が必要だろうなと思ってしまった。シーン的に考えて、ランキングが月単位で大きく変わるとは思えないし被りまくりそうな予感がある。

 

 

somunia

歌詞で描かれている感情のようにいつまでも浸っていたい曲。現在MVは無いし広がりにくさはあるけどVの音楽の中では1番好きかもしれない。俺は夢の切なさを描いた歌詞だと解釈したけれど、somuniaちゃんは別のテーマを考えていたらしい(CFリターンの解説で語っていたので一応詳細は伏せる)。皆も好き勝手に解釈していこうな。

somuniaちゃんはインターネットにある何処かの部屋にいる存在ってのも最高だし、Twitterで時々発している鳴き声的な意味わからんツイートすら可愛くて仕方がない。

たしか彼女を知ったきっかけは… Spotifyのプレイリストだった(突然回想に入るやつ)

フォローしていたミカヅキBIGWAVEの曲がリストに入ってきたので聴いてみたら、珍しく完全オリジナルだしボーカルもヤベーぞとなり、一気に追究したもんです。『 秘密のメリーゴーランド』のsomuniaは2番目くらいに好きかもしれん。『Aquarium Nightも傑作。

そこからはもう熱が収まることは無く、「somunia level up project」という名のCFには45000の経験値を捧げ、ATMならぬメタル系スライムみたいな気持ちを感じるほどになっていた。好きな音楽は物理的にも所持していないと気が狂いそうになるタチの俺は、入手を諦めかけていた昔のCDが手に入るとなればやるしかないだろうと15000以上はすぐに確定させていたのだが、45000の経験値を出せば名前入りボイスメッセージまで付いてくるとのことで、思い切ってやってやりましたよ。名前入りメッセのシチュエーションは「おはよう」「おやすみ」「おつかれさま」から選ぶことができ、somuniaちゃんといえば「おやすみ」だろう!と2秒くらい考えたのだが、逆に「おはよう」で夢から現実に引き戻される感覚を味わいたいなという歪んだ理由が浮かんだので「おはよう」を選択した。しかも名前の指定はハンドルネームだ。もちろんネームクレジットもハンドルネームだしインターネットに生きすぎてるなと不思議な気持ちになったりもしました。

somuniaちゃんは 『fable in sleep』のCDを通じて、音楽をCDで手にすることの価値を示そうとしたらしいのだが、確かにあのCDには、ネットも消えた終末世界を旅している途中で見つけたくなるような魅力がある。何言ってんだコイツと思うかもしれないが、そういう感じなのだ。

「backword」は長いけど飽きない音が続いておもしろいし、『merrow』や『non player girl』は独特な世界観がおもしろい。『Dreamin’ Tea time』はEPの主軸と言える歌詞と優しいメロディが大好きでかなりお気に入り。somuniaちゃんの夢の中の存在になって目覚めと共に忘れ去られたい。俺は本当に悪いファンだしもう駄目かもしれない。

まぁとにかくテーマがほとんど一貫しているので、EP全体(できれば過去の曲も含めて)で楽しむとさらに奥深く感じられるような気がしなくもない作品ですよ。

 

EP以外だと『夏を待ちわびて』も良かった。Khalidの『Talk』(俺の2019洋楽ベスト)みたいなトラックでフロウには日本語ラップらしさがある。

 


twinkle night feat. somunia - nyankobrq & yaca

そして何よりも忘れてはいけない曲が『twinkle night』!

yacaのラップが秀逸で、Filmarksなんて言ってるリリックは初めて聴いたよ。

somuniaちゃんのフックとラップパートはそのうちガンに効くようになる。

これからの活動が本当に楽しみだ。

 

これは余計な㊙情報なのですが、何らかの記念に公式絵師がパンモロイラストを投稿した事件がありまして、その時はさすがにコンテンツごと失望しかけて保存したんだけど、お叱りを受けたのか削除されていましたね。二次創作ノリを公式で発揮してしまうキモオタ気質の恐ろしさを学んだよ。

 

 

AZKi


【8thオリジナルソング】いのち/AZKi【AZKi WHiTE】

曲も最高だしバーチャルの身で歌うからこそ響く歌詞も最高。

1st ALBUM『without U』は激しめの前半にうーん…となってしまったのだが、『ちいさな心が決めたこと』の素晴らしいイントロで一気に惹かれて最後まで好みの曲が続いてくれた(Remixはナシで)。

ちいさな心が決めたこと』はイントロ大好きだし最後まで曲も歌詞も最高ですけど、『リアルメランコリー(これも最高)』や『from A to Z』『いのち』などの後に聴くとエモさ倍増ってやつでして、アルバムの吹っ切れたような勢いに納得もできるしAZKiスゲーってわけですよ。

世界は巡り、やがて君のものになる 』は途中から響く低音とかサビがめちゃくちゃ好き。
Starry Regrets』も良い。俺にはAZKiちゃんのバラードがかなりハマるっぽい。

 

 

YuNi


YuNi MV「Write My Voice」from 2019.4.30 - 5.1 LIVE

キャラデザのかわいらしさと笑顔の守りたさが至高。

kzの曲だけあってかなり盛り上がるし飽きない。

アルバム全曲良い。


YuNi MV 「Beautiful World」

ポニテも歌も良い。


Neko Hacker - Erased feat. YuNi

個人的にはNeko Hackerの曲で1番良い。

 

 

ミディ


【Future x Garage】ミディ - コンピューターミュージックガール【Music Video】

ダンス中はカメラの位置をもう少し下げたほうが良いんじゃないかと思えてくるけどかわいい。

フューチャーガラージというジャンルは初耳だったけど、あらゆるジャンルを混ぜた感じでカッコイイしボーカルチョップはクセになる。シンプルな歌詞と曲の短さも良くてダレる瞬間が無い最高なダンスミュージック。彼女が投稿している曲作り動画を観ていると、Studio One 4 Professionalを買って1年以上放置している俺の心によく響く。

良い意味で「どこかで聴いたことある」の連続な『PURE SCORE』も好き。

他の歌もインストもイケているのでアルバム単位で聴くとより最高です。

 

 

ときのそら

なんというか真っ当な良い曲。それ以上の感想は出てこないけどかなり好き。

2019年はメジャーデビューやドラマに出演までしていたよね。

四月一日さん家の』は映像作品としてはイマイチだと思うけど、初のバーチャルドラマなので新鮮ではあったし奇妙な話ばかりで良いからナメる前に観ておくべきですよ。


【ときのそら×キノシタ】Dream☆Story【オリジナル曲・キャラソン】

愛らしいね。

高音が凄まじい『夢色アスタリスク』とかも良いし『IMAGE source』という曲もかっこいい。


【水着で踊る特別版MV】VTuber事務所「ホロライブ」公式曲第1弾『ShinySmilyStory』試聴動画 【 #ホロライブサマー 】

フルではないけど映像がとんでもないですよ。 

 

