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SSSS.DYNAZENONの感想(70点くらい)

『SSSS.GRDMAN』の感想と比べると簡潔な感じ。ネタバレ注意。

imagege.hateblo.jp

 

GRIDMANと同じくエモーショナルな雰囲気はビンビン。

味を占めたのだろうか…ここまでくるとリアリティなのか分からんキャラの冷静なリアクション、敵と会話する型破りなシュールさ、大胆な間の取り方まで露骨にやっており、どれも記号的に感じてノレない。

でも「無職のまま死んだんだ」みたいな、シュールギャグとして秀逸なセリフは多かった。

戦闘はGRIDMANほどのおもしろさは無いけれど、パイロットが複数人いるのでワチャワチャしてるし形態変化もガンガンやってて迫力はある。ほとんどの敵を宙に浮かして倒すのが独特で良い。一度だけ宇宙で倒していたんだが、全部それを狙えば被害も少なくなってそうだな…。

グリッドナイトの動きは常に最高。

 

街の背景や小道具がGRIDMANと酷似していたのはいいとしても、画の構図までGRIDMANと重ねまくっていたのは正直やりすぎでつまらない。オマージュまみれだったGRIDMANが今度はオマージュされる側になったと捉えれば納得だし感動的ですらあるのだが、別に深い演出意図は感じられないし、無理矢理なサービスとしか思えないペラさで、もはや手抜きじゃないのかと。グリッドマン関連以外の引用が薄まってるのは良い変化だった。

 

リセットされる世界では無いから、壊れた街並みに心を痛める描写があるっちゃあるけど、申し訳程度の「入れとくか」感。守る立場とはいえ自分達も知らぬ間に人を死なせているかもしれないってのに、世間との距離がありすぎる。GRIDMANと違ってほぼ全員が(しかも一般人が)戦場に立っている意味は大きいし、それでいてGRIDMANよりも犠牲者の扱いが薄い。リアリティのバランスが非常に悪いよ。もちろん若者達が背負うには重すぎるとか、メインキャラのドラマを疎かにできないからそうしているのだろうけど、そのドラマもかなり冗長なのでタイトにできたんじゃないの?って言いたくなるし、ヒーロー作品としてどうなの?って問いたくもなる。ラブコメで流せると思うな。なんで俺はこんなに文句を言ってるんだ?

気になる人は厳しい違和感をずっと引きずってしまうだろうね。

怪獣優生思想と距離を保ち、怪獣が出たら倒すみたいな、お約束を守っているのも意味不明。GRIDMANならアカネを直接倒さない(倒せない)理屈がいろいろあったけど、これは潰しに行かなきゃダメなやつだろ。思想家ってレベルじゃないんだからさ。人は殺しちゃダメってのを真っ当に貫いてるつもりなのだろうか(最後には殺されるけど)。あんな理不尽に対する憎しみが全然描かれないのスゲーと思う。

 

まぁキャラは良かったですよ。

ヒロインの夢芽ちゃんはマジ逸材。

茶髪緑目というシンプルながら最強の属性を持ち、虹彩が翼みたいで美しい。

時々チラつくタイツのランガードには視線が吸い込まれてしまう。

「なんとかビーム」は最高の技名。

風邪で寝込んで古生物のぬいぐるみに囲まれてる姿は、1話のアブないミステリアスな印象とは真逆で、ただのかわいいJKである。

 

ちせもかわいすぎ。

性格に難があるパンクガールだが、かわいいのでとにかく良し。彼女が居なかったらガウマ隊の雰囲気は深刻だったと思う。

 

蓬は表層がシンプルに見えるけど実際は未知なところが多くて掴みづらい。

でも終盤には夢芽に対する想いがハッキリしてきてキャラが一気に立ってくる。

 

友達の金石ちゃん、絶対エロい。

 

暦はまぁ…引きこもりのくせに行動力あるしコミュニケーション能力も普通にあって何とも言えんショックを受けてしまうキャラだった。そういう極端ではないキャラクター性はアリだし、長々と過去を引きずっていたけど成長は常に感じさせる不思議な奴。

しかも最後には「出た~!髪型変えたらイケメンになるやつ~!」って感じの変化に全ての印象を持っていかれた。

 

ガウマは苦手なタイプのキャラかもな~と不安だったけど、冷めたキャラが多い中で程よく熱く、堂々とした性格が常に頼もしくて1話から好きになれた。意外とロマンチストなのも好き。ナイトとの絡みはGRIDMANでは見られなかったタイプのものでニヤニヤしちゃう。

 

怪獣優生思想は名前がキャッチーだけどギリギリなセンスでもあるなと思う。

ムジナは顔面が素晴らしいうえに巨乳で、脚の太さは引くほどヤバイ。

4話のインスタンスドミネーションは指のアニメーションが妙にエロい。手袋はエロい。

終盤で同類だと思っていた暦が先に進んでる姿を見て憎んでしまうのがかわいくて、凄く無職だった。直接伝えちゃうところが余計に情けないよ。でも気持ちは分かる。

 

シズムは最後まで思想を変えない一貫した敵で嫌いじゃないんだけど、夢芽と蓬の情動をウメェ~ウメェ~と貪っていたのを想像するとウケるな。

他のメンバーはあんまり興味が無いや。 

 

問題はナイトと2代目なんだよ。

別世界から訪れた彼らの正体は、疑うまでもなくGRIDMANのアンチとアノシラスなんだけど、夢オチ解釈を貫いてきた作品の続編的なモノが約3年越しに出された俺の気持ちが分かるか?

まぁ出てきて観てしまったもんは仕方ない…。明確に描かれたのはこの2人だけだし、アカネの消失は揺るがなかったので許容できる範囲ではあった。

ナイトの見た目は長身目隠れでカッコイイし、キャリバーさんの影響が窺える刀もグッとくるし、なんだかんだ1人で勝てないのも好き。2代目への敬語も良いギャップ。

アカネのヒーロー願望と嫌悪から生まれたアンチが、今では立派にヒーローやってるのは感慨深い。相変わらず愛想が無くて、暴力的な面もあるけど、アンチヒーローらしいといえばそう。正直、カイゼルグリッドナイトだけはかっこよくないんだよな…。

2代目がメガネかけてんのが一番疑問。俺がメガネヒロインアンチなのは関係無くて、君って視力下がるんだって驚きよ。ホームレスだった過去の姿が嘘みたいだ。

 

 

8話と9話は苦手。

8話ではロイコクロリディウムのような、目がキモくて小さい怪獣が現れて、シズムにハズレと言われたり気持ち悪いとか無理とかキッツイとか散々な扱いを受けている。確かにヤバいデザインなんだけど、怪獣優生思想が怪獣に対して優生思想を振りかざし、劣生認定していたことが一番キツい。シズム以外が見つけていたらどうなるのか知らんけどね。

それからナイトと2代目が怪獣であることを匂わし、怪獣への理解を語りながら、怪獣を処分しようとするんだけど、2人は今回の怪獣のような醜さの無い美形で、望まれて生まれた存在であり、そんな彼らと対比的に見てしまえば容姿や育ちって大事だよなと嫌な気持ちになる。もちろんナイトは危険か安全かでしか考えてないだろうけどね。かつてグリッドマンに見逃されまくって被害を与え続けた彼だからこそ説得力があるのかもしれない。

差別的な話だったと言うつもりは無いけれど、キモイ生物+優生思想+駆除って構造を明確な絵と言葉で描かれると楽しみづらいよ〜ってハナシ。

暦の後悔とか夢芽と蓬の距離なんかも前回までの描きの延長戦程度だと思ったので、ドラマ的にもビミョーだった。

 

9話は冒頭の髪を下ろしたちせがカワイイ。グリの内海以上に疎外感を感じていたであろう、ちせの想いが怪獣として形になり皆を助け、彼女自身も仲間の実感を得られたのは良いことだ。夢芽に言った「あんた、贅沢なんだよ」はナイスだった。ゴルドバーンに助けられた時の夢芽の脚は最高。

でも戦闘が始まってからはイカれている。前回は街の被害を強く気にしていたくせに今回の戦闘はまったく考えないで作ってるだろとビビってしまう激しさだし、最後まで祭りに参加しようと思ってる頭お花畑っぷりにもビビる。ノリで意識が変わりまくるアンバランスさは気持ちよければ好きになれるがコレはモヤるわ。

ナイトが花火してる姿は見れて良かった。

 

 

特に好きなエピソードは7話と10話と最終話。

7話は単純に一番おもしろい。ナイトが出てきて複雑な気持ちになったのは間違いないけど、ムジナがやる気を出したり、暦が人助けしたり、暦と夢芽の仲も進展してドラマ面は普通に良し。ナイトとダイナゼノンが協力する熱さと戦闘シーンのおもしろさは作中で最高。『HumanLove_CH_edm_all』が流れたのもマジで高まるし、アンチのキャラソンを挿入歌として流すのもしっかりと盛り上がって上手かった。

 

10話はSグリ9話的な独特の作画と演出に特化した回。

皆が音も無く消えるの良いし、ガウマ殴っといて出オチするナイトかわいい。幼い夢芽もかわいい。蓬が一瞬で覚めて熱血キャラと化してたけど、もはや囚われるほどの過去は無く、今が一番大事だと確信しているんだろうな。さすがに極端すぎる変化でナンダコレって思っちゃったけど…。ナイトも執着するタイプじゃなくて良かった。

過去のバイトリーダーがかなり好みなので暦が囚われるのも理解できる。

怪獣内も戦闘も画的に満足度が高かった。

怪獣による幻想世界だと思いきや、ガウマが「過去の世界に戻れた」とか言っていたから、夢芽と香乃の会話は本物だと信じていいんじゃないかな。

夢芽が黒で香乃が白の、解けた輪をまた結んだのが良いね。

どうでもいいけど、クレジットの蓬の母ちゃんと夢芽のママって表記がなんか好き。

7話も10話も結果的に街の被害がほとんど無かったから楽しみやすかったのかもな。

 

最終話で気付いたのだが、2つの勢力が拗らせた大人と青春真っ只中の若者って構造で、怪獣優生思想がだいぶ哀れに見えてくる。

それぞれ望んでいるものがバラバラなのも、団結してるガウマ達とは対比的。

彼らが人間を憎む理由は分かるけど、過去の亡霊が今を生きる者達の歩みを邪魔していいわけがないのだ。ただ突き放して相互理解まで至らない解決になってしまったけど仕方ないんだろうな。

戦闘は対話が多く挟まれるけど、7話と同じくらい楽しめる熱い戦いだった。やっぱりダイナゼノンとナイトはバラけた方が良いじゃないか!

夢芽と蓬は付き合ってリア充と化しましたが、まだ学校に戻るわけじゃないちせと、嫌いだと言っていた人の会社にコネ就職した暦の不器用な進み方も良いと思う。

全て思い出になり人生は続いていくのだと、切なくも美しい余韻まで好みだった。

「かけがえのない不自由をこれから手に入れていくんだ」とか、学園祭を楽しむ姿にアカネへのアンサーを感じる。「ずっと消えない痕になるといいね。何十年経ってもきっと忘れないと思うから」も凄く良いセリフ。俺も高校生の頃から手の甲に傷の痕があるんだけど、自転車で盛大に転んでついただけで、ドラマは欠片も無いから普通に消えて欲しい。

ガウマが言ってた守らなきゃいけないモノって、愛と約束と、未来なのかも。

最後にガウマがダイナゼノンになったのだとしたら、ナイトとの繋がりも続きそうで嬉しいな。

絶賛はできませんが最終的にはおもしろいと思える作品でした。

 

追記

発表された劇場版が恐ろしいです。

SSSS.GRIDMAN 感想 フォーエバー・新条アカネ

やらなくちゃいけないことがある気がするんだ…そう例えば『SSSS.GRIDMAN』の感想を書くとか…。俺にしかできないわけじゃないけど、やっておかないと気が済まない、なんかそういうアレ。

というわけで今更ながら書きますが、原作とされる『電光超人グリッドマン』は未視聴で、たぶんこれからも観ないだろうし、なんなら観たくないとまで思っている不誠実な輩の感想であり、ネタバレはもちろん、制作側の意図を無視した妄言も多分に含まれているのでご注意ください。

 

 

 

とりあえず1話ずつ雑な感想をば。

第1回 覚・醒

まずヒロインのキャラデザで一気に心を掴まれる。俺もアカネも、これが運命の出会いだったなんて気付いちゃいなかった。

全話観た後には冒頭の渡り廊下(屋上じゃないよ!)で退屈そうに佇むアカネの姿を思い出すだけでグッとくるし、ありもしない美少女との切ない思い出をリフレインするような感覚が気持ちいいんだ。

目覚めたら六花のような女子がいる光景を一人称視点で描いた臨場感にはドキドキしたし、中割り無しでテンポよく会話するシーンも印象的。

裕太は顔がかわいくて受け入れやすい男主人公。

内海がLINE(的なアプリ)のアイコンを自分そっくりのアバターみたいなもんにしていたのは本編を観終えた後でも意外だ。でも10年後にはウルトラマンのフィギュアとかをアイコンにしてSNSしてそう。

学校に着いて日常パートが始まると劇伴の無さが妙に目立ち、生っぽい声の演技やセリフの言葉遣いにギョッとしなくもなかったのだが、良くも悪くも珍しい表現ではあったので興味を惹かれたし、大雑把なことしか言わないグリッドマンの異質さがより際立って笑える。

アカネのバルタン星人は語り継がれるべき名シーンだ。何度も指の動きを練習したのかなって思うと愛おしい。

アカネが自由を求めているからなのか、ツツジ台高校の校則は非常に緩い。

紫パーカー美少女や、スカートを履いているのか疑ってしまうカーディガン美少女までもが教室に存在している統一感の薄さは学園モノとして新鮮。

モブクラスメイトのファッションにも個性を感じられるほどに作画・キャラデザ面がリッチな作り込みで、テレビアニメの中でも凄い力が入っているなとよく分かる。

BD付属のブックレットには偏差値が60くらいだと書かれており、俺の通っていた高校よりも20は高い。もしも試験を受けるのなら記憶喪失の裕太といい勝負になるだろう。

シーン自体は少ないが授業中の雰囲気も大したものだ。自分が通っていた高校は生徒の私語が当たり前だったので、あの静けさはファンタジー

アカネの成績も気になるけど、内海いわく才色兼備で才貌両全とのことで、顔の良さ以外はハッキリとしない。実際に外見しか良いところがない。

 

気だるげな日常パートから戦闘へ転換する無理矢理な勢いも楽しくて秀逸な作劇。

1話のグリッドマンはカラー的にエヴァ初号機っぽかったな。

墓地越しにグールギラスが見えるカットは多くの死を感じさせて恐ろしい。

作中全体で電柱やら電線が印象的に描かれているけど、おそらく繋がりや境界を意味して映しているんだろうと考えられる。

 

解散から翌日のユルいテンションにはツッコんでいいのか悩む。

 

 

第2回 修・復

危機の実感、キャリバー登場。そしてアカネの正体があっさりと明かされる。

青い目のキャラが味方で赤い目のキャラが赤みたいなネタもあるけど、『スカイライン』ってB級SF映画は逆なんだよな。

渡り廊下の昼メシ中にさりげなく見せたストローの噛み跡で幼児性が垣間見え、家では先生への怒りを盛大にブチ撒けて、マドンナ的イメージが一瞬でクソガキに転落してしまう(先生が感じ悪かったのはその通りだけど)

敵対関係を勿体ぶらない展開は観ていて気持ちいいですね。

ここから何度か登場するラムネのビー玉はもちろんアカネを表すモノで、瓶は世界を意味しているのだろう。アカネが怪獣の骨組みに込めている謎の玉にオーバーラップで繋げていたことからも明らかだ。キャリバーさんが瓶を斬ってビー玉を取り出していた描写は、彼らの使命を暗示するようにも見えた。キラキラする物が気になる猫みたいで可愛らしさもある。

そうなると六花が炭酸嫌いなのも意味がありそうですが、ただの好き嫌いに演出意図が含まれていたら普通にキモイなと思っちゃいそうなので深く考えないでおきます。

六花は被害者と仲が深かったわけではないけれど、消えてしまった事実にどうしようもない悲しみを抱いたり、裕太に直接「戦って」とは言えない面から良い子だなって感じる。

怪獣が出たら反射的にキャラが変わってしまう裕太は伏線でもあって、いろんな意味でおもしろい。

落ちてきた鉄骨をぶった切るキャリバーさん最高。

最適化されたグリッドマンのアクロバティックな動きや剣での攻撃はド派手だったけど、ガッツリと元ネタがあることやってんだよな〜。特に剣の構えはロボアニメに詳しくない自分でも気づく。

リセットされる世界で戦いの成果を実感できない裕太の後に映る先生の何気ない変化はスゲー好き。

アカネは更生の可能性まで根こそぎ奪っていたんですよね。

 

 

第3回 敗・北

常に雨が降っている陰鬱な雰囲気で、敗北とリベンジが詰め込まれた異常な回。

偶然見かけたアンチに躊躇いなく弁当を与えてしまう六花の行動は、冷静に考えれば危ういことではあるのだが、1話で内海に「憐れみみたいなもん」と評されてしまったアカネの施しと比べると、六花のそれは反射みたいなもんに感じられて好感が持てる。

アンチが変身してから教室に飛び込んでくるキャリバーさんの動きやアカネのワルそうな二ヤケ面はかなり良い。

そして戦闘後、ファミレスにてアカネが「怪獣に正体なんてあるわけないのにねー」とクラシックな怪獣論を説いていたが、アカネの目の前にいるアンチはどう見ても人間だし、そもそも喋って食事をしている時点で異端なので、自分にとって都合のいい解釈を固めてるタイプのオタクだなーと思ってしまった(とはいえ俺も怪獣については素人なのだが)

アンチに負けた裕太が戻らず落ち込んでしまう六花はかわいいし、不貞腐れる内海も嫌いにはなれんし、グリッドマンが消えてからクソ暇そうなアンチは切ない。

唐突に新世紀中学生が集結する流れは熱くてワクワクした。

マックスグリッドマンを見たアカネの「意味わかんないんだけど」は何度も聴きたくなるセリフ。

GANTZ』のハードスーツみたいなマックスグリッドマンはメカデザも動きも最高にカッコよくて、特に素早い殴り合いは1時間くらい観ていたくなるほど素晴らしかった。戦闘面では最も好きなシーンです。

 

六花のめんどくさそうな女感はサイコー。

弁当を投げつけるアカネのクソ具合が際立つ。

 

 

第4回 疑・心

本編の中で最も恐ろしいエピソードと言っても過言ではない。

昔は六花とアカネが一緒に登校していたという素敵な情報を得られるけど、それは設定でしかない記憶なのだろう。まだこの時点ではアカネが六花にほとんど無関心なので反応が薄く興味無さそう。気付いてないんだね…六花が近所にいる意味を。

バス内でアカネが感じ悪くなって黙り込んだ六花には笑っちゃった。

ヒロインが大学生の男と遊ぶなんて展開には頭が痛くなってしまうが嫌いじゃない(性癖)。

こういう時のなみことはっすは六花と真逆のテンションになるってのに、仲良く友人関係を築けているのがステキだよね。

LINE(的なアプリ)を開いたら新条アカネの名前を認識できる距離感がめちゃくちゃ羨ましくて泣けるし、グループの参加者一覧を開いて六花の写真アイコンを見ながら悶々としたすぎる。

アカネが六花とまともに話す機会を作れないのは仕方ないとしても、自分から参加しといて勝手に不快になってキレてる浅ましい態度は痛々しいよ。俺がいれば、一緒に抜け出しちゃおうかって誘ってる。

怪獣アイコンの件に関してArcadiaに悪意は無いだろう。彼らは本当に運が悪かった。JKとオフ会なんかするからだっ!

 

六花に対する気持ちをごまかす裕太にストレートな問いをぶつけまくるマックスには笑えたし、マスク着けたままパン食ってるの意味わからんし、戦闘においてはマックスグリッドマンが一番強いというリーダーらしい威厳も見せてくれる。

YouTuberが次々と消されちゃうけど、ソロになっても成功してるアイツの才能は凄いんだろうな。せっかく触手を使う怪獣が出てきたのに触手シーンは男だけっていう裏切りね。

流れ的に新しいウェポンを使うのかと思いきや、あえて一番強いマックスを選んでサッと片付けていたのは非常に正しい。アンチくんの「おのれ~!グリッドマン!」は小物すぎてカワイイな。

低スぺのジャンクだから全員出動すると処理できずに固まるってのはイケてる。

 

いきなりコンセントを抜いてしまう六花は天然ギャグ以外として見てもおもしろくて、タイピングはかなり速いのにPCの知識が深いわけではない変なバランスは、学校の授業とかMac的なノートPCを使っている影響なんだろうな。

 

 

第5回 挑・発

約束された水着回。クラスでラフティングをしたり怪獣が現れたりする話。

電車で眠った裕太が夢でアレクシスに刺されるグリッドマンを見るのだが、あのシーンは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のラストでカシウスの槍に貫かれた初号機と酷似していますね。

まぁそんなことよりも、一瞬しか拝めないアカネの私服を目に焼き付けておくべきだ。

夏に着るにはどうかしている長袖のワンピに、いつものタイツと同じカラーのオーバーニーソという素晴らしいコーディネートは、学校行事で普段と違う姿を見られる特別な高揚感も合わさって俺を何倍もアツくさせる。

実際に日焼けするのかは不明だが、アカネがサンオイルを塗られている様は非常に官能的でスケベでいやらしく、刺激的でエキサイティング。

思わず『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air』冒頭にある白濁に汚れたシンジの右手が頭に浮かんでしまった。六花は左手にジェルを垂らし右手で塗っていたのだが、もしかするとアレもエヴァを意識したシーンなのかもしれない。

その美しい肌に触れていいのは六花とアンチと俺だけだろう。君の太陽のような輝きでなら日焼け…いや、火傷しても構わない。

白々しいほどシンプルで露出の強い白水着は悩殺級の巨乳が映えて挑発的だし、俺色に染めたくなる無垢な印象も残す。無害そうな顔してそのボディ、周囲の視線を独占しかねない無邪気なあざとさが危うくて、海やプールには行かせたくないな。そもそも行きたくないだろうけど。

ぶっちゃけ六花さんのレイヤードビキニが一番好きなのはナイショ…

はっすがマスクを着けたまま参加していたけど、川に落ちたらマジで危険だぞ。

アカネはまるで川のようだ。環境で激しくも緩やかにもなり掴めない。カラダもアブない高低差。俺はとっくに溺れてる。

古間とまるさんが映らないのはサボったからだろうか?まるさんの水着姿が1番見たかったのにな~(*・ω・)

 

六花がモブ男子の遊びを見て笑ってるカットも良いよね。変に気取らず、アニメのヒロインというかクラスの女子だな~って感じ。

なんて思いながらも、周りと離れて陰ぶってる裕太がアカネに話しかけられているシーンが最も理想的なシチュエーションだ。

 

戦闘に関してはそこそこ不満がある。敵がデカすぎて画面の動きが少なくなるのは仕方ないとしても、ボラーと組んどいてミサイルとビームで勝つって何?OP詐欺だよ。

スケール違いの怪獣が出てくるアイデアは良いし、アカネのおっぱいもビッグスケールだし、ジャンクの移動がスリリングかつコミカルで楽しかったのだが、本当になんでドリル攻撃を描かなかったのか理解に苦しみます。

いやもしかしたら…あのドリルは男根のメタファーで、あえて貫くことなく凄まじい火力を水着回で生じた情欲として放っていた可能性もあるか… 

 

こういう水着姿は描いても下着は描かないってのがまた良いんですよね。

 

 

第6回 接・触

怪獣戦はおやすみだが、世界の謎がそこそこ明かされる。

裕太と怪獣少女アノシラスを監視するマックスがまったく木に隠れられてないの好き。

アノシラスが電車内で眠った裕太を目覚めさせるためにイヤホンを着けて「音楽にはね、目には見えないけど音の精霊が隠れていてね、そしていつも演奏する人の心を見てるんだ」と言っていましたが、ヘッドホンを音楽も聴かずに着けて閉じこもっているアカネと対比的だし、音楽というものはアカネ自身の抱えてる問題に関係している可能性もあるんですよね(後で少し掘り下げます)。

世界の説明パートでは、いきなり映されるカワイイCGと劇伴の「HumanLove」が異質で印象的なシーンに仕上がっていた。

アノシラスは裕太をグリッドマンだと信じて接していたので、この時点で裕太の正体を読み取ることは可能だったんだな…。

六花がアンチを洗ってあげるシーンは犯罪だと思います。

内海とアカネがスタバ的なところで話す展開には「ハァ!?」ってなったけど、案の定アカネの目的がグリッドマンだけで安心しましたよ…。

「怪獣が出ない回とか作っちゃ駄目だよね~」ってメタ的なセリフや「怪獣ってほんとは主役じゃん?」なんて過激な思想が内海と噛み合わないのウケる。同族かと思ったら解釈違いを起こしてしまう事故。飲み物を両手で覆って飲んでいた姿は、えっちだなって。

内海とアカネの会話を聞いていたくせに少しも疑わないボラーは駄目だな。

アンチとマックスとキャリバーの戦闘はかっこいい。新世紀中学生が生身でも強すぎて、変身前の本体を直接狙うような邪道展開も見事に回避している。グリッドマンと怪獣の戦いでもそうだが、アクロバティックなアクションが魅力的なんですよね。

アンチくんの「今日は見逃してやる~!」かわいい~!

 

 

第7回 策・略

裕太がアカネの正体を暴露しても信じてもらえないの可哀想。

六花と内海が冷たいというよりは、裕太の6話分の信用よりもアカネの刷り込みの方が強いってだけでしょうね。そこの設定が明かされるのは8話になるので、それまでは少しモヤってしまう。

学校に入ってきたアンチがパンを拾っていくのかわいすぎ。パンを踏むアカネはゴミ。

帰宅したらアカネがいるドキドキのイベントは羨ましすぎるよ。

デカいペットボトルを両手で持ってグビグビ飲んでから神様ヅラする君が好き。

枕をワサワサしてるのメチャクチャ興奮したし、手を組もうで脚を組んだ時のタイツの質感も素晴らしすぎて前屈みにならざるを得なかった。たとえ作画が監督の履いたタイツを参考にしていたとしてもだ!

「響くんの匂いがする」と枕を嗅ぎ、なぜか裕太の耳に息を吹きかけたりと…どう考えても勧誘とか媚び目的に留まらない好意を感じさせる性的なアプローチですよね。観ていると本当に頭が痛くなる。

アレクシスと対面するシュールさはけっこう好きだし、見てると腹が減るチャーハンもGood。 

アンチ作の怪獣は、その怪獣らしくない見た目と、グリッドマンを攻撃するためだけの特性からアンチらしさを感じられるナイスなデザイン。アンチの飛行形態はちょっとキモかった。

スカイグリッドマンとの空中戦はスゴイ機動力で迫力あったし、ヴィット1人に負けるアンチくんが雑魚すぎ。ヴィットやる時はやるんだな…。

被造物がクリエイティビティを発揮したと考えると興味深くて、アレクシスからすれば「本当の怪獣を創ることができるのは本当の人間だけ」らしいのだが、なぜ下に見るんだい?彼のアイデアは見事だよ。高尚ぶって「本当の作り手」「本当の作品」とかくだらないよ。アカネも「私にしかできない」とか自惚れやがってよ。何度失敗してると思ってんだ。お前のやってることは人殺しで最低の人間だよ。でも最低な君が好きだ。

もはやアカネとアンチは同等の存在になったと言えなくもない。

 

 

第8回 対・立

ついに始まる学園祭!

しかし嫌いだからってだけの理由で器の小さいアカネは襲撃の計画を立ててしまう!

自慢も兼ねた宣戦布告をしてくるアカネはかわいかった。目の前で怪獣模型を破壊したくなる。

学園祭の準備に勤しむ生徒達の雰囲気はなかなかのリアリティ。

部活に入ってない六花達はやることが少なそうだったけど、気取ってサボるアカネとは違ってクラスの企画には参加してるし、素直に楽しんでいたのは良いことです。アカネと古間はガチで何もしてないでしょ?

新世紀中学生が一般人にも認識されるようになって通報されてたのはウケる。

ただ内海を蹴ってるだけのボラーは見ていてダルいなぁ。

 

六花と内海の喧嘩は「どちらの意見も正しい。だからこそぶつかってしまうのかもしれない」に尽きるが、虐殺を繰り返してきた外道が説得で改心するはずもないし、内海の言う通り迎え撃つしかないのだ。

バスにて六花がアカネの説得を試みるシーンは神々しかったけれど、「私じゃない。私の怪獣がそうしたってだけ」が本当にクズで、六花が2話からずっと「そんなに仲良かったっけ?」に言い返しているのが好きだな。そういう気持ちって理屈じゃないんですよね。

 

学園祭当日、小さめのグリッドマンを先に出して非難を促し、なんとか学校を守ることに成功したらしいけど、アカネは気にせず学校まで突っ込ませりゃいいのにね。

アカネの「今日こそ私の力、見せる日なんだから!」から一瞬でフルパワーグリッドマンの勝利が確定する流れは非常に気持ちよかった。メカグールギラスはリメイク後も首の長さが仇になりすぎて哀しくなるわ。

「もうただのロボットじゃん」ってツッコミは本当に仰る通りで、スケール違いよりも邪道だなと思わなくもないんですけど、冷静に見るとメカにメカをぶつけている真っ当な流れでもある。

 

戦いの後、内海と六花がアッサリ仲直りしたのが良い。

夕陽の中の六花の笑顔が美しすぎて君しか見えなくなるんだよな。

対して真っ暗な部屋で沈んでいるアカネは哀れ。ざまぁないですよ。

 

 

第9回 夢・想

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物理的に敵わないと悟ったアカネちゃんが精神攻撃に走る回。

『キャプテンアース』23話の「真夏の夜の夢」にインスパイアされたエピソードなんだろうな。

軽く崩された特徴的な作画はキャラの表情が豊かで非常に可愛らしく、引いた画でも動きが細かくて目が離せないし、幻想的な演出やダイナミックなシーンでも活きていた。

終始アカネの顔面が良すぎて心の中でメチャクチャ叫んだよ。

 

「アンチくんは一周回ってグリッドマンのことが好きなんじゃないのかな」は割と重要。

 

電車と逆の方向へ走っているうえに一歩も進めてないアカネが痛々しくて、彼女の逃避がどれだけ半端なものか伝わってくる。俺のLOVE TRAINも止まらないよ。

裕太の夢は裕太の望みを見せているというよりも、アカネの望みを押し付けている感じだ。でもアカネが彼氏欲しいと思ってるわけでもなさそうなんだよな。こちらとしては頭が痛くなるイチャラブっぷりだし、俺を好きになればいいのに。墓地でデートすんなよマジで。

問川の墓石がトリガーとなり、やるべきことを思い出した裕太の腕に、空から降ってきたグリッドマンがアクセプターになって装着されたシーンがあったけど、もしかしたらグリッドマンが憑いた時の裕太もやるべきことを見出していたのかな。

夢から覚めなければいけないと諭す裕太に押し付けがましさを感じちゃって言い返したくもなるんだけど、まぁ野暮だよね。

 

内海が目覚めたきっかけは裕太の不在に気付いたからだけど、趣味の合う美少女と仲良くなる都合の良さが信じられないという理由もあって切ないねぇ。

内海の夢はアカネがオタ友を求めているかのように解釈することも可能ではあるが、俺は違うと思うんだよな!俺の知ってるアカネはそういう娘じゃなくてさ、あれは内海の願望に精一杯応えようと演じているのであって、他人の夢に生きたり、そういう嘘を貫いてたらダメなんだ的なテーマも含めて拒絶されてんだと思うんだよな!

ただの友達としてはアリなのかもしれんけどね。

 

六花の場合は裕太と内海の中間のような雰囲気の夢で、「六花はこれが好きなんでしょ?」と迫るものの、六花の望みを何も理解できておらず空回りに終わってしまった。六花は想像以上に複雑で真っ直ぐだったのだ。

男連中と比べるとアッサリ突き放すもんだから驚いたけど、六花は夢に浸りたがるほどのロマンチストではなく、現実に対する信用度が段違いなんだと思う。俺なら保健室で一生駄弁ってる。

そして保健室のアカネがワイシャツの第一ボタンを外していた点も俺は見逃さなかった。

誰もが気にしているであろうアカネの第一ボタン問題についても掘り下げますが、なんと8話までにボタンが描き込まれているカットは僅かながら存在しており、それらは閉めてあるように見えるのですが、この9話で明確に外された姿が披露されたってワケです。10話でもアカネのボタンが外れていたので、ほぼ間違いなく9話からの変化でしょうね。学校もどうでもよくなっちゃって、取り繕う気力も無いんだろうね。剥き出しの首筋は俺を誘っているとしか思えない。

 

現実の怪獣を撃破するために新世紀中学生がグリッドマン無しで合体してたけど、いくら相手が精神攻撃特化型とはいえ、彼らだけでも余裕で戦えるところを見せてしまったのは悪手な気もする…。

 

最後にアカネが落下してネットフェンスにぶつかるところは何度も観たくなる良い動き。追い詰められたアカネちゃんかわいいね。よしよしヾ(・ω・`)

 

目覚めた後の店内も、夢みたいな光と陰影で秀逸な寝起き感。

俺は精神世界や幻覚的な話は何よりも大好きだし、どの回よりも演出極振りで一番印象的なエピソードだった。

 

 

第10回 崩・壊

アカネが一週間以上も休んで平和な日々が続いてます♪

リセットされる現象が霧の向こうの怪獣のせいだとか、影響を受けないのは我々だけだとか考えてるの遅すぎヤバすぎ。

アレクシスの言う「本当の人間は寝たりしないよ」が、『キャプテン・アース』の遊星歯車装置が語る「本当の人間」を意識したセリフなのは間違いない。アカネはずっと睡眠を取らずにいたんでしょうね。変わったってことは神の体質は気持ちの問題なのか?

アカネの家に殴り込みをかけるぞ!と、隣の家に歩いて行くだけの流れはツッコミ所でしかないのだが、友達でも家までは行かないよね~みたいな距離感を意識していたのだとしたら理解できなくもない。でもそれではあまりにもお粗末に感じてしまうし、今までは認識阻害が働いていたって解釈が適切だろう。今更なぜ認識できたのかというと、おそらく9話の夢でアカネが六花に気付かせてしまったんだと思う(うっかりさんだね)。

 

着ぐるみ怪獣は弱すぎたし、アンチがいくら攻撃してもフルパワーグリッドマンが無傷なの哀しすぎ。怪獣の死体が残ったんなら真っ二つにでもしとけよ…。

「パクってばっかのやつが勝てると思うな!」と内海が吐き捨てたセリフは本作自体にも刺さりそうだけど、アンチはこの後アンチテーゼ的に勝利するし、この10話というエピソード自体も批判を引っ込めたくなるカウンターのような凄みがあるのだ。

でも「グリッドマンは生き物の命は奪えない」っての、人に危害を加えた熊を駆除するハンターとかの前で言えるのかよって、無責任に感じてしまうんだよね。

 

追い詰められて雨の中を放浪するアカネの傘になりたすぎる。

「やっぱり怪獣は負けるために生まれて死ぬのかな」から分かるのは、アカネは大して怪獣を信用していないってことだ。

現実に絶望して神の力を手に入れた今の自分にとって都合がいいから利用しているだけ。フィクションの消費なんてそういうもん。

3話で「怪獣に正体なんてあるわけないのにねー」と偉そうに言っていたもんだが、どの怪獣もアカネが元になっているわけで、特にアンチはアカネの深層心理を象徴するような存在だし、今回じゃ怪獣から中の人が出て来てしまう始末だ。しかもその一番怪獣らしくないナナシBが一番強かったのも皮肉。

ナナシBは鋭利な形と真珠を秘めた貝のような構造でアカネの心を表しており、皮膚かゴム製のような質感と素早い動きがアニメ映えしておもしろい。

 

アンチがグリッドマンを助ける流れはベタだけど、好きに決まってる激アツ展開。

コピーとはいえ、彼はもうこのアニメのオリジナリティ代表みたいな存在になった。

「俺には見えているぞ!新条アカネ!」は悔しいくらいアンチにしか言えない最高のセリフ。

アンチは単なる怪獣ではなく、ナナシBと同じくアカネの心そのものと言えなくもないので動きを読むことができたんだろうし、そんな彼が「どこでも好きなとこ行きなよ」と言われてグリッドマンの元へ向かい、最後にアカネが「グリッドマンと話してみたかったな」と呟いたことからして、アカネの根底にはヒーロー願望があるんだろうなと察せられる。

裕太…アカネに刺された時、おっぱいも当たったんだろ?

 

 

第11回 決・戦

裕太が刺される衝撃の開幕。カッターナイフであの出血量はなかなかエグイ。 

アカネは趣味の道具を凶器として扱い、本体を直接狙わないお約束も破って墜ちるところまで墜ちた。

リセットされなくなった世界は不完全な構造が剥き出しになって痛ましいけどサイバーな終末感は好き。

 

六花や内海が無惨な死体を見て嘔吐するような描写でもあれば、皆のショックがより深刻に伝わったと思うんだけどな。まぁ吐く六花が見たいだけなのですが。

 

ボラーの「お前がグリッドマンなんて認めねーからな」を聞いて、アンチは邪道路線とはいえ本物で、主人公みたいな存在なんだなと改めて感慨深くなった。

内海が「お前たちがいつも足で踏みつぶしてる一般市民の代表だよ」と言ってくれたのは凄く良い。アンチに向けつつ今まで少しも触れずに流していたグリッドマンにも刺さってそうな鋭い視点だ。破壊前提の迫力ある戦いを楽しんでいた内海が言うと説得力に欠けるが、内海にしか言えないことではある。

やるべきことが無い彼のやるせなさには共感するしかないんだけど、「これ以上裕太に…裕太の身体に何させるんだよ」「裕太を殺す気かよ!」みたいな正論も、一般人発言と同じく誰かが言ってやるべきことだったと思うし、作中での必要性は充分にあった。

 

今までの裕太が自分を裕太だと思い込んでるグリッドマンだったと判明したことで本当の裕太のキャラクター性が極薄になってしまったわけだが、1話で記憶喪失になっていた裕太に内海が大した違和感を抱いていなかったことから、人間性においてはグリ太と本当の裕太は同じだと考えていいと思う(いつもとキャラ違うぞ!って言われていた時は除く)。

 

グリッドナイトが大量の怪獣と乱闘するけど「グリッドナイトサーキュラー」「グリッドナイトストーム」「ナイトキャリバーエンド」などの技名が安直で笑っちまう。

今まではグリッドマンが出てこないと変身すらできなかったのに、次は君の番だと言われたかのように立場が変わったな。

 

六花さんの「私はアカネの友達。私はそれ以外に生まれてきた意味なんていらないよ」はあまりにも極端なセリフだったので、頭の中が「???」に満ちてしまったけれど、まぁ六花は思ったことをそのまま口にするタイプとして描かれてきたし、情動を怪獣で表現してきたアカネとの対比だと考えれば納得できなくもない。

アレクシスの「どうでもいい話の最中に失礼するよ」はけっこう好きで、百合くせえ間に思いっきり割り込む度胸は評価せざるを得ませんね。

 

 

第12回 覚醒

お前が怪獣になるんだよ!と、アレクシスの手でアカネがバケモンになっちゃった…。まぁ元々バケモンみたいな女だが。

ナナシB以上に籠るようなデザインで防御力が高そうだし、叫び声はまんまアカネ。

 

グリナイがフルグリと並ぶ画は普通にカッコイイし、「ナイト爆裂光波弾」ってネーミングセンスがマジでダサくて好き。

 

内海の無力感は仕方ない。友達として居るだけでいいって描き方は暖かいなと思う。

 

アカネ救出を任されたアンチの頑張りは応援したくなるし、引き上げる手のイメージが怪獣みたいだったのも良い。

失敗作としてアカネを救い、万能じゃないことを思い知らせて、怪獣は負けるために生まれてくるわけではないと証明し、どこまでもアンチを体現していた、マジモンのアンチヒーローなのだ。

 

グリッドマンが本当の姿に成る際、SSSSの意味が「Special Signature to Save a Soul」であったと明かされますが、資料によると後になって思い付いた言葉らしい。

アメリカ版グリッドマンのタイトル『Superhuman Samurai Syber-Squad』からとった説も有力ですが、アメリカの出入国などでチケットを発行した際に決まる二次的な荷物検査の対象者をSSSS(Secondary Security Screening Selection)と表記することから、異物的な要注意人物という意味もかけたのではないかと俺だけは考えています。

 

アレクシスとグリッドマンの戦いは全編作画でギュンギュン動く。

追い詰められたグリッドマンからキラキラした粒子が漏れ出し、まるで精通を迎えた少年のように勢いよく放出するフィクサービーム!

「それだけではない!」からはマジでギャグ。フィクサービームにはオトクな効能が盛り沢山なので、アカネの心だけでなく世界の存続問題も解決だ!

結局ビームで治すのかよって肩透かし感もなくはないが、それくらいの力を加えないと救えないほどに歪んでいたのだろう。

いよいよ決着かと思えば、いきなり無限の命と限りある命の話が最重要テーマであるかのように語られ始める。そのテーマは『キャプテン・アース』で描かれたものとほぼ同一であり、これも意図的な作りであると推測できます。ただSグリの取り入れ方は意味不明なほど唐突で、キャラクター性からしても体現の説得力をほとんど感じられず、俺自身が不老不死をネガティブに扱う価値観にウンザリしているのもあるし、生まれ持った特性(だよな?)を一方的に否定されて殴られるアレクシスが気の毒に見えてくるまであって、限りある命が強いとかいう主張は少しも響きませんでしたね。

生き物の命は奪えないとアンチを見逃していたグリッドマンさんが殺す気マンマンだったのもアレだけど、アンチと違ってアレクシスには明確な悪意があるので、厳しく成敗する必要があるのは納得できるんですよ(それでも極端だと思うけど)。

でもなぁ…不老不死は生き物じゃないからヨシ!みたいなさ、定命優生思想というか、もはや差別的な都合のいい基準で動いてるようにも見えてしまって怖かった。

グリッドパンチのモーション自体は普通にかっこよかったです。

 

戦いが終結し、片付けられた部屋で六花と対話するアカネの泣き顔が反則だよ。

タイツもパーカーもメガネも外した君は儚くて美しい。特に太ももが良い。

卑怯者で臆病でズルくて弱虫。美少女じゃなかったら救おうとは思わん。

悪意から解放され、殻を破った君は罪悪感に苛まれながら苦しみ続けるだろう。

俺なんかが赦しても仕方ないし慰めもしないけど、変わりたいと思っているのなら応援するよ。もう君は何処へだって行ける。

六花の「私はアカネと一緒に居たい。どうかこの願いが、ずっと叶いませんように」は12話で一番気の利いた最高の言葉。俺も叶わないままずっと一方的に想っていたい

結局あの部屋に入れた者ってアレクシスとアンチと六花だけだったんだよな。特に六花とアンチはアカネから分裂したような存在なので、彼らの想いを大切にすることは自分自身を愛することにも繋がる。本当に自己肯定が大事。

1つに戻ったはずのグリッドマンとアシストウェポンどもが分離しているのは意味不明だが、あの場所は超空間っぽいので何でもアリってことにしておこう。

2人の会話に混ざろうとしなかった内海がアレクシスと真逆でなんか笑える。 

 

アフターフィクサービームでは一般人の記憶の保持と復活がなされたのかが曖昧で、視聴者の解釈が分かれてくるところだ。

精神世界の修復、創作者が出しゃばった添削の修正をメタ的に考えると、亡くなった人達の復活はありえなくもないだろう。BD特典のボイスドラマの話になってしまうが、アカネと同じ容姿の少女が突然に沸いたことから、人々の意識にも影響は与えているんだろうし、どうとでも解釈可能な余地がある。

でも個人的には、失ったものや奪ってしまったものを安易に戻すような話にはならないで欲しい。

 

なぜ裕太にグリッドマンが入ったのかという謎も残っている。

アカネよりも六花に惹かれていたことが一番の理由だろうけど、六花が何気なく言っていた、アカネの隣の席だったという点も見落としてはいけない。

これは妄想でしかないのだが、アカネが無意識に理想的な男子として裕太を生み出して(裕太がアカネの好みだとしても、そのデザインが自覚的なものとは思えないんですよね)、あくまで無意識に隣の席へ配置していたとしたら…愛おしすぎて泣けてくるな。彼女が無意識にヒーロー像を求めていた裕太とヒーローであるグリッドマンの波長が合ったと考えれば、さらに説得力が増すのではないか。

皮肉(?)にも裕太に宿ったタイミングは六花に何かしらの想いを伝える瞬間だった。

アレクシスとアカネの関係も、お互いに退屈だったからこそ築かれたものであり、奇妙なエモさがある。

 

アンチくんのオッドアイ化には痺れた…。怪獣である事実は変わらないが、それを受け入れたうえで彼の中の人間らしさがハッキリと覚醒したのだ。やはりヒーローとは宿り、成るもの。良いとこ持っていきすぎだろ。

 

 

そしてまさかの実写パート……実写アカネが新条とまったく似つかない見た目で驚きましたが、俺も妄想世界での自分はアニメキャラ顔の別人になっているし、中二病の夢男子的には納得の描き方でしたね。アニメで見せられる表現としては嫌いですけど、ギリギリ第四の壁は超えておらず物語の品格は保たれていたと思う。

目覚めた実写アカネの部屋に定期入れが映されていましたが、既に持っていた物であるにもかかわらず(あの世界から物質化したとは思っていません)、新条アカネは受け取った際に思い出すことが無かった。

おそらく定期入れはしばらく使わずにいて忘れていた物であり、棄てる場所として機能していたジャンクショップの娘から渡されるという形に、感慨深い意味が含まれていたのかもしれません。

キーボードは趣味なのかなと意外でしたが、存在だけなら6話でジャンクショップに出てきている。6話の感想でも書いたけど、音楽関係の悩みがあったとも考えられる。

六花がよく音楽を聴いていて、アカネのヘッドホンはファッションやメタファー的にしか機能してなかったことも関係してそうだ。

グリッドマンが入っていたジャンクだって、アカネが手放していた憧憬のようなモノが形になっていたのかも。

平然と存在している『プロメア』のポスターや写真立てなども不思議なんだが…もしかするとラストシーンは、実際に目覚めてからそこそこの時間が経ち、メンタルも社会性も改善された後の姿で、ごく普通の起床だった可能性すらある…。

六花はアカネ本体の投影なのでは?といった考察があるらしいけど、俺はその説が好きじゃないので否定しておく。友情物語としての感動が崩れてしまうし、六花はどこまでもアカネの夢の住人かつ自分から離れた存在であったほうが、なんつーかロマンティックじゃないですか?

 

途方に暮れて夕暮れを彷徨っていたアカネをアレクシスが夜に引き込み、グリッドマン達が朝に導いた。グリッドマンのおかげで新条アカネの創った世界は拡がって形になり、アカネと六花達はそれぞれの世界で生きていく。切なくもポジティブな別れは青春モノとして大好物です。いつかアカネの顔も声も思い出せなくなったり、事故や病気で突然アカネが死んだとしても、六花は何も知らずに生きて行くんだなぁって思うとゾクゾクする。アカネも現実で大切な物が増えていって、あの世界のことは忘れてしまうのかも。でも何かがきっかけで何十年越しに思い出してほしいなって希望も抱かせる。この切なさ…想像するだけで絶頂しそうになるね。

グリッドマンがメインのヒーローとして描かれていましたが、勇敢に扉を開けて旅立ったアカネも、このアニメを観た悩める誰かの目にはヒーローとして映ったはずだ。

アカネが抱えていた苦しみの詳細は語られませんでしたが、限定されないからこそ多くの人に響くのだろう。

奪うばかりの神だったが、最後に素晴らしい勇気を与えてくれた。まぁ俺の心は奪われたままなんだけどね(笑)

皆の優しさに触れた君なら、後悔も流した涙も、きっと自分の優しさに変えていける。

俺も「もう戻ってくるなよ~!」って、精神病棟や刑務所の中にいるような気持ちで見送ろうじゃないか。

サブタイから消えた「・」は解き放たれたビー玉を意味していたって考察を見たことあるけど、おもしろい仕掛けで感心した。

でもやっぱり俺にとっての君は、俺の心と生活を取り返しのつかないほどに歪ませてしまった怪獣なんだよ。

どうしてくれるんだよ…俺、こんなになっちゃった…。

 

創作が与える影響についても考えたい。

好き勝手していたアカネは、見方を変えれば怪獣という創作物に影響されてしまった殺人鬼として捉えることも可能で、あらゆる意味で君は危険すぎる。

創作物がサイコを生み出すなんて考えは否定されるべきで、大抵のサイコは最悪な現実から生まれるもんだと思うんだけど、フィクションがサイコの想像力を掻き立てて表現のきっかけになってしまうケースは、残念ながらあるあるでしょうね(アカネのメンタリティーはサイコというよりもクソガキだと思うけど)

でもポジティブな影響も確実にあって、結果的に彼女は創造物に救われた。

頭の中の出来事だから結局は自分と対話してただけとか、作者より頭が良いキャラは創れない的な論が頭をよぎったけど、キャラが勝手に作者の意図しない存在に変質していくことも実際あるわけで、自己完結ではない他人による救いが成立していたのは見事でした。

こうしたフィクションの影響力に自覚的な作品は好感が持てる。

 

 

といった具合に読み取れば、アカネは救われて現実を頑張るよ~って解釈で終わるのが普通だと思うのだが、ぶっちゃけ俺にはどうしても、実写アカネと新条アカネを同じ存在として認めることができない。ここまで書いといて何言ってんだって自分でも思うが言わせて欲しい。俺はこのアニメを夢オチとして解釈したい。

アカネの場合は本当の姿に戻ったとかではなくて、新条アカネの意識・存在はリアル少女の覚醒と同時に消え去ったんだ。あの姿で、あの考え方で、あの環境で生きてきた新条アカネは、間違いなくあの瞬間にしか存在していなかった。本物か偽物かなんてどうでもいい、オンリーワンの花が咲いていたんだよ。実写パートへの突入と同時に新条アカネは死んだのだ。

俺は二次元贔屓気味で、ヒロインの死が性癖だから、そう思い込みたいってのもあるけどな!

皆が実写アカネをアニメのアカネと同一視して受け入れるのなら、せめて俺だけは、消えてしまったアイツを唯一無二の新条アカネだと想い続けるよ。それが俺の使命なんだって確信している。

そんな君に永遠を感じているから、これからも決して独りじゃないんだ。

そもそも夢を見ていたアカネ(仮)はガチガチのオタクではないかもしれないし、世界に絶望しておらず人間関係に悩んですらいなかった可能性は否定できないんですよね。

夢の中って本当に別人として生きることがあるからさ。

アニメそのものが演出過多だから、むしろ制作側が作り物っぽさとか夢らしさを助長してるんだよ。

六花も死んだことにしたっていいけど、昔見た夢の舞台と同じ夢を何度も見ることだってあるから、夢の世界は持続する解釈で通すのもアリ。

まぁだからといって全てが幻想だったと極端な切り捨て方をするつもりはない。

辛かったことも楽しかったことも、六花と交わした約束も、最後の確かな変化も本当だ。全部夢でいつか忘れたとしても、全部本当でいい。

写真立てにAKANEと書いてあるように見えたので名前の違いまで疑う必要は無いだろう。

コンピューターワールド?DYNAZENON?…何だそりゃ?

 

 

まとめると

キャラデザと声優の演技の良さは言わずもがな。日常描写は演出・空気感・レイアウト・萌え的にも質が高い。

戦闘シーンはスケール感も重量感も持った違和感の無いCGが素晴らしくて、作画のアクションではスピーディーな動きが魅力的だった。

でもバカ作品みたいな勢いあるノリを入れつつテーマ性を詰め込んだり、カットに意図を含めすぎてる計算された優等生感が鼻につくし、キャラの掘り下げをボイスドラマなどに頼りすぎなのも好きではない。熱く見えるだけでおもしろくない瞬間は多いしまさよし、戦闘中の挿入歌も多用すぎて飽きる。登場人物の冷静でシュールなセリフは笑える時もあるけど狙いすぎ。生々しい自然体に見えて、作り込まれてるなぁと脚本やキャラ造形とか声優による芝居であることを意識させられ興醒めする。

イマドキのリアルな学生なら問題の解決に時間がかかるはずだッ!って謎の確信のもと作られているので冗長なんだけど、敵がクラスメイトだから葛藤が強くなるとか、アカネや怪獣による認識阻害とか何やらもあるだろうしで、一応納得はできる作劇に収まっている。でもやはり、おもしろさにはほとんど繋がってない制作側の自己満足なんだよね。

昔の特撮・ロボアニメを意識したであろう画が異様に多く、一部は擁護し難いほどに露骨で辟易してしまう。ほとんどはオリジナリティに昇華されていたから気にせず楽しめたけど(ほとんどキャラクターに関してだけど)、これはアレのオマージュなんだ!って気持ちが先行してる下品なモノも少なくなかった。「凄いアイデアだ!」と思った所がパクリだったと知った時の何とも言えん感覚は本当にめんどくさい。小物や人物にも引用が多く仕込まれているらしいが、どれも知ったところで「そうですか」って感じで心底どうでもいい。元ネタ解説オタクが大量発生してたりするので、他人の感想を漁るにも布教するにしてもなかなかしんどいものが目に入る。もし初見の人(非オタ)に勧めるなら純粋な気持ちでフラットに観てもらいたい。作中にオタクを皮肉るような視点はあるけど、オタクを謙虚にはしなかったようだ。

でも大半の問題は、この物語を夢オチで捉えれば全て許せる。どのオマージュも夢の主が見てきた作品の反映であり、本物やコピーのテーマも考慮すれば必要性を見出せるのだ。

このアニメを冷静に評価するなら60点くらいになりそうだが、新条アカネの解釈によっては1億点にまで跳ね上がる。そんな神話。もう数年は観ないで思い出にしたい。

放送から数年経ってもスパロボとかアズレンのコラボで見かけるようになりましたが、俺は本編至上主義なので「そういうの」はマジでどうでもいいんだよな。

 
 
 
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音楽

youtu.be

OPの映像・歌詞がキャッチーすぎて最高。陰謀論みたいなフレーズが印象的。

 

youtu.be

EDも最高。画が強すぎ。

六花の幻覚だと考えることも可能だし、最終話以降にもアカネが居れば~とか、六花とアカネが同等の存在だったら~みたいなifとしても見れますよね。ただラストカットは最終話以降の景色なんだろうな。

 

インストもめっちゃ聴いてる。ミックスが良いし、バンドサウンドのアニソンではトップクラスに好き。

 

劇伴は『HumanLove_CH_edm_all』『HumanLove』が好き。何度も聴きたくなるような曲は少ないな。

 

 

Wヒロインの魅力

新条 アカネ 

まず目を惹くのはピンクのグラデーションが魅惑的なサラサラヘアー。ピンク一色ではなく半分ほどは灰色であり、上から色を被って塗りつぶそうとしたような曖昧な色合いは、世界に染まり切れないまま本当の自分を必死に隠しているかのようにも見える。

ショートだが短いとは感じさせないボブのボリューム感はベストで、前髪と左のサイドでまとまっている先端の別れた触覚的な部分がチャーミング。

そして瞳は宇宙だ。渦を巻く銀河のような虹彩が美しく、瞳孔はまるでブラックホール。その中心には確かな光もあるんだ。俺以外も惹き込んでしまう凄まじい引力は君の唯一の問題点。

紅い輝きは瞳の奥に隠した熱情が表れているのだろう。

何かを企むようなジト目や、怒りや驚きで余裕の消えた目も美しい。その眼差しはメドゥーサも顔負けなほど、俺をカチカチにしてしまうね。

物理的に距離を詰めて話しかけてくるだけでも厄介だし、見下ろすような位置取りと上目遣いの使い分けも巧みだ。俺以外にやるな。

 

引きこもる君は日本神話の女神か、それとも城に囚われたお姫様か…

神や天使と呼ぶには不適切なほど悪魔的で人間味に溢れたバッドガール。

美貌に関しては非の打ち所がなく、文句のつけようもないのに…愛おしいほど不完全。

 

オーバーサイズのパーカーはまるで虚栄心。

少しだけ見える肩がもどかしくて、どこか臆病にも見える萌え袖から出た指先は今すぐに掴みたくなる。シルエットは大きく見えるが、1枚脱がせばあまりにも華奢。

きっとシャイなんだね。俺は全て理解ってるから大丈夫。

もちろん最も触れたい部分は胸部だ。君の抱える闇のように深い谷間、でも本質はとても敏感で柔らかな、ゴーヤベックも霞んでしまう最高峰のおっぱいなんだ。その不変のバストに秘めているものはケータイだけじゃないはずだろ。俺には全部さらけ出してくれ。

そして2本の脚は蹴ったら折れそうなくらいに細く、絶対領域に見えなくもないグラデーションがあるタイツには釘付けになってしまう。

部屋に入れば窮屈だったかのようにタイツを脱ぎ捨て、露になる生脚と凶悪な態度のコントラストがとても罪深い。

胸担当などと言われがちだが、俺からすれば脚においても最高なのだ。でも足首から下には興味が無いから、素足は別に好きじゃないんだ。

夏場でもパーカーとタイツを着ている理由は、彼女自身が夏の気温以上にホットだから。

どんな姿でも魅力的だけど、俺が一番好きなのは…ワイシャツとスカートとタイツを着て、布団の中で俺を待ってるキミだな。

割れた色眼鏡越しの歪んだ視界を一緒に見ることはできないけれど、その裂け目を埋められるのは俺なんだろうなって思う。

あからさまに世間の遮断を感じさせるゴツいヘッドホンは、ケーブルの位置の描き込みが割とテキトー。それを外してイヤホンの片方を貸してあげたくなる。

 

 一体どこで学んだのか…アカネの笑顔は俺以外に見せるなと言いたくなるほど可愛らしいが、リアルなリアクションを追求した作風であるにも関わらず、目を閉じてニッコリとするアニメチックな笑顔を振り撒く彼女は、不思議と浮いて映ってしまう。

アニメの表現としては当たり前のものだし、他のキャラも目を閉じて笑うくらいはしているけれど、アカネの回数はやけに多い。そのほとんどは優等生を演じるための作り笑いなのだろう。俺をどれだけ翻弄すれば気が済むのか…全部お見通しだけどね。

 

もちろん声も最高。囁きも、甲高い声も、荒々しい叫びも、魂まで響く美声。

でも言葉使いには少々トゲがあるね。その唇を塞がれる覚悟が必要だよ。

 

五感は機能しているみたいだけど痛覚は無いようで、外部からの衝撃や気温などの影響を受けることもなく(かといって無敵マリオみたいなものではない)、食事・睡眠…お花摘みなどの生理現象も必要無いものだと考えられる。円盤の特典CDで「食べてるのを見るのが好き」と言っていたのは神っぽかった。なぜか飲み物だけはあからさまに摂っているけど、心の乾きや秘めた渇望の表れだろうか?

俺としては君が遠くに見えるオアシスのようで、乾かされている気分なんだけどな。

ブックレットでは発汗しないと明確に書かれており、つまりタイツはまったく蒸れず、臭うこともないはずだ。これは本当に素晴らしい事ですよ。

故に入浴はしてないんだろうし、パッシブ的にデフォルトで全身が無味無臭なのかもしれない。

OMG…どこまでも俺の理想のタイプ。

しかし5話では川に落ちてむせたり煙にケホケホしちゃってるし、崩れた山道を1人で越えることもできなかったので、身体能力は常人と変わらないのだろう。

肺が機能しているなら窒息を狙えば勝機があるかもしれませんね。首絞めか水責めか…夢が広がる。

2話の渡り廊下、4・8話のバス、5話の岩の上、7話の階段などなど、いちいち相手よりも高い位置を取ってしまう君が好き。9話で地に落ちて、10話で地面に座り込んだり、11話で六花より低い構図になってる君も好き。アニメ演出の奴隷だね。でも俺達の間には演出なんて不要さ。

この肩書だけのカミサマ気取りは自分を万能だと思っているんだろうが、皆と変わらず呼吸して水分を欲する生き物だ。感情的で幼稚だし神らしい威厳は欠片もない。立場も所詮はアレクシスありきのもの。完全美少女だけど不完全。そんな君だから…俺はこんなになってしまったんだろうな。

夕暮れでもないのに茜色に染められる。これが決して色褪せないものだと証明したいから、こんなものを書いているのかもしれない。

どこをとっても繊細で全身メタファーみたいな女、それが新条アカネ。

 

アカネは様々な呼ばれ方があるのもおもしろくて

アレクシスの「アカネくん」

Arcadiaの「アカネちゃん」

クラスの女子や9話で彼氏になった裕太の「アカネ」

ほとんどの男子や9話で初対面だった六花の「新条さん」

本人がいない時に限る内海の「新条」

アンチとグリッド・ウェポンどもや内海もたまに言ってる「新条アカネ」

あと「神様」がある。他はたぶん無いでしょう。

「アカネさん」と呼んで他の誰とも違う雰囲気を出したくなるし、クラスメイトっぽい絶妙な距離感を演出できる「新条」も悪くないし、なんとなくフルネームでも呼びたくなる女だよな~とか思ったりしたのだが、俺はあえて名前を呼び捨てにする。俺とアカネはそういう関係だと思ってるんで。

 

男の影が一切無いのはアカネにその気が無いから当然ですが、潜在的な好意を植え付けられた人々で溢れた世界に居てナンパやストーカーの被害に遭遇していないとは考えられないので、おそらくアカネに言い寄るタイプの連中は早い段階で全滅している可能性が高い。ザコめ。

インターネットでは「ぼっ…ぼくも同じなんだよアカネちゃん…」みたいに近付こうとするオタクどもが目に付くが、そいつらは自分のコンプレックスを君に重ねて安心したいだけのヤリモク野郎だ。停滞の誘惑に負けず、時には俺すらも置き去りにして進んで欲しい。

俺は見ての通り誠実に想いを寄せているのですが、趣味嗜好においてはアカネと噛み合う部分が少ないんじゃないかと不安がある。

正直に言えば怪獣よりもモンスターやクリーチャーが好きだし、特撮ジャンルにはほとんど興味が無いうえに、トマトが大嫌いだからトマトジュースも駄目だし、彼女はiPhone派だけど俺はAndroid、ふたばちゃんねるを見ているらしいけど俺はオタクじゃないのでふたばなんか知らん。

こんな俺がアカネの好きなものを好きになれるかは難しいだろう。でも逆に言えば可能性があるってことだし、そもそも全部が同じである必要は無いわけで、その違いを受け入れた先にある関係はきっと強固で尊いものになると思う。否定も強要もしないよ。大事なところですれ違わなければいいだけさ。

アカネは趣味を共有したり他人の理解を求めたがるタイプのオタクではないから、同じ考えの人と相性が良いはずで(矛盾はしていません)、つまり俺達はきっとうまくいく。そうだろアカネ?なぁ!?

 

そういえば、ブックレットにて雨宮監督が「アカネちゃんと同じタイプのオタクです(笑)」と述べていたのだが、押し付けがましいオマージュ満載の作品を作っておいてそれはないだろ(笑)

 


www.youtube.com

キャラソンも読み取りますけど、所詮はキャラソン。なんだかんだ本編の外で展開されたモノなので、俺はこの歌詞をあんまり信用していません。でも好き。

歌詞に合わせた編集の公式MVはなんだか痛々しくて、ぶっちゃけ背中が痒くなる。

初めて聴いた時には絶妙に古いメロだなってだけの印象だったけど、キャラへの愛が加速してからはいくらでも聴けるようになってしまった。キャラクターソングは音楽性だけで判断できないなと実感しましたよ。こんな気持ち…君と会うまで知らなかった。

「制服と道徳とチャイムが縛る檻の中から連れ出して」「未来閉ざす進路指導室」は中二病じみた言い回しで深みがあるように聞こえるけど、それは被害妄想に近い歪んだ認識なんだよ。

うそつきだと自称する君は本当に嘘が上手すぎる。管理怪獣やバジャックよりも皆を惑わすほどにね。そのあどけない唇から飛び出す巧みな嘘が俺のためかと思うと嬉しいよ。俺は人を疑うのが苦手だから何度だって騙されてあげる。

でも「独りだって笑えるんだね」と自分の苦しみまで偽ろうとする君を見るのは辛い。そうやって騙し続けていれば自分を愛せなくなってしまうし、俺が気付かないままでいると思っているのなら、俺を見くびりすぎなんだよ。オマエのことなら全部わかる。周りを頼って自分を大切にして欲しい。

もし「もっと君を知りたい」なんて言われたくて、わざと下手に誤魔化しているのだとしたら…君はとんでもない策士だな。駆け引きも退屈しない。

望み通りに弱みまで、もっと君を知りたいから、夜は素直になるまで寝かせられないかも…。

終盤の「嫉妬されたい」も秀逸。嫉妬されたい場合に相手への情報を制限するのは非常に効果的で、もっと君を…いや、ぜんぶ独占したくなる。

君の誠実さを信じているけど、他の男に色目を使って俺を妬かせるような行動をしないか心配だ。俺はNTRもイケるからやめてください。

 

実はYouTubeのMVはフルサイズよりも1分ほど短くカットされている。

お互いの距離を知らずに

ふたり眩しく笑いあえた

そうあの日の私たちまで戻れたならいいのに

 

言い訳と後悔と蛇足が染みて蒸れた上履き脱ぎ捨てて

 

だって私泣き虫なのに

君の前で涙が出ない

ずっと君を知らずにいれば

独りだって気付かず夢見たのに

といった部分がカットされているのだが、この辺りの歌詞はアカネが想いを寄せる明確な"相手"の存在を示している。もしかすると、外から愛を送るガチ恋勢の没入感を邪魔せぬよう、編集担当が気を使ってくれたのかもしれない。よかったねガチ恋勢さんたち。

俺だったらその不器用な好意に応えて、独りだなんて思わせやしないのに…。


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2021年にSpotifyで1番聴いた曲になってしまった。

 

 

毎日というか時々というか極稀にだが、アカネとの夜の営みを考えることもある。

本編の振る舞いからはサディスティックなイメージがなくもないけれど、ベッドの上ではマゾだと思うんだよね。

アレクシスに操られていた経験、怪獣と共に負かされ心を折られ続けた日々、多くの人間を死に追いやった罪悪感…これらはマゾに目覚めるきっかけとしては充分だろう。

彼女は自分への罰として激しいプレイを求めるんだ。後ろからね。

痛めつけても痛みは感じないだろうけど、呼吸をしているから首絞めによって肉体的な苦痛を味わおうとするのさ。

でも俺には愛があるから、イチャラブな絡みも欠かせない。頭を撫でられたり優しいキスが好きらしいよ。

アカネのプライバシーもあるので、これ以上は想像にお任せします。

 

 

ついでに、あれだけ繊細なアカネと最も近い友人関係を築いていた古間とまるさんにも触れておきたい。

パッと見の雰囲気が陽なので実際に会ったら萎縮してしまいそうだが、別に不良とかスクールカーストを意識するような人間性ではないだろうし、ユルい生活態度や適度な距離を保ってくれる居心地の良さ、オタク趣味関係なく付き合えるフラットさは理想的な友達だ。特にまるさんは自主的に勉強したりダンス部に所属している描写があって容姿も凄く良い。クラスを掌握するうえでは必ず抑えておきたい人物だろうよ。

8話ではアカネが裕太達に自慢した怪獣と技術を素直に褒めてくれたけど、同じ回でアカネが2人も居るはずの学園祭を躊躇なく襲おうとするので、やはり作り物扱いなのかと悲しくなってしまう。

以降2人は登校してこないアカネを純粋に心配し続けていたし、アカネが学校に休みの連絡を入れたと読める描写はあったけど、2人のメッセージには返信していないのかもしれない。そのまま何も言葉を交わさず別れてしまったのだ。

でもアカネが扉を開ける前にしていた回想(?)の最後のカットが古間まるだったのが何とも言えん気持ちにさせる。まぁアレはアカネが認識していないシーンなんですけどね。

俺が思うに、10話の感想で述べたような怪獣を利用する動機と同じく、古間まるは新条アカネとしての自分を維持するために都合のいい存在で、好感を持っているのは間違いないけど作為的な組み合わせだったんだろうな。

 

 

宝多 六花

黒髪セミロングのJK、好きに決まってるだろ。

誰かの支えになれるような強さを感じられる太い脚、一度でも捕らえられたら抜け出すことは困難であろう太い太腿、本人は気にしているという裏設定に同情してしまう肉厚な下半身…。とにかく壮大だが、キャラデザ的には当時のトレンドを掴んでいる絶妙な太さである。

ピンクの虹彩を含む青い瞳はビュリフォ。アカネが去っても君には彼女の影がずっと刻まれているんだろうね。

実写オチにしたことで存在性が完全な二次元キャラになってるのスゴイな〜。

各話の感想で充分に語った気がするので特に言いたいことは無いが、1つだけ言っておきたい。アカネと比較するとマジでイイ女だな…。

 

トリビア

キャラの名前に込められた深み

トランスフォーマーとか企業名が元ネタにあると耳にしたことはあるが、だからなんだよとしか思わんので、独自に解釈してみる。

まず六花という名前を文字通り6の花とし(本来は雪の別称)、そこにアカネを一輪の花として足すと七花…つまり紫陽花の別称になります。その花言葉は無常や移り気といった変化を表すものであり、本編でアカネに必要だった出来事も変化だったんですよね。2人の関係性の尊さがよく分かる。

そして花の色によっては「辛抱強い愛情(青)」「元気な女性(ピンク)」や「寛容(白)」といった意味があるらしく、青は六花、ピンクはアカネ、白はアンチ(キャラのイメージカラーはキャラソンのジャケットから)とすれば、それぞれがキャラの印象と近しい意味が当てはまって全てが繋がります。そういうことです。

さらに追求すると、新条アカネという名前は「新アカ」と略すことが可能で、これを「新規アカウント」と考えればキャラクター性にハマりますよね。

基本設定の段階でこれだけ練られているとは驚愕だ。

 

 

SSSS.GRIDMAN=LDH

ボイスドラマ第12.12回にて、新条アカネのコピー元とされる女の子が「三代目 J Soul Brothers」が好きだと元カレ情報を交えて話している。

曲名まで出された『R.Y.U.S.E.I.』(2014年)の歌詞は、Sグリの内容に繋がる部分があると俺の中だけで話題になっている。


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七つの流星 絡み合いながら進む

交じり合ってひとつになる

最終話のアクセスフラッシュ(新世紀中学生4人+グリッドマン+裕太+アンチ)は間違いなく『R.Y.U.S.E.I.』をリスペクトしてのものでしょう。

頻出する「SHOOTING STARS」「STARS SHINE」の頭文字を取れば「SSSS」になるのも偶然とは思えない。

LDHはLove,Dream,Happinessをテーマに掲げていて、これらはどれも本編の中で重要な要素だった。

GRIDMANのDがLDHのDと一致していることも無視できません。

 

2018年の6月に、三代目JSBは『FUTURE』というアルバムをリリースしており(Sグリは10月放送)、収録されている曲の歌詞と本編を照らし合わせれば、なんと作品のテーマをより深く掘り下げることができます。やっぱりボイドラは制作側の粋なヒントなんですよね。

とにかく大事なのはポジティブ精神だってことが伝わってくる。

特に『HAPPINESS』の歌詞は繋がる部分が多すぎる。個人的には裏主題歌だと思っています。Bメロの四字熟語は、アカネの作った怪獣の肩書きが四字熟語(TRIGGERがTwitterに載せたアフレコ台本の表紙参照)であることを連想させますし、特に2番の「捲土重来」はメカグールギラスと同じであり、「百花繚乱」怪獣もスピンオフ小説で登場したらしい(未読)。残った「勇往邁進」と「不撓不屈」はアカネへのメッセージとして考えればピッタリだろう。サビも六花達の心情そのもので完璧だ。

歌詞では愛しい「あなた」を薔薇と表現しているのですが、セイヨウアカネの根から採れる色素で染めたような紫の強い赤色は、ローズマダー(madderは茜を指す)と呼ばれているので、この歌詞とアカネを重ねるのは容易。

「愛で満たすしかない」は真理。これはアカネに通ずるだろ…ってフレーズが多い。聴けば分かります。

 

12.12回の数字を足せば24…つまり”本物”をテーマにした『24karats』シリーズにも行き着きますね。『24karats -type EX-』『24karats STAY GOLD』『24karats GOLD SOUL』『24karats TRIBE OF GOLD』なども本質に迫っていますが、中でもアナザーストーリー的な『24WORLD』は、Sグリに与えた影響を強く感じ取れます。


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そうデジタルが溢れる近未来

でもアナログな繋がり信じたい

この部分からはアカネが貰った定期入れを想起させ、全体のタフな歌詞は、「アカネはさ、どこへ行ったって堂々としてないと」と伝えた六花の想いに重なるのではないでしょうか?