 

花鋏キョウ


蒼に躊躇う - 花鋏キョウ MV

楽曲もボーカルも極上。タレ目がかわいいし良い意味で見た目がシンプル。ただMVは退屈かな。

バーチャルを演じているタイプなので推す気にはならないがオリジナル曲はチェックしていきたい。


【オリジナル楽曲】Re:A projecT 『徒然Pieces』【Re:AcT】

花鋏キョウは参加してないけど、同じRe:AcT所属タレントによるユニット曲もサウンドとボーカルが凄い。角が生えてる巨乳の方は度重なる契約違反の末に解雇されたらしい。

 

 

ミライアカリ 


ミライトミライ/ミライアカリ【オリジナル曲】

デフォルメ化が似合う。割とマジでVtuverソングとしては最高の歌詞と曲だと思う。

とんでもねえ番組だった『バーチャルさんはみている』の放送があったし、2周年生放送で「心がちぎれそうなくらい泣く日が増えました」とショッキングな胸中を打ち明けたり、所属していたENTUMの活動終了などもあって大変な1年だったと思われるが、本人曰く2018年より皆との思い出が増えたらしい。いつまでもアカリを放ち続けて欲しいもんです。

 

 

ルキロキ


ルキロキ オリジナルソング「ルキロキ☆ラッキー」Music Video

イイカンジ!!

かわいさ極めすぎ。9月に異界へ帰ってしまったとのことで…曲以外の事は何も知らなかったけど寂しいもんですね。

 

 

花譜


花譜 #29 「quiz」 【オリジナルMV】

俺の中だけで開催された「街の中ですれ違って振り向いたら消えていて欲しいバーチャルシンガーランキング」と「毎日一緒に下校する仲だったが高校卒業と同時に疎遠になりたいバーチャルシンガーランキング」で見事1位に輝いた花譜ちゃんです。

動画に現実の景色を使用するだけでなく、日本のどこかにいますよという事実も一切誤魔化さないスタイルでありながら、バーチャルとしての実在感も保たれていると感じられ、ある種の到達点なのではないかと思えるほど完璧なバランスの次元に彼女は存在している。

1st アルバムの『観測』は2019年トップクラスのクオリティで、俺はCDをαもβも購入してしまいましたよ。後にリミックスアルバムであるγも出たけれど、残念ながら俺は原曲至上主義者で聴きすぎた曲のRemixにはアレルギー反応が出がちだし、Trailerを聴いても惹かれなかったからスルーしちゃった。『夜が降り止む前に』は聴いたけど悪口しか思い付かなかった(ごめんなさい)

まぁとにかく花譜ちゃんは上質な曲ばかり出していたからベスト選びにはかなり迷った。『過去を喰らう』は曲の勢いとMVが最強だし、『エリカ』や『そして花になる』は聴き入ってしまう曲と歌唱が最高だし、『雛鳥』の切ない歌詞もたまらんし、『未確認少女進行形』と『不可解』は物凄くキャッチーだし、『忘れてしまえ』は全要素がとにかく好み。

そんな中でも『quiz』は、音も構成もかっこいい壮大な雰囲気の曲と儚げな歌声と力強い意志を感じる歌詞の組み合わせが何よりも最高だったし、MVは何かが始まりそうな時間帯の景色に、顔面が良くないと許されないだろってほど色々な表情を見せまくってくる映像で何度観ても飽きない。

 

 

理芽


理芽 #05 - ユーエンミー (Official Music Video)

花譜ちゃんと同じKAMITSUBAKI STUDIOの理芽さんも歌と見た目が素晴らしい。イントロやアウトロとかテンポが凄く好き。

 

 

周防パトラ

声と歌詞だけでも凄いってのに、かっこよくて、かわいさもあって、音のおもしろさも最高なスゲー曲ですよ。音圧高い気はするが。正確には2018年の曲に入ると思うけど、ちゃんとした形でリリースされたのは2019年だし、どうしても載せたかったので入れた。
ハートサーモグラフィー』『ラムネ色クレーター(めっちゃ好き』『シュガーホリック』も良かった。

 

 

蒼月エリ

歌の素晴らしさにはもちろん、かっこいい作詞作曲を務めた周防パトラの万能さにも驚く。ベストだと言う人も少なくなかった曲だ。これもリリースでいえば2019だから入れた。

こちらもハニストメンバーで作詞作曲が周防パトラ。良いよね。

トリミングアイランド』はボーカルがうーむ…って感じではあるが悪くない。

 

 

 KMNZ


Augmentation (feat. Moe Shop) / KMNZ [Official Music Video]

『KMNVERSE』の収録曲も良かったが、Moe Shopのエレクトロ・サウンドkawaiiを出されたらベストにするしかないだろう。

『KMNVERSE』では『OPENING』や『GALAXY』とかソロ曲も好き。

Home Sweet Home』のLIZもかなり良い。

彼女達をインターネットで初めて目にした時には普通にナシだなとか思っていたもんですが、オリジナル曲を出し始めてからは手のひら返しまくってクラウドファンディングに15000円も捧げたくらいにはアルバムが欲しくなっていた。そこまで出しているくせに、バーチャル設定が作り込まれているとは感じられないのでバーチャルとしての2人にはあんまり興味が湧かないし、もう普通にこっちの世界の住人じゃんって感じだ。Twittterでは「ただのツイオタクじゃねえか!(特にLIZ)」とか思ってしまったのでフォローすらしていない。とはいえCFリターンにあった2人の出会いを描いたボイスドラマには「おいおいおい!」と高まりはした。変なファンもいるもんだな。

 

 

燦鳥ノム


Life is tasty!/燦鳥ノム【オリジナル曲】

Bメロで「じ、じんの曲だ~!」ってなる。聴いただけで水分補給した気分になれるほどの爽やかさ。

サントリー公式Vであることもキャラ的にも安定感がハンパないし、ヤスダスズヒトのキャラデザも個人的にはポイント高い。こんなにかわいい120歳がいるだなんて世界は広いな!水の国がどんな次元に存在するのかとか、Vの身体を手に入れる前は肉体?があったのかなど気になる部分は多いけども。


君にルムウム/燦鳥ノム【オリジナル曲】

かわいいね。これが清楚ってもんですよ。

 

 

アザミ


メリー・ゴー・ラウンド・アパート /アザミ

声めっちゃ好み。歌詞の言葉選びも作曲センスも最高。

 

 

HIMEHINA


HIMEHINA『ヒバリ』MV

このMVと歌詞は何なんだ?実は重い過去を背負っていたりするのか?