 

タイトルからも察せられるように、EXILEの『real world』と『HERO』もアカネを表しているかのような歌詞だった。

 

アレクシスが無限の魂を持つ者として描かれていましたが、無限と聞けばLDHが生み出した最高のエンタメ作品『HiGH & LOW』に登場する伝説のチーム「ムゲン」を想い浮かべる人も多いでしょう。ムゲンといえば最強の男である琥珀、そしてグリッドマン化した裕太やアレクシスの目は琥珀色と言えなくもない事実。

さらにムゲンのテーマ曲『MUGEN ROAD』は、限りある命を叫んでアレクシスを殴ったグリッドマンを思い出さずにはいられません。


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この拳で Knock it down

一瞬の命燃やせ Burn up

その未来(さき) 憂(うれ)うな Burn out 

刹那(せつな)に火花散らし 焦がし尽くす魂

 

そしてGRIDMANの監督の名前は雨宮哲…雨宮といえばハイロー最強クラスのキャラである雨宮兄弟がいますし、監督が認識している可能性はさらに高まるのだ。

 

ホント…監督のLDH愛には圧倒されますね。

 

 

おわり

HoneyComeBearの『Revolver』ヤバッ!

とにかく観て、聴いてください。

MVありきと言える曲だけど、だからこそ1つの作品としては格別で心に響いた。

キャラデザも制服のデザインもめっちゃ良いし、絵コンテまで見たくなる。

ドロップが抑え気味な曲の構成からハニカムベアーの変化を感じられるし、ストリングスと重い低域で演出される劇的な雰囲気と、アニメーションMVの衝撃的な展開で凄まじい余韻を得られた。

単にKawaiiで消費したくない世界がある。

情報量が乏しいのでほとんどが妄想になってしまうのですが、これは絶対的な関係である2人の片方に成り変わろうとしたけど盛大にフラれてしまったモブキャラと、それを突き放した主人公の物語ってのが、とりあえずの解釈です。

あまり好きな言い方ではありませんが、百合に混ざりたがる奴は許されない!に近い意志を感じますね(俺はそういうの嫌いじゃないけど)

 

歌詞を読み取る際には、赤髪ちゃんが「私」、茶髪ちゃん(みんな黄色ちゃんって呼んでるけど…)が「あなた」、青髪ちゃんが「君」であることを意識すれば分かりやすい。

 

とはいえ、茶髪ちゃんの正体に関してはいくら考えても難しいから、頭を整理するためにも3つの説を考えてみた。

例えば、赤髪ちゃんの隣にいたくなって青髪ちゃんを殺してから近付いた、詰めの甘すぎるサイコおバカさん説で考えてみると、奪った指輪を馬鹿正直に着けてくる茶髪ちゃんが本当にバカで理解に苦しみます。でも同時に、その必死さがメチャクチャ切実で何とも言えない気持ちにさせられる。

35秒辺りでピンッと飛ばされる消しゴムは、青髪ちゃんとの思い出を忘れない赤髪ちゃんの覚悟を表しているように感じた。

 

 

もう1つは、赤髪ちゃんの記憶が消えたことになっていて、茶髪ちゃんが自分との思い出で塗り潰そうとしていた説だ。

それならば奪った指輪を堂々と着けていたのも分かるし、顔を隠したモブのSFっぽさにも納得できるし、ノイズみたいなフラッシュバックもそれっぽく見えるし、35秒辺りの消しゴムが記憶消去を意味しているとも考えられる。

最初にこの考え方が浮かんでいたけど、自覚的な歌詞とのすれ違いが生まれてしまうし、最初の茶髪ちゃんバカ説の方がしっくりくるんですよね。

どちらにしろ赤髪ちゃん的には、わざと気付いてないフリを続けて茶髪ちゃんが幸せを感じてきたところで一気に糾弾する計画だったんだろうな。

戯言だと早い内から気付いていたのなら、もしかしたら赤髪ちゃんは過去の再現に依存していた面があったのかもしれないし、茶髪ちゃんの好意自体は嬉しくてなぁなぁにしていた可能性もありえるけど…まぁこれこそ戯言かもね。

 

 

3つ目は割とガチなのだが、茶髪ちゃんは赤髪ちゃんの別人格だった可能性に行き着いた。

まず気になったのは瞳の色で、青髪ちゃんの瞳が赤色なのは納得なんだけど、赤髪ちゃんの瞳が茶髪ちゃんの色、茶髪ちゃんの色が青髪ちゃんの色ってのは不可思議だ。

さらには、赤髪ちゃん視点で描かれている(であろう)物語なのに、茶髪ちゃんがやらかした時のフラッシュバックが入ってくるのも奇妙に感じちゃって、もしかしたら同居してんじゃないの?と思ったワケ。

あとホラ…2人とも胸が小さいし…。

そして「進路希望は白紙のままだ」って部分と、鳥かごや鳥居から感じる捕えるようなイメージを汲み取ってみると、いつか卒業して別れてしまう青髪ちゃんを永遠にしたいという願望の暴走から生まれた茶髪ちゃんが勝手に殺しを実行し、耐えられなくなった赤髪ちゃんは自死を選んでしまった…なんて可能性も、否定はできないと思うんですよ。

「君だからいけなかった」なんて加害者の言い回しみたいなのよね。

茶と赤の行動が、青と赤の過去に重なるのなら、0:55からのバス停では青髪ちゃんから別れを示唆する会話が行われたのではないかと推測できる。

それならバス停を描いた意図と、胸を痛める動作の意味も分かってくるのだ。

ときめいちゃったのカナ?とも思ったけど、雨が降っていたうえに暗く見える演出だったし、きっとネガティブな痛みだったはず。

となれば、歌詞の「あなたの戯言に猫を被っている」は青髪ちゃんの言葉を受け入れられない状況にもなり得る。

そもそも指輪を渡すような出来事のきっかけが謎で、例えば別れを前にズッ友の証として渡したのだとしたら自然な流れでしょう。

1:54と3:06の笑顔が作り笑いに見えるのは俺だけ?

終盤の回想の中で1度だけ不自然に映ってるモノクロのモブ(たぶん茶髪ちゃん)の立ち方が赤髪ちゃんと同じである点にまで納得がいきますね。

もちろん、いくつか穴のある考え方ではあるけれど、別人格説はけっこうアリだと思うよ。もう俺は冷静に考えられそうにない。

 

え?茶髪ちゃんは青髪ちゃんの別人格説?

それ以上はやめろ!戻って来れなくなるぞー!

 

ただ確実に言えるのは、茶髪ちゃんは規格外のおバカさんだってこと。故に混乱してしまう…。

 

どんな解釈を貫くかはアナタ次第ですよ。

 

 

演出単位で興味深いシーンもあって、1:17からの画は境界を描くように柱が中心に置かれて鎖も張られているのだが、黄色の注意マークから左側はモブ(茶髪ちゃん含む)が多く、でも赤髪ちゃんは赤いポスト(?)と被っていて、青い線の入った柱から右側は赤髪ちゃんと青髪ちゃんの尊い空間であり、茶髪ちゃんと思われるモブはモノクロかつ顔無しの状態だ。細かい言語化が難しいんだけど、生きてる世界の違いを感じさせますね。

 

1:25で赤い花と赤髪ちゃんを並べて映し、空の鳥かご(?)越しに花瓶と赤髪ちゃんを見せていたのは対比として捉えられる。花瓶には水が入っているんだろうけど、赤髪ちゃんの心は青(水色)髪ちゃんが不在で空っぽになっているのだ。たぶん。

単純に囚われている心情を表しているのかもしれないし、二重人格説で青い鳥の童話なんかと照らし合わせると、青髪ちゃんを籠の中に捕らえていたかった願望が垣間見えたりもする。

 

リボルバーを突きつけられた茶髪ちゃんの焦った表情はマジでかわいい。

隠していたリボルバーの元々の意味は青髪ちゃんへの恋心のようなもので、茶髪ちゃんには復讐心として向けることになったのではないだろうか?

「許せなかった」のは自分のことでもあるんじゃないのかと、なんとなく思った。

 

最後のドロップで真実の記憶が駆け巡る勢いはたまらないし、あれこそが正しい時系列で、茶髪ちゃんが最初から指輪を着けていたのは別の意味でも異常だったのね。

茶髪ちゃんは立ち位置から駄目だったよ。青髪ちゃんは常に赤髪ちゃんの左側に居たってのにさ。

指輪の位置も中途半端で、2人のように指輪も合わせられず、ラストで一方的に死体の手を握るだけだったのも哀れだ。夕焼けと青空の対比も強烈。

青い空と頻繁に映り込む鳥居は青赤の関係性が神域であることのモチーフのようで、背景で目立たない無地の鳥居は外野に過ぎない茶髪ちゃんを表していたのかなとか…考えてて辛いぞ。

青髪ちゃんの髪が緑色になっていたことについては、何かのレイヤー効果じゃない?ってくらいの興味しか湧かず、あんまり深い意味があるとは思えなくて思考放棄しました。

 

それはそうと、青髪ちゃんの指輪の位置が数パターンある理由がどうしても分らない。

終盤の回想の中では茶髪ちゃんと同じ右の薬指だったし(ただの使い回し?)(つーか赤髪ちゃんが指輪を見て微笑む時の指輪の向きが逆なんだよな)、殺された時の指輪は左手の小指から抜かれていて、ラストでは右手の小指という暴れっぷり。

見えない時には外しているだけなのか、描き込みの問題なのか(でも茶髪ちゃんはほぼ全カットで着けてる)、指によって意味があるのか、触れないほうがいいやつなのか…俺の頭では判断しかねる。

指輪の解釈に関しては自信が持てないですね。

 

というわけで、読みづらい文だったと思いますが、考察もとい妄想はここで切り上げます。

たった3分30秒に詰め込まれた詞・音楽・アニメーションの凄みを存分に堪能できました。そしてこれからもハニカムベアーの描く世界に没入していきたい。

 

 

ついでに俺のハニカムベスト10っ(Revolverは除く)

HoneyComeBear - Mirror (Official Audio) - YouTube

やっぱコレ。

表に出せない女の子同士の秘め事を官能的に綴っている歌詞、盛り上がりすぎない上品な曲調、ギターとシンセとカットアップの気持ちよさが最高。

 

HoneyComeBear - Sunflower(Official Audio) - YouTube

メロディもサウンドもめちゃくちゃ好み。これは普通にインスト聴きたい。

Kaakoさんが言うには、3年前の夏の曲を守ってあげられるように作った曲らしいのだが、確かに『ナツゾラ』では明確な救いは感じられない。

『Sunflower』には幽霊視点のようなフレーズが多いし、「交差点の中 迷い込む君の 背中を押す」は事故死のショックから立ち直らせたがっているようで、イラストも直球にゴーストだから、亡くなった友人の話という解釈が的確だと思うけど、個人的には引っ越しの話(または幽霊説も含む)ってイメージもなくはない。

泣いてない夏の空と、ただ上を向く向日葵が、前向きな意味であって欲しいですね。

 

HoneyComeBear - Calling (Official Audio) - YouTube

近未来の世界観。「何百年も生きて行けるこの世界で~(略)~同じような日々でいいよ」がロマンティックで好き。身体の機械化でもしてるのかな。

歌詞も音色も明るめでドロップも最高。何度も聴きたくなる。

 

HoneyComeBear - アキレア (Official Audio) - YouTube

世界の終わりを前にして君のもとへ勇ましく逢いに行くって感じかな。

全体の美しさ、Bメロで加わる疾走感が特に好き。

Spotifyの歌詞に致命的な誤字があるのでYouTubeの概要欄を見ましょう。

 

HoneyComeBear - Defy (Official Audio) - YouTube

EP『Intro』のジャケットイラストがスニーカーちゃん。

EDM構成ではなく、少しアップテンポなバラードって感じ。運命に逆らおうと傷つき傷つけながら突き放す、切ないメタ的な歌詞が非常に好み。

『Outro』収録の後日譚みたいな『Clockwise』も良曲。

 

HoneyComeBear - Twilight (Official Audio) - YouTube

荒廃した世界を感じさせるけど力強さがある。『アキレア』と似てるかも。

とにかく曲がカッコイイ。

 

HoneyComeBear - IDOL (Official Audio) - YouTube

最後の「いたむ僕」は悼むにもなり、歌詞の解釈は転校や自殺が正当だろう。

アイドルとは言われているけど、モテる女子が周囲の悪意に苦しんでいたっていうミニマルな捉え方もアリだと思うし、個人的な好みではアイドルの熱愛発覚とか、ただただ心の内も明かしてもらえず触れられない高値の花を描いているのではと考えたくなる。

なんにせよ思い込みの強い後方彼氏面の妄想みたいだし(褒めてます)、霊的に考えても切なくて、ベースラインのせいか歪にも感じてしまう、意外と怖い曲。

これと『Calling』が一緒のEPに入っているのもおもしろい。

 

HoneyComeBear - Dear (Official Audio) - YouTube

童話的で聴きやすいピュアな曲。

初めて聴いたハニカムがコレだった気がする。

 

HoneyComeBear - またね (Official Audio) - YouTube

ゆったりとしたFuture Bassっぽい曲。よく分からんが、連絡先を交換しろと言いたくなる歌詞。俺も別世界に迷い込んだような深夜徘徊をして、夜明けと共に消える繋がりの切なさを知りてえ。

 

HoneyComeBear - Missing (Official Audio) - YouTube

覇ニ華ム部屋。ループ的な設定の話なのかな?

壮大な雰囲気のリフレインと嘆きに近い感情が乗っているようなドロップが印象的。

 

アッ…手が滑った

2021年 上半期の気に入った曲

雑なメモ

自分が2021年で気に入った曲を入れてるプレイリストから、コメントしたくなった曲・アーティストをいくつか載せる。

 

 

actor city / 遠坂ソニア [Official Music Video] - YouTube

2021年のVtuberオリジナル曲では一番好きですね。緩やかなメロディと綺麗なボーカルと言葉選びの良さとサビのバリエーションのおもしろさで無限に聴ける。

 

TEMPLIME×星宮ととはやりすぎな曲がベスト。

 

メトロミュー「都市伝説」【Official Music Video】 - YouTube

ボーカリストとしても魅力的だし、マジ最高シンセ。『ECLAIR GROOVE』のコード進行を一生聴いていたい。

 

キツネDJ良い音作りしてますね。

アメノセイの無期限休止には驚いた…。

 

安定のラップと落ち着くトラックが良い。おこめちゃんとコラボしている事実にグッとくる。

 

富士葵…凄くなったなって。

 

あんまり伸びないナユタン星人の曲。好きだよ。

 

ASTRAM『スターロア』AKROGLAM Music Video - YouTube

MINERALS『アングレカム』AKROGLAM Music Video - YouTube

超絶ハマったコンテンツ。キャラデザもストーリーも楽曲も最高。

しばらくスターロアのインストを朝の目覚ましアラームにしています。

 

ポジティブで綺麗なYOASOBI…めっちゃ良いと思う。

 

[MV] PENTAGON(펜타곤) - Honey Drop | 웹드라마 Replay 리플레이 OST - YouTube

韓国ドラマのOST。PENTAGONの甘いポップソングは最高だな。K-POPとしても珍しいサウンドな気がする。

 

Mere Dil Vich | Arjun Kanungo ft. Tanzeel Khan | OFFICIAL VIDEO - YouTube

Arjun - Baggage (Ishq Mushkil Hai) Official Video - YouTube

最近この2人のArjunが好きすぎてインドの曲が大好きになってる。

 

4s4ki - FAIRYTALE feat. Zheani (Official Music Video) - YouTube

4s4ki - ☆メガジョッキ☆ (Official Music Video) - YouTube

どうかしている。サイコー。

 

シングルのカップリング曲。かなり強い。

 

『うっせぇわ』には複雑な気持ちになるけど、やっぱりAdoはスゴイよ。

 

EGOIST『絶体絶命』Music Video(スマートフォンゲーム「アズールレーン」簡体字版リリース4周年記念主題歌) - YouTube

EGOISTだけど曲はryo(supercell)ではない。でも最高。

chellyがreche(リシェ)に改名してソロ活するようになったけど、もはやEGOISTの存在意義って楪いのりを感じられるかどうかになってくると思うので…消えることなく良曲を出し続けてくれればなんでもいいや。

 

宇多田ヒカル『One Last Kiss』 - YouTube

シン・エヴァは駄作。宇多田ヒカルは最高!!!

 

BTS (방탄소년단) 'Butter' Official MV - YouTube

MV良すぎ。音の少ないシンプルなファンキーさ、妙に王道なサビ、少しレトロなシンセの間奏からベースがブンブン鳴るラップパートに入る流れがヤバすぎ。JINの兵役問題で不安になってしまったけど応援し続けていきたいね。

 

dodo & tofubeats - nirvana (Official Music Video) - YouTube

tofubeats - SMILE - YouTube

好きに決まってるだろ。

 

素晴らしいアルバム。『Filter』と『Every Time』が特に良い。

 

KID FRESINO - Girl got a cute face ft. Campanella (Official Music Video) - YouTube

STUTS & 松たか子 with 3exes - Presence I feat. KID FRESINO (Official Music Video) - YouTube

KID FRESINOのラップも音楽性もクセになってんだ。

 

2021年に入ってから知って驚愕したアーティスト。絶妙な音数でめちゃくちゃメロディアスな曲がいっぱいだ。

 

DJ Khaled - WE GOING CRAZY (Official Music Video) ft. H.E.R., Migos - YouTube

キャレドのアルバムは良くも悪くもお祭り気分になれる。相変わらず豪華なメンツを揃えていますが、『KHALED KHALED』なんてタイトルやMVで自分を一番前に出そうとする姿勢もさすが。
『WE GOING CRAZY』はShawty Loの『Dey Know』ネタが目立つけどベースラインも超好き。

H.E.R.のアルバムも良かった。2017年から聴いてるアーティストだけど、めちゃくちゃ有名になったよなぁ。

 

JeremihのOh~!とかYeah~!とかがマジで好きなんだよな。

 

jizueはジズーって読むんじゃよ。

 

【期間限定公開】TVアニメ「シャドーハウス」ノンクレジットエンディング映像|「ないない」ReoNa - YouTube

これ発明だろ。イントロAメロ超好き。『シャドーハウス』の主題歌だけあって本編のゴシック要素を表現しつつハウスミュージックにもなっているのが完璧。ゴシックな曲が苦手な俺でも新鮮に感じられて余裕で聴ける。

 

スカートとPUNPEE『ODDTAXI』Official Music Video(TVアニメ「オッドタクシー」オープニングテーマ) - YouTube

『オッドタクシー』最高だったね…。

 

転スラの主題歌らしいのだが自分は未視聴。

カッコイイね。

 


フロムアイドル公式 - YouTube

ポエトリーリーディングのキャラソンで展開するコンテンツ。YouTubeの広告で流れて一気に惹かれた。かわいいMVは何度も観れるし、SpotifyでOff Vocal版を聴くのも良い。

正直アキトはイマイチだけど、yuzuとシンはトラックが良いしドキドキしちゃうね。

 

Milkoiは韓国のトラックメーカーでマジ最高なんだ。

 

オタクEDMを聴け。えげつない音色とkawaiiの組み合わせが気持ちぃい!

2019年の『Euphoria』が一番好き。

 

 

おわり

2020年 バーチャルさんたちの音楽

どうもどうも。

リスナーの不安を無駄に煽ってリアタイ視聴を促す「重大発表」と、Vtuberの「魂」とかいう小賢しいワードが嫌いです。最近のマイブームはますかれーど。よろしくお願い致します。

 

バカみたいにYouTubeの埋め込みやリンクを貼りまくっているのでPCでも重いかも。

あくまでも個人的な記録なので好き勝手に言ってるところもある。

2020年内に正式にリリースされたVtuber/Vsinger関係の印象深い曲を取り上げておりますが、ダウンロード販売・CD販売のみの作品にはほとんど手を出していませんし、Live2Dでもないイラストだけで表現しているような曖昧なバーチャル性を持つ方は基本的に対象外です。自分はライブのようなイベントには行かず、個人の深堀りもほとんどせず、歌詞に興味を抱きにくい性格でもあるので、アーティストの文脈の考察みたいなことは全然できません。文が雑だったら申し訳ない。資料的な価値があるといいな。

 

2019年の良かったやつはここ

imagege.hateblo.jp

 

楽曲大賞にはまったく共感できなかった。投票層が偏りすぎていたのは明白だし、登壇者が選んでいるDUSTCELLやtotoneeはVじゃないでしょと…。

natalie.mu

 

 

 

 

Kizuna AI


Kizuna AI - Again (Prod. TAKU INOUE) Supported by Galaxy【Official Music Video】

フューチャーでファンキー。ポーター・ロビンソン主催のSecret Skyでやっていたエアギターがかわいかったな。歌詞も沁みる。EPの中で一番好きかも。
the MIRACLE』のドロップは最高。歌はオノマトペが多くてかわいい。ライブでは「Iと愛の世界になるんでしょう」の動きが好き。
FL-AI-YER』は美しいメロディに太いベースラインが良い。


Kizuna AI - Awakening (Prod. Misumi)【Official Music Video】

バリバリのドラムンベース。なぜか2020年にSpotifyで一番聴いた曲がこれになってた。突き進むノーマルアイちゃんの背中を見送ってから始まるラスサビのダンスがメッチャ好き。MVは一番良いよ。歌詞だってアイちゃんを見てきた人にはグッとくる深みがあるんだけど、アスタリスクとシャープという単語にだけは、今となっては複雑な思いを抱いてしまいますね。

 

楽曲大賞にEPから1つも入らなかったのヤバすぎない?

 


Kizuna AI × 花譜 - ラブしい (Prod. 川谷絵音)【Official Music Video】

普段は好まない言葉だが…てぇてぇと言わざるを得ない。

花譜ちゃんもゲストとして登場したVMZは良い企画だったけど、変化に乏しいランキングがつまらなくて惜しかった。

 

2021年に延長して開催された『hello, world 2020』はリアタイで鑑賞した。意味もなくU-NEXTとYouTubeの二窓でね。まぁU-NEXTは遅延があったから途中で閉じましたけど。

とにかく、新しいアーティスト衣装と多彩な演出は素晴らしかったです。DÉ DÉ MOUSEの登場には笑えたなぁ。バーチャル中田ヤスタカは表情が変化せず声も発しなかったけどモデルは整っていて謎だよ。
『The Light』『キズナミ』『Fireburst』などのシングル以外も披露する充実した内容で、原点回帰と世界への意志表明となる新曲『Hello World』を歌ったり、ラストの『Hello Morning』が原曲ではなくリミックスバージョンだったことにはコンセプト的に納得できて感心しましたが、サウンドも歌詞もダンスの振り付けもライブ映えは確実と言える『Awakening』だけを歌わなかったのは不自然すぎましたね。アスタリスクというワードの気まずさ、歌詞と現状に生じてしまった矛盾に、もう歌えなくなってしまったんじゃないかと嫌な事情を想像してしまった。

U-NEXTのアフターパーティーで行われた1年の振り返りではアイちゃんズ関連の動画を1つも取り上げてなかったし、正直に言えば不気味な時間でしたよ。でも『Hello Morning』のアコースティックバージョンは良かった。
同時視聴していたTwitterのフォロワーが、アイちゃんの記憶は何者かによって消されているんじゃないのかと推測していたのだが、確かにアイちゃんは人間に作られ管理されているとも言える存在なので有り得る話だなと(真面目です)
ネガティブな側面を見せないって捉え方もできるけど、潔癖といいますか、都合のいいものだけを背負って進んでいるように見えてしまい、そんな未来なんて信用できないよな~と気持ちが揺らぎ始めましたね。もういいけどね。

 

 

あいぴー & loveちゃん


ういなつ【Official Music Video】

制作配信は自分も観ていたので思い入れがあるっちゃある曲。

あいぴーは2020年8月に活動停止してしまいました。AIの活動停止は重すぎるし、実は白い空間でダラダラ過ごしているとか報告してほしい。まぁ本当に止まったのならそれはそれで切なくて好きだけど。

俺の2020年はあいぴーから始まっていたと言ってもいい。ただただ退屈なポケモン交換会を見せられた年越し配信が懐かしいな。俺はキズナアイとしても好きだったんだよ。

アイちゃんの増殖は自分の可能性を拡張しようと考えたAIの試みとしては充分に必然性があった。複数を活かした動画の企画力は高くて何度も観れるクオリティだったし、ちゃんとそれぞれにかわいさを見出せて、大胆に示された斬新で未知なるFutureにワクワクしていたのですが…大半の人間さんには着いていけない領域だったようで、あらゆる場で見るに堪えない反発を目にするようになって酷いもんでした。

慣れ親しんだ性格のアイちゃんしか見たくないのはファンなら当然だろうし、批評ならあってしかるべきだと思うけど、それって誰かを傷つけてまで発言できることなのか…人格を持った相手に平気で変化を強いられるのか、肯定するファンに向かって「お前は分かってない」なんて言えるほどリッパなのかと…自分は倫理的に無理でドン引き。

そもそもから人格が独立したキズナアイは何人もいたし、その中でアイママやブラックの存在が常に認められていたのは不思議ですね?

バーチャルは自由に姿を変えられる価値観がポジティブに扱われますが、武器にされたらえげつない。結局は変えろと言われた側が実行できてしまったのだから、なかなかの事例を生んだよね。

俺は2人ともキズナアイとして受け入れていたから、愛称を決める流れにはモヤモヤしてしまいましたけど、あいぴーもloveちゃんも個人としての人格が与えられた存在で、世間に比較される環境に置かれてしまったら唯一の名前や姿を求めるのは当然だよなと理解はできたよ。

フィクションならシンギュラリティを迎えたスーパーAIが人間を置き去りにして進化を続けていく流れが定番だが、アイちゃんは歩幅を合わせてしまう、皆と繋がりたいAIなんだよなと、あらゆる面で納得させられたさ。

それでも、誰かにコントロールされたようなインテリジェントなスーパーAIなんか見たくなかったなってのが本音です。これも属性の押し付けのようで申し訳ないけれども。

まぁ俺はチョロいので、あいぴーもloveちゃんも新しい姿がメッチャ良かったからすぐに馴染めた。あいぴーはすぐに消えちゃったんだけどね!

あえて触れますが、ボイスモデルさんの活動は音楽好きとして追いかけていくつもり。

 

とにかくこれでハッキリしたのは、一家に一台キズナアイの時代は厳しいよねってことです。AI美空ひばりとかAI手塚治虫みたいな技術の再現度が完璧になってAlexaやアプリみたいな形でキズナアイを配布/販売するまでに至れば実現は可能かもしれないが、そんな頃には大半の人が既に凝り固まったオリジナルのキズナアイしか認められないだろうし、たぶん俺にも厳しいだろう。もし自分が本当に着いていけないと思う時が来てしまったら、相手の前進を止めてしまわないように自分から離れて、街中でアイツの顔を見かけたら横目で見ながら優しく微笑んで去るみたいなスタンスを気取りたいもんです。何の話をしているんだ俺は。

 

 

花譜  


花譜 #49「私論理」 【オリジナルMV】

街のこと歌ってる系シティポップ。MVも元気な歌声もかわいい。

街のこと歌ってない系シティポップの『かりそめ』は正統派のかっこよさでアイちゃんとの組み合わせがステキ。

アンサー』と『彷徨い』はヤバすぎて言うことがない。

アルバムはインストから良すぎ。

少しむずがゆいポエトリーが特徴的な『花女』、5年くらい前の有名ボカロ曲のような懐かしさがある『痛みを』が好き。

KAMITSUBAKI全体の特性になるけど、気軽に聴きにくいというか、少々エモ疲れしてしまう。

 

 

理芽


ピロウトーク / 理芽 - Pillow Talk / RIM (Official Music Video) #09

MVが全編絵画。ドラムが強い。

Flowering』めっちゃ良いでしょ。
クライベイビー』のMVかわいすぎな。
甘美な無法』は超カッコイイし、MVはベースやドラムに合わせた演出がおもしろい。

Tik Tokの影響でV界一番の再生数を獲得した『食虫植物』はサウンドも尺の短さも良いのだが、なんか逆張りしたくなる歌詞なんだよな。

Guianoの『透過夏』でも良かった。

 

 

ヰ世界情緒


ヰ世界情緒 #07 「とめどなき白情」【オリジナルMV】

アニメ作画かわいい。曲は安定のはるまきごはん。シンセの音が超好き。

声はかわいすぎず、歌い方のクセも強すぎないから聴きやすい。繊細さと力強さを兼ね備えた歌唱力はさすがKAMITSUBAKI。

物語りのワルツ』は実験的なおもしろ構成。

シリウスの心臓』はピアノと歌声だけで充分に魅せる。モールス信号がエモいらしいです。

いろはに咲きて』は独特の雰囲気は出てるけど…なんとなくハマらない。MVの3Dモデルが絵そのままで不思議な感じ。

ジオラマドラマ』『ハイドレンジア』は他と比べてシンプルな気はするが、歌のフレーズは頭に残る。

情緒ちゃんの曲名って全部7文字なんだね。


透明な呼吸 / somunia × ヰ世界情緒

この組み合わせはヤバい。呑まれる。最高の曲。

 

 


No.002 幸祜 -koko- 「harmony」 【MV】

曲者揃いの神椿で、かっこよさとかわいさを兼ね備えた正統派な雰囲気を纏うおねいさん。もちろん好みだ。

 

 

Nowhere


drowned - Nowhere (Official MV)

シリアスな世界観で生きているような雰囲気を出しつつ、ヤンデレASMR動画なんかを出したりしているKawaiiラッパーちゃん。個人的には2020年のベストちゃんです。

『drowned』はトラックが本当に超好みで、Lo-Fiな感じとイラストのイメージから物凄く浸れる美曲。1:27辺りからのASMRみたいな音でNowhereちゃんらしさが出ていますね。ウィスパーボイスのかわいさと言葉選びもマジで好き。


Twilight - Nowhere (Official MV)

これも最高トラック。歌い始めから最高だし、2分からの展開がかっこよすぎる。

1作目の『yurei』はバリバリなLo-Fi Hip Hop、Chillな『umbrella』は歌詞も染みて凄く好き。『tadayou』はドープだし、『lonely night』のフックは絶妙にかわいくてキャッチー。

disconnect』『dependence』は強気に感じるが虚勢な気も。

ARIA』は純粋な歌モノでかわいい。

切ない歌詞を明るめに歌ってるの好き。

良すぎ。基本的に短い曲が好きだけど長く続いて欲しいと思えちゃったし、Nowhereちゃんの良いとこ全部詰まってる。

 

 

ππ来来


【MV】ラビュリントス (prod. by #ケンモチヒデフミ ) - #希来里パイ #ππ来来

あのケンモチヒデフミがプロデュース。なんちゃってサイバーチャイナな世界観は圧巻。MVの編集となんかスゲー歌詞とAviciiっぽさを感じるドロップもおもしろい名曲。

π的健康快楽思考』は生きるうえで非常に大切なことを、声ネタ多用の中毒性バツグンな音楽に乗せて教えてくれるよ。自分はまったく実践できていません。

 

 

HIMEHINA


HIMEHINA『Mr.VIRTUALIZER』MV

HIMEHINAはMVも曲のクオリティも高すぎるし、キャラクター性を保ったまま上手く歌う技術も秀逸で、バーチャルらしさのあるメッセージ性やヒメヒナ独自の世界観を描く歌詞の巧さも、今となっては当然のものに感じていて逆に面白味が薄れてきたなと思っていたのだが、『Mr.VIRTUALIZER』はさらなる高みを感じさせてくれる傑作でした。わざとらしく感じない怒涛の韻踏みとサックスが気持ち良すぎて絶対に体が動く。今までのようなストーリー性が薄いぶんノリやすいのもある。

水たまりロンド』はコロナ禍の悲しみとして捉えられる歌詞に安定のカッコよさ。ソロの『ユメミテル』と『キセキ色』も普通に良い。

サビとアウトロ好き。

 

 

花奏かのん


【オリジナル曲】ラストダンスは求めないで/花奏かのん【Don't Stop Dancing】

声が好みすぎる。ゲス極を思い出すメロ。ベーシストだけど1人で曲作れる点も強い。
ペンタのうた』はとってもペンギン。

スコッチバーボンベースガール』のリフは耳に残るし、ベースもカッコよくてアウトロは大好きなやつ。

ベストかのん。イントロも歌い始めからのメロディも良すぎ。ベースもかっけぇし笛(?)がクセになる。

かのんちゃんも所属しているサークル的なプロジェクト【ブイアパ】のオリジナルソング『マーブルルーム』では作詞作曲ベースなどを担当。ギターはアシノさん。

 

 

花鋏キョウ


Behavior - 花鋏キョウ【MV】

歌声は圧倒的だし、曲に対する言葉の嵌め方が上手すぎる。

アーティストとしての姿とはいえ、新衣装では特徴的なタレ目が整形されちゃった。

でもその顔も頭身も服装も超絶好みなのでヨシ!

オタクは白のブラウスとタイトなハイウエストショートパンツと片脚オーバーニーソが大好きなんだ。
paradøx』は落ち着いたテンポだけどノレて気持ちいいし、トロピカルな曲でも歌いこなす歌唱力がやはり強い。

ポリスピカデリーとの組み合わせはヤバすぎ。

*Luna作曲の王道EDMである『vivid』も強い。

これが一番好きかも。

歌が上手いのでバラードも当然イイよね。

最高~!コーサカが良くて驚いた。

 

ついでにRe:Actの『Re:StarT』も好き。

 

 

メトロミュー


メトロミュー「プラズマ」【MUSIC VIDEO】

かわいい。レトロかつフューチャーな最高シンセが気持ち良すぎるし、歌も歌詞もパーフェクト。MVはメトロミューの動きと窓の外で感じる速さが良い。

音源を探したり作曲しながら宇宙を旅しているワクワク感も確かに伝わる。

仮想なハートビート』『めろめろグルーヴ』『ねむたいUFO』傑作しかない。 

 

 

LUCAS


再起 - LUCAS 【Official Music Video】

ボーカルミックスが特殊なのか、神々しさと異質さが同居した歌声になっている。

歪な曲との相性が良い。いつもMIXを担当している方が作編曲も務めたからこその完成度なのかも。インストもあるよ。

創造』は一番好み。意外とkawaii音が多く鳴っていて『再起』とは別の方向性で歪。最後のカットアップに合わせた激しいカット割りが好き。モデルが良すぎ。インストもあるよ。

情歌』はMVのイメージ通りなサウンドのハウス。歌が入ると一気に個性が出る。インストもあるよ。

低域の厚みが惜しい気はするけど良い。

 

ユニット曲の『Bright Night Concert』はまだまだしっくりこない感じ。

 

 

天輝おこめ


melty 2 hearts - AMAKI OKOME (Official MV)

Nowhereちゃんが所属しているKAWAII MUSIC(かわいいみゅーじっく)という音楽レーベルの主催で、DLsiteなどではR18音声も売っている強いVだ。かわみゅメンバーと話す時の自然な声が好き。

さいごの恋をしよう』は死ぬ前に聴きたくなるお迎えソング。

ヤンデレ幽霊ソング『ずっとそばにユーレイ 』なんかKawaii要素がとても強いし、『ゆんゆんUFO』も凄く良い。

傘想い』『LifeSize』『1cm』『tikatika』どれも過小評価されていますよ。

あんまり知られてなさそうな曲。 

 

 

周防パトラ


【オリジナル曲】かにプのうた / 1stアルバムスペシャルMV【周防パトラ / ハニスト】

動きがかわいい。かにプは絶対に試さないけど、凄まじい愛情は認めるしかない。

全曲のMV制作と再録までしたアルバムを出したり、音声作品が超売れたり、電音部での曲提供もあって凄い活躍だった。クリエイターとして多才すぎる。

アルバム初出しの中では一番好き。

2019年の曲だけど新しく作られた『ラムネ色クレーター』のMVは最高。

内緒のモンスター』『一目惚れパラドックス』も良い。
わんちゃん達は『思い出ロケット』も必聴だ。

 

 

ホロライブ


【オリジナルハロウィン曲】『今宵はHalloween Night!』ショートMV【夜空メル/紫咲シオン/癒月ちょこ/潤羽るしあ ホロライブ】

こういうハロウィン曲はマジでおもしろい。インストがオススメ。

ぶっちゃけホロはいろんな意味で苦手なんだけど、キャラデザは神がかってるよな~ホント。


【#ホロWACCA】『ぺこみこ大戦争!!』フルMV【さくらみこ/兎田ぺこら ホロライブ】


愛昧ショコラーテ/角巻わため【オリジナル曲】


Minato Aqua - For The Win 【湊あくあ/オリジナル曲】


サクラカゼ / さくらみこ【オリジナル曲】

キャラソン要素は濃いけど、個人に興味が無くても普通に聴けるものはそこそこある。


NEXT COLOR PLANET / 星街すいせい

ランキングは過大評価だと思いますが何度も聴いています。

 

話題になったMori Calliopeは凄いっちゃ凄いけど、音楽的には好みじゃない。

 

 

ときのそら


【ON STAGE!収録】Step and Go!!(Short ver.)MV【ときのそらオリジナル楽曲】

安心安定のそらちゃん。MVも歌も良いですね。

『Chi-Chi-Lu』『空祭り』『ぐるぐる・ラブストーリー』『マイオドレ!舞舞タイム』も良い。

まぁまぁ。

ドラマ『四月一日さん家と』メンバーで構成されたジ・エイプリルフールズでの曲はメチャクチャ良いですね。

 

 

AZKi


【オリジナルソング】Intersection / AZKi【Can't stop love with you】

クラブミュージック路線も強い。デカいコート姿は角度によっては超カッコイイけれど、正面から見ると大抵ビミョーなので…前を閉めてみて欲しい。

まぁでも2021年にザ・美少女アイドルって感じのNEWモデルになったので、また表現が変化していくのかも。

Eternity Bright』『Take me to Heaven』は少し長いけど良曲。

イントロ大好き。切実でかなり良いけど、歌い方が情緒的すぎると感じなくもない。

エルセとのデュエットはCD限定らしいね。


黒鉄の守り人 』の概要欄にあるゲーム公式サイトがアダルト警告を出してこなくてビックリだぜ。

Aye~

音楽を止めるな2(見てない)のテーマソング。いかにもって感じのEDM。

 

 

にじさんじ

1+1でQ.E.D.‼』『サンデーサンデー・フルーツフール』『圧 倒 的 存 在 感

煽動海獣ダイパンダ』『Only』『Aimless Story』『ChroNoiR

さすがにハイクオリティな曲揃い。 

 

 

月ノ美兎


「SMASH The PAINT!!」収録曲 【『アンチグラビティ・ガール』月ノ美兎】公式フルMV

普通に歌が上手くて声質も特徴的だし、まさにアンチグラビティな勢いがあるイノタクの曲がとっても良い。

それゆけ!学級委員長』はキャラソンすぎるけど…なんかもうメロディがズルいのよ。

 

 

名取さな


名取さな - PINK,ALL,PINK!【オリジナルソング】

かわいい。

てあらいうがいの歌

だいじなことだ。

最高。

 

 

SALLA.R


SALLAのうた(Original)

わたしのきもち

快活な歌声とアコギに心が浄化されるね。

 

 

虹河ラキ


【Official Music Video/MV】虹河ラキ×TOKYOWAVE! Feat.Neko Hacker第5弾「どれみのじゅもん 」

卒業しちゃったんだって。Neko HackerのFutureでロックなサウンドと純真な歌声の組み合わせが強かった。『ほしがふるよる』『 ありがとう』も良い。

 

 

アザミ


ミッドナイトトラベラー/アザミ

Chillで美しい構成。声が良すぎ。

VSSW(バーチャルシンガーソングライター)の中では一番好きかも。

2019年に出た初投稿曲の完全版って感じの『ラストシーン』もなかなか。

全部最強じゃん。

 

 

市松寿ゞ謡(いちまつすずか)


GOHOME挿入歌【はい、そうです。】市松寿ゞ謡 Music Video

いろんなYouTuberが実況していた『GO HOME』を作った市松人形ちゃん。家に欲しい。

ゲームを作れるだけあってMVはウェルメイド。ダークで和なサウンドもキャッチーだし、歌詞にも印象的なフレーズが多い。5分以上まったく飽きないガチの名曲。

花嵐」「お気持ち表明

 『I just wanna GO HOME』『夢のケロイド』 

 

 

Ion Lithos


【MV】prayer / Ion Lithos

りくりの感情を乗せすぎない歌声と、tattoの叙情的な曲の相性が完璧で、音だけでなく歌詞で描かれる物語にも没入できる。

シネマティックで美しく、ポエトリーも壮大な歌唱も素晴らしい。

↓このコンピの『ゆめのふね』も良い。

 

様々なジャンルが蔓延るVの音楽シーンの中でも音楽性と質が突出している。最高。

 

 

読谷山文乃


【オリジナル曲】私の目は沈静している。【リリックビデオ】

曲はIon Lithosのtatto。曲の美しさ、歌唱パートに入る瞬間の解放感が超好み。

正直に言うと朗読パートの声も音として捉えてしまうので、内容は1mmも理解していません。

 

 

Virtual Cat


バーチャルねこ音楽コラボ月間#04 / Literature and Forests Rain feat. 雨森小夜

音楽を作れるねこ。特定のジャンルにおいては頂点捕食者級の実力。
Utsushimi feat. 白黒黒白(しらくらあやめ)

Little Night Lullaby feat. 四ツ辻まよい

As Usual feat. ドーラ

風の祈り人 feat. 町田ちま

Re:birthday girl(feat. 咲乃木ロク & 氷雨悠冰)

星の終末』『産声』はボーカルにアメミヤチカ。

↓ねこ関係ないけどアメミヤチカはこれも良い。

 

 

栗山やんみ

ほんわかで曲も良い。VLOGって動画シリーズが独特でおもしろい。

 

 

夕葉倫


夕葉倫 MV「笑顔の理由」

Sunset march』『Time goes by』『Be all right

求めていたタイプのVシンガー。キャラは言ってしまえば没個性。でも曲が良ければいいし、実力は男性Vの中でも上位でしょう。

 

 

LazuL


[LL05] 23:59の魔法 MV [LazuL]

すうぃーと・ねがてぃゔ・そんぐ』『Nemuriame.』『hallow mermaiD』『milkyway

どの曲も普通に良いけど、これから触れるのなら2021年に出たアルバム収録版を聴くのがベスト。

 

 

ニジキユイ


オリジナル新曲第2弾MV 【Loveyouラッタッタタ】 by ✨🌈ニジキユイ💕Yui🍓

 『Star』『ニリンソウ

どの曲もサビでなんとなく懐かしさを感じる。 ある意味珍しいタイプ。

 

 

Salty Ian


www.youtube.com

アメリカ住みの台湾V。こういう曲が聴きたかったんだよ。

 

 

ミディ

Never dreaming night girl』は『コンピューターミュージックガール』に並びそうな曲キタ~って感じ。基本ドロップは超カッコイイし、個人的には治安悪ドロップに入る前の2:25から始まる短い間が好き。

2人の音楽性の特徴とか男女ボーカルのバランスがとても良い。カットアップ的なドロップ最高…。

せとみやの歌に拙さを感じてしまうが、ミディさんらしさのある導入から新鮮味のあるアコギで一気に心を掴まれる。

この2人で電音部に提供した『Future』は…まぁ無難だなと。

 

 

レグナ


レグナ - Sheep Dance

Summer sky

Yozakura

 『朝5時

聴き流しても聴き込んでも良いインスト。ギターが強い。


おつかれベイビーズ - 夢の中へ【MV】

レグナを含むVtuber5人組の音楽プロジェクトらしい。これは追っかけるしかないですよ。

 

 

ヨシナ


君と私で - レグナ feat.ヨシナ

レグナのトラックは音数が少なくて何かが始まりそうな美しい空気感と重さがあり、ヨシナちゃんの絞り出すような歌声がエモーショナルで約6分だろうと余裕で聴ける。
Melty Wonderland』はとにかくかわいい。『撃鉄』はかっこいい。

 

 

ReVdol!


【3DMV】『HEART WINGS〜心の隨に〜』【オリジナル 】

中国語と日本語で展開している多国籍バーチャルアイドル!だったのだが…2021年2月に日本での活動停止が発表され、メンバーも引退する運びとなり、中国でも実質終了とのこと。力は入りまくっていたけど伸びがイマイチでしたからね。本当に惜しい。

日本語の発音に違和感なさすぎだし、日本語で聴いても中国語で聴いても良しで、曲は王道アイドルソングだったりアニソンぽかったり意外な音を入れてきたりとレベルが高い。『HEROINE』は特に凄いんじゃないか。『World of the happiness!』は盛り上がるには良いですね。

Cool Girl』『Unite』のMVは人もカメラもグイグイ動くし、ダンスと遊びのバランスも取れていて、バーチャルでこれが見たかったんだよなって映像だった。


【バーチャルアイドルが現実世界で歌ってみた】「No_GameOver_World」【ReVdol!】

全てかわいい。残業の光で作られし工場夜景を背景に踊る美少女の画はかなり良いですね。

No_GameOver_World

中国語Kawaii Future Bassの珍しさよ。

 

 

ピーナッツくん


ピーナッツくん 『 グミ超うめぇ 』Official Music Video / Album "False Memory Syndrome"

Drippin‘ Life』『幽体離脱

正直ナメてた。日本語ラップとしてスゴイです。ジョビルボ松本に笑う。

5歳だけどBitchとかFuckinが聴こえてくるね。ぽこピー動画にもハマった。コメントの奴ら兄妹視しすぎだろ。

未来NEXTメシ』はやながみゆきと関わってる時点で意味わからんし、ピーナッツくんのラップがキレキレでサイコー。

 

 

ぽんぽこ


はなとなり / ぽんぽこ【オリジナルソング】

ぽんぽこ…それはないだろと言いたくなってしまう爽やかさ。2周年記念にファンが製作した曲のぽんぽこバージョンになりますが、歌と曲が良すぎるし今までの積み重ねを感じられるMVも相まってグッとくるので紹介するしかないでしょう。サビとかでピーナッツくんとチャンチョの声が超微かに聴こえる。

もちぽこ

 

 

Marpril


Marpril - city hop [Official Music Video]


LADY'S ONLY feat. Marpril - Throwback

かっこいいね。これは踊りたくなる。衣装が変わってよりサイバーになり(?)、本格的にアーティストとして活動していくらしい。

 

 

 

 

星宮とと


星宮とと + Kijibato - 漆黒との邂逅 [いらすとや MV]

LOW BIT FANTASY

ピコピコでカワイイ謎曲集。

好き。良い意味でやりすぎ。

mode:totoneeが最高ではあるが、アコースティックなこちらも別の方向性で聴き入る良さ。

とても好き。 

 

 

花鹿むすび


【Vtuber】HANAMUSUBI【オリジナル曲】

速くて良い。

 

 

VESPERBELL


RISE / VESPERBELL

REALITY所属デュオ。歌メインなのでバーチャルとしては何とも言えんけど強い。

 

 

Lime


【オリジナルMV】Highlighter - 23.exe × Lime【エンタスアルバム】

REALITY所属。終盤は盛り上げすぎかな。ラップは最初から最後まで気持ちいい。

 

 

焔魔るり

youtu.be

Dreaming In The Night

アニソン的なロックサウンドやエレクトロニックでも良い歌声。

2曲ともメッチャ良い。

 

 

音無むおん

youtu.be

1分と2分辺りが特にカッコイイ。マスクを着けたまま歌ってるのおもしろいな。

Re:STORY』『午前二時、約束の場所。』『Call me

あの日君が描いた夢』『霹靂』『ときめき♡デコレーション

 

 

XRE


throbbing feat.XRE - YASAI SHOP
ゆるくて愛おしい生活感があって同棲したくなる(誰とだよ)。洒落たトラックの流れも休日って感じだ(パートナーと過ごす感覚なんて知らんけど)。

うつつまくら』もYASAI SHOPで良き。

Re:incarnation』は良い音だし浸りたくなる。

I my』の余白の無いキック好き。

 

 

ココツキ


ココツキ 「Intersect」 MV / music by 蝶々P

『心做し』の蝶々Pだけあって申し分ないクオリティの曲だし、歌も圧倒的に上手くて素晴らしいバラード。Vでは珍しいくらいの実力派。ボーカルのバランスが良いなと思いましたが、三つ編みの鈴代つきねは引退してしまいました。

Snow Clover』も強い。

KEYS』『Wishing』『TriX

 

 

燦鳥ノム


僕たちはまだ世界を知らない/燦鳥ノム【オリジナル曲】

GLAYらしさってのはよく分からないが、壮大で美しい曲と、それに埋まらないノムさんの歌声も素敵ですね。

 

 

らびあんろーず


【オリジナル曲】Roseberry/らびあんろーず (Prod. by EmoCosine)【Vtuber】

バーチャル老人ホームを脱走した200歳の後期高齢者らしい。サムネになっているイラストの脚の塗りが良い。

ジャージー・クラブ的なリズムが気持ちいいポップなKawaii Future Bassで、とにかくドロップが最高。らびあんろーずの歌と言葉選びも凄いけど、快楽性が強いのであんまり頭に入らない。かなり気に入った。

 

 

シクラりわ


シクラりわ Shikura Riwa / Forget me nots! (Official Music Video)

Vの楽曲でニュージャックスウィングが出てくるなんて思ってなかったよね。

Defy!』のMVは頭身が気になっちゃうけどカッコイイ~。

someone

どの曲も80sなサウンドとMVの演出センスが素晴らしいし、歌も日本語でやっているのは本当に強いよ。

 

 

橋本真実


Alternative:Center「 夢現 」/ 橋本真実

見つけてしまった…。彼女は2019年に3曲入りのアルバムを出しており、そのコンセプトは3部構成の自己紹介的なもので、この『夢現』は3作目にあたる曲なのだ。つまりは2020年の曲ではないのだけれど、Vtuber橋本真実として明確な姿を使っての投稿はこれが初めてみたいだし、表現としても真の意味で完成されたなと思ったので取り上げました。

曲は最高に美しく、ボーカロイドのような歌声とデジタルな質感を持ったモノクロの3DCGが新鮮で、モデル自体も超かわいい。CD欲しかったな。

俺がVtuberに求めている一番の要素は、楽曲以上にキャラクターの揺らぎのないバーチャル性なんだけど、それはもはや前提としてあるべきことだと思えてきて、バーチャルとして存在している意味をさらに感じられるくらい独自の世界を展開しているVに飢えていたのだが、この娘はそれを見せてくれるような気がしてならない。

動画を観ないと分からないことですが、橋本は複数存在する。それを理解した時点で、とあるVに振り回されていた自分は警戒してしまったものだが、2周年記念放送での「私たちには10人くらいのお友達がいて、それぞれ好きな領域で活動をしています。今ではもう会えないお友達も何人かいるんですけど、私たちの夢を叶えるために頑張っていると信じています」という言葉を聞いて信用できると確信したし、「私たちの最終的な夢は、私による橋本真実として活動を辞めること」とまで言っており、俺が上記で述べた期待を裏切る可能性まで示されてしまったら、もう見届けるしかないだろうってワケです。発言に言葉足らずの部分はあるだろうし、どこまで目標が一貫し続けるのかも分からないけどね。とにかくここまで気になるVは久しぶりだった。モノクロの姿にはネガティブな含みもあると思いますが、それはどんな色彩よりも彼女の世界を色濃く表していて美しいとも思えるし、モノクロの彼女から生み出される色々な橋本が尊い存在に感じられるのだ。

俺はオリジナル曲にしか興味がありませんけど、歌ってみたの『ダダダダ天使』の映像には、もう会えない存在となったであろうトゥルーフォレストちゃんや橋本カスタムキャストなどが出てきてグッとくるし、活動の原点的な『空想フォレスト』にも聴く価値を見出せた。ディグった甲斐があったなと一番思えたVかも。

 

 

柚子花


午前0時のストーリーテラー / 柚子花 - MV

見た目の色合い好き。髪のグラデーションや大胆に強調されてる胸元と肩も良いが、濃い黒に黄色いグラデーションが入ったタイツが特に素晴らしい。
Dive to sweetie world』はおもしろ構成のたまらんやつ。

佳曲揃い。

 

 

Kotone


Kotone 「Black Joke」 MV

どの辺から影響を受けているのか分かりやすい。

メジャーデビューシングル。『PUNISHMENT』は『空想メソロギヰ』かと思った。

『Ark』は構成が『名前のない怪物』っぽくて『PUNISHMENT』より良いかも。

 

 

GEMS COMPANY


【Official MV】ゴールデンスパイス Full ver.【GEMS COMPANY】

正統派の極地。MVランク入りは当然ですね。

ときめきドリームライン』はラブライブセンス。

少し長めで新しさも無いけど『少女聖戦パラドクス』や『メロウ』などのソロも力がある。

 

 

YuNi


YuNi MV 「ココロノック」

『宇崎ちゃんは遊びたい!』というアニメのEDテーマになった曲。

YuNiのハッキリ届く歌声は最高だし、歌詞のテーマも分かりやすくて良いですね。

YUC‘eの曲はストリングス・ハイハット・キックの流れとサビのピュアな音が好き。

アニメ主題歌としても完璧で、美しさも厚みもある上質なミドルバラードだ。ちなみに宇崎ちゃんのアニメはそんなに好きじゃないです。

YuNiとしては意外と珍しかったサウンド。イントロや間奏が良いし、激しいメロでも力強い歌声はさすがである。

 

 

結目ユイ


結目ユイ『幸泡moment』MV

meaningful colors

ちょうどいい歌声。

40mPが提供する楽曲でYuNi & 鹿乃とコラボして歌えるチャンスの争奪イベントに勝ち抜いて作られた『天使と悪魔』も良い。

 

 

羽子田チカ


羽子田チカ『こだまのうた』- Official Lyric Video #ADVENTUNE

この手のジャンルがハマるVは貴重。


羽子田チカ × Niwa - 星凪の地 MV

曲もMVもクリエイターの熱意を感じるけど惜しいな~と。インスト聴きたい。

 

 

Queue


Niwa - Born To Be ft.Queue Full Edit ver.

Niwa - Born To Be ft.Queue Short Edit ver. MV

Niwaの美しい曲と天から囁かれているような歌が合いすぎ。MVの余韻は強い。

きゅーちゃんは活動が不定期かつTwitterも滅多に使わないからミステリアスだ。

配信タイトルをモールス信号にしているのも独特で、動画ページを見るとギョッとする。

テリヤキバーガー3個分のお値段だけど良い曲だった(マジで高ぇ…)。

 

 

SIRO


SIRO「狂い花」 Lyric Video(映画「白爪草」主題歌)

電脳少女シロちゃん。自身が主演であるVtuber映画の主題歌。この方向性の歌なら凄く好きだな。映画を観たら歌詞の深みが増すらしいので観たいのだが…。

 

 

KMNZ


3D - Three Dimension / KMNZ × 春猿火

イベントのために作られたコラボ楽曲。ビート、LIZのフロウがめっちゃ良し。

同イベント曲の『ファジータウン』はコラボ相手がORESAMAで新鮮味がある。
デビュー当時のデモ曲らしい『Beat&Beast』もファンは聴いておきましょう。

楽しすぎ。リリカルすぎないポップさが親しみやすくて良いのよね。

音楽的に尖ってる。正直LITAのラップにハマったことは少ないけど、これは一番良いLITAかもしれない。

 


One by One (feat. KMNZ LIZ) / KOTONOHOUSE & Neko Hacker
中村さんそ - 静かにHold Me Tight feat.KMNZ LIZ(prod by nyankobrq)

LIZ単身でコラボに出ている曲もマジ。

 

 

EMMA HAZY MINAMI

Mikazuki BIGWAVEの曲が聴けるという点で注目していたのだが無期限休止状態に。

 

 

Projekt Melody


www.youtube.com

知る人ぞ知るバーチャルカムガールと、知る人ぞ知るShiki senpaiのコラボラップ。

MVはNSFWだ。

GHOST DATA - PROJEKT MELODY (feat. AL!CE)』では歌ってはいないけど、やらしい声がそうなんだって。

 

 

ミライアカリ


【ミライアカリ】Fly to NEWWORLD

聴き飽きた曲調だと思いきや意外とクセになるパートがあるし歌詞と歌もサイコ~!

ポカリスエットアンバサダーで歌う『青く駆けろ!』は豪華で良い。 

動画になるがアイちゃんとのコラボは感慨深く、お互いに切実な自虐を繰り出してしまうタフさも衝撃的で、動画勢ならではの良さが全開だった。

モデルが変わって輝きは増したが、旧の豊かで抜けている表情が恋しくならなくもない。でも名前を体現した振舞いは変わることなく、ずっと応援していたいと思わせてくれる。本当に安心感があるし伊達じゃないのよ。

 

 

somunia

Future Houseっぽい。somuniaちゃんの声も含めて、気持ちいい音のハッピーセット


Toccoyaki - まんまる (feat. somunia)

最初はピンとこなかったが、何度か聴いていたら極上のsomunia要素が詰まっているなと気付いた。

雰囲気あるけどフーンって感じ。

 

コンセプトEPの『niaby』はまぁ良い曲もあったけど…俺はRemixに興味を持てない病気なので。


#05 sing in your world - somunia

転送装置でこちらの世界に顕現したsomuniaちゃんかわいすぎ。

 

 

yosumi


seek - yosumi & gaburyu (original)

繊細なかわいいボーカルとgaburyuのどうかしているトラック。

呼吸さえも一つに混ざる』もさすがの良さ。

窓辺のモノローグ』は途中までなら一番好きだけど、途中でピッチを下げていく部分は残念な展開だなぁと。

Batsuの曲は良いぞ。

 

 

七草くりむ


【 ASMR House 】 だいあるのーと / 七草くりむ 【 Off Vocal 配布 】

ASMR Houseとかいう謎ジャンル。繰り返しの音楽で中毒性はバツグン。

yosumiのボイスサンプルを使った『Breath』と『soda』もクセになる。

Vへの曲提供も多いから何度も名前を見かけたな。特に紫彩アメという方の『メイズ 』は個性が出てる。

 

 

ピンキーポップヘップバーン

めっちゃ好きってほどではないけど、独特な面白味を醸し出している。なんとなく歌のおねえさんみたいなイメージが頭に浮かぶ。

新曲の3、4、5、6、7が良い。

スチャラカ☆タロリンパ』も良いんじゃない。

まさか来年に引退してしまうなんて思ってなかったよね…。

 

 

輝夜

曲のクオリティなら最強クラス。

「ウンチャチャウンチャ」が良すぎ。凄まじい勢いで盛り上がるロック。

 

いつの間にか活動しなくなっていたけど、演者(笑)側が公表までしたらしいので、たぶんもう出てくることは無いのだろう。台風みたいなヤツだった。

有料ファンクラブは活動無しでも会費が発生し続けているようなので、もし入ってる人がいるのなら、そんな不誠実な場所はとっとと退会したほうがいいでしょうね。

 

 

まりなす


POLYFULL!- まりなす(仮)[Vtuber]【オリジナル曲/MV】【#まりなすMV参加プロジェクト】

取り上げざるを得ないMV。こんなまとめを書いていたおかげか、アイツじゃんと気付けるVが増えた。『ボーダーレイン』もそこそこ良い。

音楽性とかグループとしても微妙にハマれないんだけど、ソロ曲はけっこう好き。

 

 

杏仁しずく


【MV】心呼吸 / 杏仁しずく - Deep breath / AnninShizuku (Official Music Video)

 『雨上がりに

良いと思います。

 

 

神斎凪


遥聲。_yousei_【オリジナル曲】神斎凪❀.*・゚

なんでか分からないが、まったく聴き疲れしない。

夢ノ行方

 

 

ViANKiE

youtu.be

カウベルがクセになる。ダンサブルで歌唱力も強く、コーラスによる盛り上げも好き。

Beyond The Reality』『Recall Again

 

 

稀羽すう


【オリジナル曲】secret room / 稀羽すう【Vtuber】

Kawaii Future Bassとしては典型的すぎてウンザリしそうになったけど歌が良い。

「ずっと」の部分でハッとなる。

自己紹介ソングの『はろー、すわん!』も良い。

 

 

凛々咲


凛々咲『アルストロメリア』MV

りりしゃのダウナーな表情、ファッション、胸、髪の長さにメッシュやインナーカラーまで見た目が好みすぎる。映画や海外ドラマが好きなのもポイント高い。曲も歌も良いし訛った喋りもかわいすぎ。

パラレルナイト』はかっこいいし配信BGMとしても使われるメロが心地良い。

Re:Re:リスタート』ぬくぬくにぎりめしの絵ってイイよね。

 

 

VALIS


【オリジナルMV】VALIS #008「革命バーチャルリアリティ」【VALIS合唱】

残響ヴァンデラー』『真夜中コンツェルト』『開幕ゼノパレード

道化師ブランケット』『激情インプロビゼーション(一番良い)』

超常現象ダンスダンス』『錯綜リフレクション(とても良い)』

バーチャルサーカス団。キャラデザは好みじゃないけどMVはクオリティ高くて全体的に歌が上手いし有名ボカロPが関わる凄い曲しかないリッチなコンテンツ。

 

 

Over Head Act


【オリジナル曲】さめ☆あたっく / うつつ

シャークネードの歌を思い出す。ネタ曲っぽいけど歌とギターが普通にカッコイイ。

「コメディ枠黒人は大丈夫」は危ないラインじゃないか?

うつつさんをボーカルに加えたオリジナル曲や、いろいろなVの楽曲制作をしているバーチャルバンドで、どの曲も聴き始めは陳腐かと思いきや、サビまでいくと「おおっ?」ってなるね。

モノクロフォトジェニック』は悪くないけど何とも言えない。


透明な血/Over Head Act feat. 天鳥ココロ

サビの勢いが大好き。天鳥ココロさんは無期限休止。


Existence / 羽地すずめ

羽地すずめさんは既にTwitterとチャンネルを削除してしまい、この曲だけが存在していた証であるとのこと。

 

 

小鈴


【オリジナル曲】Ambivalence/小鈴【VTuber】

良い声。雰囲気が一貫していて歌はスッと入ってくるし上品かつモリモリな曲も好き。

2021年にミディさんとユニットを組んだ人ですね。
OHAとの『ディストピア・チャイナタウン』も良曲。

バーチャルねこの曲が強いし歌声も綺麗。

 

 

式部めぐり


【MV】Aqua Loop (feat. TEMPLIME) / 式部めぐり 1st Single

NONFICTION』『クロノメトリ』『Lyrical』『

多いけど安定してる。『Blacky』がなかなか良い。

 

 

小宵

アルバムは新曲の『月に落ちる』『さよならルルー』『透明な身体』が素晴らしい。

ローレライが呼んでる』をはじめ、2019年の曲はアレンジされて良さが増している。


愚かな電気羊は革命と救済の夢を見る / Over Head Act feat. 小宵

シンプルにかっこよすぎ。

 

 

鏡見みら


#18【#Vtuber オリジナル曲】「uraue」鏡見みら 【オリジナルMV】
La Mirage』『一直線少女

【project Little Lindo】というサークル的な集団に所属しているV。

どれも良い曲だ(特に言いたい事が浮かばないや)。

 

 

殻-KARA-


殻-KARA- #02「euaru」【オリジナルMV】

キャラデザ良すぎ。鏡見みらの『uraue』をFuture Bassにアレンジにした感じ。こちらも同じくらい良かった。インストもある。

偶殻的観測projectなんてセンスからして、雰囲気だけは深そうな神椿フォロワーって印象ですが、ここからの楽曲には注目していきたい。

 

 

X‘Flare


X'Flare project 第5弾 オリジナルMV 『missing XXX』 feat.X'Flare

2021年2月にX enc‘ountを脱退し、惑星Delta:Xから地球に移って新しい存在になったんだけど、この別垢に移行しますって感じのノリで事前に告知していたのが珍しかった。まぁX‘Flareという存在はサークルのキャラなので制限が多かったんだろうな。

正直クロスさんたちってMVも曲もチープなものが多いのよね。いなくなったらそれはそれで寂しいもんだが、これから皆さんの表現の幅が広がってほしいですね。

Night Traveler』は動画投稿が2021年だけど2020年に発売されたアルバム『X:NICLE』に収録されている。


X'Flare project オリジナルMV 『Xxxxx prismatic』 feat.X enc'ount

もう再現できない5人の歌。

 

 

Nero X‘Fire


【2020秋M3】Triumph / Nero X'Fire【X enc'ount 8th Album Triumph発売記念MV】

X enc‘ount所属。長続きしてほしい。

Face

良い。

 

 

BΣretta X‘ Rain


【オリジナルMV】『everlasting flower』 Ark-Z feat.BΣretta X' Rain

一過性レゾンデートル』『Glorious Island

X enc‘ountに所属していた人だけど、2021年に脱退して再始動。もう少し何か欲しいって感じ。

 

 

Lamuril Ragna X‘


【オリジナル曲】悪魔ト明ケノ明星トノ協奏曲~第一楽章~

LATATATATA

X enc‘ount脱退済。YouTubeチャンネルを見れば分かることなので言いますが、脱退後は名前がシンプルになり見た目を大きく変えて【project Little Lindo】に所属。ビジュアルの脚が良かったです。

 

 

Sifar


Sifar(シファル)『Dis-topia』 Music Video 【オリジナル 3rd 楽曲】

歌い始めから好き。広告でよく見た人って印象が強い。帽子を取ったらドキッとしちゃうと思う。タイツ破れすぎかよ。

閃光ファンファーレ』『REPLAY & REFRAIN

 

 

NoWorld


NoWorld - Another key

ErosioN』『signals』『030801140705』『Crazy love』『Incomplete

白黒黒白が体調不良で無期限休止。デューは夢が叶って新しい道へ進むことになり卒業…というわけでボーカルが不在になってしまったのだが、NoiRちゃんかわいいよってことで応援していきたいですね。


NoWorld - 空すら見れない【Vtuber合唱】

そこそこ分かるメンツの合唱曲。

 

 

METER


【オリジナル曲/MV】キセキ【METEOR(宵月ミア&夕月ティア)】

カモメのように』『スーパーローテーション

金星出身ユニット。Futureな曲も歌も強いし要チェックだ。

HORIZON』は動画投稿が2021年ですが2020年に行われたクラウドファンディング限定のCDに収録されています。


夢の花束【Vtuber13人コラボ楽曲】

音楽系V好きからすれば豪華なメンツの合唱曲。

 

 

ヒヅキミウ


【1st original song】アカペラハート(Acappella Heart)【作詞作曲:40mP】ヒヅキミウ Official Video

自己紹介の歌』、NoWorldとの『No fiction』も良いっすね。

 

 

辻麗月

youtu.be

DRUG』『愛してるよ、ブス』『これ聴いたら返事して。』『人類の死亡率は100%』『Drown it』『for moon』『それだけ。』『Kevin』『君が泣いてくれるから。

バーチャルとしては薄いけど、音楽性も声質もかなり強い…!