なんで似合うんだよってほど意外な純白のドレスと楽曲の美しさがズルい。

コメント欄を見てボカロ曲を考察しまくっていた学生時代を思い出したよ。


HIMEHINA『 ヒトガタ 』MV

これも「ヒバリ」と同等に好き。

『バーチャルさんはみている』の本編を観た後の何とも言えん気持ちをいつも浄化してくれたので「お世話になりました」って感じの思い入れがある。

Vtuber楽曲大賞で楽曲部門とMV部門で1位になったのもそこそこ納得できる異様なかっこよさだ。MV部門に関してはマジで妥当だと思う。ヒメヒナ個人の重そうな物語とバーチャルだからこそ説得力のあるテーマは興味深いし、広大なバーチャル空間もダンスも見応えがあり、時々ふざけているのもキャラを活かしていて楽しい。

琥珀の身体』は物語性が強すぎるけど良い曲だし最後の息遣いは超良い。

 

 

星宮とと

意外にもバンドサウンドが1番美味しかった。

ネオンライト』とか『純粋』とか、音の気持ち良さならトップクラスの曲ばかり。

Housewarming』や『Take Me Out』も快楽性バツグン。原曲至上主義の俺も唸るRemixも数曲ある。

でも個人的には、この曲調でこの長さか~と思ってしまう曲が多かったりもする。


リンクロット 星宮とと×TEMPLIME×つづつ

今日も今日とて引きこもりなのに雑踏みたいな音から始まるのがおもしろい。ウインクも最高。めちゃくちゃかわいいな。

『夏を待ちわびて』でsomuniaちゃんとコラボしたラストラのトラックも星宮ととちゃんのラップも最高~!

 

 

Maya Putri


Maya Putri - Nada Nada Cinta (Official Music Video)

Future Bass的な曲に乗るかわいい声のインドネシア語が新鮮で耳にめちゃくちゃ良いですよ。低域がちゃんと厚くて気持ちいい。インドネシア感が含まれているらしいけど、たぶん鍵盤打楽器の音でガムランっぽさを出してるってことだと思う。

 

 

響木アオ

抗う事もなく死(生命の話とは限らない)を受け入れていくような歌詞で寂しさを感じてしまうけど「これでいいの」と言っているしポジティブな曲なのかもな。

作詞作曲も響木アオだし幅の広さには驚きしかない。

四月一日さん家の』視聴後にYouTubeの動画を観た時にはマジで誰だよと思った。


響木アオ

AZKiの『いのち』と近いものを感じる歌詞。

ユメスクリーム」『流れ星ぐるぐるり』『ヒビキズム』みたいな盛り上がる曲はちゃんとあるし、『マグロ漁船青空丸』『DA!DA!DA!大根』『アオの青汁』などのネタ路線も曲が良くてけっこうおもしろい。

 

 

X'Flare


コラボ オリジナルMV 『Chocolate Eclair』 feat.X'Flare【VirtuaREAL-01-】


X'Flare project 第3弾 オリジナルMV 『ODANGO』 feat.X'Flare

X enc'ount所属。響木アオの食材ソングを味わった後に聴きたくなるかわいさ。

 

 

Lemuel Ragna X' (レムエル ラグナクロス) 

X enc'ount所属。珍しい曲調で好きだけどボーカルミックスがイマイチかもなあ。

 

 

千条アリア


千条アリア - アリエッタ/ジグ - Arietta (Official Music Video)

とあ、ジグ、アザミと作曲メンバーが強い。かわいいし良曲しかないですね。

 

 

リーシオン


【リーシオン】Ordinary【オリジナル曲】

春野の曲は安定の良さで歌も完璧。

kawaii音楽特化であるKirara Magicとの『Aurora』『Honey』も良すぎ。

 

カミナリアイ


ウラオモテ(Veil Real) / カミナリアイ feat. ボヤッキー

本当に惜しい。ボヤッキーがいなければ…とまでは言わないがラップがもっとマシになれば完璧。

 

 

シクラりわ


シクラりわ Shikura Riwa / Amma (Official Music Video)

良いんだけど、もう一押しって感じがあるボーカルとサウンド。音楽と映画が趣味と言うだけあって、MVの画と編集にはかなりのこだわりを感じる。

 

 

Marpril


Marpril - sheep in the light [Official Music Video]

イントロも開幕に足を映すセンスも良くて一気に惹き込まれる。ネオンライトやデジタルサイネージで歌詞を映すサイバーパンクな街で美少女2人だけが踊っているという画の良さにはMV部門3位も納得だ。かっこいい曲だし何度も聴いているんだけど、なんだかドロップの音数が悪い意味で少ないように感じる。カットアップとかやってることは好きなんだけど。


PSYQUI feat. Marpril - Girly Cupid

PSYQUIの曲なだけあってかなり良い。ドロップで絶対に体が動いちゃうしダンスミュージックとしてはこっちの方が好き。

 

 

memamo


memamo「もくせい」

木星人らしい。おいNASA聴いてるか?ガチで将来有望です。

 

 

Kotone


Kotone 「アンダーワールドウタウタイ」 MV

フーアーユーの人か…って期待値低めで聴いてみたら随分と極端にロック化していて良い感じ。新衣装も好き(デザインしたイラストレーターも好き)。kemuっぽい音が鳴ってるなと思ったら堀江晶太(元kemu)が歌詞も曲も作ってた。
かごめ』はアンダーワールド~以上にアニソン感が増してるなと思ったら作詞作曲がアニソン作家になってて堀江晶太が編曲担当になってた。

 

 

白上フブキ

少し長くてグダるような気はするけどキャラと曲調のギャップとかAメロの歌詞が良い。

 

 

GEMS COMPANY


【Official MV】「形而境界のモノローグ」Full ver.【GEMS COMPANY】

2人のボーカルのバランスがかなり良い。MVは水科葵の顔面が良すぎるし技術的にもかなり凄いのでは。『DESIGNED LOVE』と『JAM GEM JUMP!!!』も良い。

リアル路線のV達なので推してはいないけど、GEMS COMPANYはもっと盛り上がるべき。

 

 

おめがシスターズ


シンクロニティ by おめシス × BACK-ON

Spotifyで聴いた時には普通だなと思ったけど、後でMVを観てみたら笑うしかなかったし、最初の方を何度もループしていたら曲も楽しめてきた。歌の上手さが奇怪。とりあえず25秒は観てくれ。マグマの中で盛り上がってる部分だけならMV部門1位でいいと思う。

本人達とは何の関係も無いこれも紹介しておくか…

 

 

MonstersZ MATE


【MV】千年愛 / MonsterZ MATE

人気の高いユニットらしいけど俺の中の何かが受け入れようとしない。でもサビの「千年A.I.」はかなり頭に残る。

 

 

星野めあ

歌ってみたばかりなのにシンガーwみたいなイメージしかなかったけど『彗星。』も良いし、作曲がバーチャルねこでコーサカとのコラボでもある『call me now』も良い。

 

 

ピンキーポップヘップバーン


【MV】ピンキーポップヘップバーン「P!NGPONG QUEST」

かわいい。御来光が好き。

MAD TIME LOVE』もかわいい。これでも(失礼)ノムさんより1個上の121歳らしい。

サビのフレーズで虚乳をこれでもかとアピール?しているスタイルにはどんな顔をすればいいのか分からないが聴いていると元気が出るね。

 

 

富士葵

イントロが好き。かやはらのイラストはめっちゃ好き。新衣装は近くにいたらちょっとビビりそうな陽キャ感があるよね。『MY ONLY GRADATION』や『オーバーライン』も普通に良い。歌唱力は凄いと思うけど気に入った曲は少ないや。

 

 

輝夜


輝夜 月『Dance With Cinderella !』-LIVE CLIP

かわいい。普通に好きだけど去年の2曲が最強だったから惜しいなぁと。

 

 

NoWorld


NoWorld|#1 - Rain 【オリジナルMV】

バーチャル音楽ユニット。気付いたら曲が終わってたって感じになる心地良いピアノバラード。好き。

 

 

八月二雪

オリジナル曲がそこそこ多いバーチャル音楽ユニット。なんとなくパッとしないが方向性は良い。

 

 

にじさんじ


にじさんじ - Virtual to LIVE [Official Music Video]

にじさんじには何度か失望していて、目にする度にテメェコノヤロウ!と思ってしまうくらいには気に食わない存在なのだが、良いものは良いんですよね。kzだし。「どうしようもなく今を生きてる」ってのが暖かい。

ある意味ヒドいけど良い。 

 

 

EMA


Dreaming Light / EMA

拙さを感じなくもないけどかなり良い。去年の曲だけど『トリニティ』はめちゃくちゃドラムンベースで『Dreaming Light』より好き。でも残念なことにYouTubeTwitterも活動停止していて次の曲は聴けそうにない。3万回以上再生されている転載動画が存在していたので、ちゃんと観られていれば高い人気は出ていたんだろうな…。活動停止の理由は運営の問題っぽい。これは本当に残念ですよ。

 

 

朝ノ瑠璃&朝ノ茜

Aiobahnのドロップが良すぎる。

 

 

東雲めぐ


ファンキーモンキーラブfeat。キツネDJ【フルサイズ】

めぐちゃんは悪くはないんだけど、キツネの曲がいくらなんでも『Closerすぎるだろ。

 

 

エマ・ヘイジー・ミナミ

俺にはボーカルがイマイチ響かなかったけど、R sound Designの歌詞とミカヅキBIGWAVEのfuture funkがとても良い。

 

 

宗谷いちか

良い歌詞に歌がちゃんと届く曲。好き。

 

 

 

これで終わりますが、「あの娘がいないぞ!」とか「お前はなんも分かってねえ!」とか思った人はその気持ちを大事にして、迷惑にならないレベルで推しへの愛に昇華していきましょうね。今年もVのさらなる発展を願いますよ。

どうでもいいけど、2019年の内に書き終えたかったのに普通に間に合わなかったよ…こういうところを2020年には改善したいもんです。

ハッピーシュガーライフ(アニメ)感想

どうぞよろしく。

 

ネタバレ注意

 

『ハッピーシュガーライフ』f:id:dqntan:20181231214214j:image

愛が理解できない女子高生が惚れた幼女を軟禁し、自分の幸せのためにあらゆる障害を排除していくおはなしなの。

街の治安が悪すぎるのか、主人公特有の引き寄せ体質のせいなのかは分からんが、未成年の男を監禁してアレコレする女店長、ドMのストーカー教師、過激なDQNロリコンの男子高校生などが現れ、そんな輩をサイコJKがスカッと成敗していく流れになるのだ。異常者と異常者の戦い!と盛り上がりそうだけど正直レベルはショボイ。

キャラの名前が「さとう」とか「しお」とか「しょうこ(こしょう)」って感じで「小学生が考えたのか」と言われても仕方がないネーミングセンスだが、分かりやすい調味料であることからどれも交わらなさそうな運命を感じさせ、非常にビミョーな気持ちにしてくれる。しお×しょうこは合うだろと思うだろうが、絡みは特に無い。

 

そして最大の激ヤバポイントは、やはり主人公さとうの過去でしょうよ。ふわふわしたかわいいキャラデザでスタイルも良いJKだってのに、「告ればヤレる」とモブに言われるくらい男遊びをしていたんですよ。本編開始数分で彼女の処女性が崩壊してしまうので、悲しくも多くのオタクがその設定に失望して視聴を断念した事が推測できる。さとうのバイト先の冴えない客達も気の毒だ。だが俺はめちゃくちゃ興奮してしまった。

俺としてはさとうの元ビッチ設定に異様なエロスを感じてしまって、ずっと下心全開でさとうを見てしまいました。サイコな目の多用や動揺した時の表情や精神状態の崩れっぷりも最高で、2018年の夏アニメん中じゃ最もエロい存在だったと思います。異論は認める。完全に性癖の問題だ。

8話で裸ワイシャツ状態のさとうが、泊めてくれた画家に宿代代わりのお礼をすると言い出したシーンなんて泣きそうになったよね。

5話でバイト先に来た害悪な客が飲み物を股間付近に零した時、そいつに恥をかかせようと拭いていたのもサイコーだよ。俺も零してゴシゴシ拭かれたいもんです。

おかげさまで、俺はなんで欠落中のさとうと出会ってないんだよと苦しみ続ける毎日だ。「男の子はすぐホテルに行きたがるから女の子の方が気楽」みたいな事をさとうが言っていたし、乙女ゲームに出てきそうな紳士キャラとか、「美味いもん食えば元気出るぞ!!」みたいな漢気全開キャラで接すれば、なんか絶対おもしろいことになりそうですよね。