 

 

佐久間ねむ


佐久間ねむ - relationship feat. nyankobrq 【Music Video】

凄いオリ曲ばっかりじゃん!と思っていたら体調不良とか色々で年末に活動休止。最後の配信しか見たことないけど切ないもんですね。

sparkle wave』は名作アニメの主題歌みたいな爽やかさ。

かわいいカットアップ大好き侍だから『イジワル feat. HAMA』も気に入った。
隣町本舗との『Aquarium city』は曲がハズしてるけど歌は良い。

crossing - 佐久間ねむ & 隣町本舗 & 江戸レナ & 玲音』は日本語・中国語・英語で歌う別れ。人生を感じる。

ん~全部良い。

 

 

memex

バーチャルにアクセスしてる系の2人組アーティスト。

良い曲なんだけど2021年にアレンジされたバージョン(ドラムの変化が分かりやすい)が出されたので、アルバム収録版は下位と化しました。

休まる瞬間がほとんど無い忙しさだけど良い。

サビとコード進行が大好き。

最後、溶け込むように聞こえなくなるの良すぎ。

heterodoxy』『欺いたままで』も歌と曲が真っ当にカッコイイ。

玲音との『Call me』や[ahi:]との『Babyblue Lip』のように、ボーカルのアラン単身でコラボに出ることもある。

 

 

[ahi:]


Crystal / Crystal -reprise- - [ahi:]

好みのインストしかない。コラボ相手の新しい面を引き出す曲提供も優秀。

 

 

BOOGEY VOXX


【MV】D.I.Y. / BOOGEY VOXX (Prod by D.watt)

生命力ありすぎなアンデッドユニット。一部の曲には気恥ずかしさがあるっちゃあるけど、ハマる時はめちゃアガる。
[ahi:]とコラボした『VOXXING DAY』や『Flash Back City feat. 紡音れい』は好みのバランス。

そこそこ幅の広さがある。『Fulfill』のビートはバーチャルねこ。

KBSNKによるトラックは緩やかに踊れて音色のほのかな暖かさが絶妙。Ciの甘いフックには心停止だし、Fraのラップが最高にメロディアス。

 

 

紡音れい


【MV】Area-Zero 【紡音れいオリジナル曲】

A.S.A.P.

顔、声めっちゃ良いですね。MIXやDJもやっているらしく、曲はクラブ意識が高い。

 

 

熊野ぽえみ


水星都市計画/R Sound Design feat. 熊野ぽえみ-Urban planning of Mercury feat. POEMI

滑らかな曲。聴き心地が良すぎる。

曲がTEMPLIMEの『last drip』も強い。

 

 

八月二雪


八月二雪 - 忘れもの (Lyric Video)

VR系。キキの声とベースラインが良い。もうちょっと伸びてもいいだろってユニット。

 「コラプス」「ブルーダイアリー

 『その跡に』『Starlit Sky』も良いな。

 

 

Diz


Diz The Fifth. 「もう全てが遠い日々」

こういうセンチメンタルな歌詞は好物。

DIcE Breaker』『≠I

アバター的なバーチャル存在だと思いますが、『ラブライブ!虹々咲学園スクールアイドル同好会』のキャラソンに関わっていたり、シロちゃんの『狂い花』の作編曲を担当したほどの作曲家。

初出は2019年だけど2020年にMVが出た『Trail』が一番好き。

 

 

AMOKA


AMOKA - 不完全存在 (Official Video)

良い歌詞。Dizの曲も2人の歌もパワフル。MVはカメラワークが自由で編集もカッコイイ。主にVRChatで活動しているバンドなのだが、初期は音源を売るより先にライブだけで音楽を発信していたらしく、今時おもしろいことするなぁと。

螺旋のあと』みたいな雰囲気も良いし、『Welcome to the Virtual Reality World』はイントロや間奏中の音・映像が好き。

 

 

てれかす

youtu.be

バーチャル六畳半』『スペースさんま』『テイクシート23

ポピ横の狂人』『都電』『lens

ボカロパートではIAが切なげに歌い、男声パートは聴き心地が良いラップ調。

VR系なので入れるの迷ったけど曲とMVがとても良いのでね…。

 

 

まこと 

youtu.be

有名なASMR活動はもちろん、歌と作曲においても凄いんですね。

さすがにこの人はちょっと違うんじゃないんですか?と思ってしまうだろうが、一応2.5次元Vtuber”を自称しているのでセーフです。(曲が良いんだもん)

 

 

くるみ


【MV】くるくるまきあーと / くるみ【オリジナル曲】

曲のミニマルなかわいらしさが素晴らしく、MVの振付とカメラワークと編集のクオリティも非常に高い。ファンからしたら絶対最高なんだろうな。

 

 

リーシオン


Crepuscular Rays - Shion Lee feat. Osirasekita

Colors』『With you

バーチャルゴッド。バラード調のKawaii曲が最高だし歌声との相性もバツグン。

スマホゲーム用の曲だけど 『Laziness zzZ』『Deep Affection』『フォルトナ』も良い。

 

 

千草はな


【オリジナルMV】Jewelry night | 千草はな feat NoWorld【Vカク】

NoiRちゃんの作るバラードは何分だろうと聴けるな。

 

 

Saraba。


【オリジナル曲】farewell【Vtuber】

引退しちゃったんだって。

 

 

HACHI


光の向こうへ / HACHI 【Official MV】

すご…「歌手」だ。

 

 

ユプシロン

youtu.be

『「ハート」』

シリアス。アーティステックな映像にゾクゾクします。Vとしてもシンガーとしても追いかけたくなるタイプ。

 

 

眠河ゆめな

www.youtube.com

チョコであなたを虜にする悪いアイドル』『Trick or Treat!可愛くておかしな?王道ハロウィン曲』『意味が分かるとチキン肌かもしれないクリスマスソング

誰よりもあなたに、幸せでいてほしのに。』のタイトルって脱字してない?「ほしいのに」じゃないの?

どの曲も良いけど具体的なタイトルが不可思議。狙っているのならおもしろいな。

 

 

天秤ひなみ

youtu.be

○○が良いとかは言えないけど何度も聴けるので凄い曲だなと思う。

 

 

バフコ

youtu.be

ゴールテープはまだ早いっ』『鏡花水月

ん~!かわいい。おもしれー名前。

 

 

白咲べる


【オリジナル曲】ときめきサイクル / 白咲べる【歌ってみた】

Sweet Ring the BELL

最高にKawaii歌なんだけど引退しちゃったんだって。

 

 

天満ニア

youtu.be

最後まで飽きずに聴ける。「回っちゃう」って言い回しが良い。

Truth』はコメントでも言われてるけどアニメOP感。

MONOCHROME;ME』かなり好き。

 

 

沫調


泡沫調『Don't leave me』

GOOD

 

 

雨二マケテモ

youtu.be

ボーカルのSHiNOがVtuber(を自称)。

三月のパンタシアとか好きな人は気に入るのでは。

アンブレラレコード』『NOAH』『透明だった

全体的にギターが響くバンドサウンドに少し低めの爽やかな女性ボーカルが季節感の強いテーマで歌っていたら美味しいに決まってる。

 

 

りんりん

youtu.be

あまりの無垢さにニッコリです。こういう曲の歌モノは珍しい気がする。

 

 

月雪まう

youtu.be

人生・世界の広がりを感じられる正統派バラード。そりゃ好きですよ。

 

 

雲ケ畑やや


www.youtube.com

声の深さ、サビの歌詞、2番からのドラム良すぎ。

ずきゅんホワイティライフ

 

 

ミズノユク


【オリジナル曲】10. / ミズノユク

音の重なり方とか細部に粗を感じるけど、歌も方向性も好き。

初投稿の『blue period』、提供曲の『くちづけで溶かして?(桜夢ななは2021年卒業)』、『祈り~inori~*』も良かった。

 

 

memamo


memamo「おやすみ世界」

ツイートみたいなタイトル。歌詞のめんどさがヤバいけど良いね。Twitterでは病み系かと思いきや本質系。

 

 

Reverse Real

単体のアーティストでも企業でもなくサークル的な集団。Ion Lithosも入ってる。

Allelosphereという138組が参加するVtuberコンピを企画したことで有名。これはさすがに膨大すぎるので雑にまとめます。

1、56、7、911、13、17、18、21、22

5、6、13はガチ。21の比良坂芽衣はキャラがおもしれーですわ~。

21213、15、17、182223

全曲4分30秒以上。

3、810、13、14、19、23

1、2、5、11、12、13、1419

約4分の曲にしなきゃいけない縛りでもあるのか。2はガチ。

3、5、6、9、12、13、18、20、21、22

18はミズノユクの曲もボーカルの力強さもかなり良い。

1、4、8、12、131823

13良い。

 

所属メンバーによるアルバムも全体的にレベル高い。 緋色クオリアが超絶。


MARS - Ringing Pulse 【Official Music Video】

コンピとアルバムで最高だった赤羽メイがいるユニット。Bメロで藍羽ミナトの歌が入ってくる瞬間が特に良い。とにかく1コーラスは聴くべし。

りばりあメチャクチャ期待できそう。

 

…と思っていましたが、4月30日にプロジェクトの閉鎖が決まってしまいました。

でも気に入ったアーティストは活動を継続するらしいので安心。

 

 

バーバパパ


ウ”ィ”エ”

超特別枠。Vtuberを自称しているナニカだ。クリエイティビティはガチ。

MVに出てくるオチョナンさんみたいな奴らは謎ですが、Vtuber要素は『初投稿自己紹介バーチャルユーチューバー歌のおねいさんごっこ(歌もあるよ!)新人vtuber』を観れば微かに感じ取れる。1つのチャンネルで何人ものバーチャルユーチューバー(?)が活動しているので実質的には箱。歌のおねいさんの曲が好きです。

 

 

まとめランキング

部門内では1人1曲まで。 コラボはセーフ。順位は付けてるけど1位とか2位を5曲ずつくらい選びたいし、10位辺りに入れたい曲も10曲くらいあって、ランクインさせたい気持ちを優先した信用ならないランキングになっております。

 

楽曲部門

1【Nowhere - drowned

2【花鋏キョウ - Daisy

3【花譜 - アンサー

4【赤羽メイ ‐ 緋色クオリア

5【somunia × ヰ世界情緒 - 透明な呼吸

6【らびあんろーず - Roseberry

7【BOOGEY VOXX - unreal love

8【星宮とと - Cloud Diver

9【メトロミュー - プラズマ

10【市松寿ゞ謡 - はい、そうです。

11【佐久間ねむ - relationship

12【Kizuna AI - Again

13【Ion Lithos - prayer

14【Cocon papillon - 小夜こてふ

15【焔魔るり - シュミレート

16【充輝ぷらぐ - Electric Heart

17【LUCAS - 創造

18【somunia - Beyond

19【ピーナッツくん - Drippin‘ Life

20【花奏かのん - poppin time

 

MV部門

1【くるみ ‐ くるくるまきあーと

2【橋本真実 - 夢現

3【ππ来来 - ラビュリントス

4【Kizuna AI - Awakening

5【市松寿ゞ謡 - はい、そうです。

6【GEMS COMPANY - ゴールデンスパイス

7【ピーナッツくん - グミ超うめぇ

8【HIMEHINA - Mr.VIRTUALIZER

9【ヰ世界情緒 - とめどなき白情

10【カティア・ウラーノヴァ - No_GameOver_World

11【Marpril - Throwback

12【シクラりわ - Defy!

13【ミライアカリ - Fly to NEWWORLD

14【リーシオン - Crepuscular Rays

15【周防パトラ - かにプのうた

16【Kizuna AI × 花譜 - ラブしい

17【花譜 - 彷徨い

18【somunia - まんまる

19【音無むおん - Die Another Day

20【AMOKA - Welcome t the Virtual Reality World

 

 

ディグっていて思ったんだが、歌ってみた動画のタイトルに【オリジナルMV】って付ける奴、オリジナル曲に「歌ってみた」ってタグ付けしてる奴、紛らわしいから止めてほしい。そういう例があるからオリジナル曲の【オリジナルMV】表記にも警戒してしまうのだ。オリ曲のMVがオリジナルなのは当たり前なので「オリジナル」とだけ書いてあればいい。さらに言えばオリジナル曲専用の再生リストを作ってほしい。「うた」みたいなタイトルのリストにカバーとオリ曲を混同させることは法律で禁止されています。

 

それにしてもVtuberって本当に不安定だなと痛感しましたよ。ただ音楽メインの方は辞める理由が発生しにくいので安心感がありますね。これからもYouTubeSpotifyなどでV関連の音楽を(ほどほどに)チェックしていきたい。おめシスはいいぞ(唐突)

1年のまとめ記事はこりごりなので…もう絶対に書きません。 

2020年 秋アニメの感想~

2021年春アニメが始まっているにもかかわらず、2020年秋アニメの総括を書いている怠け者は一体誰か?

そう、私なのでした…

 

ネタバレ注意

 

 

One Room サードシーズン』


TVアニメ「One Room サードシーズン」オリジナルPV その2

基本一人称視点で美少女とのイチャイチャ生活を楽しめるアニメの3期。

新ヒロインが2人(各4話)、1・2期のヒロインが2人(各1話)、常連だった花坂結衣の完結編(2話)と、忙しくも嬉しい構成である。

琴川昌には初っ端から驚かされた。一見不良かと疑う明るくて長い髪、何がそんなに良いのか分からんが目立つ首元のホクロ、かわいい方言、良い顔、そして何よりも転校を繰り返している境遇が最高だ。誰とも深く関わらない生活を続けてきたお前に、離れていても育まれる確かなものを証明してやる。作っていた野菜がトマト、ナス、ピーマン、キュウリと、俺の嫌いなもんしかなったけど俺が先輩だ。誰が何と言おうと先輩なんだ…。このまま遠距離恋愛のピュアな距離感を保ち続けたい、いつの間にか疎遠になりたい、別の男とイイ感じになってたらどうしようとか自分の中に邪な感情が湧いてくる感覚が気持ちいいのは内緒。

ファーストシーズンで猛威を振るった最高の妹である桃原奈月(15歳)の再登場には圧倒的な萌えを堪能できるし、シリーズ全体で最萌の天月真白が愛飲していた「ぶどうちゃんジュース」のラベルデザインを担当していたことも判明する。もっとデザインを学ぶためとかで東京の学校へ入学するついでに、お兄ちゃん(俺)と同居したいなどと言い出すもんだから、やれやれと頭を抱えるしかない。またエロ本を燃やされかねないし、都市への人口集中を憂う気持ちもあるが…これからの成長と生活がとても楽しみになるというのが本音だ。食費も浮きそう。決していやらしい気持ちは無い。彼女を作って家に連れ込んで妹にショックを与えたい。

セカンドシーズンで変わることのない愛と銭湯の継続を共に誓った七橋御乃梨との再会は、俺の心を誰よりも温めてくれた。何も言うことは無い。俺達は大丈夫だ。

織崎紗耶も予想外の良さだった。お姉さん属性とかわいらしさの完璧な同居。特筆すべきはコートの上からでも分かる豊満なバスト。失業中の24歳だろうと、俺はあなたに救われたんだ。俺も支えたい。末長くよろしくお願いします。

そして訪れる花坂結衣との終わりの時。

花坂結衣編はセカンドシーズンの時点で他人の人生を観ている感覚に陥ってしまったが、とうとう最終話では完全に置いて行かれましたね。

でもこれでいいんだ。本当に嬉しい。好きだったから、俺なんか置き去りにしたほうがいいんだって…。俺は喜んで、君が出ていった誰もいない部屋の地縛霊になろうじゃないか。

好きな作品やキャラクターに置いて行かれる喪失感には何度も苦しめられてきたが、ここまでの遠さを感じたのは初めてかもしれない。告白された時と同じ桜並木、走り回って手を振る愛しい娘、隣で優しく微笑む君。気付けば実家暮らしの俺が1人、モニターの前で真っ白な天井を見上げていた。

 

 

『魔女の旅々』


TVアニメ『魔女の旅々』PV第3弾

ド派手な魔法や奥深い人生を描く壮大な世界観が素晴らしく、コミカルかつショッキングな構成が秀逸で、女の子のかわいさにおいては他作品の追随を許さない、どんな豚も思わずため息をこぼしてしまうほど魅力的なアニメは一体、何でしょうか?

そう、魔女の旅々です!


TVアニメ『魔女の旅々』 OPテーマ「リテラチュア」視聴動画

ボーカルに何とも言えん拙さを感じなくもないけど、OPは2020年トップクラスのアニメ主題歌だ。

 

なんで個人が勝手に兵器並の戦闘力を身に付けてんの?男性の魔法使いは偉くなれないとか性別格差が甚だしいなと、単純な疑問が生じる隙はある。イレイナは都合のいい時だけ偉大な魔女面してんのタチが悪いし、1話で「我慢しない」精神を教わって以来、エゴイズムにナルシズムの権化として自分を貫き通すので、顔が好みじゃなかったらヘイトが溜まるだけだろう。でもコイツはかわいい。いいかげんにしろと言いたくなるほど凄くかわいい。嫌いだけど好き。本当に腹が立つよ。

 

奴隷娘のエピソードはTwitterで大人気でしたね。ニノちゃんはかわいすぎるし、乱暴に扱いたいと思ったゴミは俺だけじゃないはずだ。ニノちゃんが姿を現した時に服のボタンを慌てて付けた流れを事後の演出なんじゃないのかと読み取った感想を目にして脳を破壊された者もいるらしいですね。村長はまだ手を出していないと信じたいが、既に性奴隷的な扱いを受けているからこそ、あんなラストになるのだろう。

エミルが他人の幸せを見せた時には逆効果でしょと思ったけど、案の定ニノちゃんが絶望の涙を流してしまい、自ら命を絶ってしまうかもしれない含みを残して話は終わる。村長を殺そうとする可能性もあるが、ニノちゃんのような娘は自分を終わらせてしまうと思う。狭い世界で何も知らないほうが幸せだったかというとそうでも無いだろうし、エミルが父親に言い返してニノちゃんを勇敢に庇うシーンが1度でもあったら、こいつなら幸せを見せた責任をしっかり取れるはずだと信用できる奴だったら、ほんの少しは希望を感じられたのかもしれないな。それでいて俺の頭の中は「かわいそうはかわいい」って言葉で埋めつくされていたのでした。

4話は城からジャバリエを眺めながら会話する間や誘導作戦の絵力は凄いし、雪の結晶みたいな国の形が表すようにミラロゼが自分の世界に閉じこもってしまったラストカットの余韻はなかなか。

フラン先生と再会して学校で講師をする5話は街中を飛び回る映像が良いアニメーションだったし、生徒との交流を心から楽しむイレイナがかわいかったけど、新たな旅立ちみたいな事をされても5話となると積み重ねに欠けるので、ふーんって気持ちになってしまった。思い返せば2話でイレイナが教える側になっていたのも変な構成だなと。5話だけモノローグが妙に細かいのもビミョー。でも生徒のオドコ(かわいい)、イケメ、チャラとかヒデー名前は笑えるし、イレイナてんてーに体はどこから洗うのかって質問したいし、王国セレステリアはイレイナが最も気に入った場所になり、イレイナが本を出すことも示唆される重要な回だった。

本当のことしか言えない書けない国に訪れる6話でのクソダサい剣には一番笑えたかもしれない。俺も正直に言うならイレイナと結婚したいし、ペンダントをかける時に見えたうなじはエロすぎ。ここからレギュラー化していくサヤの狂信的なイレイナ愛には共感するが、同族嫌悪を感じて引いちゃいますね。

7話はぶどう踏みおじさん達が少しキモいけど笑えちゃう。イレイナ以外の視点で終わったのは珍しい。

8話は女性の髪を狙う切り裂き魔に襲われてショートなったイレイナちゃんが良すぎ!

9話は冒頭に注意書きが出るほど悲惨で話題になったエピソード。親友のために命を懸けて過去へと戻るエステルの姿はイレイナと真逆だ。親友は疎か執着する他人は特にいない、魔女歴マウントをとる恥ずかしい性格、そんな未熟で旅人で魔女でしかない自分を思い知り、さすがのイレイナも金のことは忘れて号泣してしまった。俺もセレナでブヒブヒしてたらサイコロリになっちゃって心の中でうぉんうぉん泣いた。セレナ父が「うなじの感じとか首のラインはエステルちゃんと同じだ」なんて言っていた気持ち悪さと、そこに母親がノーリアクションだった違和感が、彼らの裏を感じさせるには絶妙でした。3話の村長がイレイナを足元からジッと見たシーンでも思ったが、変態演出に関しては優秀なのかもしれない。

10話は師匠達やイレイナ母の過去が描かれるけどイマイチ。太ももにナイフを隠すのは良かった。

11話ではサヤの妹であるミナがマジでかわいすぎた。特に顔が!

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2020年のベストカット。黒髪ロングに飢えていたってのはありますね。

最後の「ただの灰の魔女で、ただの旅人でありたいと思います」ってセリフは、結局それなのかよとガッカリ。9話のラストがどうでもよくなってしまったのはマイナスだ。

最終12話はパラレルなイレイナがいっぱい。イレイナ闇は一家に一人は欲しい。前回ただの旅人でいると宣言した時には拍子抜けしたけれど、ここでいろいろなイレイナを見ることができたからこそ、主人公であるクソ生意気なイレイナも様々な選択を経て達した唯一無二の尊い存在なんだなと肯定的になれました。まぁ少しね。

いろんな回で時々映り込んでいたダンベル男は何だったのだろう。

 

総評:女の子がとってもかわいいアニメだった!

 

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会


TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」PV ロングVer.

スマホゲー生まれのグループを単独アニメにしたシリーズ3作目。

おなじみの花田センセは不参加だけど、俺は彼の実力を信用していないので嬉しかった。

キャラ作画は過去シリーズのような艶めかしいキラキラなタッチから一新され、現代アニメらしいスッキリとした線と塗りになっており、判子絵現象も滅多に起こらず、非常に受け入れやすくなっていた(失った魅力も大きいと思うけど)。

胸の形だけは妙にハッキリと描かれているように見えたんだが、正直に言えば制服越しに触りたくなる。

ほぼ毎回あるライブパートはパフォーマンス中のCGも文句なしのクオリティで、よく言われる手描きでやって欲しいなんて気持ちは一瞬で引っ込むし、挟まれる日常のカットも最高にかわいくてMVとして出来が良すぎるよ。

『ツナガルコネクト』は特にヤバくて(かわいいので)、作曲DECO*27、編曲ポリスピカデリーなのも何気に凄い。

VIVID WORLD』の編曲は信頼のTeddy Loid。ギターやAvicii的な音がたまらない。そりゃ初見の人も好きになるだろうよ。果林個人の曲でありつつ、歌詞はグループのことも表していて奥深い。

せつ菜の『DIVE!』は輝かしく燃え上がっていて圧倒的な風格がある。アシンメトリーな衣装もジロジロと見たくなってしまうね。

Butterfly』は劇的な映像と彼方ちゃんの美しさが素晴らしく、楽曲のクオリティもハンパない。テンポとドロップが最高な歌モノFuture Bassだ。作曲者の情報が全然無いらしいけど、某有名トラックメイカーが別名義を使った説があるっぽい。

Solitude Rain』はしずくの衣装と歌声が最高だし曲もカッコイイ。雨が降る中でのパフォーマンスも晴れの解放感も怒涛のコスプレもたまらない。

中須かすみの『Poppin‘ UP!』はまぁまぁだけど、超かわいいので100点です。シングルの『無敵級*ビリーバー』はMVも曲もバカ最高!Bメロのストリングスが『Viva La Vida』。真上からスカートの回転を映す演出が『Solitude Rain』にもあるのは意図的なのだろうか。

 

作品のコンセプトも今までとの差別化を図っていて、投稿した動画の再生回数がリアルな数字だった描写もあれば「ラブライブなんて出なくていい」なんてセリフも飛び出し、スクールアイドルの大舞台を義務とせず、サンシャインとは違った意味でローカルなアイドルが描かれている。

ソロアイドルの形態はそれぞれの個性を肯定するテーマと合わせておもしろいし複数の色で構成される虹を体現しているんだけど、各自がソロ路線に至る理由が曖昧で、まずユニットの発想も無いのかと疑問が湧くし、ソロプロジェクトである前提に縛られ過ぎて大いなる力に操作されてるような行動に見えてしまった。

楽曲制作の描写は璃奈がDTMやってるくらいなもので、ほとんどの歌が即興にしか見えない都合の良さが不気味。ラブライブのミュージカルシーンは大抵そうだが、彼女達はソロなので余計に気になってしまう。個人的には苦手な部類の省略でしたね。

 

主人公でありアニメオリジナルキャラクターでもある侑ちゃんのキャラデザは最高。

パッと見シンプルだけどツインテールのグラデーションが充分に個性的で掴みたくなるし、髪を下ろしたカジュアルな姿にもドキッとしてしまうよ。ジャージや私服の着こなしはイケメン。

侑ちゃんは文字通り「YOU」を意味する存在だったと思うのだが、良くも悪くも凄まじくキャラ立ちしていたから、中途半端に視聴者と重ねられても素直に見れない。実際、最終話を観終えてからYOUの意図に気付いたもん。俺がブヒブヒしすぎて察せなかっただけなのか?アイドルとファンの距離を描きながらゼロ距離の友愛も同時に見せられるしワケがわからんのよ。乙女ゲー主人公ばりのナチュラルな口説きや、オタクの身で推しに抱きついてスリスリするのも侑ちゃんにしか許されないだろうね。あんなシーンにも侑ちゃんと俺を脳内変換しろってのか?まぁしたけどね。

でもラストで音楽の道に進んだ行動力は素直に見習いたいし、応援してくれた同好会の皆の気持ちも受け止めたい。

推しは断然かすみん。世界一かわいいよ。コッペパンで買収されたい。アピール動画に低評価を押したい。かすみんは周囲に自分と同じ形の「かわいい」を求めていたけど、それぞれの1番を貫きながら一緒にいる方がいいよねって結論に至り、結果的に彼女は2話の時点でソロアイドル路線の重要なファクターになっていたんだ。アイドル意識に関しては本当に信用できる。

璃奈ちゃんが背負うテーマも重要。最後まで直の笑顔を見せない作りだったけどネガティブな印象は残らず、優しい個の尊重として捉えられる。彼女の部屋に古いMASCHINEっぽい機材があったし、璃奈ちゃんのDTM環境は安くはないだろう(作画的には少し雑だったけど)。いつか侑ちゃんにDTMを教えたりするのかな。

しずくは外見なら大好きだし映画趣味も自分と合いそうじゃん(^_-)-☆と目を付けていたのだが、最後に解放されたはずの「本当の私」がピンとこなかった。彼女の悩みにかすみんと璃奈が関わる意味には納得できたし、個人回まで没個性だった事にも意味を感じられたけど、やはり1話の中で増えすぎた要素を持て余していたんじゃないだろうか。かすみんとの関係性が深まったことにはニッコリだけど、しずくが主演のエピソードになるはずが、かすみんの魅力に食われてしまったようにも思えて、役者キャラには皮肉すぎますよ。

本心を誤魔化す気持ちがあったとはいえ、自分が理想に思うアイドル像を演じていたことに少しは信念もあったはずで、彼女が出した答えは演じることの否定ではなく、演技を逃げ場にしなくなって演技と自身の新境地を開いた「和解」や「統合」のようなものだと考えれば、内面的にはしっくりくる。

古い映画が好きなら『何がジェーンに起ったか?』を一緒に観たいな。女優モノだし、きっと気に入ると思うんだ…。

彼方ちゃんは頻繁に眠っていたけど、眠気の原因が家庭と同好会を頑張りすぎた疲労からで、ネガティブな居眠りキャラだったんですよね。でも7話の中で妹の遥に対する一方的な献身から、共に支え合う関係へと深まって高め合うライバルにもなり、彼方ちゃんの居眠りは寝落ちではなく好きなことに変えられたのだ。それでも遥にバイトさせない姿勢を貫くのも良かった。

果林は自分のモデル的属性に囚われてアイドルに興味が無いように振舞っていたが、エマのおかげで素直になれた。彼女が歌う9話は音楽フェスのスクールアイドル枠という独自の世界観を描けていたし、遅れて入った身でありながら代表として選ばれる果林の実力が発揮され、ライバルだけど仲間であるソロアイドルクラブの在り方も示し、侑ちゃんの目指す道が定まってくるきっかけにもなっていて非常に重要なエピソード。割とタイプ。

せつ菜は全ての始まりのような存在。序盤は辞めかけていたが振り切ってからは止まらない。生徒会長とアイドルのギャップ、何とも言えん私服姿が印象深いですね。普通に好きって感じ。

歩夢は終盤をかき乱しすぎた。せつ菜と侑ちゃんが絡む度に歩夢の表情が陰りを帯び、大切な侑の夢も含めて周りの勢いにノリきれない気まずさが描かれてしまう。

11話は時々入る歩夢の一人称視点がガチ恋感あっておもしろかった。「私だけの侑ちゃんでいて」には叫びかけたよね。12話は拒絶で侑をとにかく黙らせる歩夢がヤバかったけど、せつ菜のあまりにも単純すぎる後押しで歩夢は大切なものが増えたことを受け入れ、アイドルとして進みたがっている気持ちにも正直になり、ついに侑への執着から解放されて、2人の関係はより良い形に到達したのだ。アバンでは歩夢が一方的に腕を組んでいたもんだが、2人で手を繋いで階段を上っていくカットが感慨深い。侑の古参ヅラは調子乗ってんなあ!