それに画家から趣味を聞かれた時、「映画を観たり~」とか言ってた所も興味深い。恋愛映画とかどんな気持ちで観るんだろう。そういうフィクションに触れていたはずなのに、こいつはヤリモク野郎しか現れない男遊びの中で真実の愛が見つかると期待していたのだろうか?お前にも言ってんだよしょうこ。

まぁとりあえず脳筋アクション映画を一緒に観たいよね。チャック・ノリスとかブルース・リーの映画を観たりして、「何も感じない」とか言われて泣きたい。

そんな妄想ばかりしてしまうよ。だって俺、さとうのことが好きだから...。

「ヤリたいだけだろ!」と言われたら5時間くらい黙ると思うけど、あの性欲が無だった画家の気持ちも分かるんすよ。何か欠落しているかわいそうな彼女だからこそ完璧で美しいし話したくなる、大金を出してでも逃したくない。ばかあほ好き。

しおちゃんとの関係で百合アニメなどと言われがちだが、どう見てもオトコを誘ってる表情の抱き枕カバーや添い寝シーツなんかが公式で販売されているのは奇妙でおもしろい。最終話を観た後に買う人、スゲーと思う。

最終話で彼女はマンションの屋上からしおちゃんと共に飛び降り、ありえたかもしれない幸せな未来を想像していく中で何かに気付き、しおちゃんのクッションになるように落下して死亡します。

さとうはずっと自分の幸せのために行動し続けていましたが、死ぬ直前に相手の幸せを願えるようになって、しおちゃんを生かしたんじゃないかなって俺は解釈しています。私がいなくなっても元気に生き続けてくれればそれでいい(でも私のこと好きでいてね)って感じの結論が俺には1番しっくりきました。

まぁ正直この結末は悔しいです。何が悔しいかって、散々周りを壊しといて幸せいっぱいで勝ち逃げしやがったところですよ。さとうを盲信的に褒めるのはアレですし、やっぱ最後は苦しんで欲しかったのが本音です。出てくる男はもれなく報われなかったし、好き勝手やって幸せになったぞ!ざまぁみろ!とでも言ってるようなオチだ。この納得いかなさを狙っていたのなら、まぁ大したもんですわ。

 

そしてしおちゃんですが、こちとら画家の意思を継ぐ者なので正直好きじゃありません。

しおは「閉鎖的な家庭育ち」+「マトモな教育を受けていない」+「純粋な幼さ」という最強ステータス持ちなので、容易く洗脳されてしまったんでしょうね。実際さとうと居るのが幸せだとしても、人を殺した事を愛の行動として軽く受け入れてしまうのはどうかしている。それでいてセリフだけは知能が高そうという違和感も悪い意味で気になる。

無垢さの象徴とも言える幼女だからこそ、汚れたさとうや三星のような人間が必死に縋る状況ができあがり、頭ペラペラの8歳だからこそ、軟禁生活の設定が成立していたんだし、しおちゃんが幼女である事にちゃんと意味があるのは間違いないんですけど、それを上手く扱えていたかはビミョーかな。

これは俺の妄想ですが、さとうってしおちゃんが成長していくにつれて冷めていきそうですよね。犬とか猫を小さい頃だけかわいがる人みたいな感じ。ギャハハ。

そしてラストでは、死んださとうがしおちゃんの中で永遠になって1人で愛を完結させる存在になった的な感じになりましたが、さとうがこれを狙っていたとはあんまり思えないような気もするし、愛を向けている家族を悟ったように突き放すのもチョーシ乗ってるし、やっぱりスッキリしない。ハッピーシュガーライフだろうと、1人で生きていけるほど世の中は甘くないぞ(笑)

 

しお達の母親である神戸ゆうなは、原作にあった最悪すぎる過去が描かれなかったせいで毒親のイメージばかりが残ってしまっていて残念でしたね。かわいいんだけどね。

 

あと叔母さんも良いよね。あのルックスで性欲処理ボランティア。世界は祝福で満ちている。でも臭そう。最終話の放火でしょうこの焼きが甘かったのは、身元がすぐ判明するように配慮した的な意図があったのかもしれませんね。彼女も人の子ですよ。まぁどうせ、あさひがしょうこを見つけるシーンをやりたかっただけなんでしょうけど?

 

しょうこは常識人寄りで(あくまで寄り)、好感を抱きやすいキャラでしたね。なんだかんだビッチ属性を持っていたので、終盤のキラキラ感は不思議な感じだったなぁ。自分を愛してくれる相手を愛するわけではなく、クレイジーなさとうそのものを愛そうとした彼女の愛も本物ですよ。たぶん。R.I.P

 

もうついでに男キャラにも触れておきますが、三星太陽くんはホント悲劇的でしたね。美人に2度逆レされてて羨ましいってのが本音ですが、最終的には優しい母親のために良い子でいたいと思うことすら無くなって、目覚めてしまったキモいロリコンの衝動に流され堕ちるだけの人生でカワイソー。でもやっぱりギャグ要員としては優秀だったと言わざるを得ない。まぁまだ若いし、たぶんいつか治るんじゃないかな。

 

あさひはとにかく良い奴だ。キツすぎる家庭環境に耐えた立派なタフボーイだし、目の前に立ちはだかるキモい大人達を容赦なく否定する度胸もあるし、母の罪を理解し、しょうこを励ます事も出来るデカい器を持っている。普通応援するでしょ。彼は家族に囚われてるとかいうネガティブな意見を見かけたが、的外れもいいところである。暴力的な一面があるのかもしれないが、たった1人の妹が異常者に拐われている時に穏やかな行動なんてできっこないでしょ。『プリズナーズ』のヒュー・ジャックマン『96時間』リーアム・ニーソンくらいには狂っていくべき。

さとうを上げてあさひを下げる感想はちょっと理解できないな。

 

先生はまぁどうでもいいか。


それとめちゃくちゃどうでもいいんですけど、夢王国と眠れる100人の王子様ってゲームに姫(プレイヤー)の事をシュガーと呼ぶ王子がいるんですよ。こういうキャラが必要だったのかもしれないな。

f:id:dqntan:20180920001603j:plain

 

というわけで、俺はマジでさとうが好きだし、なんだかんだ好きなアニメでした。原作の終わりも早く見たい。

気胸や

ある日の夜...俺はPCでU-NEXTを利用し、アニメ「ヤマノススメ セカンドシーズン」5話の、スカートを下ろされたあおいちゃんの目から光が失くなるシーンを何度も観ながら「フッフフ...ヒヒヒャ…」と笑っていたのだが、突如として左肩辺りに激痛が走り、激しい動悸までもが俺を襲ったのだ!

f:id:dqntan:20180418222315p:plain

さっきまでの自分の行動と肉体の気持ち悪さに耐えられずアニメの再生を中断し、ベッドの上で3DSソフト「女神異聞録デビルサバイバー オーバークロック」を2時間くらいプレイして心を落ち着かせ、苦しみの中なんとか睡眠に成功した。

翌日、目覚めて生きていることにホッとしたものの、未だに肩の痛みと動悸は続いており、さすがにヤベーぞと思った俺は仕事を休むと上司に報告して循環器科の病院で診断を受けることにした。

「重病だったらどうしよう...『かたわ少女』の山久高校に入学しようかな」などと考えながら結果を待ち、医者から伝えられたものはなんと自然気胸というものだった。

ブラっていう空気がいっぱいの袋が破れて肺に穴が開いて空気が漏れて胸腔に空気が溜まって肺が小さくなるんだとよ。

これからはブラって言葉を聞いても、下着より肺嚢胞が頭に浮かんでしまいそうだ。

インターネッツで調べてみると、気胸身長高めで痩せ型の男がなりやすいらしく、なぜかイケメン病とか呼ばれているらしい。どう考えても体型の条件に合う奴って、イケメンというかオタクじゃんと思わざるを得ないのだが…まぁいいや。

幸い今回は軽度だったので、1週間くらい安静にしていれば治ると言われて一安心。何よりも仕事を休む口実が手に入ったことが嬉しかった。土日挟んで四連休!

まぁそれからはテキトーに過ごして仕事も脱力の極みでこなし、病院を呼吸器科に変えて初めてのCTスキャンをしたりしてなんとか医者から大丈夫の言葉を受け取れた。

発症から2週間くらい経ったらかなり落ち着きましたよ。

これからは運動とかがめちゃくちゃめんどくさく感じてきそうで本当に厄介。飛行機や登山や水泳にはリスクが付いてしまうんでしょうね。まぁ自分はそういう外出は滅多にしないので、その点はあんまり心配いらないんですけども。とにかくタバコガチアンチになります!

 

それとこいつは、もう1~3回分付いてくる!ってくらい再発しやすいらしいので、高確率で再発編とかを書くことになるでしょうね…はは…次は手術だろうな…

さらには1ヶ月以上経っても天気が悪くなると気圧の変化でまた苦しくなることも多くて再発の程度がよく分からないんですよ。無駄な気圧感知能力が身につきます。「疼くぜ...」的なことをやりたい中二病の方には良いかもしれません。

 

肩らへんの痛みと動悸、そして寝転がると肺の辺りにプチプチ?コポコポ?って感じのキモい違和感を常に感じた場合は、おそらく気胸なので観念して病院に行きましょう。運が悪かったのさ。俺もあなたも悪くない。たぶん。

Re:CREATORSの感想~!

もう早くも2017年秋アニメが始まって、オタク達が夏アニメの余韻にうまく浸れず苦しんでいる時期でしょうか。

俺も「ラブライブ!サンシャイン!!」2期への気持ちが止まらなくて苦しいです。

 

まぁとにかくタイトルにあるようにレクリエイターズを観終わったのですが、これがなんとも評価に困る作品でしたので、雑な書き方で全体の感想を書きます。 批判的かつネタバレでしか無いのでご注意を。

 

 

f:id:Image2D:20171004230849p:plain

まず1話の時点では、キャラデザ良し作画良し音楽良しで素晴らしい。

二次元のキャラクターが現実に現れてオタクの家に住み着くって感じの導入で、露骨なハーレム路線に走ってしまわないか不安でしたが、最初に現れた美女のセレジア・ユピティリアは元の世界に想い人がいると分かる描写がすぐに出てくるので安心できるスタートでした。全話観てから観直してみると、2クール目から登場するキャラクターの伏線まであったことに気付けた。

 

それからキャラも増えていき、それぞれの二次元キャラが自分を生み出した創造主と接触したり、国のお偉いさんと協力関係を結ぶこともでき、二次元世界のキャラが三次元世界で力を使うと世界の何かしらがヤバくなって全てが崩壊するという衝撃の説も浮上して、どんどんスケールアップしていった。

そしてアルタイルが率いる、自分のいた世界を変えたいと思う側と、それを止める側の二つの勢力に別れて熱い状況になっていく。

ロボットアニメの主人公やシブいオッサンや魔法少女に厨二キャラなど、属性のバランスも充実していて画面が楽しいし、みんな価値観が違うからハデな物理的戦闘と同時にキャラの内面の戦いも繰り広げられていて見応えはずっと感じていました。

厨二キャラってのは畜生院…もとい築城院真鍳なのだが、あんなキツイ性格の奴だろうと二次元の人物と考えればなんとなく受け入れられちゃいますね。

 

アニメ以外の映画などからキャラが現界しない理由はアルタイル(または創造者セツナ)が認識していない世界だからって設定の作り込みや、アルタイルが何の作品のキャラなのかを探す方法としてネットの画像検索を使ったりする描写には感心した。作中で映されるSNSや動画のコメントでは、実際よく見るような文章のものばかりで、良い意味で嫌なこだわりを感じた。

 

てな感じで盛り上がっていましたが、なんと9話でまみかが死亡!

誰よりも優しかった娘があんな結末を迎えるなんて悲しいですね。名前に「まみ」が入った魔法少女が最初の犠牲者になっているの、なかなか裏を感じていやらしい。

そしてこのまみかの死を利用して、まさかの公式が「まみかお別れ会」などというものを企画したらしいじゃないですか…参加費は500円!同時にアニメの一挙上映!そしてグッズ販売…ばけもんですよね。これはさすがに心の底からアホだなと思いました。本当にどうかしています。

そこで手に入るまみかカレーは欲しいなと思っちゃいましたけど…

まぁそんな悲劇を経て皆はアルタイルと対峙するのだが、アルタイルはとんでもないチート能力を発動してパワーアップしたセレジア達を楽々と病院送りにしてしまう。

その後の弱々しいセレジアさんはかわいかった!