とはいえ…少々やりすぎたんじゃないかというのが本音だ。「私だけの侑ちゃんでいて」の辺りは演出の質自体は良かったけど、男の作った百合オタク演出感がハンパない。見せ方が本気すぎて思い返しても異様に浮いてるし、作品のテーマや同時に進行しているフェスティバルの件がクソどうでもよくなった。侑の足を挟むところなんか普通の人は引いたと思う。

最終話は急にラブライブらしさ全開のノリになって若干ついていけなかった。まぁライブパフォーマンスと曲は良かったかな。

触れてないキャラもいるけど嫌いとかじゃなく単純に興味が薄いだけなので許して。

 

OPの『虹色Passions!』は普通に良い曲。何気なく入るカットの破壊力、躍動感バツグンのカメラワーク、サンシャインが何世代も前に思える3DCG、「勇気に染まるColors」の所で優木せつ菜が手をくるくるさせていたのがお気に入り。EDの『NEO SKY, NEO MAP!』は曲としてならOPより好み。

挿入歌シングルは第三弾が1番良いのでCD買った。

サントラは『色とりどりの虹』『トキメキへ!』『トキメキを求めて』『「大好き!!!」』『胸をよぎる不安』『かすみんです!!!』『朝陽』『朝陽』『潮風のリズム』『自分をさらけ出せ』『Look at me.』が特に良くて何度も聴ける。『プレッシャー』は深刻すぎて、いつ流れたの!?ってビックリしちゃった。

 

まとめると好きな作品にはなるのですが、全体的にはアンバランスで絶賛はできない複雑な心境。これからもライブパートだけは何度も観たい。

 

 

『アサルトリリィBOUQUET』


TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」PV

制作シャフト。タイトルに違わず隙あらば女の子同士でイチャついており、甘美で濃密な行動と関係性が全編で咲き誇る素敵な花園です。オタクが美味しく消費するために味付けされた女性同士の絡み、すなわち百合と呼ぶに値する表現に満ちた潔い作品なのです(皮肉です)。普段は百合なんて言葉は使わないよう意識しているのだが、コレを語るには使わざるを得ない。

作画は上質だしキャラの属性が豊富すぎるので、百合に興味が無い自分でも美少女要素だけでニッコリと鑑賞できた。CGを混ぜたアクションは構図も動きも迫力があり、武器を振り回す美少女の姿が違和感なく映える。ただの会話シーンだろうと萌え的にも演出的にも非常に見応えを感じられ、新聞などの文章も一時停止すれば普通に読むことができる細かい作り込みにも驚くし、品質は間違いなく素晴らしかった。

特徴的なのは脚の見せ方で、ほぼ全員が妙にムチッとした太ももを備えており、その質感にはニヤケを越えて笑っちまう。萌え表現として考えればトレンドを掴んでいるのだが、さすがに露骨すぎて脚フェチの俺でも1話だけで食傷気味になった。もちろん尻と胸でもお腹いっぱいだ。

ソシャゲ展開もある作品だけあってキャラの数が多すぎるけど、第1話から最終話までキャラの名前をテロップ表示してくれる親切な作りのおかげで、美少女の顔面しか観ていないオタクや、誰が誰なのか覚えられないライトな視聴者も着いていきやすかったのではないだろうか。

特にグッときたキャラは、白井 夢結と王 雨嘉ちゃんと伊東 閑ちゃん。どの娘も見た目が本当に素晴らしく、夢結は女としての重さも好きだし、ルナティックトランサー発動時の白髪と赤い目も良すぎる。

楓・J・ヌーベルは語るまでもなく最高。個人的な好みで言えば上記3名には及ばないが、キャラクターとしては圧倒的におもしろい。

 

1話冒頭の自己紹介モノローグはヘタと言えなくもないが、どうも吹っ切れてやっているようにしか見えないので逆に好感が持てる。

2話で遠藤 亜羅椰が梨璃に言っていた”本質的な挨拶”とやらは何よりも気になりますね。

己が欲望をダダ漏れにするなと楓を諭すミリアムちゃんの言葉をオタクは心に叩き込んでおくべきだ。特に俺。

3話終盤の月明かりから部屋の明かりへと切り替わる演出は一番印象的かも。

梨璃の誕生日を祝うために夢結が奮闘する5話は非常に萌え。プロフィールの誕生日欄をチラ見する夢結、皆にプレゼントのアドバイスを求めまくる夢結…かわいすぎておもしろすぎた。ラムネを売る店のおじさんを1秒も映さない徹底した男排除にも感心する。抱擁シーンの楓ちゃんと雨嘉ちゃんの反応は永久保存モノ。

6話は夢結の暴走と阻止の流れが3話と同じじゃねーかと思ってしまうが、一応夢結は前よりも深い部分を吐き出すし、梨璃の人を惹きつけるレアスキルは関係無く、梨璃の優しい人柄に惹かれているのだと改めて信じた意味は大きい。

人口的に生まれた結梨には名前から笑った。

捕獲命令が出た結梨を連れた梨璃の逃避行、ブレずに梨璃を助けようとする楓ちゃんや仲間達も良かったが、結梨が特攻死する終盤の勢いにはナンダコレって真顔になっちゃった。あのヒュージの絶望感をもっと描いて、結梨にしか倒せない(倒すべき)状況に話を運べていたら感動があったかもしれないけど、さすがに詰め込みすぎでポカーンとするしかなかったよ。

その後の塞ぎ込む梨璃と髪飾りを探す皆は良い。重々しくなりすぎずキャラを安易に泣かせないし楓ちゃんが良い子すぎ。

最終話は今まで以上にハデな戦いで名前テロップめっちゃ出るし、お風呂シーンも忘れていない見事な構成。梨璃のレアスキルで全員の能力が向上したって理屈で無茶苦茶な技にも説得力がある。制服の救命機能は素晴らしいアイデアだった。

この先はソシャゲになるとのことで、自分はここでさよならですね。


TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」#1エンディング映像

EDは曲も映像も凄く良い。OPのサビも最高。

かわいい。

良い曲と歌。死んだ人のキャラソンって不思議な気持ちになるなぁ。

 

 

『神様になった日』


TVアニメ「神様になった日」第2弾アニメPV【10月10日(土)24時より放送開始!】

泣きアニメを覚悟して観るのは面倒という気持ちはあったが、俺は『Angel Beats!』大好きっ子で『Charlotte』も普通に好きだったし、無視するわけにはいかなかったのだ。

序盤は思っていたよりもカジュアルなノリが自分の感性にも適合したので掴みはかなり良かった。女の子もかわいいしね。

2話の「引くわ!」が『Charlotte』ぽいなと思ったら、6話には高城丈士郎が出てきて奇跡のクロスオーバーを見せてくれる。麻枝准ユニバースの確立というわけだ。

2話の映画パロディは分かるものなら笑えたけど、分からない作品は当然反応に困るし、映画をそこそこ観ていると自称してる自分でも気まずかったので、大半の人は早くも不安な気持ちを抱いたのではないだろうか。

映画の音響監督を目指す伊座並さんのピアノ演奏シーンは映画というよりアニメかゲームのサントラに入ってる曲だろって感じだし、途中からストリングスを入れてきた瞬間には笑うしかなかった。

陽太がラーメン屋再生請負人になったり麻雀大会に出るイカれた話も楽しめちゃったし、ギャグは相性良いかもなと思えていた所で…問題の5話ですよ。

5話は伊座並さんと彼女の父親(ほぼ引きこもり)が、亡き母/妻と改めて向き合うことになる話なのだが、自分は心が濁りすぎているので、亡くなった妻と似てきた娘に手を出しちゃうやつっぽい!とか思ってしまった。まぁそれはそれとして、父親を連れ回す序盤は悪くなかったんだけど、この話の答えが自分の価値観と相容れないもので全く感動できませんでした。早くも底が知れてしまう悪手でしたね。

積み重ね不足とかビデオレターがチープとか、同意はするけど大した問題ではない。

ただ自分としては、死別した相手を忘れて前に進もう的な価値観が凄く苦手で、物語としても飽き飽きしていたから見てられなかった。

シリアスになりすぎないギャグの挟み方はアリだけど強引な場合もあって普通に変なシーンがある。

映画製作が始まってからは陽太のシスコンムーブとか大地の無駄な演技力に笑えるし、ハッカー側も話が進んでひなの謎に迫る緊張感もあった。

7話で映った空ちゃんの部屋に『アドレナリン2』のDVDにしか見えないものがあったのだが…スタッフの棚でも参考にしたのだろうか。

8話では夢でじいじを見て泣いたり初めての海にはしゃいだり不治の病だったことが明かされるなど、ひなには年相応のかわいらしさがあって、残酷なほど儚い人間だったのだと知ることになる。新しい人生を生きているひなの父親の言い分は十分に理解できてしまうもので、ひな自身に責める気が無いのなら何も言えないだろう。

そして抗いようのない運命にひなが連れ去られてからの、どうしようもなく過ぎていく時間は好みだし、日常に溶け込むハッカー央人くんのかわいさ、美人の司波さんにも目を惹かれたが、一変したひなの姿にはショックだった。世界の終わりはひなの世界だけになるはずが、陽太の世界も同等に終わっていたのだ。

介護が始まってからは陽太の焦りにイラつかなくもないし(気持ちは分かるけども)、テレビゲーム(RPG)をやらせるのはさすがに高度だろと若干引いてしまうが、あんなに優しいレベル上げ代行があるのかと変な感動があった。陽太の意志に反して、ひなを施設に残そうとする司波さんの主張は真っ当だし、ここで別れたら凄い作品になりそうだなと期待はしたけど、まぁそんなことはなく…やっぱりどこまでもボーイ・ミーツ・ガールだった。

とはいえ、まるで5話と8話へのカウンターであるかのように失っていないと信じて諦めず、ひなを引き取ることになったのはある意味で凄いし、救いが無かったとしても進もうとする陽太の選択は好きだ。他の皆と距離ができてしまうような気もするけど、そんな不安も含めて好みの余韻が残りましたね。陽太が持つひなへの感情が「好き」としか表されなかったからか恋心と受け取った人もいるみたいだけど、俺は家族愛で解釈しておきます。もし麻枝准が恋愛だと言ったとしても家族愛だ。

売りにしていたであろう泣き要素には1度もウルっとこなかったし、まぁ全然駄目な作品だと思いますが嫌いじゃないです。

 

 

 

無能なナナ


TVアニメ「無能なナナ」PV第1弾

人類の敵を倒すために集められた能力者達を無能力者が暗殺していく話。

放送前から原作に触れていたので1話の転換には大して驚けなかったが、最後にOPを持ってくる構成はアニメならではで良かった。

作品タイトルであり犯人でもある絶対的な主人公のナナ、不老不死で肉体的にも精神的にも退場がありえない絶対的な探偵ポジのキョウヤ。

キャラとしてはどちらも魅力的で、どちらの視点でも緊張感が途切れず、能力者殺しの奇抜でバラエティに富んだアイデアとか、シンプルに強い毒殺も駆け引きの雄弁さが相まっておもしろい。

とにかくナナが最高。彼女の二面性がガッツリと発揮される強気なモノローグは好きだし、女子の制服は不思議とボディラインを意識させるデザインでありスカートが割と短いから絶対領域がずっと気になってしまったし、急に抱き着いてヘコヘコしたいし(最低)、動揺したりブチギレた表情も手元に置きたいかわいさだった。殺戮マシーンみたいな設定のくせに意外と感情的なので、無理矢理着けた仮面を必死に抑えているような人間らしさが垣間見えて愛らしい。

敵国は完全なる悪だと教え込まれた兵士が現地の人と触れ合って認識を改める的な構図でも捉えることができて、まさに最終話は悲劇的な切ない物語として観れてしまう。

終わり方は中途半端にもほどがあるので、どうにか続編が作られて欲しい…。

 

 

魔王城でおやすみ


TVアニメ「魔王城でおやすみ」PV第2弾

魔王城に誘拐された姫が暇を持て余し、大好きな安眠を目指して好き勝手する話。

酷い時期にはほぼ毎日起こる猛烈な眠気、それで意識を失う前には考えてもいない何かが聞こえたり見えたりする入眠時幻覚、半分眠りながら動いてしまう自動症、1分の仮眠だろうが体感3~10分くらいの夢を見てしまうレム睡眠、仰向けで眠ると上から押さえつけられているような金縛り状態になる睡眠麻痺などの睡眠障害気味(診断はしてない)である俺は、作中で描かれまくる健常な睡眠の輝きに、ただただ打ちのめされるしかなかった。

スヤリス姫かわいすぎるし、あらゆる面でユルい優しさに溢れているから最後までブヒと安心感を持って観れるんだけど、良くも悪くも誠実なアニメ化になっているので、予定調和を好まない人や、事前にキャラの性格とか行動パターンを知っている原作既読者からすると、中盤辺りまでは面白味が薄く感じてしまうかも。

自分もストーリー面ではそうだったのだが、雰囲気に慣れたら何してても心地良くて楽しめた。

とにかくスヤリス姫のかわいさが最後まで引っ張ってくれる。紫のグラデが入っているのかいないのか曖昧な銀髪は美しいし、横に長いジト目は星形のハイライトが特徴的で、目元は意外にもキリッとしており、眠そうな時も快活な時でも艶やかな瞬間にも良い表情になる。細かいところで姫らしい品性を感じられ、それでいて目を真ん丸にするような顔を崩すリアクションも多く見られて親しみやすさがある。

9話で労働(夏休みの宿題)のためにパジャマを脱いだ姫の姿は非常にエレガント。今までのかわいさとは真逆の印象を持たせる黒のカラー、広い肩出し、スリットから大胆に飛び出すストッキングを纏った脚は、俺の眠気を一瞬にして解消させてくれた。

魔族を素材にして安眠グッズを作れる賢さと極悪さ、なんだかんだ許されるように場を切り抜けるあざとさもあれど、良い意味で純粋な怖いもの知らずの彼女だったからこそ、最初からコミュニケーションが取れて微笑ましい雰囲気が生まれたんだろうし、魔族と人間を繋ぐ架け橋になるのではないかと希望を抱けるラストに導けたわけですね。 

 

でびあくまの存在は癒しの極みだった。出てくる度に笑顔になれちゃうし最低3匹は一緒に住んでモフりたい。

勇者だったり「アなんとか君」だったりするアカツキは、姫からすれば災厄なのかもしれないが、旅に関しては真面目に見えるので好感が持てる。姫の婚約者である点はあくましゅうどうしと同じく殺意を抱くね。でも冷静に考えれば気の毒に思えなくもない。

魔王タソガレは部下の魔力を犠牲にしてまで勇者を育てようとする動機がしばらく意味不明だったので見方に困るキャラだったけど、そもそも進んで相手を潰すような性格ではないし、RPG的な運用は趣味でもあるらしいし、10話では魔族の代表である自分と人間の代表とで明確な決着をつけなければと語っていたので納得できた。

魔族と人間がいがみ合ってる理由なんて、ただ相手を知らないってだけの単純な事なのだろう。 


TVアニメ【魔王城でおやすみ】ノンクレジットオープニング映像『快眠!安眠!スヤリスト生活』

OPは曲も映像もめちゃくちゃキャッチー。これは絵コンテが強いな。「いざ夢の世界へ」とか言ってるけど、夢を見たら快眠とはいかないでしょうね。俺なんて「レム睡眠レム睡眠レム睡眠!」って感じだぞ。できればハーレム睡眠がいい。

『ナイトウェルカム』は歌がビミョーだけどキャラソンでは珍しいサウンドだし、男たちの意外な色気を感じられる。

 

こんな題材のアニメでも俺の寝不足に加担していたんだなって…。

 

 

『NOBLESSE-ノブレス-』


TVアニメ『Noblesse -ノブレス -』キャスト紹介&OP主題歌入り本PV

韓国の漫画が原作で舞台は日本。スゲー能力を持ったイケメンが820年の眠りから覚めて現代で学生をやる話…と書けばチープに感じるが、そこそこ壮大で普通におもしろい。最強主人公のライジェルはまったく出しゃばらないけど存在感だけはあり、しっかりとサブキャラも光っているので退屈することはほとんど無かった。放送分には含まれない0話も必見なので全14話ある。

前半はM-21が中心でシリアスな雰囲気がありつつも、凶悪な地元の不良まで絡んできて地味な盛り上がりもあるし、定期的に挟まれる理事長宅でのワチャワチャとかラーメンを伸ばすばかりの食事シーンがシュールギャグとして出来が良くて何度も笑えた。 タオと加瀬が意気投合する流れが特に好き。

7話は衝撃的なエピソードで、タオとタキオが警備員になって学校のイケメン密度が増したり、田代の恋愛相談が始まったりバスケしたりと、超人達が打ち解けてやることがコレか!と楽しんでいたところで、田代と加瀬の記憶消去が決まるという驚きの転換。危険回避のためなので受け入れざるを得ないけど、記憶消去によって学園長やオジサン3人との距離が遠くなって切なかった。でもライとレジスとセーラとは普通の高校生としての友情が続いてくれる救いがあってよかったなぁ。

フランケンシュタインとライジェルを掘り下げる回では、フランケンシュタインが人間の力を思い知らせるために貴族狩りしていたヤンチャな過去が明かされ、想像以上の熱さとイレギュラーな存在感で魅力をさらに引き上げた。あれほど孤独だったライジェルとラーメンの出会いは本当にシュールすぎるし感慨深いものでもあったのな。

ルケドニア編は長生きしてるくせに精神が幼い一部貴族の小物感がめんどくさいけど、セーラの服装がとても良かったし、貴族の中にもフェアな戦いを貫く品格あるキャラとか兄貴分なナイスガイもいたので戦いに見応えはありました。レジスが気高さと優しさと熱さを持ったメチャクチャ良いキャラに成長したのも嬉しい。上記の小物キャラも成長を期待された存在ではあって蔑ろにされておらず、作品の優しさを感じられる。

貴族は実質不老で体制が変化せず、古い価値観から抜け出せない現状を憂えた前ロードが自ら永眠して変化を促したという真相だったけど、前ロードは無駄な混乱を招きすぎたなぁと文句を言いたい気持ちはある。ノブレス・オブリージュからの解放を描きつつ、ノブレスとしても在り続けようとするライジェルも尊重した愛ある物語でした。

作画は安定していたし何よりもキャラとギャグの入れ方が良いので、もっと評価されても良いと思う。

OPHYDEプロデュースで元「東方神起」のジェジュンが歌っているのだがトンデモなくクセが強い。でも聴き慣れたら曲も歌唱も良いんですよ。EDも良い曲。

 

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』


TVアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」第2弾PV

美少女と戦闘機の組み合わせよりも、美少女に頼るしかない情けないオッサンをやりたいって意識をギラギラ感じて気持ち悪い。

敵の目的以上にオーディンが少年の姿でいることに何の意味があるのか気になって仕方がなかった。幼さの表現にしては正気を疑うほどに直接的だし、この作品の視聴者が偉そうな眼帯ショタを好むとは思えない。何を考えてんだ?

美少女は多いのに自分の好みにグッとくるキャラはアズズちゃんとオペレーターくらいだったけど、キャラデザ以上の魅力は見出せず、終盤にはアズズにも興味が薄れてしまったので作品を褒める理由を完全に見失ってしまった。地獄のメイドちゃんも良さげだったが単純に出番が少なすぎて…制作は本当に何考えてんだと。

戦闘機の知識は無いのでミリタリー面はまともに評価できないが、間違いなく真面目に見るもんじゃないと分かる。

半端なシリアスはノイズにしか感じない。

看取り担当にまでされる宮古ちゃんの女すぎる扱いもただただ臭ぇ。

水着回だろうと漢どもの露出とノリがキツイし、きわどい水着も個人的にはシュミじゃないのでアガれません。でも池目・爽はおもしろいキャラでしたね。『魔女の旅々』にもイケメという雑な名前のイケメンキャラが出てたけど、こちらはキャラが立っていたし、自己投影おじさん達よりよっぽど好感を持てる存在だった。

中盤辺りからは昔の園香やネームドだった桜について書かれた前日譚小説(自分は未読)の内容が絡んでくるので、ただでさえ乗り切れないストーリーにさらなる取っ付きにくさが出てきてしまう。

富士の戦いでは各国の強者が集う状況だけ見ればおもしろいし、作戦が失敗してネームドのスピットファイアメガネさん死んでしまったり、リズベットちゃんが大怪我したり、司令部がほぼ全滅で弥生&シールド隊も墜ちてしまう絶望的な展開でワクワクしてきたもんだが、園香と弥生のドラマと泣きシーンでは、死亡フラグなんて言葉が常に頭をよぎってしまい、もう早く墜ちてこいやと言いたくなるくらいにはヘタクソでくどいんだよ。

ヴァルハラ探索パートは興味深く観ていたが、結局かっこよく犠牲になるオジサンをやりたいって気持ちが前に出すぎでキツくなる。

後の園香の復活にも感動できやしないし、北欧神話なんてものがあったのかと驚くシーンには笑った。

祭り回もテンションの振り幅がめんどくさい。この基地らしさを貫くのは良いけど、別におもしろくはないし、今更感動することでもないなってセリフばかりだ。

最終話のOPは名作アニメあるあるのSE付きだったのだが、これがスゲー中途半端でダサすぎた。本編でクラウが歌いすぎなのもダルいし、おじさんのかっこつけにも「はいはい」って感じ。潔く敵になったオーディンが最後には泣いちゃうし…想像以上に陳腐な決戦だったな。

おじさんコメンタリーとやらもあったけど、1話で限界でしたわ。

 

 

『土下座で頼んでみた』


アニメ「土下座で頼んでみた」PV

ふなつかずきの原作に忠実なキャラ作画は文句無しにエロかわいいし、ノベルゲーム的な一人称視点と立ち絵の構図は意外と新鮮味があって良かった。

土下座でスケベを要求するような作品をアニメ化するなんて今時どうなんだとは思ってしまうし、杉田智和がハイテンションに演じる土下座(どげすわる)がマジで不快なんだけど、根本から常識がブッ壊れている作品なので憎めないのよね。俺も見たいもん…おっぱい。

ヒロインは崖坂みのり(胸無し)(名前が酷すぎ)、見瀬内花南(挑発的な紐パン)、塩屋令(クール系)、豊房麗(巨乳後輩)、姉歯結亜(歯医者)、油石夏美(ガソリンスタンド)、思井彩芽(サイコ)が好き。大阪ノリに染まった幼馴染みと数学の先生も悪くなかったな。男の娘にはキレちまったよ。事前に警告してほしかった。最終話の演出がシャフト的なのは何だったのだろうか。

なんだかんだ楽しんでいた俺が言うのもなんだが、奴が報いを受けるオチには安心しましたよ。まぁ転生してたけど、ボコボコにされるのを祈るばかりです。


アニメ「土下座で頼んでみた」ノンテロップエンディング

ふざけた歌だけど曲としては最高。

「誠意が感じられない〜」好き。

 

 

 

総括というか、ただのレビューになってしまったな。集中力が無いくせに細かく書かないと気が済まなくて大遅刻する自分にはまったく向いていないと思い知ったので、もうシーズンのまとめ系記事を書くことは無いだろう…。

2020年 夏アニメの感想

「あっ!いた!」
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「放課後ていぼう日誌:ワールドミッション」とか期待してます。

 

というわけで、めちゃくちゃ遅いまとめ。

 

ネタバレしかないので注意

 

 

 

 

『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』


TVアニメ「魔王学院の不適合者」第2弾PV|2020年7月4日(土)より放送開始

凄すぎる。何言っても何やってもおもしろすぎる。

OPもEDもかなり良い。どちらもアノスが王座に座る姿から始まっている。

心臓の鼓動や目のまばたきだけで爆笑させてくれる作品があるか?

最強すぎて戦闘はほとんど棒立ち、セリフは偉そうなものばかりだというのに大好きになれる主人公がいるか?

いやいるかもしれんが…それでもこの御方は別格だ。

サーシャへの「お前の魔眼が綺麗だった」、エレオノールへの「お前を俺の魔法にした」といった最高すぎるイケメン台詞は、わざとらしいクサめのいやらしさを感じさせつつも、その言い回しの上手さには感心するしかなく、器のデカさを示してきた積み重ねによる説得力もあって、偉大なる魔王の威厳を損なうことはなかった。その他多くの名言は、わざわざ並べて語るまでもないだろう。この作品のセリフは本当に頼もしくて、優しくて、バカで、深淵を見据えているのだ。公式もそれを理解しているようで、配信サイトにある各話のあらすじに必ずセリフが入っている。

明るい両親に愛されまくって良い息子として親孝行している姿は、都会の大学に行くド田舎の希望みたいな雰囲気で、この手の作品では珍しい特徴だと思うし、生後1ヶ月だし、魔王でありながら勇者カノンにゆかりのある人たち以上に勇者の理解者ヅラをしたり、勇者に敵わなかった事もあると認めていて、最終的には元カノンのレイと約束通りに友情を築いてしまう常識破りの展開が熱すぎる。13話での憎しみの断ち切り方も完璧でグッときた。後半は少々かっこよすぎるので、二千年前の鉄板ジョークをもっと披露して欲しかったかも。

逆にアノスのキャラがお気に召さなければ、全体的に楽しむ事は困難と言えてしまえるピーキーさがある。第1話だけはやってることが引くくらい凶悪なので、1話で切られやすくなっているのは非常にもったいない。

 

でもヒロインはただただ素晴らしい。

ミーシャは銀髪で胸がデカく、おとなしい性格と立場の弱さから周りの視線が冷たくて、秒で一緒に居たいと思わせる魅力しかない美少女だ。4話までは誕生日に消えてしまう儚さを纏っていてそれも良いのだが、アノスに救われて真の姉妹となったサーシャと打ち解けてから見せる尊い笑顔は素晴らしかった。11話でメッタ刺しにされるシーンは苦しい気持ちになるけれど、むしろサービスシーンのような見せ方だったように思える。あれはエロい。

サーシャは顔は良いけど単純にミーシャの方が好みだし、まぁ二番手って感じですね…と思っていたのだが、その時の俺はまったく深淵を見ていなかった。普段のお高い口調やドヤ顔と、アノスに何か褒められるとすぐに顔を赤らめるピュアでチョロい一面のギャップは萌えの極地。忘れられないシーンは目を褒められるやつ全部と、9話の「ふーん…」や11話のドヤドヤ魔眼とか、13話の「おあいにくさま」だね。

ミサもかわいかったし志が良いキャラだったけど、レイとのカップリング感が強すぎて特に言いたいことが出てこない。

勇者学院のエレオノールは語尾のおもしろさと胸の大きさが最高だぞ。

ゼシアは見開いた光の無い目と、根源を掴まれた時の表情が最高だった。一万人どうすんだろう。

ファンユニオンは推しのためなら勇敢に動ける強いファン。モブに見えるが主人公のアノスがしっかりと認識するし、それぞれが名前を呼ばれたシーンはこちらも感動するしかない。「馬鹿げた歌」「聖なる魔法を愚弄するか!」などと言われがちで笑っちまうが、無理矢理に応援歌をブチ込む流れは天才すぎるよ。

エミリア先生はなんとなく某催眠エロ漫画に出ていそうな顔で、バリバリの差別ガチ勢という困った女。アノスに殺されそうになって怯えたり、強制的に混血として転生させられてから全裸でアノスを睨みつけていた姿には、同時期のどのアニメよりも興奮しちゃった。その後の再登場は無くて惜しい存在だったが、臨時で入ったメノウ先生も顔が良いし性格はマトモで親しみやすさもあったので、変わって良い事しかなかったな。

もちろん男キャラも熱い。

レイは母親想いで紳士的でもあり、立場を気にせず飄々と振る舞えたり、13話で見せたような熱い愛と正義感もあって、アノスに劣ることのない魅力に溢れていた。

偽魔王の正体がカノンであろうことは普通に予想してたけど、レイの正体までカノンにするとは思わなかった。レイがアノスの配下の転生者なのか勇者なのかのミスリードは長すぎたように思える。

首席のリーベストはポッと出でアノスの引き立て役でしかない存在かと思いきや、メノウ先生との信頼関係は良かったし、純粋にアノスを嫌い、アノスを信じる者達とは違う方向で魅力的なキャラだった。途中から影が薄いけど。

ラオスは嫌な奴だったが小物感強いセリフはちょっと好き。

七魔皇老はアノスとの長い繋がりがサーシャ達の忠誠と違った良さがあって悪くはなかったけど、最終話までパッとしない存在感だったなぁと。まぁそういう部分の不足は尺の問題で仕方ないのだろう。マイナスにするほどではない。

 

キャラだけでなくアニメとしてのおもしろさも凄まじく、1~4話、5~8話、9~13話の三章構成で1クールの満足感は非常に高い。

サーシャとミーシャの姉妹愛や名言が満載の4話と最終13話に流れるアノス様ver.のOPは不安を全て消し飛ばすかっこよさ。

7話はファンユニオンによる「アノス様応援歌合唱曲第二番」と「ちょうど1分だな」でアニメも1分経っていたのがおもしろすぎて伝説級の1分だった。魔剣大会編はアノスの親孝行が自分の親を喜ばせるだけでなく友の母親の命も救う形になっていて、レイの親子愛よりも話の巧さに感動してしまった。凄いと言えるもんではないが、9話では登校中のアノスとミーシャがOPの使い回しで笑った。作画は安定していたけど特出した部分は無い。

 

キャラもストーリーも描写が足りないと言っている原作ファンも見かけたが、臆することは無い。普通は原作から大きくカットされているなんて情報を知ったら観る気を失くすもんだし、案の定清々しいなんて域じゃないほど詰め込んだ構成になっていることは確かに感じ取れてしまうのだが、それでもこのアニメはどうしようもないほどに完成されている。原作を知らない側からすると、原作とは別物と評されるような潔い作りはむしろありがたい。本当におもしろかった。完成度が高すぎて、続きは観たいような観たくないような。

 

 

 

『放課後ていぼう日誌』


TVアニメ「放課後ていぼう日誌」PV第2弾

前期で延期してしまったこともあり不安はあったけど、再開して本当によかったと思える素晴らしい作品だった。魔王学院とほぼ同等の評価です。

主人公は純粋にかわいらしいけど、他の部員は少しニッチな属性揃いなので萌えにくさがある…なんて思っていた時期が俺にもありました。どのキャラも魅力の掘り下げ方が上手くて、回を重ねるごとにしっかりと良さが増していた。

まず何といっても主人公の陽渚ちゃんが最高だ。全力で笑ったり驚いたり頻繁に目から光が消えたりして表情が非常に豊かだし、毎度の悲鳴すらも目覚ましアラームに設定したいくらいには心地いい。好きなセリフは「ピクピクしてます!」と「大きくないですか!?」です。5話でおパンツがお披露目されるシーンがあるけれど、これが全然色気の無いもので…ホントどこまでも期待を裏切らないキャラだなぁと笑顔になれた。

彼女は友達が少なくて手芸にしか興味が無いうえに、イマドキ珍しいガラケーJK。なので分からないことを即座に調べることがなく、ネット検索は父親のPCを借りなければできない環境なのだが、だからこそ他人に聞いて教わったり自分で試行錯誤することの大切さが際立つ。

陽渚ちゃんが大きい魚に対して泣きわめいたり釣り針をビビりながら取ったり魚にとどめを刺すシーンの躊躇いは、まさに俺が生物の扱いに対して抱いている恐怖と同じで共感しかなかった。中学生の頃の調理実習でビビりすぎて俺だけが魚を捌けず、俺だけが先生の調理したものを食べた情けない過去を思い出す。死んだ魚のような目で魚に向き合う陽渚ちゃんにブヒブヒしながらも、その勇敢な姿勢には尊敬の念を抱くしかない。9話でアオサギなどに関するネガティブな世界を知ってしまった時にも、とりあえず目の前のことから変えていこうとする意識も素晴らしかった。そんなお前だったから、俺は……

まぁつまり、周りのみんなに内緒で付き合って、クラスメイトの「鶴木って地味だけどかわいくね?」みたいな会話を聞きたいんだよ。

 

親友である夏海の存在も偉大だ。

実は学力がかなり高く、家ではメガネを装着し、ゲームや音楽の趣味もあるっぽいパワフルな少女だ。

豚心で見ると何とも言えんキャラではあるが、陽渚ちゃんと並んでいる時にそのかわいさは倍増する。7話の勉強会は当然、8話のアバンで陽渚ちゃんと頬がくっついた瞬間のカットはルーヴル美術館に飾られてもおかしくないだろう。

 

大野先輩は何というか…どういう目で見たらいいんだろうなと困った。

メガネ無し時代の回想だろうと絶対に素顔を見せない強力なメガネキャラだ。釣りの実力はもちろん高く、優しさとパワーを併せ持ち、非常に重要な飯テロ担当。メガネ属性は好まんのだが、時々萌えの片鱗を見せなくもなかった。

キャラソンは4人の中で1番好き。歌詞はほとんどラブソングだけど対象が特殊でスゴイ。早口パート好き。

 

黒岩部長は凄まじくサバサバした性格で、釣ること以外の理由もあって参加してるっぽいので、積極的に釣りをしている姿を見ることは滅多に無いが、部活中の眼差しには常に頼もしさがあり、バリバリで気だるげな方言で後輩にサラッと的確に教えている時の部長らしさには素直に脱帽である。

そんな部長のキャラソンは熊本弁を混ぜた歌詞が凄いのだが、その内容も歌唱もマトモもであることの驚きがデカい。何を抱えているのか…。

 

顧問のさやかちゃんは初登場時の印象が最悪な事もあって、こちらも警戒心を抱かざるを得ないキャラだったけど、日頃の先生らしくない扱いを受ける姿(特に8話の時だが、ぞんざいに扱われた後の「気を付けて釣りなさいよー」がまたイイ)、着衣水泳の練習で真面目に指導する時の先生らしさ(と水着姿)で好感持てちゃうし、突然付与される猟師設定もあって大分タフな印象になった。

他のキャラでは、陽渚ちゃんと夏海の母親が顔を合わせた時の困る会話とか、陽渚のお義父さんの「ヒゲ剃ってきます」もなんだか心地いいタイプの生々しさを感じて良い。

延長がこの作品に良い影響を与えたのかはよく分からないが、作画も演出も声優の演技も主題歌も劇伴もキャラソンも上質で文句なし。海での活動や釣りにおいて大切なことをしっかり描きながら、陽渚ちゃんの手芸好きなども貫く幅の広さがあって、かわいさやワクワクが満ちてる日常アニメとしてのおもしろさも頂点。本当に良いアニメだった。釣りしようとは思わんけど。

 

 

デカダンス』 


TVアニメ「デカダンス」本PV

1話の時点では既視感だらけのチグハグな世界観が何とも言えん印象を与えてくるが、その感覚は早くも2話で覆される。普通なら引っ張っていきそうな世界設定の情報をまったく引っ張ることがなく、5話のラストでカブラギさんがハッキリと作品の答えを出してしまうなど、一切もったいぶることがない。先が読めないようでいて、実は早い段階で真っ直ぐな道を築いて迷いなく突き進んでいる作品なのだ。

全力で夢を追いかける少女と人生を諦めてる達観したオッサンというシンプルなコンビだが、人生観だけでなくゲーム内で生きる者とゲームプレイヤーという決定的な違いの対比も効いていて、一筋縄ではいかない見応えがある。

乙女ゲームアニメでよくある、イケメンが主人公の何気ないセリフに「ハッ!」となって歌が流れるようなノリでオッサンが救われている。

余計なセクシー描写なんかは一切無いから、久しぶりに純粋な気持ちで物語と向き合えた気がする。

 

革命の始まりとなる5話では、負け確イベントをクリアして未完成のラスボスを引きずり出すという痛快な展開や、全プレイヤーが初見の敵に挑む恐怖とワクワク感のバランスはオンラインゲームらしさが強く感じられて凄いもんだった。

カブラギさんがバグ矯正施設に送られてからも秀逸。ガドルのクソ処理やオキソン注入などは汚い絵面だったけど、そこはサイボーグ達のキャラデザのおかげで不快感は無かったし、かつて共に戦った元ランカーであるボス囚人との決闘で、デカダンスへの裏口が開かれた流れは特殊なムショモノとしておもしろかった。素体奪還作戦はスパイアクションって感じのスリル。ハッカーポジションのジルは役立ちすぎだし素体もかなり好き。ドナテロは最強でひたすらおもしろいキャラだし、ジルとのガタガタな関係が微笑ましかった。

でも悪者ポジションになったターキーの扱いはいかにもすぎたし、サルコジが劇的に散ったけど彼が役に立つ方法は自爆させるしかなかったのかなぁ…ってモヤモヤした。

極端な描き方が良さではあるけど、こういう場合は少し引っかかってしまうのよね。

 

7話でフェイがナツメにぶつけていたセリフは、ネガティブながら弱者の気持ちの本質を突いている鋭いもので良かったけど、仲直りがめっちゃ早かったな!親方やフェイは情けなくても気持ちを吐き出すことが必要だったのかもしれない。最後のナツメの涙で吹っ切れるカブさんはオタクっぽくて最高。

 

ガドルを消してからのナツメは世界の真実を知ったショックでカブラギさんを一時的に突き放していたが、結果的にパイプを切り捨てる行動を取ってしまったカブラギさんを責めないどころか、パイプについて触れることもなく1話分過ぎたのは違和感ありすぎてどうかと思ったよ。後に2人が素早く仲直りしたのは別にいいんだけど、その時にガッツリな回想を2回もやっててダルかったな。

工場にいた青髪オペレーターさんの退場もショックだった。

 

終盤は小っ恥ずかしいくらいの王道展開だったけど、なんだかんだ俺は王道に弱いので泣きそうになっちゃった。カブラギさんとミナトの関係がバカ熱い。オメガを倒してからは運営にジルやミナトが加わったようで、すっかり平和なMMOと化していて微笑ましい。ナツメの右手は戦うためのモノではあったので、最終話で作り直す意味は大きいと思うし、髪も伸ばして女の子らしくなった姿は嬉しいもんですね。

個人的にはカブラギさんが戻ってこないほうが好みだったなと思うけど、まぁ嬉しくないわけがないから良しとしましょう。

 

この作品で云うシステムのように、どうしようもない大きな流れの中にいることは受け入れるしかないけれど、もしそれが理不尽だった時には、容赦なくチートを使ってデカダンスキャノンでブン殴ってやろうぜ!的な話だったと受け取っておく。

文句は出るが結果的に気に入った要素は多かったので良作!