 

f:id:Image2D:20171005010908p:plain

11話と12話ではついに颯太くんが過去の闇をぶっちゃける。

なんと颯太君はオフ会で出会ったセツナとイイ感じになるも、絵の上手いセツナに劣等感を抱いてしまい、彼女がネットで叩かれ始めたら満足感まで得てしまうというオタクの哀しき性に苦しんでいたのだった。そして励ましの言葉もマトモにかけることができないまま時は過ぎ、セツナは自ら命を絶ってしまったという……何というか現代らしいアレなドラマでしたね。ネットに生きすぎ。俺も人の事言えないけど。

とにかく1クール目EDのラストカットみたいな颯太君の笑顔を見れる時が楽しみになったもんですよ。
それからアルタイル撃退作戦ができあがるのだが、それは敵味方の被造物全員が参加できるストーリーを公式で展開して大乱闘するぞっていう恐ろしい内容で、クロスオーバーを前提にしているマーベルじゃあるまいし、けっこうワクワクしたもんです。

 

そんで一番特殊なのが13話。

1クール突破で今までの総集編的なモノなのだが、これが普通ではなく、メテオラが自分目線で自己愛漏らしたり皆をさりげなくディスったりしながら進行するイカれた作り。

キャラの裏情報を解説してくれたのは良かった。

真鍳は原作で学校の生徒を全滅させたらしいし、弥勒寺は足立区のヤンキーらしいじゃん。ざまぁは笑えた。そしてセレジアは決して弱いわけじゃないんだよな!…な!?

例えるなら、西尾維新物語シリーズの円盤特典にあるキャラクターコメンタリーみたいなものですね。あれほどメタではありませんが、こういう作中のキャラによる客観的な語りをエピソードの1つとしてやるなんて挑戦的だ。この回のおかげでキャラの性格がちゃんとできあがっている事が分かったし、今までのエピソードをより楽しめるようになった気がする。

メテオラの理想像を見る限り、肌の色からもうコンプレックスを持っているのかな…

 

f:id:Image2D:20171005210850p:plain

14話では例の全員集合スピンオフ作りにいろいろなクリエイター達が超試行錯誤する。

そしてOPとEDが変更!OPは先の展開を見せてる映像で初見時は鳥肌モン。EDも救いある雰囲気の曲で良かった。セレジアさんの胸をガン見してる翔くんが微笑ましい。

 

15話では前回現れた星河ひかゆちゃんがまさかのギャルゲー(エロゲ)ヒロインだと発覚…いろんな意味でエグイし、やらしい目でしか見れませんよ!

星河ひかゆちゃんのキモオタ創造主は二次元キャラに豪快に接近してセレジアさんにキモがられたりしていて羨ましかったです。ったくデリカシーの無いオタクは最低ですね。プレイした人は彼女の裸も知っているんでしょうな…。被造物というか、二次元キャラを人間として扱いたいもんですよ。

終盤にあるブリッツの父性発揮はお気に入りで、アルタイルの魅力も増していた。

 

f:id:Image2D:20171005212607p:plain

16話は待ちに待った温泉回だぁ。

イケメンもおっさんも美少女もお姉さんもサービスサービス…なんて豪華なのだろう。男性陣のヌードはつらかったですが、女性陣は上質な作画のおかげでとても美しかった。

もうここで最終決戦の舞台は整い、エリミネーション・チャンバー・フェスもついに始まって決戦の時…熱すぎる。

 

17話でついに大乱闘開始! コックピットのセレジアさんを後ろからアオリ気味に映すカットには釘付けになりましたよ。

でも上映イベントの始まりから物凄い違和感が気になって仕方がない。

客がみんな観ているけど、セリフや映像はどういう仕組みで流れているのかよく分からない。アニメを流しているのかリアルタイムで戦闘を映しているのか分かりにくい。カメラは喋るキャラを優先して映しているのか?それとも戦闘優先?マジでどういうことなんですか。

そして裏ではブリッツさんが創造主と対峙するが、ラストに死んでいたはずの娘登場…えええ…

 

そして18話に進み、ブリッツは都合よく事態を理解している娘の登場に感激して創造主を見逃す。よくもまぁ観客は娘の復活を認めたもんですな。

何の役に立つのだろうかと心配だったひかゆはなんとセクシー衣装のバイオレンスガールに変身。そこそこ承認力を得られたおかげで実現したらしいが、正直原作ファンからアンチがけっこう生まれてるでしょって思う。

颯太くんは真鍳と長々~と駆け引きするが、この会話がスゲーめんどくさくてダルい。

でも2人が手段の良い悪いはどうでもいいって価値観なのはそこそこ共感する。

アルタイル側は少数化がヤバくて悲しいです。

しかしアルタイルは新たな刺客を投入!ラストに登場するハンサムな新キャラはセレジアの世界の主人公、カロンだァー!

 

 

f:id:Image2D:20171005215730p:plain

キャー!!!弥勒寺優夜×白亜翔!!ゆうしょうー!!

19話ではアルタイルのありえん能力の前に、単体最強だったであろうアリスさんが退場…

さらにラストでセレジアさんはカロンと自爆…。セレジアさんの元の世界の回想が良かったなあ。女を感じました。まさか1話から出てる人がここで退場してしまうとは…。でもあいつらロボに乗れるのになんで剣を持ってちっさい敵を倒してるんだろな~とか思ったんですけど、無粋ですかね。

それにしても最後のセレジアと作者の会話って、感動的ではあるのだが観客に見せていることを考えると、言ったらかなり冷めるやつじゃないですか?

無粋ですよねそうですよね…

カロンはなんだかんだ好きなキャラでした。最後までアルタイル側の思考だったし…個人的にはアルタイル側から味方側に移動するキャラが多い展開はちょっち残念なんですよ。どのキャラも大切に扱いたいんだろうけど、意思の変化は時には逆効果…なんて思っていたりした。

ひかゆがアルタイルに「君の能力はいささかバランスに欠いているな」「そういう人物像は作劇の運びにあまりよろしくないぞ」なんて言われていてウケた。そういう視点が有難い。

どうでもいいけど、ここにきてレクリエイターズの劇伴がいちいち壮大なやつばっかりなの、ちょっとダルくなってきましたわ(´・ω・`)ワラ

 

20話では早々にひかゆが能力を消されてしまいましたね。まぁ俺的にあの衣装はシュミじゃなかったので別にショックではなかったな。

あと突然ワケ分からん新キャラ、シリウスが現れて、アルタイルとバトルしていましたが、結局は取り込まれて出オチに終わってしまう残念さ。ボーカロイドにいそうで肌の露出が少ないキャラデザは良かったよシリウスちゃん。…そうですよ、肌の露出が少ないところが彼女達の外見で一番気に入っているんですよ俺は。アルタイルの帽子を取ってナデナデしたすぎる。シリウス吸収後の新コスも良かったなあ!

とは言っても、シリウスの存在自体はちょっと気持ち悪いものがある。創造主達も言っていたけど、彼女は物語を無理矢理に動かす存在でしかない。ブヒれるっちゃブヒれるが、それだけなのだ。逆に考えると切なくて好みのキャラかも。

それにアルタイルみたいな二次創作のキャラは軽い存在でもあると感じられてしまうと思う。まぁ実際軽いんだけどさ!