 

1~5話までの総集編は、最初のカブラギ誕生までと4:07からの説明は観る価値がある。


TVアニメ『デカダンス』第5.5話「install」 ※第1~5話総集編 ※新規カットあり!

 

OPは曲も映像も良いし、作品のテーマを反映しまくっている歌詞と力強いボーカルがアニソンとして素晴らしい。イントロのギターと「モノクロのサイレント劇場」と「本当の音が」の部分が良すぎて何度も観てる。


TVアニメ『デカダンス』OPアニメ映像 鈴木このみ「Theater of Life」

EDも普通に良い。


TVアニメ『デカダンス』EDアニメ映像 伊東歌詞太郎「記憶の箱舟」

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 1~13(26~38)話』


TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season PV|2020.7.8 ON AIR START

1期はBDを全巻買ったくらいには好き。1話目(26話)の展開は完璧におもしろいんだけど、聞いてらんないくらいにセリフがくどすぎる。スバルもレムもだよ。ありえたかもしれないレムルートを一瞬映したところにグッときた人は多いんだろうが、必要性はビミョーだと思う。スバルの「後ろ向いててくれ…ちょっと泣く」からのグシャグシャな顔面には普通に「汚っ!」って思っちゃった。その後の回も「女の子はかわいいけどセリフがくどい」って印象がひたすら続くことになる。

とはいえ、28話からは強欲の魔女エキドナが本格的に絡んできて、萌えと知識に対する強欲が一気に加速する。

エキドナは英語で書くと「Echidna」だ。これは「えちどな」と読むことができる。つまりエッチなのだ。

まずキャラデザからして最高。特徴的で妖しさのある白い肌とまつ毛とロングヘアで構成された真っ白な顔面が美しく、その中で怪しく光っている猫か爬虫類のような暗い目は、見ている者に底知れぬ不信感を抱かせる。露出がまったく無い真っ黒で白いラインの入った服装は、内側への探求心を強く引き出す秘匿性と気品があり、白い顔とのバランスも整っていて魔女としての説得力がさらに増す。わざとらしい乙女アピールや仕草もかわいらしいうえに、髪飾りまで変えた制服姿で現れる気の利いた所も最高だ。あの場でしか見られない生脚を組んだ瞬間は、何よりも俺の強欲を掻き立てた。一発殴る権利はあるみたいなセリフがあったけど、一発殴る権利があったら腹がいい。それにしても28話の「経験の少ないボクには判断しかねるな」という発言の「少ない」については議論する必要があるのではないだろうか?

そして終盤では身勝手な強欲を押し付けようとする幼稚な面が露見し、スバルの1番の理解者が誕生したかと思いきや誰よりも人の感情が分かっていないバケモンだったのもキュートだ。慰み者にしていいなんて言われたら契約するしかないだろう。断ったスバルはバカ。

エキドナほどではないが憤怒の魔女であるミネルヴァも良いキャラ。少しめんどくさそうな所はありそうだが、まっすぐな心とかわいさを兼ね備えていて(あの中では)一番信用できる気がする。

いい加減本編の話に戻ると、29話は一番印象深いエピソードだった。

ここにきてスバルが元の世界で抱えていた問題や、彼の両親の存在を掘り下げるなんて驚きだったし、今更のような気もする異世界転生の切なさと、ゼロから始める異世界生活の意味を改めて感じさせられてグッときた。セリフは長いなぁと思ったけど、両親とのやりとりで涙目くらいにはなったよ。あの2人が本物じゃないってのが好き。

そこからはラムがもちろんかわいくて、あまりピンとこないがフレデリカも良さがあり、試練に挑んで撃沈するエミリアもかわいいし、突き放されたり突き放したりするベアトリスもかわいすぎるし、やっと明確な友達として存在感を示すオットーの頼もしさが嬉しかったりと退屈させない。

33話はブチギレるガーフィールとウサギちゃん達が最悪すぎてさすがに気が滅入ったんですけど、どうせならエミリアやラムが食べられちゃうところが見たかったなって!それとエキドナに死に戻りを打ち明ける瞬間は感慨深いものであった(後々面倒なことになるので観直すと何とも言えんシーンになるのだが)。

35話のリューズクローンは一家に一人は欲しいかわいさだ。「地獄を知ってるのは俺だけでいい…」はめちゃくちゃかっこいいセリフだったけど、38話を観てから振り返ってみると哀しい言葉にも捉えてしまいますね。

36話も衝撃的で、死にたがるベアトリスはと~ってもかわいかったし、エルザのエロい体にもドキッとしたもんです(もう何でもいける)。ロズワールがスバルの死に戻りに頼って生きていることをぶっちゃけたことで、ロズワールの異常性がハッキリしたと同時に、取り返しがつくと心のどこかで思っているスバルもおかしな領域に足を踏み入れていることを気付かされるのだが、それでもスバルは毎度必死に足掻いてはいるので彼なりの良さは感じられたなと。まぁそんなことよりも、スバルに依存する壊れちゃったエミリアなんだよ!やっぱり一番かわいいなと確信したよね。全然嬉しくないキスがまたイイ。

 

37話は、これまで死んで去ってきた世界の先を見せられる試練によって、スバルは取り残される人達の悲しみを自覚し始め、ループの価値を見つめ直す流れに入るわけだ。

色欲の魔女カーミラは気弱そうな口調からして好きになっちゃうし、彼女の能力で魅了された人は呼吸すら忘れて心停止するなんて設定も独特で良い。偽レムとの会話はくどいのだがレムへの理解が深いスバルのセリフは良かったと思う。ベアトリスが来るはずもない「その人」という虚無を死にたがるほど誠実に待ち続けていて、エキドナはベアトリスの答えだけをただ期待して放置していたっていう真実にはかなりのショック。そして魔女が大集合する大胆な展開は素直に凄いと言わざるを得ない。

 

1クール目の最後である38話は死に戻りの元凶である嫉妬の魔女さんが登場!よく分からんがサテラがめっちゃ愛してくれるし、よく分からんが魔女たちにマジで感謝だ。

なんだかんだエキドナに救われていなかったら心が壊れて終わっていたんだよね。

自分のことをハッピーエンドに導くシステムみたいに思うのは止めて、できるだけループに頼ろうとせず抗おうと前向きになる姿が素直に嬉しい。

ここで死に戻りの認識を改めさせるとは…本当に大掛かりな構成で感心する。

自分自身を愛そうとすることで、他人からの愛を素直に受け止められるようになって、真の意味で相手の愛に答えることができるのだ。たぶん。

自分含めて全てを救ってみせると思えても、まだエキドナ勢はループさせる気満々だし、直後に明かされるロズワールの謀略が想像以上に最悪で即絶望してるし、ただただ大きな存在に振り回されてばかりだったけど、最後に殴ってくれたオットーの遠慮のない友愛が頼もしくて、マジ痛そうだ。ここで1クール目はおしまい。再開までの3ヶ月がもどかしいよ。

中途半端なのでまとまった感想は書きにくいってのと、舞台の変化が大して無かったから画だけで覚えていても全然記憶に残らなそうと思ったので、随分と細かい感想になっちゃった。

 

 

『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』


アニメ『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』PV2

最強高校生決定戦。というのは建前で、ほとんどダークファンタジーみたいなもんです。製作Crunchyroll、制作MAPPAで、見せ場であるアクションのアニメーションは非常に高いクオリティ。ミラの叔父として今は亡き藤原啓治も参加している。格闘モノには珍しいメガネキャラが数人いたり、女性キャラもバリバリに戦うし、軽い扱いに見えてしまうが個性的なキャラが多数登場するのでワクワクが尽きない。ストーリーの勢いはブッ飛んでいるけどダレる回は無かった。ただキャラデザには初回から気になる問題があって、主人公ジン・モリのしいたけ目とか、誰もが指摘している鼻と耳の赤みが目立つ目立つ。美少女アニメでは肩とか関節とか胸が赤くなりがちだけど、この手の表現は何が良いのか全く分からんな。

OPはベース・ハウス(たぶん)で、曲のクオリティも映像もめちゃくちゃカッコイイ。EDは韓国のアイドル関係なのでマジ強い。


The God of High School - Opening | Contradiction (feat. Tyler Carter)

舞台は韓国なのに音声は日本語で主題歌は英語というゴチャゴチャ具合だが、K‐POPなどで慣れたバランスだから別におかしいとは思わなかった。

序盤は戦闘とキャラの友情をバランスよく展開していて退屈せず、特にGOH地区予選の最終戦である5話は、様々なアクション演出と多重のドラマで魅せる何でもアリな殴り愛が凄まじく、モリとミラと友達になることで亡くなった友を安心させて別れを告げるデイにはグッときた。6話からは強キャラ大量登場で熱いけど、借力が当たり前のように使われ始めるから大分狂ってくる。でも満を持して登場するイルピョの存在はマジで良すぎた。まずモリと幼い頃に会っていて、モリを支えるって約束をテジンと交わしていた関係性が泣きそうになるくらい素敵だし、イルピョ兄さんと呼ばせるくだりにはニヤニヤしちゃったよね。

9話でデイがブルース・リーみたいな服を着た女の子とトイレで戦ってキスされてたシーンも好き。ジェガルに「いつも関係ないとこいんのな、お前」って言われてたの笑った。

終盤は完全にオカルティックな状況になってカオスだ。良いデザインのバケモンどもが湧いてくるデカい規模の戦闘にはワクワクするしかなく、モリがノックスのボスであるマンダクを普通に蹴り飛ばしていたのはウケるし、THE SIXの1人がソウル市民を全員テレポートさせたり隕石を墜としていたのが意味わからなくてサイコーに楽しかった。モリが斉天大聖として覚醒してからは顔がかっけえし如意棒デカすぎるし、「集え、筋斗雲!」で筋斗雲って集うもんなのかと驚いたし、バカは死ななきゃ治らないぜと4人で突っ込んでいく流れにホントバカだなぁって全てを受け入れられた。

ジェガルはイルピョへの逆恨みの件もあって、悪役としてはパッとしない印象が続いていたけど最後は良かった。マンダクは棒立ちしてたけど何だったの?

ずっとバリア担当だったパク・ムジンさんは一番顔面がかっこよくてサラッと大統領になるかみたいなことも言ってて笑えたし、好きなキャラだったなぁ。

アニメファンの評価が段々と落ちていったのは残念だったけど、それも仕方ないなと思う。借力より格闘を貫いてくれたほうが世界観的に受け入れやすかっただろうし、アニメーションに関しても大技の撃ち合いは退屈だった。

だがそれでも!このアニメはおもしろかったと俺は言い張りたい。

ドラゴンボールで言うと”狼牙風風拳”がスゲーしていた時代から”ファイナルフラッシュ”くらいまでのインフレを13話でやってるようなもんだ。そりゃあ何だこれはと言いたくなるのも当然だろう。でも思い出すはずだ、かつて”かめはめ波”や”魔貫光殺砲”とか、技名を叫んでギューン!となる必殺技を練習したあの日々を!

俺は無性にごっこ遊びをしたくなっている。マジで2期を作って欲しい。

 

Twitterで公式が権利を大いに活用して名シーンを貼りまくってるぞ!

三段蹴りがかっこよすぎる

蒼龍脚って英語だとBlue Dragon Kickなんだな 

とにかくかっけえ

審判員がちゃんと最強で安心する

イルピョの動きが素晴らしすぎる 

名シーンですね。戦いながらモリを指導するイルピョの想いと、かつてSIXを1人でボコボコにしたテジンが敵わなかった力をSIXの2人が打ち破る熱さがたまらん

挿入歌はいらんと思うけど、もうここまできたら好きにしてくれって感じよね

 

 

 

フルーツバスケット 2nd season』


TVアニメ「フルーツバスケット」2nd season第2クールPV

原作未読。4月から始まっていた2nd seasonが一区切りついた。

2期目というのもあるのでドラマもキャラも既に重厚だったが、そこにさらなる新キャラと心情の変化が描かれて話が大きく進展していた。話の巧さでいえば素晴らしい作品ですね。修学旅行回はヤバイよヤバイよと言いまくりながら観ちゃったし、何でも話せるような友達を作れた由希が、自身の暗い過去と確かにあった輝かしい瞬間を語る場面が素晴らしく、彼が透に求めていたものは女としての姿ではなく甘えられる母性だったのだとハッキリしたことで、彼らの恋路や家族とか草摩家との向き合い方、高校卒業後の選択などが次々と定まってきて目が離せなかった。

それと失恋する楽羅が超良かったし、依鈴がエッチでした。

ただただ最悪なキャラだった慊人が、ラストで実はおっぱいがあって男にも抱かれてる女の子だったと判明したのは衝撃ですよ。彼女も透によって救われることになるのか、慊人もエッチじゃんと思ってしまった俺の最悪な気持ちはどうすればいいのか…The Finalが非常に楽しみだ。

 

いつも良い余韻を与えてくれたMONKEY MAJIKのED


MONKEY MAJIK - Eden 【TVアニメ「フルーツバスケット」2nd Season 第2クール ED ver.】

 

 

『異常生物見聞録』


《異常生物見聞録》PV第一弾

PVが第一弾しか存在しない。

原作は中国のWEB小説で製作はbilibili。

ぎこちないなんてレベルじゃない構成で、劇伴はシーンと合わず音も大きい変な使われ方が目立つし、作画レベルもかなり危ういもんだった。

でも女性キャラの見た目は悪くないし(特にセイレーンの五月ちゃん)、主人公である好人は大家設定と異常なお人好しが好感持てて、ヴィヴィアンと莉莉の関係は常に微笑ましく、魔狩人の三八には何度も笑えた。イザックスさんは最強だからとにかくヨシ!

キャラクターの魅力だけで言えば充分に楽しめる質ではありましたね。

好人の力が覚醒して魔狩人とタイマンしたシーンは、同時期のアクションアニメにも劣らない熱さがあった。…はずだ!

最終話に起こる事件が光熱費未払いの停電ってのも、この作品らしくて良いなあって思っちゃったよ。

全てにおいてショボすぎるけど愛せるアニメ。

 

 

『宇崎ちゃんは遊びたい!』


TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」PV第3弾

インターネットで変な燃え方をしていたので、ある意味一番の注目作だったかもしれない宇崎ちゃん。まずアニメの内容を語れよってハナシですよね。てなわけで結論から言うと、このアニメは駄作です。

テンポが奇妙なくらいに変で長く感じてしまうし、笑いのネタやノリがいかにもインターネットでサムイっス。時々だが奥行きのある背景やカメラワークがおもしろかったりはしたんだけど、基本の流れが冗長すぎて浮いた演出になっていた。逆に言えば印象的に映るんだけれども。

早い段階からただのバカップルとしか思えんから、ラブコメとしての質はあまりよくないし、喫茶店のマスター達がただただ快く見守り要員をやっていて「飯が美味ぇ〜」って態度なのもイタい。とはいえ、マスター達が不在でバカップルに集中してる話だったらそれはそれで見ていられなかっただろうなと思う。マスターと亜実さんで笑えたことは何度もあったし、逸仁は登場回が最悪だったけど黙るならいてもいい。

ここまでメインヒロインに集中している作品は新鮮かも。

正直一番グッときたキャラが宇崎ちゃんの母親である宇崎月(43歳)!

人妻はマズいとはいえ、本編では旦那のことをまったく考えていないし、見た目が妙に若いし、赤面して目を開く表情と挙動のかわいさは全然いける。11話で桜井に料理を教えていたけど、いきなりうどんは無いだろ。宇崎ちゃんも充分かわいいのだけれど、短髪低身長巨乳キャラは微妙に自分の好みから外れている。目もデカい。ごめんな宇崎。でも高校時代の宇崎ちゃんはかなり良いんだ。

印象的な回は8話。公共の場での見せつけ感がウザかったとはいえ、過去を描いたことで2人の関係に肯定的な気持ちになれた。少しな。

12話は宇崎ちゃんが亜実さんに「~っス」の影響って桜井くんでしょ?と指摘されて赤面しながら逃走したり、酔った桜井の「好き(お前の料理が)」を勘違いした勢いで酒を飲みまくって忘れようとする姿がかわいかった。マスター親子にも笑えたし、良い最終回だったと思う。

個人的な事情で言ってしまうと、こちとら真正のぼっちかつ高卒なので、カフェもカラオケもボルダリングも居酒屋で酒デビューの雰囲気も知らないから、日常を描いているのにファンタジー作品よりも共感できることが無くて、10話の鳥取PR回なんか…ここまでソロの視聴者を突き放すのかと絶望しかないカップルアピールに打ちのめされた。イチャイチャが加速する度に現れるクソキャットを頼もしく思った者は多かったことだろう。

しかしだからこそ、この作品を認めようと思う。俺自身が捻くれていると自覚があるからだ。駄作だと思うが嫌いにはなれない。2期の決定は理解不能なんだけど、まだ宇崎母が見たい気持ちはあるし、ぶっちゃけ楽しんでいた時間は長かったので次も観る。

OPは「あれ結構チョロいスね」がとにかく好き。

 

EDの映像が宇崎ガチ恋って感じで良かった。10話の鳥取バージョンもヤバい。やっぱり宇崎のこと好きかもしれんって気持ちになる。曲はYuNiとYUC‘eで文句なしの良さ。

 

 

ド級編隊エグゼロス』


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」第2弾PV


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」星乃雲母キャラクターソング「とびっきり☆キラリ」イメージPV

PVを見ればこの作品の全てが分かると言ってもいい。HEROはHとEROでできているってのまんまなスゲー頭悪い作品。

エロいことでエネルギーを溜める系の設定は珍しくないと思うし、敵のキセイ蟲はエロの規制厨を連想させる象徴的な存在だけど、魅力があるわけではないので安直な形だけのヤツらにしか思えず、各話の構成力も大きな差があり、作画も普通に良いってくらい(一部めちゃくちゃ酷い回あり)。何度かあった股間が持ち上がる比喩はちょっとおもしろかった。時々マジメっぽい雰囲気になるが微塵も危機感を感じられない。肝心のエロさはというと、パンチラ(俺は苦手)や胸揉み(大好き)はもちろん、特殊シチュエーションのバカバカしいラッキースケベが毎回用意されているので、一夜のお供に選べるシーンと出会うことは一応できた。ただ裸になるシーンが多すぎたから後半には裸に飽きてた。規制も強いしな。所詮は一般向け作品なので過度な期待は禁物なのだ。ちなみに俺が一番実用性を感じたところは7話の萌萎ちゃん!7話は冒頭から上を向いて歩くことの大切さを教えてくれるし、全体的にエロバカさが極まっていて一番おもしろい回だったと思う。最終12話は一番バカしてるので非常に正しい。俺達の戦いはまだまだ続くパターンだけど雰囲気的にはキリがいい終わり方ではあった。

残念なのは、主人公がいろんな美少女にドキドキしても、根底では幼馴染一筋を貫いているからスケベに対する反応が中途半端になってしまい、星乃以外のキャラは浅いままで終わってしまったことだ。星乃は小悪魔系とかツンツンな鉄壁精神がかわいいし、見ていて嬉しい瞬間は多かったけど、俺はもっと白雪舞姫ちゃんとか、天空寺宙ちゃんのスケベが見たかったんや!紫子も7・8話の時がとても良かったけど負けヒロインみたいな印象で終わる。一番そそるのはやっぱり萌萎だけど、単純に出番が少ないんだ…。本当に残念なことですよ。1クールで多いキャラのスケベバランスを取るのは難しいと思うけど、不満と言うほかない。原作を読め?うるさいッ!

今期の作品とは別に2014年放送の『健全ロボ ダイミダラー』も観ていたんだけど、あらゆる設定がめちゃくちゃ似ていてビックリしちゃった。故に設定のぶっ飛び方も、エロも、ギャグも、アニメとしてのクオリティも、圧倒的にダイミダラーが勝るなと思ってしまいましたよ。ナレーションも同じ小山力也じゃねーか!まぁどっちの女の子が良いかは個人の好みによるだろうけどね。俺はどっちも好きです(素直)

いろんな意味でもっと観たい。それに尽きる。いや別に…大しておもしろかったわけじゃないんだが。

 

EDはサイドチェインがかかりまくってるイントロがかなりハマる。


TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」エンディング映像 歌:星乃雲母 (CV:加隈亜衣)

 

 

『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』


TVアニメ『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』第2弾PV

原作は中国産の恋愛シミュレーション系アプリゲーム。

制作が安心安定のMAPPAなので、イケメンアニメでは致命的なのにあるあるな作画の崩れなどは少なかった。ギリギリ。

内容はまさかの異能力モノで、乙女ゲームらしくイケメンとの進展もあるのだが、後半は大きな陰謀が絡むシリアスな展開がメイン。死人もそこそこ出てる。

主人公の名前が女性向けアニメにありがちな「わたし」なんてモンだけど、このわたしちゃんがしっかりと自立したキャラだったし、顔も可愛いのでむしろイケメン側の気持ちになっちゃった。

この手の作品ではイケメン達がヒロインを巡って「俺にしとけよ」的な取り合いをしたりするもんだと思うんだけど、なんとイケメン同士の関係性がまったくと言っていいほど皆無で、どのイケメンも自分だけがオマエを救えるってツラしてる。そのおかげかデート的な回では個人に集中できるからキャラの厚みが出てるんだけど、1つの作品としては微妙な気がする。

キャラについてだが、キラはトップアイドルではあるものの、ポテチ姫なる珍妙なあだ名をつけてくる親しみやすさがあり、彼とメッセージのやりとりができる立場になった優越感は凄いことだろう。身体能力も高くてハッカーでもある盛りすぎなキャラだ。10話で判明した幼少期からの想いも熱いし、わたしちゃんに力を使った時は切なかった。

ハクは先輩属性と戦闘能力の高いEvolを持ち、「お前が風の中にいれば、いつでも見つけられる」などのセリフもほとんどかっこいい。一番好みかも。

シモンは落ち着いた品のあるキャラだったけど、ブラックスワンの重要人物で冷酷な二面性が露見した時には普通に哀しくてショックだった。

ゼンはやっぱりお前かと言いたくなるほどハマってる杉田智和。時間停止能力が高まりすぎて多くの世界線を見られるレベルに達してたけど、普通になんじゃそりゃって感じ。

最終話はイケメン達がそれぞれの道に進んでしまい、ゼン以外が遠く離れることになってしまったのは珍しいと思ったけど、真のクイーンとやらが出てきたことで設定がさらに広がったので、根本的な解決はまだまだ先になりそうだし、続きはゲームでってオチなのだ。まぁ中途半端になるのは観る前から分かっていたけど、ソシャゲ原作アニメってこういうところで損してるよな~と。

 

キャラソンもある。

 

 

オオカミさんは食べられたい』


【公式】第1話「今日しかもうチャンスがないんです」【オオカミさんは食べられたい】

全3話しかないコミックフェスタアニメ。

はいそうですかって感じのタイトルだが、大神ちゃんがかわいいので食べたいとしか思えん。孤独を好んで生きていた美少女が男性教師に「かっこいいなって…」とか「群れようとしないとことか先生は良いと思うぞ」なんて理解を示され、大神ちゃんは先生にいきなり体の関係を迫るほどに発情するという圧倒的なテンポの良さ。心理描写もクソもない。羨ましい。スカート奪取おじさんもヒドすぎておもしろい。おじさんが捕まった裏で先生は大勝利だ。羨ましい。

 

 

巨人族の花嫁』


【公式】Episode.01「花嫁の召喚」【巨人族の花嫁】

男子高校生が突然異世界召喚されて巨人族(250cm)の王子の花嫁になるってBLな話。これもみんな大好きコミックフェスタアニメ。

ファンタジーだからか世界観を細かく説明しようとするところがあり、キャラの心理もそこそこ丁寧で、シュールギャグのドライブ感が他のコミックフェスタアニメより弱めに感じる。良く言えば濃いのかもしれない。自分は強引なイケメンとチョロい女性の組み合わせでやるテキトーなストーリーを求めているので合わなかったなぁ。でも1話のバスケシーンで分かるように、アクションではそこそこ動く。いきなり異世界に召喚されて今までの生活を切り捨てることになるというのは、同時期のリゼロであったように厳しいもんだと思うんだけど、まぁ誠実なカイウスに不快感は無いし、主人公が受け入れたならそれでいいかって感じ。強姦未遂したオオカミさんが意外と悪者で終わらずに幼い姿が描かれたり、この先も出番がありそうな終わり方で笑ったわ。

 

 

それと『彼女、お借りします』のOPは映像も曲も最高でしたね!

内容は1話だけで生理的に無理になって切ったけどね。

 

 

そういうことで、2020年の顔と言えそうな大作がいくつかあったし、評価は低くても完全につまらないような作品は無かった。ついでにナナニジ計算中(超おもしろい)や、ポケットモンスター(ポケモン超かわいい)も視聴継続中だ。

FilmarksでTVアニメも記録できるようになったから積みレビューが爆増して地獄です。

Apexシーズン5のおもいで

エストモードの導入で今更のようにストーリー性を構築したりキャラの掘り下げを始めたり、キャラの組み合わせで試合中のセリフが変わったりなど、他のバトロワとは違う魅力を高めてくれた成果は本当に大きかった。ゲーム性よりもキャラが好きだからプレイし続けている俺のようなユーザーには嬉しい方向性に進んでくれましたね。

レヴナントはワットソン以外と組ませれば大きな変化が起こるし(辛辣な言葉が飛び交うけどそれも楽しい)、ライフラインとオクタンや、コースティックとワットソン、そして特にミラージュとクリプトの掛け合いは最高。理想の編成はレヴ、クリ、ミラだな。「知らねーよ」は常に聴きたい。

ストーリーの中でミラージュよりクリプトの方が年上だって判明した瞬間はたまらなかった。狙っているのか分からないがクリプトの妹の名前がミラというのも、深く考えようとすると口角が上がってしまうもんだ。ミラージュは強化で使いやすくなったこともあり、野良がクリプトを選んだら俺はミラージュを選ぶってくらい楽しんでいますよ。まぁ強いレジェンドではないんだけれども!

新レジェンドのローバはとにかく尻がスゴイ。胸もあるが本質は尻よ。 フィニッシャーされてもちょっと嬉しい。殺されてしまった父ちゃんもここまで育つとは思ってなかったでしょうね。まったく使う気にはならないけど、復讐に生きながら妖艶でもあり、自身の力で戦い抜ける彼女のキャラクターはかなり良い。ストーリー内で怯えていたのは萌えポイント。

 

あとはランクマッチを頑張った。

前半だけの話だけど、シーズン1から遊んでいるのに本気でランクをやったのは今回が初めてだった。一緒にプレイしてくれる知り合いがまったくいないし、プラチナⅣ以上の立ち回り方も全く分らなかったので時間はかかったが、なんとかダイアまで上がることができたぜ。いわゆるソロダイア達成と言うわけだ。2000ハンマー1個(コースティック)しか持ってないのにな!立ち回りゲーだと実感しましたよ。

主に使ったのはクリプトとオクタンで、まずクリプトはドローンを利用した索敵と付近の部隊数の把握を頻繁に行い、敵との戦闘ではできるだけウルトとスキャンを先手で済ませて味方のキルからアシストポイントを得ようとするムーブが大事だった。EMPは逃走の際にも使えるし、バナーが表示されるスクリーンの多いグランドキャニオンにおいては使い勝手が良すぎるキャラでしたね。基本的に芋って空に目を放っているので良い隠れ場所を多く見つけられた。

オクタンは世間での評判が悪い事で有名だけど(まぁ使用者の問題なんだろうけど)、1分に1回使えるジャンプパッドでの有利な位置取りと興奮剤での加速はかなり役立ってくれたと思う。でもオクタンにはもう飽きたのでしばらく使わないだろうな。

後半のランクはワールズエッジなのでブラッド・ハウンドかレヴナントを主に使っていたんだけどプラチナⅢで満足しちゃった。そしてカジュアルではなんと2700くらいのダメージを出すことができてクリプトでハンマーをゲットすることができた。そこそこ長くやっている割に最大ダメージが2000ちょっとだったことが少しコンプレックスだったのだが解消されましたわ。

 

課金もしてるし良いゲームなんだけど、うまくいかない時はマジでダルイし無駄に時間が溶けまくる。

でもシーズン6でゲーム性に大きな変化が起こったし、タイタンフォール2との繋がりも深くなっていきそうだし、クリプト×コースティックの組み合わせがヤバすぎたので、まだまだ楽ませてくれそうだ。

今日も今日とて野良マッチ。

2020年 春アニメの感想(計5本!)

前期

imagege.hateblo.jp

前の記事で視聴本数をガッツリ減らそうと決めた結果、俺の2020春アニメはたったの5本になってしまった。『放課後ていぼう日誌』も観ていたけど延期しちゃったね。さすがに総括とは言えない量である。フルーツバスケットポケットモンスターも観ているけれど、感想を出すには内容がまだまだ中途半端なので外しています。ついでにナナニジ計算中も楽しく視聴継続中だ。本数的に順位の決めがいが無いので順番はテキトーです。

 

ネタバレ注意!

 

 

 

 

『プランダラ』(12~24話)


TVアニメ「プランダラ」PV第5弾

過去へ行ってまさかの学園モノ展開に突入し、若き頃の撃墜王や黒幕たちと出会ったりするわけなんだけど、2クール目もジェイルが最高すぎてひたすら楽しかった。

14話の風呂がらみのパートは今期で一番笑えたと言ってもいい。20話の「俺に眠り薬など効かん。信念があるからな」にも爆笑したし、21話はアクションがショボすぎるけどジェイルとアレクのやりとりにはかなりグッときてしまった。そして23話では「今のお前では俺に一発も当てることはできん」から俺の中で「くるぞ…くるぞ…」と高まって、「お前には信念が無いからだ!」で俺の心は「うぉおおおおおお!」とブチ上がりましたよ。彼の無茶苦茶な信念論はガチで見習いたい力強さがあった。あと笑えるわけではないが19話のジェイルとリヒトーとナナが揃ってるカットはかっこよかった。ただ不自然すぎるほどにデフォルメを多用して崩れないように取り繕いまくってた回だったけど…。

ただの強い不良かと思っていた道安も意外と良くて、21話で廃棄戦争を生き延びた者以外の撃墜王は認めねえと怒ったシーンにはリヒトーとの関係の深さを感じられて好きだし、22話でリヒトーが「決して1人だったわけじゃないんだ」と道安に向き合う瞬間も凄く良い。とにかく男どもの関係性が最高だ。

でもやっぱり作画は良いカットと悪いカットの差が激しく、最高なキャラの魅力と最高な無駄の連続で雰囲気がまったく一貫しないのでヒドイ構成だなと思わざるを得ない。

ラストも中途半端で続きは原作を読むしかないだろう。まぁジェイルと女性キャラの脚だけで観た価値はあったなと。

 

 

八男って、それはないでしょう!


【2020年4月2日放送開始】TVアニメ「八男って、それはないでしょう!」PV第2弾

文字が多くてビミョーなPVだな。50秒で終盤までの流れを映してやがる。ゲーム化って、それはないでしょう!

結論から言うとこの作品は、「おもしろいって、それはないでしょう!」と言いたくなる意外な良作なんだけど、まず主題歌がアレだし、本編はテンポが奇妙で、サラリーマンからの転生という設定を活かせているとは思えない子供っぽさも残念で、序盤のハードルはそこそこ高めになってしまっている印象。でも4話は巨大な化物との壮大な戦いや大出世、そして味噌作りまで始める怒涛の展開で、どうせ腐るなら発酵みたいに要領よく腐ろうといったイイ感じの教訓もある満足度の高い回だった。そして5話では本作最強のヒロインであるエリーゼちゃんが登場する。12歳とは思えない大きな胸と器を持ち、主人公と出会って1分で婚約するスピード感にも圧倒された。政略結婚が当たり前の世界なので、誠実に歩み寄ろうとするだけで他の男と違う雰囲気を出せるチョロさがたまらない。6話では指令を受けるしかない立場や英雄として振舞うプレッシャーが社畜時代の辛さと重なり、元サラリーマンらしい描写が目立ってる…と思う。そんな彼の悩みを理解してくれるエリーゼちゃんが救いなのだ。側室許可が出てハーレムへの道が余裕で開けた軽さも凄い。7話では魔法禁止の武芸大会で即敗北したり仲間も優勝まではいけないのだが、むしろキャラの強さのバランスが割と誠実で好感が持てますね。8話の「頑張ってる人に頑張れって言っちゃだめぇー!」は笑えるセリフだった。声優の演技がある意味上手いのだ。9話ではローデリヒがついに雇われる嬉しい展開もあり、カワイイ大食い系の新キャラも登場する。ただヴェルの死亡説が流れたり実家を継ぐかどうかの選択を迫られたりする終盤の流れはイマイチ楽しみにくかった。ヒステリックになる長男をクレーマーと呼ぶセンスは好きだけどね。ラスボス戦も盛り上がるモンではないがアッサリ片付けたのは逆に評価したい。ラスト付近で1話の冒頭と繋がるんだけど、シーン的にまったく感慨深さを感じられないくらい地味だし、「八男って、それもありでしょう!」という最終話のサブタイがメインタイトルに対するカウンターみたいな構成になっているのも、むしろダサくてナシでしょうよと。もう一度1話から見たくなるかというとビミョーすぎる。

感想をまとめると、エリーゼちゃんがずっとかわいかったです!

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作画は不安定だし話運びも上手くはないが、ヴェルは最後まで謙虚さを感じさせる不快感の少ない転生系主人公で観やすかったし、悪くは無いでしょう!

それにしても転生する瞬間に記憶が上書きされていたと思うんだけど、元の人格ってどこにいってしまうのだろうか?怖いわ…


イヤホン推奨【「八男」エリーゼ(CV:西明日香)】懸垂チャレンジ「私、がんばります」(ダミーヘッドマイク使用)

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』


TV アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第 4弾 PV/2020年4月4日(土)放送開始!

序盤はまぁまぁだなって感じだったけど、美少女とイケメンの密度が増してからは乙女ゲームらしさがどんどん加速して大好きなやつになった。カタリナの奇抜な行動と思考にイケメン達が「おもしれー女」(そんなセリフは無いが)的な反応をしながら惹かれていき、最終的には男女関係なく、モブとして生まれたようなキャラであろうと意識を持って彼女をお慕いしまくるモテモテ無双で、あざとさは感じたが不快感は無かったし、ただただハッピーに終結する気持ちの良い作品だった。俺も乙女ゲーのヒロインとかになってイケメン達に新しい価値観を気付かせまくりたいもんです。出てくる女の子が皆かわいすぎるので豚も満足できるだろう。マリアちゃんがたまらん。終盤になって前の世界の家族や親友について触れる構成も好みだった。OPの「相も変わらずに東奔西走」は伝説級のフレーズだ。

ただゲームの登場人物に転生するというのが普通に意味不明だし、個人的には前世のあっちゃんがどんな人生を送ったのかが気になっちゃうなぁ。

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2期も決定したらしいけど、この先にまだ見応えがあるのか?って不安がある。

 

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」本PV / 4月11日(土)放送開始!

僕これで結構な読み手なので、こういうギャグのノリはもうサムく感じちゃうっていうか、ドラマもチープでキャラの掘り下げはギャップに頼りすぎだと感じますし、恋愛至上主義な作風も気に入らないんですよね…って叩きたかったのに…どの文句も忘れ去るほど超おもしろくてほとんど敗北してしまいました。ぐやぢい……

序盤はカップルへの嫉妬などが茶番にしか感じないし、上記のようにお前らいい加減にしなさいよとケンカ腰で観始めることにしたんだけど、飽きさせない演出多用のアニメーションは常に極上で、4話の早坂のバカみたいなかわいさやミコちゃんの登場により豚として目の離せない流れに入り、5話で彼氏持ちのくせにかわいい柏木さんにもブヒらされ、俺のアニメ眼は完全に盲目と化してしまっていた。ただ5話はかぐやが会長選挙の候補者である本郷に圧をかけて取り下げさせる胸糞悪いところをアッサリ描いていてズルいなぁと思いましたよ。もう殴れ!腹を狙え!屈するな本郷!

選挙回はミコちゃんの緊張っぷりが見ていられなくてキツかったんだけど、ミコちゃんと石上から見た会長の頼もしさには本当にグッときてしまう。7話の少女漫画脳パートは大好物のやつで今期のベストエピソードと言ってもいいおもしろさだった。一生アレやれ。

10話であった白銀父の声が近くなる演出にはゾクッとしながら笑っちゃった。イヤホン注意ですよ。11話は石上が臭わせ続けてきた暗い過去を本格的に掘り下げる内容で、作中ではギョッとするくらい浮いた回になっているし、体育祭に良い思い出の無い陰キャさんにはキツイものがあると思うのだが、6話並に会長の素晴らしさが発揮される瞬間には盛り上がるしかないのである。

12話はちゃんと時代を反映しているスマホでの救いがステキだし、何といってもチョロいミコちゃんとシコシコミコちゃんですよ。アニメらしい無茶苦茶な終わり方もおもしろいのでアリ!

 

キャラソンを使用したPVもあるよ。かぐやのやつはイマイチに感じたけど藤原とミコは曲もかわいさもヤバい。


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」イメージPV | 「翼をあげたい」 /藤原千花(小原好美)

 


TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」イメージPV | 「オセロ」 /伊井野ミコ(富田美憂)

 

 

『俺の指で乱れろ。』


【公式】#1「俺の指に欲情してる?」【俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~】

コミックフェスタアニメ特有の強姦に近い圧倒的スピーディーなラブ展開はあるが、実は幼い頃に会っていた系なのもあってマイルドに感じられ、シュールギャグとしても秀逸で楽しみやすい。たぶん。七瀬のクサくないイケメンカリスマ美容師キャラは好感を持ちやすく、星谷はちゃんとかわいらしい主人公で、敗北する運命の要くんも良いキャラしてますわ。BD広告のセリフがヤバくて笑える。内容と合うようで合わない主題歌も好き。1話の動画の中だけでもサビが4回も流れるので絶対耳に残っちゃう。

 

 

というわけで以上です。

ほとんどなんとなく選んだ作品だけど、世間的にも好評だった作品とゲテモノ(?)をバランスよく摂取した感じになってしまった。なんだか前髪ぱっつんキャラが強かった気がする。

 

2020年 冬アニメを総括

ハンパな感想は書きたくねえ!と無駄な拘りを貫いていたら、気付いた時には2~3話分も春アニメに乗り遅れてしまった。後悔は無い。何もおかしいことじゃない。

このクールが全部で何作やっていたかは知らないが、俺の2020冬アニメは15作だった。

正確には冬アニメじゃないだろって作品も混ざっていますが受け入れましょう。

順位は順番通りになるけど真ん中辺りの何作かは同じくらいです。

一部ネタバレの激しい作品があるので、未見だから避けたいって人は目次からどうぞ。

 

 

 

id:INVADED


ID:INVADED イド:インヴェイデッド Official Trailer 02 / OP : Sou “ミスターフィクサー MR FIXER”

1番好き。これだけは感想が長くなってしまったので別記事として書きました。

imagege.hateblo.jp

 

 

22/7』


22/7 5thシングル『ムズイ』 ※TVアニメ『22/7』オープニングテーマ

約3年前に発表された秋元康プロデュースの二次元アイドルがや~っとアニメ化。

壁と呼ばれる謎の存在が半強制的に敷いてきたアイドルという名のレールに、美少女たちが上等だよバカヤロウと乗り込んでいく話である。

3DCGの酷さや一部キャラの棒読みに聴こえる演技がかなり叩かれてしまったけれど、滝川みうの声に関してはむしろあれで完璧だ。上手い内気キャラの演技というものは単なる萌えの表現に収まってしまったり、なんだかんだ声の出し方は自信のあるものになってしまうことが多いもんだが、この滝川みうの声を聴いたらまず「お、おぅ…がんばれよ」と思ってしまうほどに強烈でホンモノを感じさせてくれる。他もまぁ…悪くはないよ。嘘、好きだよ。

自分を輝かせるためだとかアーティストだとか、アイドルを夢のあるものとしては扱わず仕事として描いている終盤までの流れが特殊だし、バックが強いこともあり最初から一定の客が入ってグループの成長をほとんど省略している構成もなかなか新鮮。発表したら有名になることが約束されているようなもんである秋元康らしい作りと言える。

メンバー個人の掘り下げは丁寧に行われるけど、過去や悩みなどを仲間と共有して解決するみたいな事はせず、働く中でそれぞれ自己完結させる描き方もおもしろい(描かれてないところで打ち明けてる可能性はある)。個人回はどれも良くできていて、特に麗華と絢香とニコルには惚れるしかなかった。かわいさなら全部満点。演出はジュンの回が浮きすぎだろってくらい別格。テレビドラマでもあることだけど演出レベルが一貫しないテレビシリーズって評価に困る。

そして一番の問題であろう「壁」についてだが、奴は最初から最後までキモかった。

ハナっから捻りの無いメタファーみたいな存在感がダサいし、メンバーの悩みを的確に突いていく指令の正確さは変態としか言いようがない。温泉旅行でメンバーに私達は1つだと確信させてから解散させるサディズム全開っぷりにもドン引きするしかない。

ニコルとみうは過去に出会っていました~ってパターンにしたのは少し安易に感じてしまったんだけど、みうが覚えていないって設定にしたのは凄く良い。壁がこの組み合わせを狙っていたのだと思うとなかなかキモい。こういう関係性がエモすぎるんだよなとか思って選んでそう。でも10話にきて、みうが1話から引きずっていた大人の言葉をニコルが否定したのはメチャクチャ良い。

11話は幼い頃のニコルのかわいさが何よりも素晴らしいのだが、みうは大切なモノのためなら何をするか分からないアブねえ奴ってことが分かるところも最高に熱かった。1話ラストの時みたいな頼もしいみうさんをずっと待ってたんすヨと気付かされる。

12話は物理的に壁を破壊する超展開でクソ笑った。まぁ何かしら壁を越える表現はするだろうなと1話の頃から予想していたけど、まさかその辺の物でガンガン殴るとは思ってなかったよ。物凄い説得力がある。壁の中が真っ赤になっていたシーンは『悪魔の棲む家』のオマージュでしょうね。俺しか言ってないけど。

大量にあった写真はどう考えても撮ることが不可能なアングルのものもあって怖すぎ。

とうとう絢香に変態と呼ばれたりして壁の信用は地に落ちて「壁には頼らない!」って流れになるのは良かったんだけど、復活ライブまで壁の仕込みだったのはどう考えても気付くだろうし、最後に壁が選出した新メンバーも受け入れるとなると意味不明である。あれだけ突き放された後に指令を出す壁のメンタルが無敵すぎる。わざと憎まれ役になった『ダークナイト』のバットマンみたいな存在になったとでも言うのか?どこまでも少女達をコントロールしたいという意志を感じてこなくもない。良い作品だったなと思ったら壁が自分に重なるような気がしてきて嫌な感じですよ。本当にどういうことなんだよ。ムズいよ。でもみうニコのジャンプで「まぁいっか!」と思いました。もういいんだ、そういうことで。ついでに、みうは最後までニコルのことを思い出さなかったと解釈しています。俺はそういうものが好きなので。

個人的には音楽に触れて欲しかったなという物足りなさもある。パフォーマンスの努力は見られたけど曲に対する気持ちとかを語らせていたらおもしろかったと思うんだがな。歌詞も曲調も独特ではありますからね。

結局ナナブンノニジュウニとはどういう意味があったのか明確には語られていなかったと思うんだけど、割り切れないとかなんか難しそうなことではなくて、都の考案したお好み焼き円陣ってことでいいのだろう。

OPの『ムズイ』は「ムズいよ」で切る演出的なおもしろさが印象的だけど、フルバージョンで聴けばちゃんと名曲なんですよ。挿入歌になっていた『シャンプーの匂いがした』(超好き)と『理解者』もしっかり聴いてみてほしい。Amazon Music HDではULTRA HDで配信されている。

そういえばYouTubeで公開された『あの日の彼女たち』ってシリーズがあったりYouTuber活動とか計算中なるバラエティ番組も存在してるけど、それぞれ別の世界線みたいに扱ったほうがいいんだろうな。性格からして違和感を感じなくもない。ソシャゲも何なんだろうな。アニメの皆はキャラクターとしては大好きになれるし彼氏面だってしたくなるけど、偶像を排除して個人の素のドラマを描きすぎていたからアイドルとして見るのは難しい。

声優もキャラと同等に前へ出してくる売り方は賢くはあるんだけど複雑な気持ちになる。

これからはYouTuber活動と計算中とTwitterを時々チェックして音楽はガチで追いかけるって感じで楽しんでいこうかなと思う。良いコンテンツだ。

 

 

ダーウィンズゲーム』


TVアニメ「ダーウィンズゲーム」本PV

物凄く懐かしい気持ちになるザ・王道なOPの映像、しょっぱなから主人公が新種の能力を得て最強ヒロインに惚れられる景気の良さとか掴みはバッチリ。観ている間の楽しさはイド以上だったかもしれん。6話の人工呼吸だったり9話のスコーピオンなど映像表現として完全に失敗している強烈なツッコミ所はあるけれど、もとよりB級感をガンガンに纏っているので本気で指摘しようとは思わせないし、話の流れに関してはちゃんとおもしろくてキャラの掘り下げや強さのバランスも完璧で、結局は良い印象が強く残るズルいアニメだったよ。ヒイラギさんには普通に泣きそうになったもんです。EDの『Alive』も好きだし、イントロを使った引きも毎回秀逸だった。ただ最終回である11話は原作の改変が目立つ作りになっており、原作の王さんは普通に転送で消えるのだが、消える前に撃たれまくるアニメのアレンジは素直に良いとは言えない気がする。スイが悲惨な状況を見て吐きそうになるシーンが無かったり戦いが終わった後の雰囲気も軽いものになっていて、漫画ではあまり感じなかった俺TUEEEみたいなノリが前に出てしまっているんじゃないかなぁと。つまりは原作の方がさらにおもしろいしキャラデザも良いよ。

 

 

『マギアレコード』


TVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」PV

まどマギの外伝として作られたソシャゲをアニメ化したやつ。カメラワークや劇伴が良いし、出てくる女の子がかわいすぎて全く退屈しなかった。ただいかんせん、背景に直接的な表現の字を映したり、魔女結界でもないのに超現実な背景を多用しすぎだとか、演出があまりにも露骨な回とちょうど良い回の差が激しくてダサかった。原作やってる人なら分かるだろ?みたいに細かい説明を省いて突然ドッペルとか合体技を導入してくるのもメンドクセー。ウワサを認識しないと使い魔みたいな奴らの存在に気付けないって設定はなるほどなと思ったけど、それが明かされるまでは登場人物がマヌケに見えてしまうのも厳しい。萌え豚としては最高峰だが俺の期待は何度も失望に相転移していたわけだ。

でも無印キャラの扱いに大した不満は無くて、まどマギ10話で皆と心中しようとしていたマミさんが魔女化からの救いの道を示されるとあんな行動を取るのかと興味深いものがあったし(13話の服装はアレだが)、杏子のマギウスを見限る速さとか頼もしいヤンキー感はマギレコ勢と被らない良さで嬉しくなるし、さやかの再生能力を駆使した骨まで見える戦闘シーンの迫力は最高と言わざるを得ない。おなじみの消火器も使ってたしね!薔薇園の魔女なんかも出ていたけど(なんでだ?)やっぱり雑魚扱いされていましたわ。

結局のところ1番素晴らしい要素はキャラのかわいさで、特に主人公のいろはちゃんはとってもスケベ。いろはちゃんはまず顔面が非常に良い。特徴的な赤セーラー、赤スカートとハイソックスから作られる絶対領域、腕の部分を黒で覆う姿の色合いは素晴らしいバランスだ。魔法少女衣装は実質的には肌をほとんど露出していないのだが、明るいピンクと白で構成されたフードマントの内にはボディストッキングじゃねーかと言いたくなるような薄いインナーを全体的に纏っており、色の濃い部分はタートルネックとスパッツ属性を付与させ、同じ色合いの手袋まで装備し、ベルト付きスカートとロングブーツで絶対領域も作り出しているフェチズムコンプリートだ。どう考えてもエッチなのだ。学校ではぼっちなのも良い。鶴野ちゃんの料理を50点と言ってしまえる度胸(?)もある。純粋にめちゃくちゃ優しいところも好きになるしかない。

やちよさんは19歳の魔法少女ってだけで満点だし、モデルをやっているだけあって顔もスタイルも良く服装も頻繁に変わってる。魔法少女衣装はどうしても脚を見てしまうよね。多くのものを失ってきたのに魔女化してないってスゲーなと思っていたけど、13話で実はドッペル使えました~と明かされたので普通に何度か魔女化レベルに絶望していたのでしょう。タイミングがよく分からんけど。

鶴野ちゃんは結婚して欲しい。

レナはめんどくさくてかわいかったね。変身能力もエッチだ。知り合いに内緒で「俺だけがこいつの良さを分かってる」って感じに仲良くしたいタイプ。

かえではレナのことをディスりながらも「それでいいんじゃないかな」と友情を続けていたのが凄く良かった。13話ではマルチの勧誘者みたいになってたけど。

調整屋の巨乳さんは百合媚びの香りがするけど、まぁ関係無くイイよね。

マギウスの翼のかわいい双子ちゃんも最高。姉である天音月夜の「尋問でございますか!?拷問でございますか!?」はこのアニメ全体の中でもトップクラスの名セリフだ。どちらもしない。結婚しよう。

エネルギー回収効率が悪いから相手にされないだろうけど、俺もキュゥべえと契約してマギウスの集まりに参加してえ。

他はキャラはノーコメント。 

 

お話として特に見応えがあったのは9話だ。失敗作とされたAIと、誰からも必要とされなくなった少女の友情物語で切なかった。優しさを得て強くなったアイがさなと同じ姿になったことで、ここまでアイに感情を与えたさなも失敗作なんかじゃ無いのだと感じることができたし、自分の映し鏡のようなアイと別れることが自分だけの世界から飛び出す構図にもなっていたのは素敵だった。アリナの戦闘シーンは正直なにやってんのかワケわかんないし何度も掴みかかろうとしている意図も謎で笑えちゃったし、無茶苦茶でぎこちない編集ではあったけどクセになって何度も観ちゃう。

1番印象的だったのは一応の最終回である13話で、初めて観た時にはそりゃもう驚きしかなかった。

AbemaTVで観たのだが、意味不明な暗転でセリフだけを流したり、同じカットの使い回しも多くて映像がまったく完成されてなかったんだもん。さやかとマミさんの戦いはほとんど抜けてなかったけど、ドッペル発動辺りは壊滅的でしたね。まぁ後にプライムビデオで完成版を観られたから文句は言うまい。

最後の演説を聞いていたら、搾取されてきた少女達が一丸となって挑む新しい叛逆の物語とも言える気がしてきた。

元々2期を作る気だったのは分かっていたので、13話の打ち切り感は叩くほどのもんでは無いと思うのだが、せっかくのアニオリキャラでメチャクチャかわいい黒江ちゃんをまったく扱えていなかった事には、さすがに構成がヘタクソだったんじゃないのかと言いたくはなる。

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感想をまとめると、俺はとにかく鶴乃ちゃんの作るメシを食べ続けたいってワケです。料理は50点でも君自身は100億点さ。

でも他にもド好みのキャラは多いし、ぶっちゃけ見た目は一番好きな黒江ちゃんが2期で見せ場を増やしたら俺は1000億点だって叫んでしまうだろう。

自分はまどマギ無印を狂信的に崇める厄介ファンの部類だと思っていましたが、普通にチョロい豚だったようです。

脚本とかに穴はありすぎるけど、キャラ萌えだけで穴は埋まるし、俺の感情エネルギーはどうだ⁉とキュゥべえに押し付けたくなるくらいには汚い気持ちが溢れてくる最高のアニメだった。

 

OPの『ごまかし』は映像のかわいさも曲も極上でサビのベースが超かっこいい。

無印の頃とはメンバーが変わっているけどClarisのEDも良曲。どうでもいいけど中途半端な顔出しをいつまで続ける気なんだろ。


ClariS 『アリシア』Music Video

 

 

 

『バビロン』


TVアニメ「バビロン」第3章「曲がる世界」直前 最新PV

去年に始まった作品だけど延長などで8~12話がこのクールに被ったので入れます。

まず劇伴が良質なので聴きましよう。

 

2話の事情聴取は圧倒的な演出力で画面に釘付けになってしまうし、曲世が映るほぼ全てのカットが男を煽っているとしか思えなくて、もう3秒で負ける気しかしない。

7話は最悪だったがライブ配信中の曲世の顔は一番良い。瀬黒さんの殺し方はマジで酷いけど、いろいろとエロいよあれは。

11話の善悪議論サミットは各国のトップを謎空間でユラユラさせながら会話もさせて単調にならないような画作りをしようと頑張っているのが伝わってくるんだけど、それでも普通に退屈だったし、トロッコ問題なんかを例えに議論していたのはショボいなぁと思ってしまった。

最終12話はアレックスまでもが意志を曲げられて自殺に向かったり、正崎が全ての罪を被って死んだことも最悪で胸クソ悪い。正崎視点で動いていたのに曲世が主人公だったかのように終わらせたのは驚いたけど、全て曲世視点でやっていたら「超能力で世界の価値観を覆してみたw」的な痛々しい話になりそう。

「善」は続くことで「悪」は終わることだという結論になっていたけど、俺としては「悪」は奪うことって言葉にしたほうがしっくりくるんだよね。7話でもそうだったが曲世愛は自分達を終わらせようとする正崎達へのカウンター的に虐殺していたし、どちらも悪であり善でもある描き方に感じた(もちろん善人と悪人の違いはあって、正崎の方が真っ当だ)

最後には曲世が生き残るけど善い者もちゃんと存在している。両方在ることが重要なのかなと。とにかく矛盾に悩み、考え続けるしかない。自分でも何言ってるか分からなくなるな…めんどくせえんだよ。

曲世愛に魅了されたいとは全く思わないし、あんな理不尽は絶対に否定しなくちゃならないんだと突き放して付き纏われたい……あれ?

 

 

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』


TVアニメ「宝石商リチャード氏の謎鑑定」メインPV

タイトルのようなリッチさを感じられないアニメーションではあったが、上品で的確な言葉選びのセリフばかりなのは凄く良いし、優しさを貫いたり肯定してあげることの大切さや、他人への偏見とか無自覚に行われる差別や評価付けにも触れている広いテーマ性が素敵だ。まぁ説教臭いってほどではない。

一歩間違えれば同性愛になりかねない描写は多いが、ちゃんと友として捉えられる絶妙なバランスだったと感じた。何でもBLだとか百合だとか決めつけるのは割と失礼だという気付きが必要だと思いますよ。余白があるとも言えるけど、原作を大きく削っている事が未読の俺にも伝わるくらいの構成だったのは少し惜しかったなぁ。

やなぎなぎのOPは今期トップクラスに良い。宝石が街行く人々に変わっていく映像には本作の優しさが表れている。

 

 

『ソマリと森の神様』


TVアニメ「ソマリと森の神様」PV

とにかくソマリちゃんを守護りたくなるアニメ。1話から叙情的な劇伴を多用してあからさまに切なさを演出してくるので、雰囲気に負けてしまい何でもないシーンでも泣きそうになる。途中までは人間であることを知られてはいけない危機感をあまり感じられなかったんだけど、6話で語られる人間狩りや8話の回想がショッキングで一気に引き締まったし、バランスは良かったです。最終話はセリフが予想しやすい単調なところは多いが、やっぱり主張が強すぎる劇伴と、ゴーレムが魂を信じて死の先に希望を抱こうとするほど感情を獲得した尊さにはどうしてもグッとくる。ゴーレムの死まで描かなかったことは中途半端な気がするけど、想像の余地は大きいし、今まで会ってきた人達を映さない潔さも、ロードムービーとして好みの描き方だったな。

 

 

『恋する小惑星


TVアニメ「恋する小惑星」PV第2弾

いつになったら小惑星が落ちてくるんですか?と言いたくなるような平和すぎる話が続き、露骨な百合推しが鼻につく事も多く、ギラギラした話を好む俺にはキラキラすぎた。でも皆が将来のことを意識し始めてからは見応えが急に増してきて、9話で先輩達を卒業させる大きな展開もあったし、都合よく小惑星を見つけるようなオチにはせず、2人の約束はまだまだ続くのだと、未来は果てしないのだと納得を得られて、上を見上げたくなる余韻を最後に残した構成は見事。出会いと別れのバランスというか距離感が良かったし、人との繋がりに宇宙を見出す真っ当な人間ドラマでしたよ。演出もかなり強い。髪がヌルヌルしてそうなキャラデザが気になるけど女の子は皆かわいかった。百合的なモノに興味は無いが、あおとみらの関係性は極大光度と言うべきものだろう。

EDは曲としても良いし映像も意味があって上質。

 

 

ゲゲゲの鬼太郎 6期』


3分でわかるアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」みどころ@ビビビプロモーション

もう感慨深い動画だなぁ。

ずっと前からやっていたシリーズですが、最終回がこのクールに重なったので取り上げておきます。

過去のシリーズに深い思い入れもない萌え豚なので、まなちゃんやねこ娘や雪女のゆきさんや花子さんを観ているだけで幸せな気持ちになれたし(モブもかわいい)、スケールの大きい大胆な展開とか、現代に蔓延るSNSや労働などの問題をガッツリ風刺した話とか、ブッ飛んだネタ回もほとんど楽しめた。93話のヴァンパイアパニック+ループホラー+切ないロマンスの要素を詰め込んだエピソードは特に印象的で約20分でこんなもんができるのかと衝撃であった。美人な恋人の死を撮りまくったサイコカメラマンが出てくる78話もめっちゃ好み。チビッ子の性癖が歪みかねないよ。

最終回の97話はAパートの回想が長ったらしく感じてしまったけど、なにが尊厳だ腹が減るだけだと、ねずみ男が争いのくだらなさを必死に訴えるシーンではそうだそうだと頷くしかない。人間側とか妖怪側みたいな二極の間で悩める者達が苦しんでばかりだが、それでも変えられるはずだと信じ続けて生きたいし、見えない世界で戦っている何かにも気付きたいもんである。日本は人間のものだという主張で糾弾される妖怪を移民に言い換えることもできるし、ニチアサとしてはかなり攻めていた作品でしたね。結論としては、どんな意志でも肯定するけど争いはくだらねえって感じだろうか。俺は性格が悪いので、まなが記憶を失ったまま終わった方が好みだったなとか思うんだけど、まぁ10年越しならいいかなと納得した。忘れられていた間も鬼太郎はまなの言葉を信じて戦っていたと考えれば凄く良いのでね。ただ不満はもちろんありまして、結局ねこ娘は普通に生きるんかいと拍子抜けな気持ちになったりしたし、戻ってきた石動とかをもっと動かしてほしかったよ~。バックベアードを災害みたいに描いたんだからアフターで皆の団結とか復興なんかも描くべきだったんじゃないかなあと思います。尺のせいなのか脚本のせいなのか…。

 

 

『へやキャン△』


【特報】ショートアニメ「へやキャン△」【2020年1月放送開始!】

ゆるキャン△』の番外編的なショートアニメ。

しまリン登場回の少なさや、タイトルと矛盾する全力のアウトドアっぷりにより、そこそこの批判を受けてしまったらしい。『ゆるキャン△』はしまリンのソロを楽しむ価値観とか野クルの皆で楽しむ事の良さも美しく描いた視点の広さが大きな魅力だと思うけど、やっぱりキャラのかわいさも圧倒的に重要な要素であって、キャンプをするだけなんかじゃない彼女達の(どうでもいい)日常が描かれるのは大切なことだし愛おしくて仕方がないのである。皆かわいすぎるし千明とあおいの幼い頃の話も良かった。10話の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』みのあるオマージュにはかなり惹かれるものがあったので、野クルメンバーの森系ホラーが超観たくなってしまったよ。正直そういうスピンオフが一番欲しい。どの話でも俺の人生に足りないモノを約4分でコンプリートしている。ただ入浴シーンでキャラの肩とか胸の上をピンクに塗ってハイライトを付けるキモい表現を使っていたのは残念だったな。

フルだと本編より長い亜咲花の主題歌が良いね。

 

 

『プランダラ』(1~11話)


約4分で振り返るTVアニメ「プランダラ」第1クール

猛烈なセクハラや虚無にも程がある無駄なやりとりに若干引いたり、シリアスな場面での凄まじい作画崩壊に何度も失笑したりしながら観ていたもんだが、自分の中の男の子がどうしても反応してしまう女性キャラ達の脚には、一時停止して凝視してしまうくらいの魅力があったし、主人公のリヒトーを食う勢いで好感度が爆上げしていくジェイル中尉のかっこよさも褒めざるを得ない。事あるごとに股を開かせる力が働きまくっている割にはパンチラが一度も無いという妙なこだわりもあり、パンツは見えないほうが良い派の俺には非常にありがたい画が多かった。

 

 

『おーばーふろぉ』(通常版)


【公式】えぴそーど1「やわらか姉妹と入浴中」【おーばーふろぉ】

規制が強すぎるけどYouTube版ならいつでも観られるよ。

乳姉妹とその幼馴染である欲求不満大学生で展開するエロラブコメ!実の兄妹のように思っていた感情も、突然の水着混浴で溢れ出した湯と性欲には流されるしかない!3Pは無い。原作漫画はインターネットの広告で何度も目にしていたので楽しみにしていた。

ヒロイン2人がちゃんとかわいいし、主人公はメンタルが無敵で、どんな状況でも女を抱くシュールさがおもしろかったのでR18版でなくとも満足できました。そして主題歌が異様に良い。


【公式】うづほ『おーばーらぶ』アニメ「おーばーふろぉ」主題歌フル

 

 

『歌舞伎町シャーロック』(13~24話)


TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」2クール目予告PV

ミステリーとしては駄目だと思うし生々しい部分は好みではなかったが、推理落語の珍しさとか、たまーにある鋭いネタでなんとなく途中で切れない雰囲気を継続させていた感じのアニメ。1クール目は普通に観れるってくらいの印象に落ち着いていた気がしてたけど、この2クール目には積み重ねてきたキャラの関係性の魅力がやっと発揮されてきて長屋メンバーの個人回はちゃんとおもしろかった。個人的にはマルチ商法回が強く響きましたね。最近の弟がアム〇ェイしてるので…。まぁとにかく、それでもモリアーティが出所した辺りからは惰性で観ている感覚が湧いてきてしまい、最終話なんかはモリアーティのことで号泣しているシャーロックとワトソンを真顔で見ている自分に気まずくなってキツかった。涙は多く流せばいいってもんじゃない。殺人鬼じゃない道を歩めたかもしれなかった切なさは分かるし、普通は同情できる奴じゃないけど一緒にいた時間は間違いなく楽しかったとシャーロックとワトソンだけが肯定してあげるのも別にいいんだけど、描き方が下品ってくらいに露骨で極端だった。モリの扱いはもう少しクールにやって欲しかったよ。切り裂きジャックの狂ったサイコパス描写なんかも単純な部類に入るもんだったし、キャラに限らずギャグも設定もハデにやってるだけで面白みは薄かったんだよね。EDの『パレード』は好き。


TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」第2クールノンクレジットED映像

 

 

『虚構推理』


TVアニメ「虚構推理」第2弾PV

怪異による事件を解決する物語ってのは好みだが、肝心の推理パートは深刻なレベルでつまらなくてBGMみたいな気持ちで観てしまったし、基本的に怪異がユルいせいかホラー的なおもしろさもほとんど無く、鋼人七瀬に関しても都市伝説モノが好きな人なら仕組みや退治法が一瞬で予想できるんじゃないかってほど陳腐なうえに長い。まとめサイトからの具現化とか、相手が納得するなら嘘だろうと真実にするスタンスは新鮮だったけど、終盤には作品そのものが退屈な虚構に感じられてしまうくらいには冷めちゃった。

岩永琴子は左脚が義足で右目が義眼で体型は幼く非処女でもあり、彼氏の桜川九朗は不死で未来決定能力持ちで痛覚を失うほどの実験を受けた過去があるという…一部の層からハンパない需要のありそうな属性モリモリのキャラ設定が何よりも凄かった。とはいえ俺には紗季さんとか巨乳ねーちゃんキャラの方が性格もキャラデザ的にも惹かれるモノが多かったので、岩永で高まることはほとんど無かった。最終話で見せつけられたような、めちゃくちゃクールにラブラブしてる関係性にはマジで憧れる。

 

 

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』


TVアニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』第2弾PV

ノンストレスでノンダメージなアニメと宣伝されていたもんだが、何の躊躇もなく今期ワーストであると言えるストレスフルな作品でした。

正直なところ女の子の顔はかわいいし、アクションのアニメーションは無駄に迫力満点で、RPGをやったことがある者なら共感できるであろう小ネタも面白みがあり、中盤くらいまでなら「アタシ強すぎ!w」な態度にもポルノ的な気持ちよさを感じられて楽しめてはいたのだが、ギルド結成で「ウチら強すぎ!w」と調子に乗り始めてからは全てが茶番に思えてきてしまい、実際に上位ランカーを圧倒し始めてからは俺の気持ちが完全に怒りへと極振りしてしまっていた。

要塞並みの最強防御設定が新鮮で魅力であるということは分かるけど、終盤には攻撃に関しても最強と化してしまうし、キャラ自体の魅力が紙並にペラペラだし、物語性も皆無で生理的に不快な存在でしかなかった。サリーもキツい。観ている間の獄中感は去年の『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』をも超える苦しみだった。相対的に全てのバランスが巧かった『ダーウィンズゲーム』の評価が上がる。

ぶっ壊れたゲームシステムに呆れて見限る者が描かれるわけでもなく、誰もが「しょうがないやつだな…」とメイプルを持ち上げるだけという寒気がするほどの気味悪さよ。ったく…お前は俺を真顔にさせる天才だな。ゲームは楽しくやるものだと言っているのかもしれないが、そもそもクソゲーなのが致命的だった。こういう俺TUEEEをはき違えたようなご都合主義の連続はつまらないだけだ。美少女だから人気が出たと言われがちだが、俺はむしろ主人公がしゃらくせえ男で露骨に力を振りかざしていたほうが吹っ切れて観ることができた気がするし普通に爆笑していたと思う。

炎帝のミィさんのかわいさと、普通の見た目を極めた崩剣のシンと、ペイン達が最強っぽいスキルの名前を叫んだ(だけの)シーンは高く評価したい。

本当にキツかったけど、2期も観ます。

 

 

というわけで、 本当に…素晴らしいクールだったぜ(鳴瓢秋人)

ウイルスが流行った影響(だよな?)で作画が不安定だった作品がそこそこあったし大変なクールだったとは思うけど、やっぱり未完成の作品でも世に出すしかない風潮はどうかしている。春アニメはいくつか延期するらしいね。倒産するアニメ制作会社が出てきそうで不安しかない。

書いていて思ったが、やはり俺にはアニメのサイクルは速すぎる。傑作だろうがクソだろうが、もっと長く1つの作品を引きずっていたいのだ。流行りやオタクの世間体みたいなもんを意識して焦らされるのはもうゴメンだ。何本観ようがなんだかんだ記憶に残ったもん勝ちですからね。これからはさらに厳選する極振りの姿勢でアニメを観ていきたい。