だがアルタイルがシリウスにも打ち勝った事で、観客のアルタイルへの好感度は上昇しまくりで、鳥籠内の物語の流れはほとんどアルタイルが握ったような感じになってしまい、もうダメだぁ…な状況の中、ここで颯太君が切り札を発動する!理論上では現界不可能なキャラのようだが、真鍳が協力して嘘の嘘はくるりと裏返る!

最後の切り札、セツナ登場━━━━━━

 

セレジアがいなくなってから観るEDの5人並んでいる画は寂しいもんですね。

 

f:id:Image2D:20171005231925p:plain

さて、問題の21話。被造物のセツナが現れて動揺しているアルタイルが女の子らしくてかわいかったね。2人は長々~と会話していましたが、ほとんどは「愛してくれて…ありがとう!」的なやつでした。

セツナが現れたことでアルタイルは彼女を救うという選択を選ぶことができ、彼女に世界を創り返して誰も知らないところへ去っていくのでした。もうここでタイトル回収している気がしなくもない。

素敵だけど本物を見失っている感じが、まどマギ叛逆かよって感じ。自分は叛逆の物語にはアンチ気味ですが、考えてみるとアルタイル自身は二次創作だから、被造物のセツナを受け入れることにはあんまり違和感が生まれなくて、この作品の場合は納得できたりもするんですよね。

だが颯太君が被造物セツナの言葉に号泣するのは…どうかと思う。彼女の言葉がアドリブだとしても、あくまで颯太君のイメージから創られた存在なので、あそこまでベタ褒めしていると下心を感じてきます。でも彼自身それを分かったうえで、どうでもいいのかもしれない。セツナを現界させた最低さは彼自身が言っていた「叶うならどうでもいい」で乗り切れそうですが、そこから本物のように彼女の言葉を受け止めて感激しているのはちょっとネ…

 

f:id:Image2D:20171005221709p:plain

めでたしめでたしな気持ちになりたかったが、俺はまだこの回には疑問というか文句が残っているのだ。

まず、電車が来る時のセリフが長すぎる。それに突然作られた新しい世界も画面に映ってるのはどういう仕組みなのですか!? セツナが「颯太さん…」とか言ってるシーンは観客からしたら意味不明でしょ。 良い話だとは思ったけど感動まではなんか…厳しかったです。

???「でもそういうのもいいじゃん物語だもん!」

「だ、だよな!バァーカ!」

 

さあいよいよ最終回の22話

最終決戦の辺りは叩きましたが最終回はそれなりに良い出来だと思いました。

関わった作品達はそれぞれ新章が始まって、アリステリアとまみかはコラボして新作を創るとか思い切りすぎだろ。

おそらく世界観が狂ってアンチが増えそうな内容になりそうですが、広告の左側に「私は、まみかのようになりたかったのかも知れない…」って書いてあったのがヤバいっすね…良いよ良いよ。

帰還システムの仕組みの問題で元の世界に帰れないメテオラが小説Re:CREATORSを執筆するというラストにはグッときた。

有名、無名のクリエイターを描いてきて全てにリスペクトを捧げる応援作品であった部分は評価したい。

何かを生み出して誰かの心を動かしたいもんですね。失敗しても認められなくても世界を創るのは尊いことだ。俺自身駄作に出会ったらそれはそれで叩くスタイルでいきたいとは思う。

まぁ最終回にもダメだろってところがやっぱりあったんですよね。

真鍳の行方が謎なのは普通にアカンと思います。颯太君への協力で好感度は少し上がったし、もう能力は使えないみたいだけど…とにかくダメでしょう。真鍳に関しては想像する楽しみも特に感じられない後味が残りますよ…

 

 

個人的に他の残念なところ

  • セレジア達も颯太達も、実際はレクリエイターズの製作者によって創られた存在って事は、本編に入り込むうえでもちろん考えちゃいけない事なんですけど、でもセリフとかいろいろなものがさらに上の神の存在をどうしても意識させてしまっているように感じた。これは設定よりも作りの問題かな。 声優を出した特番なんかが数回ありましたが(観ていません)、ああいうメタな認識を強めすぎるモノはほんとダメだと思った。元々現実に向けたメッセージ性のある作品なのは分かっているが…彼らの戦いやセリフが軽くなるし冷める。

 

  • レクリエイターズの世界では、二次元のキャラが現界しても誰も「絵が動いてるッ!」なんて言わないのが非常にズルい。目や鼻や口等、顔面の見た目の差が無いんでしょうか。創作の実力の多様性も意識しているはずなのに現界しちゃえば皆一緒のクオリティ?そんな世界なのにアニメオタクが多くいるなんて不思議でなりませんよ。

 

  • サンデーうぇぶりで公開されていたレクリの原作テキスト(カロン戦の時だけ)を拝見しましたが、アニメ版にはないセレジア達の世界に関する情報があったりしてそこそこ有益でした。でも余計に、22話という半端な話数の2クール構成であったことや、めんどくさいセリフで時間を多く使っていたことに疑問が生じてしまった。

 

  • 現界したキャラが視聴者には分からない自分の世界の人や土地の名前を出していたのはまだ全然良かったのに、最終決戦に入ってから創造主達がスピンオフでいろいろやったぜって顔されても、さすがに隠された要素がデカすぎて「はぁ…」って感じ。

 

  • 大胆な設定で作画は最高で音楽も力強くて、作り手の名作にするぞって意識が伝わってきまくったぶん、残念な要素を感じるとなんかこっちが恥ずかしくなる。深夜アニメの雰囲気は普通にあってマニアにウケたわけでもなく、所々説明的すぎて説明不足でもあり過ぎた。

 

でもなんだかんだ酷評されそうな要素も製作側は分かってやっていたんじゃないかという気がしてならない。作中でアルタイルやネットの書き込みなどが鋭いツッコミをしていたし、製作側が客観的な疑問を抱かずにこのストーリーを作ったということはまず無いでしょうね。アルタイルの終わり方はけっこう叩かれたようですが、作中でいろいろ批評してきたアルタイルがああいう道を選んだっていうのは皮肉になっているのかもしれない。それほどまでにハッピーエンドは魅力的だ。そう考えると自分の中で評価が上がりましたよ。

まみかお別れ会と声優特番だけは擁護する気になりませんが。

 

検索してみたら、ひえええええ

f:id:Image2D:20171004003308j:plain

むごい評判が多い作品になってしまったようですが、そうなる理由は分かるし、このアニメを大好きな人がいるのも理解できるし当然だと思う。そういうアニメだった。

 

以上!